なつミンさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

フラットライナーズ(1990年製作の映画)

4.0

現実をインターフェースにして回帰する亡霊が、しかも殴ってくる。ぶっ飛んでて面白い。

ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.4

ラストの800vs1000アクションはスゲー。
サラも十分父親的。

拷問男(2012年製作の映画)

2.2

あまりにフツーの奴の拷問が、突拍子もなくみえる。

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.6

記憶のない幼年期から、記憶が失われるが故に、それに本能的にすがる老年期までの間。
痛みを痛みと受け入れる(ざるを得ない)”記憶する”大人の間は、サンタを演じる。

「僕たちの家は、ここからまっすぐ行っ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

泣ける。
己の出自を呪うことすら想像しない純粋な頃のロケットと、時を経て、死にかけたロケット(Kings X’’(今際)でかつての友と出会う)が、”生まれ”(ラクーン)を再肯定するまでが、泣ける。
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スーパー!(2010年製作の映画)

4.8

原アメリカ的キモさ=virginity(処女性・童貞性)を見抜く。神(仮)の声を聞き、激しい禁欲の末、すんごいことができる。すんごく野蛮だけど。
それが、プロテスタンティズムの倫理。duh

スリザー(2006年製作の映画)

4.4

キモい男の手は、”触手”にみえる。そして”触手”に絡まる女のあられのなさが、(大抵気分で愛を語っちゃう時より)大分エロい。

インポッシブル(2012年製作の映画)

3.9

トムホ素晴らしい。
津波、”水”の恐怖を端的に、巧く描く。プーケット、バカンスの聖地に訪れた”白人”家族たちは、以降も観光地を訪れ続けるだろうか(そうでないと現実はつまらない)。

痛みに耐える‥‥‥
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

4.5

絶対的な外傷(トラウマ)を得ることによって、逆説的に共同体を措定する。空を切り続ける報復合戦。

ザ・ギフト(2015年製作の映画)

2.6

結局「マッチョ死ね」で、観る気を失わせてくる、のでカタルシスは無い。嫌いなのは分かるけど、マッチョにももう少し知性を与えないと、物語上の緊張感が逃げてしまう。『ノクターナル〜』、『パワーオブザ〜』をも>>続きを読む

キャビン(2011年製作の映画)

4.6

「処女は苦しんで最後まで残れば、死ななくてもいいんだ。」がキモすぎて笑える。

『CUBE』のその先まで描く努力に、テキーラで乾杯。メタ・パニック→パニックの構図がよりパニック。
最後普通に泣ける(愚
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

4.3

照り返る陽光が乱反射して眩しい。光が目に入って開けてられなくなるが、時間が経てばまた戻る。失明をこそ恐れる。

幻滅(2021年製作の映画)

3.8

ちょっと面白くないくらい現代的。

陽の当たる社交に揉まれて、幻滅、遮光する。
「山椒大夫」の安寿、ミゾグチではない主人公。

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

黒ずくめの組織、インターポールにケンカ売りすぎな件。
黒ずくめのメンツ、コナンの味方の方が多い件。(ベルモットのファインプレー!)
水中での会話、成立している件。
ピンガ、ワキ甘々な件。
「老若認証」
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グレート・ウォリアーズ/欲望の剣(1985年製作の映画)

4.4

ハウワー様がかっこいい。

「選べな〜い」でも「選ぶ気な〜い」でも、どちらでもない魅せ方、秋の空。

娼婦ケティ(1976年製作の映画)

4.3

「これが見たかったんだよヴァーホーベン」系(初期)。
天井の鏡を見上げるシーンがいい。

どんな形だって金稼いでくるやつが偉い、みたいな感じ、たまらん。

なまいきシャルロット(1985年製作の映画)

4.7

良すぎるテンポ、俺でなきゃ見逃しちゃう。
冒頭で鷲掴みにされた心を、掴み続けるのでは無く、握っては離される感じ、ハッとする。
ゲンズブールとルル。お父さんと雇い主婦。

検察官/勾留(1981年製作の映画)

4.5

「憶測で”もの”を語ってはいけない」という憶測と、それを裏切る「例外」を画で魅せて、”現実を超えてリアルな”寓意(教訓)が、生々しく輝きだす。

ロボコップ(1987年製作の映画)

4.0

形態=身体=動物的変化と
内容=人格=実存的変化の
峻別を暗ます Ghost

トータル・リコール(1990年製作の映画)

4.1

極度に体験化されたビジョンは、「自然」と見分けがつかない。この世界の”ネオ”は目覚めない。。。

ショーガール(1995年製作の映画)

4.8

売春婦じゃなかったら、自分は売春婦ではないと言えばいい。負けたくなかったら勝てばいい。
才能を認められれば素直に喜んで、許せなかったら唾を吐きかけて、レイプ犯を蹴り殺し、盗られた荷物を取り返し、また別
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

こんなに2時間が短く感じたことは、未だかつてない。
ここまで観れてこなかった自分を恥じて穴に入りたい、だけじゃなく血液袋として、イモータン・ジョー並びにウォーボーイに烙印を押されたい。

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.4

「卒業」と「死」。

 人は、「卒業」を実感を持って体験できるが、「死」は実感を伴って経験することができない。
「死」はいつも二人称でしか語られることがないのに、何故か私たちは、一人称の「卒業」を、「
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グーニーズ(1985年製作の映画)

3.7

文字通り「船出」するラスト。途中すんごくタルかったけど、みんな愛おしいし許す。

オーディション(2000年製作の映画)

4.7

人間を“モノ化すること”の悦びに沈む。”恋”愛へのシニシズム。

「モノ(身体)としての自分」を欲望する女、を欲望する(しかかる)男。
オイディプスは、光も失って、息子を連れて、旅に出る。

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.5

猟銃でサメの口の中のガスボンベを吹き飛ばすまでのシーン、ラストの、”浮き”で2人一緒に泳ぎ帰るシーンの鮮烈さ。(水平線が画面上部に!)

宇宙戦争(2005年製作の映画)

4.8

人間の尊厳を奪われきった後に、人類の叡智(「勇気」、「決断」)云々関係なく訪れる敵軍の崩壊は、己の無能力さを痛感するが故に、むしろアンチカタルシス。
「最後に選ばれたのは、人間でした。」が全然笑えなく
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晩春(1949年製作の映画)

4.5

「婚期逃してもまだ笑顔
清楚系の元祖orエレクトラコンプレックス
壺が示すのはSEX」
Dos Monos 『medieval』より

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.8

映画の様に、人生を眺めたい。視線を上げるか下げるかして、どうにかして。