現実をインターフェースにして回帰する亡霊が、しかも殴ってくる。ぶっ飛んでて面白い。
記憶のない幼年期から、記憶が失われるが故に、それに本能的にすがる老年期までの間。
痛みを痛みと受け入れる(ざるを得ない)”記憶する”大人の間は、サンタを演じる。
「僕たちの家は、ここからまっすぐ行っ>>続きを読む
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泣ける。
己の出自を呪うことすら想像しない純粋な頃のロケットと、時を経て、死にかけたロケット(Kings X’’(今際)でかつての友と出会う)が、”生まれ”(ラクーン)を再肯定するまでが、泣ける。>>続きを読む
原アメリカ的キモさ=virginity(処女性・童貞性)を見抜く。神(仮)の声を聞き、激しい禁欲の末、すんごいことができる。すんごく野蛮だけど。
それが、プロテスタンティズムの倫理。duh
キモい男の手は、”触手”にみえる。そして”触手”に絡まる女のあられのなさが、(大抵気分で愛を語っちゃう時より)大分エロい。
トムホ素晴らしい。
津波、”水”の恐怖を端的に、巧く描く。プーケット、バカンスの聖地に訪れた”白人”家族たちは、以降も観光地を訪れ続けるだろうか(そうでないと現実はつまらない)。
痛みに耐える‥‥‥>>続きを読む
絶対的な外傷(トラウマ)を得ることによって、逆説的に共同体を措定する。空を切り続ける報復合戦。
結局「マッチョ死ね」で、観る気を失わせてくる、のでカタルシスは無い。嫌いなのは分かるけど、マッチョにももう少し知性を与えないと、物語上の緊張感が逃げてしまう。『ノクターナル〜』、『パワーオブザ〜』をも>>続きを読む
「処女は苦しんで最後まで残れば、死ななくてもいいんだ。」がキモすぎて笑える。
『CUBE』のその先まで描く努力に、テキーラで乾杯。メタ・パニック→パニックの構図がよりパニック。
最後普通に泣ける(愚>>続きを読む
照り返る陽光が乱反射して眩しい。光が目に入って開けてられなくなるが、時間が経てばまた戻る。失明をこそ恐れる。
ちょっと面白くないくらい現代的。
陽の当たる社交に揉まれて、幻滅、遮光する。
「山椒大夫」の安寿、ミゾグチではない主人公。
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黒ずくめの組織、インターポールにケンカ売りすぎな件。
黒ずくめのメンツ、コナンの味方の方が多い件。(ベルモットのファインプレー!)
水中での会話、成立している件。
ピンガ、ワキ甘々な件。
「老若認証」>>続きを読む
ハウワー様がかっこいい。
「選べな〜い」でも「選ぶ気な〜い」でも、どちらでもない魅せ方、秋の空。
「これが見たかったんだよヴァーホーベン」系(初期)。
天井の鏡を見上げるシーンがいい。
どんな形だって金稼いでくるやつが偉い、みたいな感じ、たまらん。
良すぎるテンポ、俺でなきゃ見逃しちゃう。
冒頭で鷲掴みにされた心を、掴み続けるのでは無く、握っては離される感じ、ハッとする。
ゲンズブールとルル。お父さんと雇い主婦。
「憶測で”もの”を語ってはいけない」という憶測と、それを裏切る「例外」を画で魅せて、”現実を超えてリアルな”寓意(教訓)が、生々しく輝きだす。
極度に体験化されたビジョンは、「自然」と見分けがつかない。この世界の”ネオ”は目覚めない。。。
売春婦じゃなかったら、自分は売春婦ではないと言えばいい。負けたくなかったら勝てばいい。
才能を認められれば素直に喜んで、許せなかったら唾を吐きかけて、レイプ犯を蹴り殺し、盗られた荷物を取り返し、また別>>続きを読む
こんなに2時間が短く感じたことは、未だかつてない。
ここまで観れてこなかった自分を恥じて穴に入りたい、だけじゃなく血液袋として、イモータン・ジョー並びにウォーボーイに烙印を押されたい。
「卒業」と「死」。
人は、「卒業」を実感を持って体験できるが、「死」は実感を伴って経験することができない。
「死」はいつも二人称でしか語られることがないのに、何故か私たちは、一人称の「卒業」を、「>>続きを読む
文字通り「船出」するラスト。途中すんごくタルかったけど、みんな愛おしいし許す。
人間を“モノ化すること”の悦びに沈む。”恋”愛へのシニシズム。
「モノ(身体)としての自分」を欲望する女、を欲望する(しかかる)男。
オイディプスは、光も失って、息子を連れて、旅に出る。
猟銃でサメの口の中のガスボンベを吹き飛ばすまでのシーン、ラストの、”浮き”で2人一緒に泳ぎ帰るシーンの鮮烈さ。(水平線が画面上部に!)
人間の尊厳を奪われきった後に、人類の叡智(「勇気」、「決断」)云々関係なく訪れる敵軍の崩壊は、己の無能力さを痛感するが故に、むしろアンチカタルシス。
「最後に選ばれたのは、人間でした。」が全然笑えなく>>続きを読む
「婚期逃してもまだ笑顔
清楚系の元祖orエレクトラコンプレックス
壺が示すのはSEX」
Dos Monos 『medieval』より