りーさんの映画レビュー・感想・評価

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ラジオ下神白―あのとき あのまちの音楽から いまここへ(2023年製作の映画)

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音楽と記憶はとても深く結びついていて、誰かの思い出の音楽とそのエピソードから自分の記憶も掘り起こされる。
思い出の音楽からかつてあった故郷の姿が浮かび上がる。


2023年に東工大で行われた上映会で
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GIFT(2023年製作の映画)

4.2

これを何と呼べばいいのか。

「悪は存在しない」を見る前にフィルメックスでこちらを鑑賞したので、初見ではなんとも評価し難かった。
「GIFT」から数週間後に「悪は存在しない」を見たら「GIFT」がまた
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

1.0

出た、未成年の家出人を見つけても何もしない日本の大人たち。なんでこうなる?

2024年1月1日より以前に見ていたら2点くらいはつけたかもしれない。
この映画における諸々の表現は明確に良くない。

Winny(2023年製作の映画)

3.5

説明的な描写は気になるものの、そこまで不自然ではない。
最高裁で無罪になるところまで見たかったけどそうすると映画にはならないか。
東出昌大の演技が光る。

何の知識もない素人目線でもこの事件が「著作権
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

2.5

絶対に音楽をなくした方がいいシーンなのに、音楽がとてつもなく映画の邪魔をする。
しかも何度も。
2024年にこんな時代遅れの映画作ってていいのでしょうか。

バーの店長を主人公にして映画作った方が面白
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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.5

監督が誰かということ以外の何の情報も入れずに鑑賞。
ファーストカットで舞台の稽古と思ったので、途中でもしかしたらこれは映画なのかと思い始めたらどこでその違いを判断するかということばかり考えてしまった。
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

病気が治る人もいるが、一生付き合わざるを得ない人もいる。
徐々に治ったり、逆にひどくなったりもする。
2時間の映画内でいとも簡単に解決されたり、二人が結ばれることで解決するかのような展開にならなくてよ
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

会話劇に定評のある濱口監督だが、会話の面白さはしっかり保たれたままショットの美しさがさらに底上げされてとんでもないことになっている。
企画の成り立ちが石橋英子氏のライブ用フィルムというだけあって音楽も
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

余白のある脚本。あらゆるセリフが考え抜かれていることを感じさせる。
個人的にはかなり分かりやすく描かれていると思ったので外国語の映画を見慣れない層にもやり方次第で訴求できるのではないかと思う。
202
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お早よう(1959年製作の映画)

4.0

「活動写真」という呼称がしっくりくる、とにかく美しい映画だった。
映画を後世に残していくことがいかに大事であるか。

思えば、自分は何かを強く両親に強請ったことがない。
生まれた時から物質に恵まれ、強
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(2023年製作の映画)

3.2

オチが想像の範囲なので驚かされることはないが、監督の美学を感じた

彼方のうた(2023年製作の映画)

4.0

昨今流行の「考察文化」に喧嘩売ったような映画で最高に心地よく、とにかく大好き。
この映画見た後考察なんか絶対しないでね。

ミニー&モスコウィッツ(1971年製作の映画)

4.5

スクリーンに映るもの全てが好き
(冒頭のオジサンですら好き)
そして驚愕のラスト

二十才の微熱 A TOUCH OF FEVER(1993年製作の映画)

4.0

1993年にこんな映画があったなんて。
私より年上世代に相米慎二がいたなら、私たち世代(よりもやっぱり上だけど背伸びしたい思いを込めて)には橋口亮輔がいたんだな。
「渚のシンドバッド」を見た時も思った
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.0

Filmarks試写にて鑑賞。
上映後のトークゲストの感想と全く違う意見だったり相当深く頷ける部分もあったり、人間は全部違ったり全部同じだったりするわけじゃないことを改めて思い知る。
分かる部分もある
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主戦場(2018年製作の映画)

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このドキュメンタリーに出てくる一部の政治家がいかに先見の明を持っていないか、未来に興味がないのか、国民に興味がないのかを表していてむしろ今見るべき作品になっていた。

世界は急速に変わっていく。
この
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.0

「映画」としては目を見張るものはなく、会話劇にも中途半端さを感じた。

ただ、このストーリーの着地点としては(この言葉が適切かどうかは分からないが)誠実であるように思う。

このような映画が海外では作
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高原の情熱(1944年製作の映画)

3.7

縦移動に横移動、とにかく移動移動移動。

誰が誰を好きで誰とくっついても最終的にはどうでもいい。
そもそもストーリーがどうでもいい。
映像に惹かれる。

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

2016年のTIFF以来の劇場鑑賞。
当時も消化しきれないような、特別な感情が湧いてきて劇場から歩いて帰ったことを思い出す。
濱口監督×岨手監督のトークショー付き上映で再見。

"映画の内容を覚えてい
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

レビューや感想をしたためるのがとても難しい。
いろいろなことを代弁している作品のように思う。
アニメのことは全く詳しくないので良くわからないが、絵としては少し時代遅れなのかもしれない。
ただ、そんなも
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

2.6

画がきまりすぎてて窮屈に感じる。
でも、ロケーションの素晴らしさ、魅力は感じた。
いろんな映画作家が今後韓国での撮影を試みるのではないだろうか。

この監督の作品の共通点は"さぁみんなで考えよう"的な
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.1

アニメキャラクターがポーズ決めた一枚絵をバックにセリフ喋ってるようにしか感じられなかった。
実写じゃなくてアニメでやったほうがよかったのでは。
散々言われているであろう、戦いながらずっとセリフを喋るの
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春に散る(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

タイトルの入る箇所が絶妙だった。
春に散るとはこういうことか。
タイトルでシーンを語る。映画でしか成し得ないことかもしれない。
観客に解釈を委ねるべきでないようなラストなのに「さぁラストこの人はどうな
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

3.7

「ぬいぐるみとしゃべる人も、だれでも、優しくもあり優しくない」ということかな、と中盤くらいから思った。
登場人物みんなある意味優しくある意味優しくない。
でも、この違和感はきちんとセリフで回収もされて
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

2.8

主演女優が好きじゃないと相当厳しいやつで、私にはやっぱり無理だった。
映画もなんだかコントっぽい。私にはあまり笑えない方向のコント。

ただ、主人公についてはどうにも分かってしまう。
分かってしまう切
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.0

NIKEの靴を人生で一度も履いたことがない(ガチで)のに楽しめた。
いい意味で改変されていて、尚且つ美術もしっかり考査されていて違和感なく見れた。
日本映画もこうであったらいいのに。

イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.0

橋を渡る車のシーンがカメラマン四宮秀俊の真骨頂か?と思ってしまった

ドキュメント サニーデイ・サービス(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

懐古的な気持ちで期待せずに鑑賞。
サニーデイ・サービスに映画になるような力はあるのか?と思っていた(120%いい意味で)。
結果、ドキュメンタリーとして恣意的な部分は感じつつ結構映画になったなぁという
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