ざぶとんととんとろさんの映画レビュー・感想・評価

ざぶとんととんとろ

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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

4.5

全く新しい主人公ハロルド。
彼の設定が突飛で魅力的で、どこか共感できるのがすごい。見事な人物造形というか、この人物を作る発想力に感服する。

開始5分で心を射抜かれて、とんでもない映画なのではと思った
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.5

公開当初(2009年)に見るのと、現在(2023年)に見るのでは意味が変わってくるように思う。

「おうち時間」の最上級な映画。
限りなく内包的で外の世界がほとんど見えない(描かない)から、その家族に
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

スナイパー視点での戦争映画、だからこその主人公の葛藤はかなり共感ができるし、スコープ越しの映像は、緊張感があってゾクゾクする。

後半にPTSDを描くなら、もう少ししっかり描写してほしいと思った。そこ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.5

ヤクザ映画ではあるけれど、その勃興や抗争がメインではなく、衰退した後の生活に視点を当てているのが面白いし、あまり見たことがない。

SNSとの交わりが元ヤクザに影響を及ぼすという描き方は今までに無く新
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.5

無形物(沈黙)に祈りを捧げるも、有形物(描かれたマリアやキリスト)を拒みながらも踏むという対比がドラマティック。
終始、静かに描かれるけど、見るに耐えないシーンも多々あり、上品な拷問を受けてるような作
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

2.5

漫画が良かっただけに、映画では端折ってる箇所もいくつかあり、妙子の人物造形をどうしても活かしきれていないように感じる。
差異は詳しくは分からないけど、妙子が漫画では一番好きな登場人物だっただけに、映画
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青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.5

浅草キッドの原点のような映画。

割と既視感のあるストーリーではあったけど、マジックの演出がすごい。CGじゃないところもあるんだと思う。

最後のセリフ、言わずに終わらせて良かった気も…

でも面白い
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ターミナル(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

空港内という半公共のシチュエーションがいい。物語が生まれやすいし、ビクターの友人たちが個性的で全く飽きずに見ていられる。
所々で小ネタが多くて、笑いどころもある。
なによりもトムハンクスが素晴らしい、
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テルマエ・ロマエ(2012年製作の映画)

4.0

「すべての道はローマに通じるのだから」
このセリフを言いたくて作られた作品のように感じる。

シャイニング(1980年製作の映画)

4.0

「鏡」の使い方が秀逸。

ホテルの中のカーペットや構造が左右対称で、緩みの無さが緊張感を生むけど、その整然として冷たい廊下を三輪車で走るダニーのギャップがなんか良い。
鏡の演出と比較することもできる。
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メメント(2000年製作の映画)

4.5

観る人の集中力、理解力、情報整理能力を試される、偏差値の高い作品。

紡いだ物語を全てひっくり返して作るこの構成に、とてつもない時間と労力を感じる。
クリストファーノーランの才能を画面から浴びているみ
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傷だらけの悪魔(2017年製作の映画)

2.5

「イワシ人間」というセリフが面白かった。

押切蓮介の『ミスミソウ』に設定が酷似している。

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.5

『さとうきび畑の唄』を彷彿させる映画だった、『LIFE IS BEAUTIFUL 』の方が公開が早いから、表現としては逆だと思うけど。

ナチスのユダヤ人虐殺が物語の背景にあるため、多くの創作者はそれ
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ムロツヨシの演技が印象的。
圧倒される。

殺人(苦しみ・狂気)とセックス(快感)の同時描写は素晴らしく、その紙一重な感情の境界線にいる森田剛のキャラクターが、この描写によってより際立って見えるように
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

10回ぐらい見たけど、

父と母が魅惑の深海パーティーでキスをするシーンと、父がビフを殴るシーンと、ドクが防弾チョッキを着ていたシーンは、いつも泣く。

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