キクラゲさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

キクラゲ

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新仁義なき戦い 組長最後の日(1976年製作の映画)

4.5

傑作なのですが、『組長の首』が凄すぎて毎回観る前に舐めてかかっちゃう作品。

脚本段階では菅原文太と松原智恵子の幼少期を最初に入れて、菅原文太の行動に説得力を持たせる予定だったそうです。深作欣二はそこ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.5

達者な映画!

『シェアハウス〜』同様物語のテンションが上がる場面でも演出面で少し冷ますことで逆にドラマがグッと入ってきます。

ヨーキーいいなあ。あとタイカ・ワイティティ途中からヒトラーというよりジ
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

クライマックスがちょっと長すぎるかな〜(ル・マンで終わらせても良かったような)という点以外はめちゃくちゃ大満足。車の知識ゼロの僕でも熱い気持ちになれる映画でした。

クリスチャン・ベールはもちろんのこ
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新仁義なき戦い 組長の首(1975年製作の映画)

4.8

見直し。

広島から九州に舞台を移し、話も完全に創作となった『仁義なき戦い』。狡猾な成田三樹夫、ヤバ崎努、なかなか派手なアクション、下がりボンボンなどなど一粒で何度も美味しい傑作。

'新'になってか
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新仁義なき戦い(1974年製作の映画)

4.3

見直し。

オリジナル版『仁義なき戦い』から2年弱での超スピーディーリメイク作品。

人物造形を若干変えることで1作目との差別化を図ってはいますが、重要なセリフ等は1作目とあまり変わって無かったりと完
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

5.0

なんかびびってなかなか行けなかった映画。観たらやっぱり泣きました。

前作?のリンさんのバランスが丁度良かったので遊郭パートを増やすと聞いた時は蛇足になってたら嫌だなあと思っていたのですが、全然そんな
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「そう来るか!」と唸る展開の数々はさすがポン・ジュノ監督。上下の画で格差を視覚的に分かりやすく表すシーンを中盤に持ってくるのは見事だなあと思います。

人物造形はお見事ではあるのですが、後半の社長の描
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

4.6

フェイク・ドキュメンタリーということすら知らずに鑑賞。

全体的にテンションが妙に平坦なのがフェイク・ドキュメンタリーという手法と合致しているのもあって上手く効いています。ヴァンパイアのお約束を否定せ
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カニバル・カンフー/燃えよ!食人拳(1980年製作の映画)

4.5

基本的に一本調子ではあるものの、個人的に好きなうっかり死にうっかり殺しの連発、必要以上に濃いキャラクター、それほど数は無いもののちゃんとやってるゴア描写など好きなところが非常に多い作品でした。

結構
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江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)

5.0

これはまたとんでもない大傑作でした。

冒頭から喜八節タップリの陽気な語り口でコミカルにボヤき続け、終盤は喜八本人のメッセージを真摯な語り口で展開させます(後輩がうんざりしているバランス感覚が大人)。
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地獄(1960年製作の映画)

4.8

見直し。

おそらく日本映画史上でもトップクラスの超絶アバンギャルド作品。何せ画面映った人物のほぼ全員が死ぬわけですしね。

初見時はただただポカンと観ていましたが、見直すとOPからラストまでめちゃく
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熱砂の秘密(1943年製作の映画)

4.3

とにかく見事なサスペンス描写。シュトロハイムは相変わらずのナチっぷりです。

ここで終わっとけば!というシーンがあるのですが、まあ1943年の戦争映画としてはその後も描かざるを得ないですよね。

劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ(2011年製作の映画)

3.3

神聖かまってちゃんに関しては名前を聞いたことある程度。

いいところもいっぱいあるのですが、あまり引っかかる部分がなかったです。なんだかドラマが盛り上がるとこっちのテンションが下がってしまうというか…
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脅迫(おどし)(1966年製作の映画)

4.0

とにかくスピーディーな演出とカメラワークが素敵な作品。

役者陣は当然ドンピシャなのですが、ドンピシャすぎて中盤までは逆にやや退屈なのが残念。ただ後半の三國連太郎の切れっぷりがあんまり何考えてるのか(
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エリート・スクワッド(2007年製作の映画)

4.7

まさに警察?版『シティ・オブ・ゴッド』でした。

ドキュメンタリーのようなタッチがかなり上手く効いています。アンチ・プロパガンダとして『スターシップ・トゥルーパーズ』を連想。カタルシスをしっかり感じさ
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岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇(1997年製作の映画)

4.5

予想以上に全編三池崇史節炸裂で楽しかったです。

千原兄弟はなんならナイナイよりもハマっているような。

SR サイタマノラッパー2 〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜(2010年製作の映画)

4.3

前作よりもリアリティラインを下げることで(観たの結構前なのでうろ覚えですが)、やりたい表現をストレートにのびのびとやってるような印象。

役者さんはみんな素晴らしいのですがマミー役の桜井ふみさんが頭半
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メカニック(1972年製作の映画)

4.8

見直し。

初見時は「何とドライな!」と驚きましたが、見返すと情にほだされヤキの入った殺し屋の話でしたね。

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

なんのゴタゴタもなく作られた作品であったならば、『コレはコレででいいんじゃない』となるのでしょうが、エピソード8否定しておきながら出来たものがこれか…、と思うとなんだか腹が立ってしまいあまり冷静に見れ>>続きを読む

(2000年製作の映画)

5.0

今のところ生涯ベスト1の映画。なのに『団地』は観ていないという体たらく。

きっかけは最悪ですが、一人の人間が外の世界へ飛び出してたくましく生きていく姿に毎回涙が出てしまいます。話は相当悲惨なのですが
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薄氷の殺人(2014年製作の映画)

5.0

年末なのでオールタイムベストの一本。
初めて一人で映画館に観に行った作品。

うーむ、やっぱり素晴らしい。『復讐者に憐れみを』もそうなのですが、ところどころに挟み込まれるユーモアのバランスがバチバチに
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復讐者に憐れみを(2002年製作の映画)

5.0

年末なのでオールタイムベストの一本

復讐三部作では『親切なクムジャさん』の方がクオリティーは高い気がしますが、比較的シンプルなストーリーテリングで感情的によりくらいます。

パク・チャヌク映画のリア
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ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

3.5

全体的に雑なのはまあいいとして、クライマックスがあまりにもご都合主義的すぎてちょっとがっかり。でもまあ楽しいのは楽しいです。

組織(1973年製作の映画)

4.7

見直し。

やっぱり最高でした。アクション映画はやっぱり平均年齢高めの方がいいですね。

デッド・サイレンス(2007年製作の映画)

2.5

つまらない話をつまらない語り口で話されているのでまあつまらないです。

そもそも現実であればさにあらず、映画で人形が動いたところで怖くもなんともないですよね。同様の理由でポルターガイスト現象も好きでは
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天使(1937年製作の映画)

4.6

受話器のアップやここぞという時に表情を見せない所など、感嘆するシーン、セリフが多々ありました。個人的にはコートを羽織るシーンで終わって欲しかったですが、この時期のハリウッドではそれは厳しいのかもしれな>>続きを読む

コールガール(1971年製作の映画)

4.0

もの凄く妙な印象の映画。面白いのかと言われると微妙ですが、なんだか心に引っかかります。多分ドナルド・サザーランドのせい。

画が非常にカッコいいのですが、撮影監督が『真夜中の青春』や『ゴッドファーザー
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

4.3

多分初の戦車映画鑑賞。

最近ロシアで戦争娯楽映画が盛り上がっているのはなんとなく知っていましたが、『炎628』とか『スターリングラード』の印象しかなかったので、ここまでケレンに溢れたカタルシスたっぷ
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

4.2

これは劇場で観るべきだったなあと今更ながら後悔。

前作前々作同様不満はそこそこあるけどトータルでは好きな映画。続編も楽しみです。そしていい加減『ブラック・ファスト・クラブ』も観なくては…。

ザスーラ(2005年製作の映画)

4.2

見直し

前作同様「不満はそこそこある!でもトータルでは好き!」という感じです。

ゾーガン星人のルックはかなり好みでした。ジュラシックワールドの続編にもあんな感じのやつ出て欲しいですね。

ゾンビ-日本初公開復元版-(1979年製作の映画)

5.0

これで4バージョン観れた!

バージョンによる違いというより映画館で『ゾンビ』を観れたことの意義の方が個人的には大きいですね。大音量で観るならやっぱりゴブリンの曲が最適。