クドーナノカドーさんの映画レビュー・感想・評価

クドーナノカドー

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生きててよかった(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

俳優たちの芝居はとてもよいのだがキャスティングのバランスが微妙。二人の男のパートナー、どちらとも記号的であった。生に対する性の描写も描写以上のものが感じられず、妻の行動原理も理解不能

流浪の月(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

危うく不完全な題材をとても丁寧に作り上げている。人物の背景に対しても解像度の高い掘り下げがあり、かつそれを最小限の言葉で演出していた。中盤、広瀬すずのストーカーシーンだけはジャンル変わったかと思った。>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

今年、これを越える作品は出てこないだろうと思った今年の2月。そして5月になりカモンカモンなど心に突き刺さる素晴らしい作品が出てきてくることから、本当に年間ベスト、気分というのはアテにならない。そんな前>>続きを読む

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

3部に分けての上映。おそらくチャプターで分かれているのではないのだろうが、2部の神戸港でのやり取りが素晴らし過ぎた。この言葉を聴きたいがためにまた映画を観たくなってしまう。ここまで来たらあと倍くらいの>>続きを読む

なみのおと(2011年製作の映画)

4.7

あの日のことを身近で体験した声に耳を傾ける姿勢がそのまま映し出されている。何度も何度も涙が出た。ここで話して下さっている方々は本当に強いと思う。それに圧倒される。特に私は事務所ごと津波に流され川を何キ>>続きを読む

親密さ(2012年製作の映画)

5.0

これを演じられた役者の方々に感服します。この焦燥と想いは間違いなく永遠の煌めきの中にあります。絶対また観に行きたい

天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

傑作。どこをとっても濱口監督的なのだが、わかりやすい導入からラストのやりとりまでの流れが秀逸だった。見えないものを信じられる言葉の描写に成功している

不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

2.9

抽象的なテーマであるが、監督の肉体及び身体への描写が興味深い。

THE DEPTHS(2010年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

荒く、各部署への配慮が目につく。主演の石田法嗣は素晴らしいのだが、三角関係などの感情の動きが明らかに描けていないのでどこか痛々しい。写真や絵などの芸術表現を映像化することに極めて難しさを感じる

なみのこえ 気仙沼(2013年製作の映画)

4.0

劇場に心地よい空気が流れていた。大変意義のあるドキュメンタリーだと思ったし、何故これを残そうと思ったのか、物語を継承するという意味でも作家本人のテーマと直結している

なみのこえ 新地町(2013年製作の映画)

4.0

毎年この時期に観たいと思った一本。この作品を経て監督はフィクションにおいての語りの表現の幅を広げることに成功している。これは授かりもの

永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『PASSION』をリミックスしたかのような配役と展開で楽しめたが、これ単体で一般料金はちょっと割に合わなかった。

PASSION(2008年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

入れ子構造や真実の水ゲームなど興味を惹く展開が多い。ラストは鳥羽での長回しも最高

うたうひと(2013年製作の映画)

4.0

念願の『うたうひと』。「あいたくて ききたくて 旅にでる」小野和子の仕事が映像で見られる。素晴らしい。後世に残すべき映像

何食わぬ顔(2003年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

濱口監督記念すべき第一作。劇中劇を早速やってて、この人はずっとこのテーマをやってるんだなと。若き日の撮影に無邪気なカメラや監督の姿が映し出されるのが微笑ましい。

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

画とアクションが素晴らしいのだが、ここまでノれないかと......

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

内容もストーリーも素晴らしいのですが、最後母親が納得に至った理由が不明瞭。ここ結構重要だったのでは

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

まぢで寝た。ほぼ頭に何も入ってません。これは私の責任です...情報量多かった。皆さまご鑑賞の際は体調万全の時をオススメします。

さがす(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

現代のイシューがベースにありながらも内容はスリリングなサスペンス。展開も含めて目を離さない仕様になっている。伊東蒼、素晴らしい役者だ。この子のことを想うとやり切れない。強く生きて欲しい

リング・ワンダリング(2021年製作の映画)

3.7

日本狼を追うことでその土地から薫り立つ風景や人物。100年後の日本はいったい何が消えて、何が語り継がれているだろうか。日本中マスクをしていたという話がどこまであり得ない話として語り継がれているだろう。>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ハード路線となった本作。個人的には好みだが、やはりワンダの救済処置としてこのような着地しかありえなかったのか......とても哀しい

セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

4.0

心地のいい時間が流れるパリの陽射しが暖かい。映画館で観るべき映画。物語の構成と仕掛けも面白い。

アネット(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

カラックスのことはよくわからないけれども、なにかもう少し新しいストリーリーラインを期待してしまっていた。エンドロールの多幸感は最高

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

毒親からモンスターが産まれてしまうスパイラルなのか...観ている間ずっと切迫とした緊張感が漂っていた

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

バァァァァァァン!!って感じの映画。バァァァァァァン!!!!!

階段の先には踊り場がある(2022年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

この内容が楽しめないのは演者の大学生という実在感が薄いからではないだろうか。カフェなどもリアリティが足りなく、そもそも会話のレトリックにのれなかった

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

主題歌が本当に良い。その日の話しかしていないので二人の交友関係がほぼほぼ映らないのが、二人の世界を描くことに成功している。座・高円寺にトイレを借りにいく動機はちょっとわからない

映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

辺賀久才蔵(へがくさいぞう)が一番よかったな。技を繰り出す時に「放屁!」と唱えるのが術とハマり切っていた。

カモン カモン(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

叔父さんと子供という点ではありがちなテーマではあるのだが、子供の描き方が今までに見たことないような何遍にも一筋縄ではいかない、理解できない存在として描かれている。しかし彼に向き合うことは、人と本質的な>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

GAGA怖すぎです。何やらせても良いでお馴染みのアダムドライバーですが、本作でも自転車に乗る際、タイヤに巻き込み防止のチェーンを付けている仕草だけで彼の几帳面さを表していました。呪われたお家ブランドシ>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

まぢ、マルチバースとか多次元宇宙とか苦手なんだけど(結局作り手の商業的都合によるものが多い)、三人が揃った時は息を飲んじまったね...隣の青年がボロボロ泣いてて、私も思わずボロボロボロボロ...ありが>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

オチの残念さが全く気にならないくらい、後半までの作劇と映像的センスが長けていた。あの二人がとにかく愛おしい。上京怖い怖い話をトーキョーを舞台にしっかり作ることができれば傑作ができるだろう。そんだけトー>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

ヲタクの悪いとこ全部でとるやん......ゼットンの怖さあれじゃ伝わんねーよ。抽象に逃げんじゃねえ。空想科学読本とかどーでもいいんだよ。設定に負けんな

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.2

これこれ〜!!!っつーポイントが来るまで長くも感じたが、良かったなあという気持ちでいっぱいである。監督は絶対「男はつらいよ お帰り 寅さん」を観てるよね?!?!1の続編ですって触れ込みは何だったんだよ>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

午前10時の映画祭にて。岐路に立った時、この享受を忘れてはならない

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