ロンしたことないさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ロンしたことない

ロンしたことない

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スカーフェイス(1983年製作の映画)

3.9

1人の男ギャングの成り上がりから
破滅までの盛者必衰を描いた男臭い映画。

死に様まで漢でかっこいい。
散弾銃は死ぬてえ。

アクアマン(2018年製作の映画)

3.8

古典的な恋から産まれた真の王。
王の座をかけた兄弟喧嘩、王女の奪還。
面白要素モリモリの超ド派手アクション。

古典的なストーリーを技術で魅せに
きてる感じ。わかりやすくて
見てて気持ち良い。

水族
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.0

ウェイトレスと専業主婦の逃避行劇。

死をもって抑圧からの解放とした、
男性社会への強烈なアンチテーゼ。
ラストまで破天荒に、
爽快に、駆け抜ける。

真っ直ぐな2人がかっちょよい。

シャイン(1996年製作の映画)

3.9

1人のピアニストの起死回生ストーリー。

父からの物凄い質量の圧に打ちのめされ
再び返り咲くまでの鬱鬱と狂気を描く。
家族版『セッション』みたい。

作中のピアノ演奏が最高です。
弾き方が才能のそれ。

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.0

友情以上恋情未満。
共依存の女の子2人の青く眩しい物語。

嫉妬、依存、アイデンティティの喪失。
青春に芽生えた黒い感情を純度高く描く。

そんなつもり無かったのに、
ハグのシーンボロボロ泣いちゃった
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.8

少しあざといストーリーではあるけど、
わかりやすく真の強さと美しさとは、を
考えさせられる。

オギーが太陽なら、姉ちゃんは月。
ポスタービジュアルの位置関係が秀逸。

スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.8

聞き慣れた言語や見慣れた顔立ちなのに
ちゃんと異世界の話と世界観。
良い意味で違和感を感じながら
2時間半を鑑賞する。

charaの歌が良すぎたなあ〜〜〜。

ブルー・マインド(2017年製作の映画)

3.9

人魚へ変態する様は単にボディホラーでも
あり、ティーンエイジャーの精神の可視化
でもあり、ドラッグの幻覚だったかもしれ
ない。色んな解釈の取れる作品だった。

あと海外ギャルズがちゃんと
ギャルしてて
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5


常軌を逸した知識欲、好奇心、そして性欲。
良識に抑圧された欲求の解放と表層化を
グロテスクで奇妙な世界観で映し出す。

唯一無二のヒロイン ベラの精神の成長譚を
軸にストーリーと映像表現の両者が
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ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画(2013年製作の映画)

4.0

これは邦題が良くない。
爆発ドカン!逃げろドカン!とかの
迫力は一切なくって、
ケリーライカートが色濃く出た、
行間を読むタイプのクライム映画。
ダム爆破を皮切りに、
3人の感情の機微にスポットを当て
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

4.5

最終上映滑り込み。うれしい。

台詞1つ、行動1つに血の通った
生きた人間の感情が乗せられる。
身に覚えのある感情の羅列が少し苦い。

フラストレーションと鳩の解放と共に
元の生活、元の関係性に爽やか
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.5

ケリーライカート5作目。
彼女は何処かへ向かわせるのが好きみたい。

西部劇の荒野の質感や埃っぽさはままに、
女性の存在を織り交ぜた終着点のない
ロードムービー。

淡々とした移動の中に、
変わらずひ
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.8

勝手に恋愛モノかと思ってたら
想像以上に強く倫理観や死生観を
揺さぶられるお話だった。

泣き叫ぶトミーの声が痛くて辛かった。

NEO PORTRAITS(2023年製作の映画)

4.0

テクノロジーの進化に伴う葛藤。
当たり前になっていく事に対する焦燥感。
20分に満たない時間でその心情を炙り出す。

着々と未来が現実になっていく現状に
他人事ではいられない感情になった。

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.6

大きな衝突があるわけでもなく、
日々の哀しみってこういうもの。
こういう質量、形をしている。

ドキュメンタリーよりも
現実に生きる人を映し出すのが上手。

もう戻ることのない
友情の終わりを見届けま
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.7

犬を探す少女、単調になりうる話。
そこに乗る救いのない現実やウェンディの
心情描写。ケリー・ライカートの哀しみと
現実への解像度の高さで、哀しみの淵へと
そっと追いやられた。

でもってやはり幕切れが
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.5

『FIRST COW』からの監督2作目。
これまた破滅的でいて落ち着いている。

どこか傍観的な孤独な2人の逃避行。
銃に発砲に車に男女に。ご都合良く処理
できてしまう要素を静謐で空虚な逃避行
へと変
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.5

異形のディストピアSFアニメ。

愛着湧くキャラ造型やスチームパンクな
世界観がたまんないな〜〜〜。
時折日本語にも聞こえる架空言語での
会話の節々も笑える。愛おしい。

ストップモーションの域を超え
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

タランティーノ監督デビュー作。
男くさい会話劇や血まみれのギャング。
なんだろう、全編通して色気が半端ない。

入れ替わり、繰り返しの構成には
終始緊張感漂う。秒も目が離せない。

なんだかタバコ吸い
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.9

随所に散りばめられた映画漫画アニメの
オマージュ。至高のエンタメが結集した、
オタクのための映画。

米国版SAOだったなあ。
茅場晶彦がキリトにザシードを託す
くだりを思い出してまうラスト。
SAO
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

5.0

日本特撮へのリスペクト感じるB級映画。
ゴア仮面ライダーといったところ。

この映画、キャラも世界観も
くだらなすぎて愛おしすぎる。
ドッジボールみたいな球技で
命運決めてええんかい。

警察官ゾンビ
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.4

静謐の中に存在する緊張感が
スローな展開に心地よさをもたらす。

導入のシーンによって、
話は前進していくのに
意識はずっと冒頭にあった。
何故そうなるんだろう。と。
おかげで目が離せなかった。

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Cosmetic DNA(2020年製作の映画)

3.8

男尊女卑に殴り込む、サイケな映像と
爆音EDMで構成される混沌の109分間。
見るタイプの合法ドラッグ。

良い悪いでなく、コンプラ騒がれる時代に
ここまでエッジの効いた作品が
存在してたことが凄い。

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.0

他者との価値観の違いを、
硬派に描いた家族ロードムービー。

家族7人が直面する、「普通」との摩擦を
丁寧に描く。誰かの常識は私にとっての
非常識。当たり前だけど忘れてしまいがち。

子どもからの質問
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.4

タイムループロマコメでめちゃ好きそう
なのにあんまり刺さらなかった。

今の私にはポジすぎて眩しかった。

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

4.3

肉体的な解剖を通して死体の身元を探る。
サスペンス??と油断してると、
オカルト・ホラーに舵を切られる。

怪奇の根源の死体が最後の数秒まで
微動度にしないのに、この恐怖。
「来るぞ」があって来たり来
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.0

犬で始まり犬で終わる。
伝説の殺し屋 ジョン・ウィックの
超絶バイオレンスな復讐劇。

ストーリーを装飾する激しいガンアクション。
プラスしてノリたくなる劇中曲。
脳がスカっとする爽快な作品でした。
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.8

まさしくティンヤの〝孵化〟
美しくおぞましい北欧ボディ・ホラー。

抑圧された少女の内なる黒い感情を
卵の孵化に投影する独創的な設定。
深層的な怖さ。

犬が死ぬので-0.3です。

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

4.3

アホアホ設定を上質な映像で。
痛快なガンアクションコメディ。

ストーリーのテンポ感と
気持ちの良い王道展開がキマってる。
YouTubeのゲーム配信見てるような
感覚で見れる。

サマラ・ウィーヴィ
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

4.7

残虐な画の中で冷静に会話してる感じとか、
ちょっとした視線、仕草、動作。
視聴者に語りかけてくるメタ演出。
「なんか嫌」がずっと続く。

終わり方だけ胸糞な映画が多い中で、
終始徹底された胸糞。凄い。
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.2

母親の歪んだ愛情からの逃避行。
アリ・アスターの『munchausen』の
代理ミュンヒハウゼン症候群の母親を
思い出す内容。

何段階にも用意された戦慄の展開が
気持ち良すぎる。

ジワジワと恐怖に
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

4.0

不妊症の夫婦と切り株の形をした 何か との
異質なダークファンタジー。
気づけば今日は 何か 3本目。

母親の歪な愛情が実を結び、
ストップモーションによって命を宿す。
色んな種類の「気持ち悪う」を
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.4

いつのまにアマプラに!

「目には目を 父親殺しには代償を」
呪いのような 何か が一家を破滅へと導く。

『女王陛下のお気に入り』の家族版、
とも言える終盤の媚び売り合戦が見所。
欲に忠実な浅ましい
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

4.7

ちょっぴり尖った12歳の少年少女の
駆け落ち劇をオフビートに描いたラブコメ。

逃避行の中身はいかにも12歳。
なんだけど、2人の若さ故の「無双感」は
羨ましく思うほど。

ユニークで説明のない物語の
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.8

産み落ちた羊ではない 何か が
夫婦に災厄をもたらす。

所々睡魔がきて、羊から手が生えてるのが
夢かと思ったら全然ふつうに半獣人だった。
その半獣人に向けられる歪な愛情、
人間のエゴがおぞましい。
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