ストーリーとか論理とかそんなのいらない。ただ綺麗な映像のための時間と空間。世俗をこんなに美しい一コマにするのは王家衛だけ。
唯一人間らしい感情を持つシーンは、息子の撮るビデオを微笑ましく笑う父さんの>>続きを読む
何度かフェイントしてきたけど、結局ゴールできない。また好きな恋愛映画を見つけた。
ファンタジーのような現実がファンタジーさを損なわずに実現されてる。美味しそうなアダムの料理も病院通いも薬の登場もポップな演出で。
目に見えるものを疑いながら生きる想像ができない。でも、逆に信じすぎな>>続きを読む
ストーリーというより映像美。ありえない映像であるけど。どれだけのものを目にしてきたとしても本当に美しいものには子供の頃と変わらずに驚く発見がある。
どんなに愛し合っていても喧嘩は付き物。そんな討論中に相手の意見の原因を自分に見出して謝ることができるなんて、惹かれてしまうのがわかる。正直、4日間だから綺麗な思い出になってしまったんだとか、夫がいる前>>続きを読む
遠回りして最終的な結果を残した人生もいい。生きる最後を知ることが悪くないことだと教えてもらった。
同じ出来事でも母と子の視点でこんなにも違うというのが映像でわかりやすい。原作と違うラストにしたのは救いがないから。
せっかく自分だけの楽しみを見つけたのに一時的で、またすぐ日常(かそれ以下のもの)に戻るという刹那さがいい映画にしてる。
このレビューはネタバレを含みます
老夫婦の締めの旅としてコメディだと期待していると案外重くて掴まれる。特に持病を自覚していたエラの、ジョンそして子どもへの責任を負うラスト。
このレビューはネタバレを含みます
観る者の善悪の基準を揺さぶる的な映画だけど、それだけじゃなくて全体のビジュアルもいい。理想郷を理想郷にできてる。そのためか、自分は理想郷モードをいいと思ってしまう。装置の仕組みはよくわからないままだけ>>続きを読む
一貫した結論、死への恐怖を克服するには。この映画にはその答えはない。収拾つかなくなって踊ってるだけ。
出てくる料理は美味しそうだし、努力が報われるハッピーエンドだし、ピクサーのいいどころ盛りだくさん。
過去に囚われていると現在を見失う。家族との別れを惜しんでいたら、コックになり損ねた。現在に向き合っ>>続きを読む
価値観も固定観念も変える。感想のためだっとしても言葉に表すと、一気にしょぼくてありふれたものになる、何も言いたくなくてこの映画はただこの映画としてだけ感じたい。そんな映画。
マルチバースのSF、三者>>続きを読む
「脳が習ったことすべてに連結してるみたい」
死を知った後の転落は前作と同様。前作の方がよりシリアスではある。
死ぬ前に向き合ってない罪があってはならないことを重々承知する。
「死の向こう側を除きたいからだ。哲学も宗教もだめになった今、残るは科学だけだ。人類は知る権利がある」
死を知る者がこんなにも変化してしまうという内容からしても、それに興味を持つ観客としても、死とはそれ>>続きを読む
The B級映画。こうならないでほしい展開の詰め合わせ。
うん。観なくてもよかったかもしれない。好みの問題だけど、辛いならもっと過酷な辛さを!強いならもっと揺るがない強さを!
映像の切り替え方と音楽からか、展開をわかっていても笑ってしまういい塩梅の雑さ。一瞬も飽きない。
"君は無名で誰も興味を持たない"
"この世界には2種類の人間がいる"
"勝ち馬と負け犬だ"
"その差は何か"
"勝ち馬は諦めない"
大学のシネフィルの先輩が1番好きな映画。その先輩が好きな理由がわ>>続きを読む
政治と情緒がバランスよくテンポが速い。だから飽きない。権力者(気に入らない人間は殺す、事件を起こしても金銭等で隠せる、家柄やステータスしか見ていない、仲間意識の強さ)たちの中、必要ではなく選択した3人>>続きを読む
この一言で表したら勿体無い作品だとは思うけど、どうしても「パパ活」が浮かんでくる。原作と製作年を考慮したとしても男女のステレオタイプがはっきり表れすぎてて、たまに嫌な気持ちになるのは仕方ない。
パオ食べたい。パオを見る母のとろける顔。
祖母と一緒に心温まりたいと思って観始めたが、パオに顔が浮かび上がった瞬間「やだ。こんなの夢に出てきちゃう」と言われて断られた。
人形劇コマ撮りと非合理さ。Wiki情報だけど、全然知らないけど、監督らしさが詰まっている。夢と現実の内容をともに1冊の日記に書くような人物の作品。
釘の刺さったパン、缶から出てきたゴキブリと生肉は当>>続きを読む
"オフラインの友達"
完全じゃない人間が、デジタルによって完全に近づいた状態で生き続けたらバグが発生する。不完全でもこんなに笑いながら転げ合うのが人間らしさであって、人間にとっていいもの。
お気に入りのシーンは、キリが語るバックの青い海に赤の小魚が泳いでるあの鮮やかなシーン。
ストーリーは前作が好きだけど、異種との融合や家族愛をアバター越しに見せてくれた充実した3時間。
よくある法廷もの、感動ストーリーの中で自然に生きる女の子という点だけが特徴なんだと観てたらまさかのオチ。これが2019.20年にアメリカで最も売れた本。
コロンバスの現代建築を回りながら、凍った心が溶けていくようなそんな映画。建築そんなにわからないのに登場する建物は全ていいと思えた。
同じ顔、出産という人間によるグロはやり過ぎで、でも原因や背景の説明不足はやらなさ過ぎで、ちょうどよくない映画。なにもよくわからない。
親を捕食するカッコウから、不穏な予感がする。同じ家々が並ぶ街、言葉を持っていない子供といった不穏な予感はついにクライマックスまで至る。育てた子供はカッコウなのか。
厳しいのか、易しいのか、厳しい。
分かるのか、分からないのか、分からない。
というような映画。主人公の能力にも観客の解釈にも可能性がある。
父が手作りした海は行きたかった実際の海よりも満足できるものだったかもしれない。
始めのと終わりのそれぞれ1枚を撮ることは予想できる。できるのに、こんなに気持ちが豊かになる。
知らなかった楽器や文化への興味、もはや楽器じゃなくても一緒に奏でたい音楽。そういう真っ直ぐな感情が溢れてただただ楽しい映画。
テロップとヘンテコ英語が味を出す。