指紋を取られるときのイヤイヤっぷりがかわいい。街をめちゃくちゃにしていくランボーは最高。
どこまでも軽やかなメーヴェとは対照的に、物語は重々しく、何かを間違って吞み込んでしまったような気分になった。(子供のころはもっと楽しんで観ていたのだけれど)人も蟲も皆、怒りに我を忘れ、それを止めるには>>続きを読む
ストーリー・オブ・マイライフを観たばかりなので、モダン・ラブにのせてニューヨークを駆け抜けるフランシス(グレタ・ガーウィグ)が、若草物語のジョーに見えてしかたがなかった。
虚実織り交ぜた脚本なのだろう>>続きを読む
ストーリーは知っているはずなのに、目の前で物語が生まれてくるような、オルコットの魂が語りかけてくるような瞬間があり、胸が震えた。
会話のテンポ、ロケーション、衣装、美術も素晴らしく、ため息がもれる。グ>>続きを読む
もっとハーレイ・クインがエゴを押し出して、暴れても良かったと思う。他の女性キャラクターを立てる代わりに彼女の神通力が弱くなってしまった。(カサンドラ役の女の子はとても良かった)ヴィランもマヌケだったし>>続きを読む
韓国版の印象が強かったせいもあるけど、前半はクオリティのちぐはぐさに酔ってしまい、集中できなかった。後半のアガる感じは、なかなか楽しめた。
幻想的な世界観の中(教養小説を読んでいるかのように)成長していくヒックとトゥースの冒険に心を寄せていると、王道的なストーリーではあるけれど、ついホロリとしてしまう。シリーズの着地としても美しかった。
人の感情まで読み取ってしまう特別な嗅覚を持つティーナ。彼女はあらゆる匂いに遭遇するのだけれど、僕自身は何故か肌感覚が敏感になったような気がした。北欧の圧倒的な自然が皮膚にまとわりつく。そして、味覚まで>>続きを読む
AIが突然暴走をはじめ...という展開だけど、AIに個性(人間性)を与えていないところが良い。パーソン・オブ・インタレストに似てる。SFというよりはヒーロー映画に近いかも。要素が多すぎて、わちゃわちゃ>>続きを読む
アクションや演技は見ごたえがあったけど、それぞれの人物を丁寧に描いている分、より残虐さが強調され、のめり込めなかった。「あのダッカの軍や警察の人たちにも家族はいるんだろうな」とか思ったり。無双系はジョ>>続きを読む
主役のエリーが感情を表に出さないタイプのため、ポールが感情面を担うのだけど、ポールの最初の印象がひどく、全然好きになれなかった。こんな奴と分かり合えるのか?っていうくらい。
でもポールのストーリーが>>続きを読む
とても意義深い企画!再現ドラマの始まりがサスペリア風だったのが、わりとツボ。
ひたすら戦車戦を愛でる!清々しい!!戦争より人より戦車!鑑賞後は余韻もスッと消えて、水の如しな味わいでした。
面白かった!と、しばらく余韻に浸れる映画だった。主人公(チョ・ジョンソク)の頼りない感じが最後まで崩れず(マッチョにならず)好感が持てた。小道具を使い過ぎは気になったけど。それにしても、あの親戚付き合>>続きを読む
ある夜、ダニーの家族に不幸が起きる。その翌夏、ダニーは恋人のクリスチャンと、その友達たちと共にスウェーデンの夏至祭を訪れ...
夏至祭が行われるホルガ村に向かう途中、カメラが180度回転する。ここで>>続きを読む
主演のジョージ・マッケイがとても良かった。シンプルなストーリーがまっすぐに進むわけだから、彼に寄り添えないと、ちょっと厳しかったかもしれない。青空の下から暗闇まで、メリハリのある映像も見応えがあった。>>続きを読む
車椅子のユマが、どうしようもなく自分自身のことのようで、おれのことだと思えて、泣き崩れそうになった。
映画は特徴的なユマの声からはじまる。頼りなく、はかなげで、消え入りそうな声。この声が全編を通して>>続きを読む
それぞれのキャラクターの見せ場が、ショートフィルムのように次々と映し出され、風変わりなビジュアルと歌とダンスをたっぷりと楽しめた。
特にヴィクトリア役のフランチェスカ・ヘイワードは、この奇妙な世界へ>>続きを読む
リチャード・ジュエルに肩入れしてしまって、ささいな出来事に、体温が上がったり、ドキドキしたりと、フィジカルにのめり込んだ。起伏に富む展開ではないけれど、リチャード・ジュエルの危うい性格や行動のおかげで>>続きを読む
まったく予備知識がない状態で観に行ったわけだけど、ハイテンションで予想外の展開が続き、珍しく何度も声を出して笑ってしまった。
たまたまポップコーンを買っていて、ポップコーンを片手に難しいことは何も考え>>続きを読む
ヒットラーがイマジナリーフレンドというシチュエーションだけで面白い画が浮かぶし、期待していた。しかし、予想を超えて驚かされる展開はなく、不謹慎さが面白さのポイントなんだろうけど、肝心の不謹慎さを子供の>>続きを読む
前作の「この世界の片隅に」では、すずに寄り添い、彼女の追体験をしているような感覚があったけれど、今作では、様々な人に寄り添い、それぞれの立場で涙を流した。特にリンさんと径子さん。(径子さんの場合、怖さ>>続きを読む
実際に体が空間を移動しているように感じてしまうほど、振り幅の激しい映画だった。貧富の差や感情の落差もあるわけだけど、特に高低差は上昇と下降を繰り返す遊園地のアトラクションに乗せられているように、クラク>>続きを読む
フェラーリに勝ってウェーイ!!ではなく、ケン・マイルズというレーサーの心情を丁寧に描いた良作だった。
ル・マンの最終局面、ケンはある選択を迫られる。直前まで「H.A.P.P.Y…」と歌っていたケンが>>続きを読む
プリクエル・シークエルの中では1番好き。IMAXレーザー2D字幕版、通常2D字幕版、DolbyCinema3D字幕版と、3回観に行った。
特にやられたのは、カイロ・レンが砕けたマスクを再生させたとこ>>続きを読む
沈み込む流砂に足を取られたように、リアリティに飲み込まれてしまう家族が描き出される。どうしようもなく過酷で、見渡す限り希望の欠片さえ見つからない。この映画で問題となる「ゼロ時間契約」のような雇用問題は>>続きを読む
4Kニューマスター テレビ朝日 日曜洋画劇場 吹替版ロードショー
テレビで何度か見ていたはずなのに、まったく覚えていなくて、ほとんど新作のように楽しめた。シュワルツェネッガーのキレまくりの筋肉は映える>>続きを読む
イザベル・ユペールとクロエ・グレース・モレッツの演技をたっぷりと楽しめるサスペンス映画。
わりと王道な展開で、驚かされることは少ないけど、生理的にキツいシーンがあって、リアルにダメージを受けたりしつつ>>続きを読む
WWEスタジオズの作成なだけあり、パフォーマンスセンターでのトレーニングや試合の魅せ方は最高。リアリティショーのようにも見える。また、観客の盛り上がりにも不自然さはなく、さすがだった。
ペイジのドキ>>続きを読む
エルサが受ける試練が過酷すぎて、ホロリとしてしまう。自分の力に、両親の死に、人間が犯した過ちに対してエルサは立ち向かう。そこまで真摯に受け止めなくてもいいんじゃないかとも思うけれど、それが彼女にとって>>続きを読む
父から子供たちへの暴力を止めるため、母は罪を犯す。その後15年間不在だった母だが、突然3兄妹の元にあらわれ…
兄妹をはじめ、まわりの人々はそれぞれの思いを胸に秘めなんとか暮らしてきたが、母の帰還をき>>続きを読む
少し非現実的な空気感の中、3組のカップルの日常が断片的に映し出されていく。特に、小坂れい(間宮祥太朗)と鹿野なな(桜井日奈子)の距離感が絶妙で、エキセントリックな会話をしているわりに好感が持てた。また>>続きを読む
家出少年の帆高が失望と希望に間をゆらめく様が丁寧に描かれ、日々の儚さにハラハラとさせられてしまう。特に警察や児童相談所に追われる逃避行は、目隠しをして薄氷の上を走り抜けているような危うさで、たどり着い>>続きを読む
予備知識ゼロの状態で観に行ったので、冒頭のキャラクター紹介のところがすごく面白くて、少し感動してしまうくらいだった。
特に気に入ったのは「とんかつ」で、「とんかつ」はとんかつのはじっこで、脂肪が99>>続きを読む
お酒を飲むのは年に数回なのだけれど、それというのも、どんなに美味しいお酒を飲んだとしても、しばらくすると必ず気分が悪くなってしまうからだ。
ギャスパー・ノエのクライマックスは、しばらく忘れていた二日>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「T2」から3年後、別の時間軸から来たT800にサラ・コナーの目の前で息子のジョン・コナーが殺されてしまう。この時の喪失感や怒りなどが今作のサラ・コナーの原動力となっているはずだけれど、ジョンがあっさ>>続きを読む