三四郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

三四郎

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キャロル(2015年製作の映画)

2.6

衝撃を受けた作品だけど感想を書いていなかった。
この作品は、大学2年生の時、公開中の話題作ということで友人に誘われ新宿辺りの映画館へ観に行った。当時の私は、同性愛というのは崇高なるプラトニック・ラブだ
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Operation Sleeping Bag(英題)(1955年製作の映画)

3.5

あゝ息子役の俳優さんが羨ましい!願わくは夢で良いから「私の坊や」とドロテア・ヴィークから抱きしめられたいものだ…。
母親から大好きだったピアノを弾くように勧められても、戦場を体験した息子は「弾けないよ
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上海特急(1932年製作の映画)

2.5

まさかハッピーエンドになるとは思わなかった。当時はどうだったのかわからないが、男の欲望と浪漫が詰まった映画って感じで、現代の感覚からするとちょいと恥ずかしい映画に思える。スタンバーグ監督は本当にディー>>続きを読む

サンタ・ボックス(2020年製作の映画)

2.5

これは…心温まる映画ということで良いのだろうか?
これでいいのか?という点が多すぎて、全然スッキリしない。
なぜユダヤ系のお爺さんを「大戦中はナチスの兵士だったそうよ」と噂するのか?絶対あり得ないだろ
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.0

母が一番好きな映画。映画のパンフレットまで綺麗なまま実家に保管してある笑
映画は恐らく小学生の頃に母と観て(いや、見せられて?)、小説は高校3年生の時、やはり母から勧められて読んだ。しかし、小説も映画
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陽気な中尉さん(1931年製作の映画)

2.5

どうもモーリス・シュヴァリエが苦手…。表情の作り方とかお芝居とかすべてが大げさ。彼が主人公じゃなかったら楽しめたかもしれない。ルビッチ監督のお洒落で粋な雰囲気や絢爛さは好きだが、ストーリーはイマイチ。>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

1.0

もう何が何だか全然わからなかった…。ウルトラマンの物語を大人たちが真剣に演じているところが滑稽に見えてしまい、世界観について行けなかった。

美の祭典(1938年製作の映画)

3.0

『民族の祭典』ほどの心揺さぶる感動はなかったが、レニ・リーフェンシュタール監督の肉体と美への追求・演出…その類稀なる才能は認めなければならないだろう。

ナチスとの関係がどうであったか、真実は彼女自身
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民族の祭典(1938年製作の映画)

4.8

なんて美しい映画なんだ。『民族の祭典』は珠玉の名作だ。ドキュメンタリーではなく、究極の身体美と躍動感そして会場の臨場感を求め、演出・創作行為のある作品であるが、だからこそ歴史に残るこのような素晴らしい>>続きを読む

ドリームガールズ(2006年製作の映画)

2.5

どの業界も成功するのは大変だ。腕の良いプロデューサーは成功と引き換えに心を失うんだなぁ。そして、スターになりそれを維持する人も成功と引き換えに心を失う。一体、人生において「成功」とは何ぞや!生きている>>続きを読む

デンジャラス・ビューティー2(2005年製作の映画)

2.5

人間改造スペシャリストのオネエ系男性が「アメリはハスターを求めてるの」と言うが、ホントにアメリカ人ってスターとかヒーローとか大好きで完璧な人間を求めるよなぁ。多くの映画で、最終的に個性を尊重するように>>続きを読む

デンジャラス・ビューティー(2001年製作の映画)

3.6

この映画だったのか!小学校低学年の頃、テレビで父親と観たのを覚えている。ミスコンに出ている女性たち皆が「世界平和です」と答えるシーンが印象に残っており、一体何というタイトルの映画だったのだろう?とずっ>>続きを読む

愛を読むひと(2008年製作の映画)

3.5

ドイツ文学科の学生であり、著者が教授をしていたベルリン・フンボルト大学に留学するのであれば一応読んでおかなければと、大学2年生の冬休みに『朗読者』を手に取った。
まず二人の出会いが衝撃的だった。少年が
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ワルキューレ(2008年製作の映画)

3.8

「自由と正義と名誉のため、抵抗を試み命を捨てた者に恥はない」
こういう映画が観たかった。引き込まれた。かっこよすぎる映画だった。

シュタウフェンベルク大佐の銃殺シーンが現実的で良かったと思う。もし私
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ことの終わり(1999年製作の映画)

2.5

小説家が最悪な奴だ。小説家に出会わなければ、奥さんも自分が「淋しい」のだと自覚しなかっただろう。夫が高級官僚の為、仕事ばかりで夜22時以降でないと帰ってこないということを恐らく奥さんは受け入れていたの>>続きを読む

きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

2.5

「傷ついたことがある人は優しくなれる」良い言葉だ。まぁいい話だったが、観終わった後、韓国映画『ただ君だけ』のリメイクだと知った。そして、『ただ君だけ』の解説には、チャップリンの名作『街の灯』をモチーフ>>続きを読む

泣き濡れた春の女よ(1933年製作の映画)

1.0

湿っぽい映画は嫌いだね。それに、岡田嘉子のエロキューションが気に食わない。語尾を伸ばす話し方に媚態を感じ、古臭さを感じてしまう。多分この映画で一番演技がうまかったのは、子役の女の子だろう。名匠清水宏監>>続きを読む

斜陽のおもかげ(1967年製作の映画)

1.0

昨日に続き、日活の藝術祭参加作品を鑑賞。やっぱりつまらない。太宰治の小説が大嫌いなので、そりゃ興味深く思えるわけがないのだけれど…。それにしても、このわざとらしいドキュメンタリータッチの演出が鼻につく>>続きを読む

新東京行進曲(1953年製作の映画)

3.0

流行歌「東京行進曲」を歌う子供たちが「ねぇお母さん、『仇な年増』ってどんな人?」と聞き、母親が「そりゃぁ、私みたいな人だよ」って言うのが笑える。

松竹大船調は、科白が良い!テンポが良い!登場人物が活
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父と娘の歌(1965年製作の映画)

3.0

藝術祭参加作品らしいが、良くも悪くもない非常に凡庸な映画だった。クラシック音楽、オーケストラ、ピアニスト、病気、父、母、娘…とキーワードを挙げていけば、いくらでももっともっと良い作品になりそうなのに…>>続きを読む

伯爵令嬢(1932年製作の映画)

4.8

絶世の美女ここにあり!
ドロテア・ヴィークのギリシア彫刻の如き端整な顔のクロースアップ、さらに横顔クロースアップの連続、まさに舐めるようにキャメラが惚れ込んで捉えた甘美なシーン!
ドイツ映画黄金期の愉
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素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)

2.5

恐らく深い物語ではあるのだろうが、私には響かなかった。舞台を映画化したような臭いセリフと演技。なんだか頭だけで勝負しているというか気取った映画だった。

第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)

3.5

おもしろい映画じゃないか!
タイトルがつまらないし、捕虜収容所の話ならどうせ暗くて悲しい話だろうと思って敬遠していたが観てよかった。期待していない作品ほど面白いものだ。ビリー・ワイルダーは脚本が巧い。
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バレンタインデー(2010年製作の映画)

3.0

みんなハッピーエンド!先生に恋する少年には是非とも頑張って欲しかったが、歳が離れすぎてるかぁ。恋煩いする少年は可愛かった。バレンタインデーに軍人の母が帰って来たのが少年のハッピーエンドなんだね。

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カジノ(1995年製作の映画)

2.5

二人の男の解説が交互に続き、偶にドラマになり、また解説。この連続であらすじ的映画だった。1970年代から80年代のラスベガスはマフィアの支配下にあったらしいが、まさに無法地帯。ユダヤ人はどの時代でもど>>続きを読む

あの日のように抱きしめて(2014年製作の映画)

3.0

この終幕の仕方がドイツ映画らしいのかもしれない。ハリウッド映画だったらもう少し雄弁に語ってから終わるだろう。奥さんの歌声を聴いて彼女本人だと気づくのではなく、腕に囚人番号があるのを見て「彼女」だと気づ>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

2.5

タイトルとポスターに惹かれ、とても楽しみにしていたが…、面白くなかった。ウェス・アンダーソン監督の作品は2本目だが苦手だなぁ。1932年という時代設定は良かったけれど、ホテルが舞台だからてっきり華やか>>続きを読む

君が落とした青空(2022年製作の映画)

2.5

『恋はデジャ・ブ』だ!ニーチェの永劫回帰思想…なんてことは考えず、こういう若者向け映画は過ぎ去りし日の青春時代に思いを馳せながら観るのが良いだろう。ヒロインの福本莉子が表情によって高校生らしく見えると>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.0

大いに脚色・誇張はあるだろうが、実話に基づいてるというから驚き…。16歳の若さでFBIを惑わす天才詐欺師。詐欺の動機が、離婚する両親をまた元の仲の良い夫婦に戻したい→その為には元通りの裕福な暮らしをし>>続きを読む

夜叉ヶ池 4Kデジタルリマスター版(1979年製作の映画)

1.0

いやぁ、この手の映画は苦手だね…。途中、妖怪が出てくるシーンなどは、仮面ライダーとか子供向けの戦隊ものを観ているような気分になった。この映画の特撮の為に松竹は2億円の予算を投じたらしいが、果たしてその>>続きを読む

若者よなぜ泣くか(1930年製作の映画)

3.0

展開が目まぐるしい笑 当時の危険思想=共産主義思想には眉をひそめるが、映画としてはなかなか面白かった。素晴らしき哉、理想主義!
妹思いの立派な兄。男同士の友情。これが古き良き日本男児の粋な青春か。その
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大出世物語(1961年製作の映画)

2.0

屑屋の六さん、いい人のように描かれているが、闇屋の女社長を「今夜どうだ?1000円で」と口説いている…。闇屋の女社長は「ふざけんじゃないよ、私に淫売しろって言うのかい!」と怒るが、そりゃ怒るよな苦笑 >>続きを読む

暮れ逢い(2013年製作の映画)

2.0

この映画、深く奥行きのある作品になりそうなのにつまらなかった。シュテファン・ツヴァイクの原作小説を読んでいないが、小説は絶対面白いはず笑 ただ、主人公の秀才があまり好きにはなれないタイプで、鼻持ちなら>>続きを読む

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

3.0

ドンパチ映画や西部劇が好きな人間ではないので感動はないだろうと思って観ていたが、やはり特に心には響かなかった。しかし、アメリカン・ニューシネマの代表作の一つで名作と言われているし、一度は観ておかなけれ>>続きを読む

ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

2.5

リチャード3世の遺骨は見つけたけれど…、結局、シェイクスピア劇で描かれたような悪名高き王だったか否かはわからないままだった。実話の映画化らしいが、研究者でもなんでもない一人の女性の意見を無視するのは当>>続きを読む

沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.5

戦艦「大和」を思わずにはいられない。日本と日本人にとって「大和」というのは、壮大な夢を持たせてくれて、幻想を抱かせてくれる偉大なモノなのだろう。

『沈黙の艦隊』の原作を読んだことはないが、なかなか興
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