三四郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

三四郎

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デンジャラス・ビューティー2(2005年製作の映画)

2.5

人間改造スペシャリストのオネエ系男性が「アメリはハスターを求めてるの」と言うが、ホントにアメリカ人ってスターとかヒーローとか大好きで完璧な人間を求めるよなぁ。多くの映画で、最終的に個性を尊重するように>>続きを読む

デンジャラス・ビューティー(2001年製作の映画)

3.6

この映画だったのか!小学校低学年の頃、テレビで父親と観たのを覚えている。ミスコンに出ている女性たち皆が「世界平和です」と答えるシーンが印象に残っており、一体何というタイトルの映画だったのだろう?とずっ>>続きを読む

愛を読むひと(2008年製作の映画)

3.5

ドイツ文学科の学生であり、著者が教授をしていたフンボルト大学に留学するのであれば一応読んでおかなければと、大学2年生の冬休みに『朗読者』を手に取った。まず二人の出会いが衝撃的だった。少年が気分が悪くな>>続きを読む

ワルキューレ(2008年製作の映画)

3.8

「自由と正義と名誉のため、抵抗を試み命を捨てた者に恥はない」
こういう映画が観たかった。引き込まれた。かっこよすぎる映画だった。

シュタウフェンベルク大佐の銃殺シーンが現実的で良かったと思う。もし私
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ことの終わり(1999年製作の映画)

2.5

小説家が最悪な奴だ。小説家に出会わなければ、奥さんも自分が「淋しい」のだと自覚しなかっただろう。夫が高級官僚の為、仕事ばかりで夜22時以降でないと帰ってこないということを恐らく奥さんは受け入れていたの>>続きを読む

きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

2.5

「傷ついたことがある人は優しくなれる」良い言葉だ。まぁいい話だったが、観終わった後、韓国映画『ただ君だけ』のリメイクだと知った。そして、『ただ君だけ』の解説には、チャップリンの名作『街の灯』をモチーフ>>続きを読む

泣き濡れた春の女よ(1933年製作の映画)

1.0

湿っぽい映画は嫌いだね。それに、岡田嘉子のエロキューションが気に食わない。語尾を伸ばす話し方に媚態を感じ、古臭さを感じてしまう。多分この映画で一番演技がうまかったのは、子役の女の子だろう。名匠清水宏監>>続きを読む

斜陽のおもかげ(1967年製作の映画)

1.0

昨日に続き、日活の藝術祭参加作品を鑑賞。やっぱりつまらない。太宰治の小説が大嫌いなので、そりゃ興味深く思えるわけがないのだけれど…。それにしても、このわざとらしいドキュメンタリータッチの演出が鼻につく>>続きを読む

新東京行進曲(1953年製作の映画)

3.0

流行歌「東京行進曲」を歌う子供たちが「ねぇお母さん、『仇な年増』ってどんな人?」と聞き、母親が「そりゃぁ、私みたいな人だよ」って言うのが笑える。

松竹大船調は、科白が良い!テンポが良い!登場人物が活
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父と娘の歌(1965年製作の映画)

3.0

藝術祭参加作品らしいが、良くも悪くもない非常に凡庸な映画だった。クラシック音楽、オーケストラ、ピアニスト、病気、父、母、娘…とキーワードを挙げていけば、いくらでももっともっと良い作品になりそうなのに…>>続きを読む

伯爵令嬢(1932年製作の映画)

4.8

絶世の美女ここにあり!ドロテア・ヴィークのギリシア彫刻の如き端整な顔のクロースアップ、さらに横顔クロースアップの連続、まさに舐めるようにキャメラが惚れ込んで捉えた甘美なシーン!ドイツ映画黄金期の愉快な>>続きを読む

素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)

2.5

恐らく深い物語ではあるのだろうが、私には響かなかった。舞台を映画化したような臭いセリフと演技。なんだか頭だけで勝負しているというか気取った映画だった。

第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)

3.5

おもしろい映画じゃないか!
タイトルがつまらないし、捕虜収容所の話ならどうせ暗くて悲しい話だろうと思って敬遠していたが観てよかった。期待していない作品ほど面白いものだ。ビリー・ワイルダーは脚本が巧い。
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バレンタインデー(2010年製作の映画)

3.0

みんなハッピーエンド!先生に恋する少年には是非とも頑張って欲しかったが、歳が離れすぎてるかぁ。恋煩いする少年は可愛かった。バレンタインデーに軍人の母が帰って来たのが少年のハッピーエンドなんだね。

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カジノ(1995年製作の映画)

2.5

二人の男の解説が交互に続き、偶にドラマになり、また解説。この連続であらすじ的映画だった。1970年代から80年代のラスベガスはマフィアの支配下にあったらしいが、まさに無法地帯。ユダヤ人はどの時代でもど>>続きを読む

あの日のように抱きしめて(2014年製作の映画)

3.0

この終幕の仕方がドイツ映画らしいのかもしれない。ハリウッド映画だったらもう少し雄弁に語ってから終わるだろう。奥さんの歌声を聴いて彼女本人だと気づくのではなく、腕に囚人番号があるのを見て「彼女」だと気づ>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

2.5

タイトルとポスターに惹かれ、とても楽しみにしていたが…、面白くなかった。ウェス・アンダーソン監督の作品は2本目だが苦手だなぁ。1932年という時代設定は良かったけれど、ホテルが舞台だからてっきり華やか>>続きを読む

君が落とした青空(2022年製作の映画)

2.5

『恋はデジャ・ブ』だ!ニーチェの永劫回帰思想…なんてことは考えず、こういう若者向け映画は過ぎ去りし日の青春時代に思いを馳せながら観るのが良いだろう。ヒロインの福本莉子が表情によって高校生らしく見えると>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.0

大いに脚色・誇張はあるだろうが、実話に基づいてるというから驚き…。16歳の若さでFBIを惑わす天才詐欺師。詐欺の動機が、離婚する両親をまた元の仲の良い夫婦に戻したい→その為には元通りの裕福な暮らしをし>>続きを読む

夜叉ヶ池 4Kデジタルリマスター版(1979年製作の映画)

1.0

いやぁ、この手の映画は苦手だね…。途中、妖怪が出てくるシーンなどは、仮面ライダーとか子供向けの戦隊ものを観ているような気分になった。この映画の特撮の為に松竹は2億円の予算を投じたらしいが、果たしてその>>続きを読む

若者よなぜ泣くか(1930年製作の映画)

3.0

展開が目まぐるしい笑 当時の危険思想=共産主義思想には眉をひそめるが、映画としてはなかなか面白かった。素晴らしき哉、理想主義!
妹思いの立派な兄。男同士の友情。これが古き良き日本男児の粋な青春か。その
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大出世物語(1961年製作の映画)

2.0

屑屋の六さん、いい人のように描かれているが、闇屋の女社長を「今夜どうだ?1000円で」と口説いている…。闇屋の女社長は「ふざけんじゃないよ、私に淫売しろって言うのかい!」と怒るが、そりゃ怒るよな苦笑 >>続きを読む

暮れ逢い(2013年製作の映画)

2.0

この映画、深く奥行きのある作品になりそうなのにつまらなかった。シュテファン・ツヴァイクの原作小説を読んでいないが、小説は絶対面白いはず笑 ただ、主人公の秀才があまり好きにはなれないタイプで、鼻持ちなら>>続きを読む

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

3.0

ドンパチ映画や西部劇が好きな人間ではないので感動はないだろうと思って観ていたが、やはり特に心には響かなかった。しかし、アメリカン・ニューシネマの代表作の一つで名作と言われているし、一度は観ておかなけれ>>続きを読む

ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

2.5

リチャード3世の遺骨は見つけたけれど…、結局、シェイクスピア劇で描かれたような悪名高き王だったか否かはわからないままだった。実話の映画化らしいが、研究者でもなんでもない一人の女性の意見を無視するのは当>>続きを読む

沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.5

戦艦「大和」を思わずにはいられない。日本と日本人にとって「大和」というのは、壮大な夢を持たせてくれて、幻想を抱かせてくれる偉大なモノなのだろう。

『沈黙の艦隊』の原作を読んだことはないが、なかなか興
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.5

最後まで興味深い映画だった。舞台が広島というのがまた良い笑 広島県立美術館、白島線、平和公園、まさに地元だ。帰省した際は毎日歩く場所。映画冒頭の市内のシーンは実家に帰って来たようで嬉しかった。

鬼の
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

1.0

疲れた…。なんだかよくわからなかった。何の感想も浮かばないほどわけがわからなかった…。一体この映画は何を描いていたんだ!映画館にアメリカ人の客もいたが、笑っていたのは彼らだけだったと思う。この映画の後>>続きを読む

夜の鼓(1958年製作の映画)

3.0

今井正監督や山本薩夫監督というと左翼監督の印象が強く、あまり彼らの映画を観たいとは思わないが、『ひめゆりの塔』は良い映画だった。

この『夜の鼓』も良い。江戸時代が舞台の「世話物」を丁寧に描いた藝術的
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

2.5

主題歌の“Oh, Pretty Woman“って、1964年の歌だったのか!あまり印象に残らない映画だった。実業家と貧乏娘が街で出会って惹かれあって恋をするという物語であればいいのだが…、売春婦だから>>続きを読む

十三の眼(1947年製作の映画)

2.5

片岡千恵蔵が一人で何役も演じており天晴れと言うしかない。それにしても、奈良光枝、綺麗だったなぁ笑 背が高くて脚が長くて日本人離れしたプロポーション。それで男装してウクレレ弾いて歌って…最高だね。歌手に>>続きを読む

誘惑(1957年製作の映画)

2.5

「丘を越えて」これは本当に名曲だよなぁ。1930年代のモダンで華やかなりし時代を象徴する名曲だ。イントロを聴いただけで懐かしさと共に気分が明るくなる。

芦川いづみに言わせるからこの科白が切ない。「あ
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田園交響楽(1946年製作の映画)

3.0

『田園交響楽』ってこんな話だったのか。タイトルだけ知っていて、てっきり音楽家の話だと思っていた…。心優しい牧師さんが盲目の孤児を育てたら、その少女が美しく成長して…、いつしか妻や子供達よりもその盲目の>>続きを読む

巴里の屋根の下 4K デジタル・リマスター版(1930年製作の映画)

3.0

遠くからやさしい歌声が聞こえてくる、それはだんだんと大きくなってくる。
メロディが素敵で忘れられない!いい歌だ!
トーキー初期の頃だからか、メロディは流れるように鳴り続けているが、セリフが少なく、サイ
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巴里祭 4K デジタル・リマスター版(1933年製作の映画)

3.0

『巴里祭』は1933年キネマ旬報外国映画ベスト・テン第2位で『制服の処女』に敗れたわけであるが、名作の誉れ高い作品だ。よって期待していた…。しかし、どうもどこが良いのかわからぬ。実に簡単な容易な、重み>>続きを読む

自由を我等に 4K デジタル・リマスター版(1931年製作の映画)

3.2

さあ自由を我らに!
閉じ込められていたり、縛られていたり、制限があったり、それよりも外に出て太陽を浴びて青空の下で自由に生きよう!平凡な日常生活こそが「自由」なのだ。
しかしこの映画は単純ではない。人
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