柩さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

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僕らの短い永遠。僕らの愛。平坦な戦場で僕らが生き延びること。漫画のあとがきの「すでに何もかも持ち、そのことによって何もかも持つことを諦めなければならない子供達」という言葉は、現代においてさらに意味を強>>続きを読む

ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

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見てて恥ずかしくなるところも結構あったけどそれはちゃんと青春の格好悪さ滑稽さを描いてるからかもしれない。ずっと馬鹿のままで、分からないままでいたいね。ロケ地が良くて、豊洲の日々刻々と変わる景色や未完成>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

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ビョーク最高。心の中で解き放つ歌声の美しさ。でも自己犠牲的な愛は手放しでは賞賛できないかな。これが理想の母親だとは思えない。

青い春(2001年製作の映画)

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どうしようもない閉塞感の中、死の実感だけが娯楽。同性の友達に対する憧憬や劣等感はめちゃくちゃ分かるな。青春はひりつくほど痛いね。

天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

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気怠い夜の香港、妖しく光るネオン、トンネルを疾走するバイク。今も褪せない魅力に溢れている。男女の恋は煙草の煙のように儚くも、その痛みは永遠。The Flying PicketsのOnly Youが流れ>>続きを読む

ヴァンパイア(2011年製作の映画)

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孤独な魂に丁寧に光をあてた映画。静かに繊細に命を抜き取る姿も、透明な管を流れガラス瓶の中に溜まっていく赤い血も、真っ白な風船も、深い森の緑も、これから眠りにつく冷凍庫の上で披露した最後のダンスも、全部>>続きを読む

WASABI(2001年製作の映画)

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広末涼子のY2Kファッションも部屋も可愛い。秋葉原の電気街、渋谷のゲーセン、ダンスダンスレボリューション。当時の日本のポップカルチャーが詰まってて良い。

鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

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アジアンカオスな街並みにレトロな色彩が良い 終盤がすごい!

PicNic(1996年製作の映画)

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精神病院の塀を伝って世界の終焉を見に行くPicNic。道に並べられた赤い薔薇、真っ黒な天使の羽、地球最後のキス、2人で食べた透明なサンドイッチ。地球が最後なんだから、 あたしが罪を洗い流してあげるね。>>続きを読む

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年製作の映画)

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1人の吸血鬼が語る美しくも壮絶な半生。フリルブラウスを纏い血を啜るトムとブラピがあまりにも妖艶で美の暴力すぎる。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

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雨に濡れた廃墟での戦闘シーンが素晴らしい。近未来都市とアジアの異国情緒が混在する世界観、映像美、音楽に圧倒される。

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

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儚げで繊細で、今にも壊れてしまいそうな若者を演じるリヴァーが美しかった。母にもスコットにも捨てられたマイク。 愛を渇望しても、愛を得られない彼の報われなさに胸が苦しくなった。焚き火を見つめながら思慕を>>続きを読む

アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

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誰からも忘れられた男、もう一度名前を呼ばれたい男の狂気的な純愛物語。高良健吾の顔面力のおかげでそこまで気持ち悪くはない

(1990年製作の映画)

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まさに夢の質感そのもの。色彩が美しい。特に狐の嫁入りが好き。

小さな悪の華(1970年製作の映画)

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地獄でも、天国でもいい、未知の世界が見たい。白のワンピースに花冠をかぶった2人が指を切りお互いの血を舐め合う儀式と炎の中で抱き合うラストシーンが素晴らしい。

エコール(2004年製作の映画)

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森の奥に隔離された少女達の日常に潜む闇。大人になる前のほんの僅かなひと時を美しく官能的に詰め込む。少女達は何処から来て何処へ行くのか、分からないからこそ惹き付けられる。アニエス制作の衣装が可愛い。

ピクニックatハンギング・ロック(1975年製作の映画)

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真っ白なドレスに身を包んだ少女たちが微睡む姿は美しく幻想的。柔らかい陽射しの中でもどことなく陰気で不穏な空気が終始漂い、不安な夢のように心をざわつかせる。不思議な魅力のある映画。

ガンモ(1997年製作の映画)

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ピンクのウサギの耳を付けてトイレでアコーディオンを演奏する少年、汚れた浴槽で食べるスパゲッティ、雨のプールでのキス。常に喪失感を纏いながら独創的な風景が淡々と流れていく。混在するVHSビデオやポラロイ>>続きを読む

ベニスに死す(1971年製作の映画)

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仄暗い海原を背景にマーラーのアダージェットが流れる絵画のようなオープニングが観る者を耽美的な世界へと誘う。ビョルン・アンドレセンが小説の描写そのままの美少年で圧倒された。彼とその美しさを際立たせるセー>>続きを読む

玉城ティナは夢想する(2017年製作の映画)

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「こんな肉体を脱ぎ捨てて、体の真芯に熱い灯火を宿す女の子になりたい」日々殺し続けてきた感情を山戸結希監督に暴かれる。もしも私がもっと可愛くて誰からも愛されるような女の子だったなら。もしも私が玉城ティナ>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

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ロサンゼルスとニューヨークが特に好き。明るく輝くネオン、川面に揺れる街灯、降り積もる雪、それぞれの街の夜景が美しかった。ほんの僅かな時間に浮かび上がる登場人物たちの人生。特に何かが起きるわけではないけ>>続きを読む

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

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ラジオから甘く流れるブルー・ムーン。真夜中に聴くエルヴィスの曲ならこれだよね、分かる。ゆったりと淡々と進んでいくが決して退屈ではなく、いつの間にかスクリーンに引き込まれていた。深夜の気だるさと少しの非>>続きを読む