にこさんの映画レビュー・感想・評価

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

女性が女性から支持を得るには優しいだけではなく強くなくてはいけない。と昔某監督がコメントしていましたが、まさにこの映画を表していると思います。
性を通じて生を謳歌するベラ。
いつも自分の欲に忠実でやり
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

5.0

軽薄で残虐だけどバカでマヌケな憎めないディカプリオもロバートデニーロの冷徹な裏の顔も最高でした。歴史を全く知らなかったのですが、石油で財産を築いた部族がいたんですね。独自の文化と新しい文明の間で揺れる>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

5.0

セリフをセリフっぽく、演技を演技っぽく、無表情の無感情。
これぞウェスアンダーソン!とブチ上がりました。超濃厚な人生を送ってそうな変人しか出てこないけど、生きた方も死もアッサリと受け入れるフラットな懐
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

5.0

親子の夏の旅を淡々と映した映画です。
それでもカラムのどうしようもない孤独感と、消えたくなる衝動が和やかな映像に混ざって強烈な印象が残ります。
クラブで大人になったソフィーがカラムを抱きしめるシーンが
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

5.0

何度も何度も観て、映画館では午前10時の映画祭以来。
繰り返し観てもなぜか飽きない。わかっていてもクスッと笑ってしまう。
登場人物たちがとにかくかっこいい!ダサいとかっこいいの間ギリギリのオシャレ。
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0


アカデミー賞につられて観ました。
指がソーセージやら頭にラクーンやら、悪ノリなSF感苦手だなーと思ってたんですが、もう圧倒的な愛で最後は号泣してました。
もしもあの時あっちを選んでいたら…の後悔をつ
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

5.0

自分に原因があってもなくても、何事もなく毎日を上手に生きる普通の人生は難しい…(無理かもしれないですね)
それを思わずにはいられない映画でした。
最後に出てきた詩に繋がりますが、どん底から再生!!では
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バビロン(2021年製作の映画)

5.0

セッション、ララランドからの流れからは想像でませんでした(特にタイトルが出るまで)
3時間の中に喜怒哀楽、コメディ、ヒューマンドラマ、オカルト、全てぶちこんでごちゃ混ぜにした映画。なんとなくギレルモデ
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セッション(2014年製作の映画)

5.0

今では珍しい、気合いと根性むきだしで最高です!
お前ならできるという先生の信頼や、自分の殻をぶっ壊したいたいという主人公の熱い想いがスクリーンから飛び出してきそうな迫力でした。これが相手のいるスポーツ
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

5.0

フランシスが不器用で、空気読めなくて、精神的に子どもで、自分を客観的に見ているような気分になって恥ずかしくなりますが、でも、だからこそ応援したくなる!!
夢と現実をすり合わせ、受け入れて成長していくフ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

むちゃくちゃ面白かったです。
友情・努力・勝利のジャンプのような展開。
とにかく臨場感がすごい!!
自分はただ座っているだけですが、戦闘機のスピード感で心臓バクバクでした。
思わずうおー!と叫びたくな
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

5.0

ただ淡々と世界のどこかの日常が繰り広げられる映画。
話の前後に脈絡のないはないし、解説もない。誰かの人生の数分を理解できるわけない。でもなぜかその気持ちわかる。その感覚わかる。とシンパシーを感じました
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

5.0

薄暗く陰鬱とした雰囲気にリドラーの不気味さが映えて、これが犯罪か!と完全なフィクションのはずなのに、すごくリアルに感じました。
効果音や音楽もさらに心をざわつかせて不安と恐怖をかきたてる素晴らしいもの
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シカゴ(2002年製作の映画)

5.0

もう映画というより本物の舞台を目の前で見ているような、すごい映画でした。
酒とジャズという言葉が映画に出てきましたが、さらにタバコと男と女と…これぞ大人!!!
のしあがってやる!というすごい気迫が歌に
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フロッグ(2019年製作の映画)

5.0

家での怪奇現象、連続少年失踪事件、タイトルのフロッグの意味(邦題なんですね)とっちらからずに見事に全て繋がり、キレイに伏線が回収されて気持ちよかったです。
ホラーかな?と思わせる前半の不気味さから、サ
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

5.0

文句なし。笑って泣いてあっという間の2時間でした!!!
実写と聞いた時は嫌な予感がしましたが、CGや3Dタッチの映像ではなく、すべての動物たちをはっきりと「絵」として描いていたことが温かみがあってすご
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もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

5.0

タマ子ちゃんがとにかくキュート!!
良くも悪くも素直で素朴な子はなかなかいないと思います。
何をしていいか分からないのに何もしないのは焦る。ちょうどもどかしい年頃の女性が前田敦子さんにピッタリでした。
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

5.0

神や宗教や信仰心がテーマとなってはいますが、難解ではなく、それらを通じて人間の生き方について考えさせられる映画でした。
自分を犠牲にして村人を守るか、信念を貫き死を選ぶのか、神の赦しを得て罪を背負って
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アンデッド/ブラインド 不死身の少女と盲目の少年(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

人を食べる女の子の怪物という、設定としてはホラーですが、ストーリーは全くそんなことはありません。なぜ彼女が怪物になってしまったのかもハッキリと描かれていますし、優しい心もあり、無闇に人を殺すこともしま>>続きを読む

僕たちのラストステージ(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

友情と命をかけた仕事への情熱を描いた作品ですが、全く暑苦しさがなくサラッとしています。
しかしそのサラッと感がラストに向けて涙を誘います。
苦楽を共にした2人のラストステージ。ダンスシーンではほとんど
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

5.0

これはただのモンスターパニック映画ではありません。
単純なモンスターvs人間という構図ではたないです。1人1人の心情が丁寧すぎず、かと言って薄っぺらでもない、観ている側にその人の人生を想像させる余白を
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ヴァルハラ・ライジング(2009年製作の映画)

4.0

「わかりませんでした」
の一言で終わるのは許さん、と言わんばかりのマッツミケルセンの静かに迫力のある演技と、グロいのになぜか品があり荘厳ささえ感じる映画で不思議と飽きずに最後まで一気見できました。

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

オカルト色が強いな〜と思いながら観てたんですが、ラストの方は超ド級にストレートなメッセージ性のある映画でした。
映画を「映画」として楽しめる映画です。

シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ルナも素晴らしいですが、なんと言ってもジュゼッペの目が素晴らしいです。優しさもいたずらっぽさも悲しさも怒りも全て伝わって後半はほんと観ていてつらい。。。
マフィアに対して義理人情の男らしさを感じること
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

5.0

貧富の差を表す長い列車、終わることなく走り続ける列車、色んな人の人生を乗せた列車…面白かったです。
タトゥーでの会話⁉︎も好きな設定です。

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

何回観ても胸が熱くなります。
女だろうが子どもだろうが、容赦ない現実はあるけれど、逃げずに受け入れたマティの度胸に惚れます。
ラストのコグバーンがマティを抱えて走るシーン、汗まみれのコグバーン・うなさ
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ヴィクトリア(2015年製作の映画)

5.0

ヴィクトリアの寂しさ、孤独、後にも先にも動けない焦燥感、全てがワンカットの勢いと合わさっていてとてもよかったです。夜の街並みもそこに重なる若者の無邪気さも私は好きです。

キング・コング(2005年製作の映画)

5.0

もう誰に感情移入すればいいんだよ!と言いたくなるほど、とにかく色んな登場人物が出てきます。それぞれの正義がぶつかりあってやりきれない気持ちになります。あと、ピーター・ジャクソン監督映画のCGが本当に素>>続きを読む