ryoさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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カリスマ(1999年製作の映画)

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初見時はカリスマが増えちゃダメだろうと否定的だったが今にして『CURE』幻のエンディングをやったんだなと思う。伝道師の転移ではなく増殖。この頃の不穏な編集が好きです。

乳房よ永遠なれ(1955年製作の映画)

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異形。屋内のキャメラ・ポジションは小津や成瀬である(撮影: 藤岡粂信)にもかかわらず『逃亡者』や『果てなき船路』のJF的な、というのはつまりExpressionism的な、斜めに入る影(照明: 藤林甲>>続きを読む

狼男アメリカン(1981年製作の映画)

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『ハウリング』愛が強すぎたのか、そんなに乗れず。それが狙いとは分かるけど画面も雰囲気も明るすぎた。ギリ笑えないゴア描写はリック・ベイカーの暴走と捉えるとホラー・コメディの振り切れなさが腑に落ちる。

ザ・パーソナルズ 黄昏のロマンス/パーソナルズ(1999年製作の映画)

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めちゃいい。ジジババのドキュメンタリーってなんでこんな魅力的なのか。言い過ぎで喧嘩するのもシャワー温かくて幸せになるのも分かるよ。年若の演劇講師が経費削減でクビになるあたりは短篇だと盛り込みすぎな気も>>続きを読む

クイーン・オブ・ダイヤモンド(1991年製作の映画)

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『ジャンヌ・ディエルマン』でもあるけど後期清順に近いカットつなぎの暴力を堪能。どうつないでもなんとなく見る側は頭の中で因果関係を補填しようとしちゃうという意味で。

荒馬と女(1961年製作の映画)

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モンローは女性が男性との関係において担う重要な役割、「娘・妻・母」を三つ担う。すなわち、ゲイブルにとっては実子と同年代の娘であり、ウォラックにとっては亡妻に代わる妻であり、クリフトにとっては膝の上で寝>>続きを読む

孔雀夫人(1936年製作の映画)

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5年ぶりの対面。あのとき俺は何をしていたんだというほどに違って見える。口の悪いチャタートンに見る見る幻滅していくヒューストンの背中に泣けて仕方なかった。無理にやり直そうとする愛なんて愛ではない……。

REVOLUTION+1(2022年製作の映画)

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山上徹也は永山則夫や山本公三となんら変わりない個人である。映画の定義はこれに尽きる。全作見たわけではないが、決行直前の鼓舞(恐らくブルーハーツを聴いているのだろう)に異質めいたものを感じる。少なくとも>>続きを読む

略称・連続射殺魔(1975年製作の映画)

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三宅を思い出していたが、背後に国家があると気づいた時点でストローブユイレだと考え直す。中心人物の永山は常に不在だが常に存在する。かすかに存在するのは安保。

無法の王者ジェシイ・ジェイムス(1957年製作の映画)

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伝記ものという意味では前日鑑賞のショーン・ペン自作自演『フラッグ・デイ』と同じ。だが両者を決定的に分けるのは、総集編っぽさがあるかなきか。ダレ場の有無と言い換えてもよかろう。念のため書くと、山場はダレ>>続きを読む

男ありて(1955年製作の映画)

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マイベスト野球映画『ビッグ・リーガー』に並ぶ。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

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4K、3D、48fps HFR、Dolbyという多分日本では最高ランクの環境。
視覚体験としてはゲームみたいというのが偽らざる第一印象(特にアクションシーンなどで48fpsに切り替わる間)だが、退屈さ
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