バス釣り太郎さんの映画レビュー・感想・評価

バス釣り太郎

バス釣り太郎

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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.7

原作未読。時代の寵児TOP2みたいな二人を声優に起用した時点でこの映画は大成功(二人ともめちゃ上手い)だと思いつつ、これが遺作になったであろうTARAKOさんの声に涙しつつ、どこを楽しめばいいのかさっ>>続きを読む

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

4.2

誰かの半生を綴ることと写真家という職業とはやっぱり親和性が高くて、それだけでそこいらのドキュメンタリーとは一線を画してると思う。語らずともラウドマイノリティの文化と歴史とが明確な輪郭をもって浮かび上が>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

なんというか、好みじゃない名盤を一応聴いておく時のあの感じにすごい似ていた。すごい見せ場も沢山あるのに全体は冗長な感じとか特に!
というか、そもそもスターウォーズが先にできちゃった時点で影響元のDUN
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劇場版 名探偵ホームズ デジタルリマスター版(1984年製作の映画)

4.3

1年くらい前にもDVDで見返したけどリマスター上映と聞いてはじっとしていられない。後半二つは見るの初めて

別に監督としてのハヤオを神格化するつもりはないんだけど後半二本と完成度があまりに違いすぎて驚
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The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

4.1

これはなかなかたまげた。加害-被害の関係はどの矢印でも存在しうるという事を忘れてはいけない。

ことを目撃してしまったお母さんが社交の場に戻るために笑顔のペルソナを貼っつけるとこが良いな〜

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

前半の大喜利ラッシュはピエール・エテックスの短編を思い出す感じで面白かった、このまま半分の時間で終わらせてくれたらよかったのに…。森に入ってからは眠いし最後の方の展開(運命論的なネタばらし)もあまり好>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.2

ちゃんとおもろくて怖い。これでやっとホラー好きな人の気持ちが分かった気がする

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

4.9

正に「詩的宇宙の極地」のコピーが似合う奇跡みたいな映画なのに、内容はタルコフスキーにとっての自分ごとっていうのが胸アツすぎて泣けてくる。いや、実際映像だけでも世界一美しいんじゃないかと本気で思ったけど>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

障害や病気を簡単にエンタメとして消費しなかったこと、当たり前のように二人を恋愛に発展させなかったことはとても高尚で良いんだけどねえ…。ケイコと変わらぬ刺さらなさ…悔しい。三宅監督のドライヤー評の文章め>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

4.2

結末が最初に提示されるからといって、観るものを簡単には神の視点に持っていかせない脚本の妙。直前のシーンを忘却するわれわれもまたレナード!固有でこの世界にただ一つの記憶は、記録になった瞬間に誰もが手を加>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.3

『ミツバチのささやき』を全年代が幼少期に繋ぐことのできる架け橋だとするなら、こちらはある程度人生を進めた人というかご老人にしか掛けられない橋で、ヒヨっ子の俺が観る映画じゃないじゃん…と序盤で嘆きつつも>>続きを読む

挑戦(1969年製作の映画)

-

エリセほか2名による短編オムニバス。
エリセのみの鑑賞(すまん)だけどどうやら他二作のカウンターとしての側面もあるらしく余力があれば全部みてまた書く。ちなみに普通におもろい

クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

3.8

タランティーノの才能をみんなで語り合おう〜!みたいな感じ。編集もめちゃくちゃノってて彼の映画を観てる時の幸せな感じを思い出したから、観て良かったとは思う。ただワインスタインのセクハラ問題、ユマ・サーマ>>続きを読む

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.7

本命はリンチ版じゃあなくこちらの再鑑賞。ホドロフスキーの映画は大好きだけど、それ以前に彼自身がめちゃくちゃ推せる人間なことがやっぱり嬉しい。お前絶対盛ってるだろっていうエピソードトーク(あそこまでこぎ>>続きを読む

砂の惑星(1984年製作の映画)

3.9

全然思っていたほど悪くないというか、ヴィルヌーヴ版よりは面白かった気がする笑 モノローグありすぎでダイジェスト感は確かにあるんだけど制作側との噛み合いが上手くいってないだけというか(そういやホドロフス>>続きを読む

台北ストーリー(1985年製作の映画)

4.0

ダーツのとこ、野球少年がうんぬんと嫌味を言われた時は一旦耐えるんだけど相手の矢が良いとこに刺さったのを見てからブチ切れる感じのやるせなさ、演出が意地悪すぎて泣いちゃった。
どんなに暗い世相を映そうとも
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

最高なのは百も分かっていたから、今回はバンドでなく制作陣の意志に注視してみよう!!💪とか意気込んでたのに、気づいたら体は音に反応している。結局はデイヴィッド・バーンの天賦の才にひれ伏すしかないのだ!>>続きを読む

スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

3.6

うう面白くない…スリのシーンと後半のある展開以外ほんとうにおもしろくない…授業でチラ見した時は雰囲気好きだったんだけどな

まずモノローグ恐怖症だから喋んなって思っちゃうし、確かに小津カウリスマキとの
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仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

3.7

新式のデザイン1ミリも気に入ってないので巧渾身の「わかってるじゃねーか!」で首を大きく縦に振り感涙しながらも、旧式のアクセルフォームが出てこないのは「わかってねえじゃねーか!」って言いそうになったわ>>続きを読む

青空娘(1957年製作の映画)

4.6

初増村!会話テンポと人物の動線が現代ミュージカルみたいな流麗さでかつ超エネルギッシュなのでただ圧倒されてしまった。戦後の復興から発展の兆しが見えた辺りかなあと思うけどこんなに真っ直ぐに青春を物語られた>>続きを読む

ファースト・ピアス(2022年製作の映画)

3.7

清廉さを保った画面、かと思えば時々実写の庵野みたいな画角が入ってきて遊び心のある人だなあとか思ってるとキツイ展開に。エンドロール後の長回しで早々に煙草を消す決然とした振る舞いを見せてくれてよかった、救>>続きを読む

劇場版 仮面ライダー555(ファイズ) パラダイス・ロスト(2003年製作の映画)

3.6

どの世界線でもこうなってしまうのねえ、これTVシリーズの途中で先駆けて巧オルフェノク出したと聞いておどれえた、当時の人真理みたいに目ひん剥いただろうな。あと啓太郎の変身が見れてほんま良かったです。ほん>>続きを読む

フォロウィング(1998年製作の映画)

4.1

こんなに早い段階から時間軸いじってて笑ってしまった。(長編)デビュー作特有の粗い感じが全くないし、予算6000ドルでこんな良質ノワール作っちゃって、兄ちゃんそりゃあ売れるわなあ…となった。
出てくる台
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サンライズ(1927年製作の映画)

4.8

やっぱもうちょいサイレント観ないとだめやなあ…まじですごすぎる…進化しないからこそ到達しうる境地があるんだなあ…数えるくらいしか観てないけどだいたい素晴らしい(サイレント期から今まで語り継がれてるもの>>続きを読む

吸血鬼(1932年製作の映画)

4.0

『VORTEX』でダリオ・アルジェントが死ぬ前に観てた吸血鬼!
影影影〜!これ見るとやっぱり天才としか思えないけど主人公の踏み込んでしまった世界と同じく夢幻を彷徨う映像に中盤でウトウトと…ドライヤー4
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ガートルード/ゲアトルーズ(1964年製作の映画)

2.5

こちらはゲロつまらんくて死ぬかと思った。マジで修行が足りないことをたまに痛感させられるけどドライヤーの遺作がハマらんようじゃやっぱりまだまだなんだろうな…たま〜にバチバチにキマってる画や長回しがあるの>>続きを読む

Nimic(原題)(2019年製作の映画)

3.9

短編もちゃんと厄介だった。滑らかなズームアップ。模倣される気持ち悪さとアイデンティティの喪失

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

待ち切れず先行上映に馳せ参じたらあまりに良すぎて全身の細胞がそそり立った。ただ今ニヤつきながらの帰路。2回目観たらまた書きます…

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

この監督の作品には謎ルールがなんの前触れもなく出てくるけど今回のルールは面白みもないし、超常現象でしかないから少し退屈気味だった(『籠の中の乙女』の'犬歯'ルール、『ロブスター』の'共通点'ルールは面>>続きを読む

奇跡(1954年製作の映画)

4.2

もう何が起きるのかは全員分かってるんだからもう少しテンポアップしてもいいんじゃないか。しかしあの奇跡に強固な説得力があるのはしっかりとした前フリがあったからとも思うし難しいところだけど基本的には眠いで>>続きを読む

あるじ(1925年製作の映画)

4.7

まじ母性しか勝たん。馬鹿で怠慢な男たち(自分含む)を何度でも叱り散らかし戒めて欲しい。フェリーニ『道』に自分が全く良さを見出せなかったのは、男がなんの反省もせずただおいおい泣いていたからだったんだ…道>>続きを読む

悲しき天使(1991年製作の映画)

4.1

ちょっと前に『EO』観たばっかでロバに愛着が……ピンポイントで禁止すな〜
レニングラードカウボーイズ犬可愛すぎて萌えた

ワイヤーを通して/スルー・ザ・ワイヤー(1987年製作の映画)

4.1

そそ、監督のモノクロでハードボイルドが見たかったんだよ〜短編なのが惜しいくらいに良いなあ、ちょっとコーラ買ってくる

ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

この設定で「ロブスターになりたい」とか言ってる奴はそりゃモテないだろとか思いながら、『イニシェリン島の精霊』の時とはまた違った情けなさを持ったコリン・ファレルを堪能した。
個人的には前半の方が後半より
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