金春ハリネズミさんの映画レビュー・感想・評価

金春ハリネズミ

金春ハリネズミ

くれなずめ(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃええやん、
こんなん、泣くやん。

大事な人を突然失った、あのモヤモヤを、少しだけほぐしてくれる素敵な一本ですね。

不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

あああああ〜
ハズレ引いてもたぁ〜
さいあくや。さいあくや〜。

松居監督は「ちょっと思い出しただけ」が意味わからんくらいの名作だったので、まぁいちおう行っとくか。という気持ちで劇場へ。
サブスクでも
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勝手に逃げろ/人生(1980年製作の映画)

4.0

こう、どこで何してても空っぽで退廃的やのに、口数だけは達者のナルシストさがたまらないです。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.8

気がつけばあっという間の映像体験で。
息をするのすら忘れてしまいそうになるほど、映像と音楽とを媒介に作品世界へダイブさせられてしまう。

滔々と進んでいく時間芸術にひたすら耽美する一方、この時間からは
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PASSION(2008年製作の映画)

4.2

あ〜やっと見れた見れたっと。

この監督は、どうしてこう、ドロドロした男女の色恋物語、監督の言葉を借りれば「軽佻浮薄な一夜の恋愛模様」を、好き好んでモチーフにするのでしょう。
何か相当の思い入れがある
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.2

なるほどこれはなかなかクーな一本。

ローテンポで絶妙なオフビート感がクーです。

妻は告白する(1961年製作の映画)

4.7

とうとう増村保造に手を出してしまいました。

まずポスターのビジュアルが秀逸なんです。
全く古びてない。

なるほど本作、弁護士円山雅也さんの著書から、脚本家井手雅人さん脚色経由の法廷劇ですか。

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去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

-

アラン・レネとロブ=グリエのタッグ意欲作ですか。

サブカルチャー渦巻く激動の60年代パリに一矢報いるための強烈なカウンターパンチ。
とかく「かましたる」の気概で溢れてます。

ナルシスト過ぎて暑苦し
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ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

-

英題「GODLAND」だけを手掛かりに本作を紐解こうとしても、無理が出てきますか。

主にデンマークとアイルランドの関係を綴っていますけども。
そこから転じて本作は全編、命題と反命題の応酬が繰り返され
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そろばんずく(1986年製作の映画)

4.0

クソ映画ですね。

比較的安価で手に入れました。

とんねるずも、安田成美も、小林薫も、みんなみんな元気でいいないいな。
また財津和夫出してるのと、メインテーマ安田成美に歌わせるのは確信犯ですね森田監
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古都(1963年製作の映画)

4.3

原作未読なのでアレですけど。

素晴らしいです。
所謂シスターフッドですけれども、えも言えぬ妙な後味を残します。
ちょっと怖い、おどろおどろしさを感じました。

古き良き古都こと、「京都」の1963年
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夜の片鱗(1964年製作の映画)

4.0

女はつらいよ。

愛が必ずしも善いものとは限らないですか。
場合によっては、こうして果てしなく残酷に映ったりもしますか。

暗殺の森(1970年製作の映画)

4.3

Il conformista=順応主義者

すっからかんの与太者ロマン紀行。

カメラワークとルックがカッコ良過ぎます。
思ったよりゴダールフォロワーな仕上がりにびっくり。

あとドミニク・サンダがこ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

まずは日本公開に踏み切ったビターズエンドの英断に感謝しかありませんよ。

まさかクリストファー・ノーランの映画で泣かされるとは思いませんでした。。

この涙は、日本人独特のものかもしれません。
ずーっ
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渇き(2009年製作の映画)

4.0

「渇き」っていいタイトル。

終盤にさしかかるまで、「大丈夫かこれ」と、ヒヤヒヤさせる感じでしたが流石はパクチャヌク。
劇映画として華麗に着地してくれるから、終わりよければすべてよし、全部許せてしまう
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.4

真実はいつもひとつどころか、真実なぞひとつもない。
泥濘にハマったらもう抜け出せません。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

-

この映画が公開される時代に生きれていることを感謝しなければなりません。


どなたか存じませんが、ナイスオベーションでした。👏

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

アメリカ国内の諸事情を、露悪調に風刺して見せるのは勿論。
作り手と受け手との、絶対に分かり合えない関係性を運命的に示しているようで、うんざりする一方、肩の荷が少しだけ軽くなったような気になったり。
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

5.0

また何度でも此処へ戻ってきたくなるような、日々のセーブポイントとして本作を胸にしまっておきたいですね。

思わぬハプニングから突如はじまったプチ逃避行。
此処ではない何処かへ。
見知らぬ景色はmidn
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Here(2023年製作の映画)

-

日々の喧騒から解放されたいとき側にあったら助かるような。
日常を整理したいときの緩衝材として、そっと。

サクリファイス(1986年製作の映画)

-

彼の生きた旧態への贖罪と、次世代への多大なる希望とが溶け合い撹拌するようで美しいですが。

本作からおよそ40年経った今も尚、戦争というアクシデントはこの世から消えてはいません。
何も解決などしていま
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.3

例に漏れず、此処ではない何処かを目指して。

けど本作は、とりわけ人の善悪についての問いかけ。
良心ってなんなんでしょうか。
身銭を切ることに因果は必要でしょうか。

何の見返りもないのに、人に優しく
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

4.0

生真面目心配性が取り柄の主人公が、周囲のだらしない様に辟易と深いため息を漏らしつつ、それでも誰かに支えられ、互いに溶け合ってゆく時間の流れに身を寄せては、新たな発見や次の創作へ日々を還元する。

そこ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.6

朝ドラコンビですか。

個人的にはかなりタイムリーに有難い一本。
なんだか心が少し軽くなりました。

夜が来れば、必ず朝がやって来るように、生き辛い日常も、ずっと続くわけじゃない。
きっとそうに違いな
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

-

ジョージ・オーウェル「1984」を映像にしたような衝撃です。

近くて遠い存在こと「北朝鮮」の実態が垣間見える一本。

個人的にはヘンな国、頻繁にミサイルを威嚇射撃してくる、かまってちゃん国くらいにし
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.7

とっても愛おしい一本です。

監督が持つ才能と、原作のポテンシャルとが見事にマッチされているとても良い例だと思います。
個人的には奇しくも前回「籠の中の乙女」からたしからしい部分を掴めてる。
この映画
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空白(2021年製作の映画)

4.7

今まで見てきた𠮷田監督作の中なら「愛しのアイリーン」くらいダントツ。🙋‍♂️

𠮷田恵輔さんの作家性(映画で何したいか)と、物語との親和性が絶妙です。

例えるのなら、RHYMESTERのThe Ch
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ボカしが多すぎますよ。

この映画にかかれば、人間なんてほんまそこらへんの動物と一緒で、可愛いペットみたいなものとでも、言いたいのでしょうか。
「ロブスター」に覚えた感触があながち外れてはなかったみた
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泥棒成金(1954年製作の映画)

3.8

アルフレッド・ヒッチ・カリオストロコック?

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