mlcmさんの映画レビュー・感想・評価

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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.5

映像や世界観の作り込みは凄まじい。
80年代前半にこんなのどうやって撮影したんだろう…

それはともかく話は淡々としてるし、解釈を委ねすぎ。
何よりも画面が暗すぎてよくわからん。

後進への影響力は凄
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プリズナーズ・オブ・ゴーストランド(2021年製作の映画)

2.0

最もつまらない映画とはなにか。
いや、映画に限らずつまらないものの本質とはなんだろうか。

思うにそれは“凡庸”だと思う。
特に才能を気取った“凡庸”が一番見てられない。

本作はそんな感じ。
独創性
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.0

長い。

演出や映像美は昨今の映画と比べても遜色ない、というかこれが元ネタなんだろうね。

あと長い。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.1

一言でいえば
「おしゃれスカッとロンドン」
です。
You Tubeとかレディコミのスカっと系漫画が好きな人なら好きだと思う。

映像 90点
ストーリー 30点

まず良かった点は映像と音楽。
音楽
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.2

なんか手ぬるいんだよな。
やってることは狂気的なのに、あんまりそれが演出できてないというか。
オチもなんか蛇足だし。
それなりにスリルはなくはないけど不愉快になるだけの映画でした。

嘘喰い(2022年製作の映画)

2.2

酷い酷すぎる。
先に言っておくが、これは「原作と比較しない評価」だ。

「原作の実写化映画」と言う点で評価すれば、この映画のポイントは1.5が妥当だろう。

回収されない伏線や設定、投げっぱなしの打ち
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鋼の錬金術師(2017年製作の映画)

-

つまらなすぎてギブアップ。
山田の演技や顔芸が寒々しいことこの上ない。

子役も酷すぎる。汚い金髪のアジア人はヤンキーのガキにしか見えない。

町並みも「ヨーロッパならどこでもいいでしょ?w」感ありあ
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セミマゲドン(2018年製作の映画)

1.2

カス

豪快なゴアシーンしか見どころがないくせに、それ以外のシーンのテンポが悪すぎる。
間延びしたカメラワークとシーンチェンジに意味のないキャラクターと会話。
良いクソ映画と悪いクソ映画があるとすれば
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呪詛(2022年製作の映画)

3.6

これは00年代インターネット怪談直系の映画だと思う。
つまり都市伝説や洒落怖、あるいはSCPやBackroom等の話と近いものがある。

個人的にはそういった話が好きなのでとても楽しめた。
つまり言っ
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.9

なんだコレすごいな。

おそらく様々な古典や神話からさまざまな引用やオマージュがあるのだろうが、そうしたことを知らずともこの映画は楽しめた。

嵐によって隔絶された孤島、いわゆるクローズドサークルにお
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.4

有終の美、には遥かに遠い映画。
一言で言えば雑な映画。
そら、豪華VFXに一流のアクション、苦み走ったいい男を据えれば見られるものにはなる。

シリアスとネガティブを勘違いしてるような気がする。
もっ
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セッション(2014年製作の映画)

3.5

これって金と俳優に物言わせたスカッとジャパンですよね?
さほどスカッとはしないが。

演技に気圧されるけど、よくよく考えると大したシナリオではないし。
音楽エリートでもなんでもないので実情はよくわから
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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society(2006年製作の映画)

3.7

シリーズとしてはいささか薄味さを感じなくはないが、現実社会をSF作品にリンクさせるS.A.C.シリーズの面白さは確かにそこにある。

孤児や虐待、少子化と高齢化社会という現代社会の抱える問題をつぶさに
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必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

4.0

怪作。
全編通して悪辣な悪ふざけで構成されている映画。

意味のない冗長な会話やカットシーン、あまりにもチャチな小道具、酒の席で考えたようなフリーキーかつナンセンスな設定とシナリオ、上滑りするメタネタ
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テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.7

サスペンスとしてみるとかなり無理があってトンデモ展開な部分も多々あるが、それでもスリリングで退屈しない映画だった。

韓国社会のメディアと政府に対する不信感がこれでもかと描写されており、そして両者とも
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ウィジャ・シャーク 霊界サメ大戦(2020年製作の映画)

1.9

間延びした無意味なシーンの連続とホームビデオレベルの稚拙な撮影技術を見るに、こんなもんが2020年に見られるなんて嬉しくてしょうがない。
退屈すぎて時間が無限に展延する。

またラスト10分は単なる悪
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

面白いし美しくおぞましい映画ではあるが、オチが弱い。
だいたいこうなるだろうなぁ、と考えていた通りに話が進んでいった。

ただ、非常に細かく作り込まれた世界観と、そうした要素を伏線として各シーンに細か
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.3

あまりにも平凡。
映画として語ることもない。

こうして話題にならなければ、夏休みに児童館かなんかで上映会が行われるような凡百の児童向け映画でしかなかっただろう。
背景美術はきれいで絵本の温かみやきら
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カリスマ(1999年製作の映画)

3.5

設定やキャラクターはとても魅力的で、映画としては緩慢なテンポ感ではあるものの、何故か見るのをやめられない映画ではあった。
ホラーとシュールギャグを行き来する感じが得も言われぬ緊張感を生み出していてよか
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.2

ダークナイトのほうがよっぽど面白い。

スカッとジャパン系溜飲下がるアクション映画としてみればボチボチかもしれんが。

とりあえずこの脚本家は「大衆」を舐めていることは確かだ。
徹頭徹尾、人民に主体性
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音楽(2019年製作の映画)

3.6

初期衝動と青春をバンドで描くという方法論ってよくあるけど、アプローチが全く新しくて面白かった。
「日常の延長線上に音楽があって、それってイイよね」みたいなポジティブなメッセージを感じた。

大体バンド
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

3.0

だめだ何度見ても寝落ちしちゃう。
サブリミナルみたいに挟まれる唐突なカットや、その割にかったるいストーリー展開がものすごく睡魔を誘う。

Doodlebug(1997年製作の映画)

3.5

ストーリーはまああるあるな内容だけど、見せ方はとてもいいよね。
3分できっちりまとめてるし、やっぱ天才は若くしてその片鱗があるわね。

TAMALA 2010 a punk cat in space(2002年製作の映画)

3.4

カルトハードSF風アニメ

ハードSF"風"っていうのが大事で考証や整合性はないんだと思う。
膨大な数のパロディやオマージュがあったと思うけど、それがどう生きているかはよくわからん。

ナンセンスを楽
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.1

なにか歴史に立ち会った、と言うと言いすぎかもしれないが、そんな映画だった。
「あと何回、こういう映画体験ができるんだろう」と思わせてくれるような、圧倒的な充足感がある。

長いし用語も多いし、他のSF
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.3

端的に言って全然面白くない。
バカみたいに無計画な男たちによる狂言誘拐の話。
それ以上でもそれ以下でもない。

借金を抱えたカーディーラーの主人公が二人組の男に狂言誘拐を持ちかける。
主人公の義父はそ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.8

良いか悪いかで言えば良かった。
こういうデコボコバディものはやっぱり面白い。
アカデミー総なめレベルか?といえば首を傾げてしまうが。

黒人と白人という対比がよく取り沙汰されていたが、イタリア系アメリ
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ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

3.3

あらすじ

主人公の二人の兄弟は親代わりのおじいちゃん思い。
しかし、おじいちゃんが住む老人ホームが買い上げられてしまうという。
それを阻止するため仲間を集め銀行強盗に挑むが、その最中にゾンビクライシ
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ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.9

傑作です。
アマゾンプライムを登録しててよかったと初めて心から思いました。

事実に基づく内容。
主人公のダンは上院議員のもとでCIAが行っていた容疑者の勾留や尋問について調査するチームのリーダーに任
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ブルー・リベンジ(2013年製作の映画)

3.6

俺が最も嫌いなのは「復讐は何も生まない」という言葉だ。
その言葉は傷付けられたものの尊厳を奪い、「お前は独善的な悪魔だ」とする宣告に違いない。

しかしそんな薄っぺらい言葉は『何を生み、何を失うか』と
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