マさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.1

淡い感情の変化をすっこ抜いて、見事なストーリー展開。第一部で見るのをやめなくてよかった。視聴後の感覚はいつぞや見た少年の君に近い。筋は変態。そういう変態。

熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

-

すごくモヤついた。一瞬覗かせる不穏の書き方がめちゃめちゃ上手い…つらい……………

リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ(2019年製作の映画)

4.4

人気の凋落と復権。オアシスとして栄華を誇った弟の挫折と努力。彼の前に立ちはだかったWall of glassを打ち破ろうともがく様は涙なしに見られんよね😭

オアシスという巨大な影にすがり、一時はみじ
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オアシス:スーパーソニック(2016年製作の映画)

4.2

リアムギャラガーさんのワンマンに行けたので見ました。

繊細な曲歌詞に対しての破天荒な振る舞い、(特にリアムの)無鉄砲さとノエルの毒舌。ドキュメンタリーとしても人間臭くてとても面白い。魅力たっぷり。

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

4.5

怪獣映画の最高峰。何回見ても、全てのパズルのピースを嵌めて完璧に昇華させるSFはこれくらいのもの。ほんと、ネトフリにあるうちに見てください…

ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)

3.5

「冷蔵庫の余り物具材でフルコース作ってよ」って難題を押し付けられた監督の苦悩。

見るべきところは最後だけなんだけど。
ブルースリーの素材を無理やり随所にクソコラ含めて投げ込むことで、ほんまギリッギリ
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

4.1

ラッセルクロウがかわいい。チラ見える赤い靴下かわいい。本物の悪魔付きに会った時の動揺とドア外に逃げ帰るシーンのあわてぶりかわいい。除霊シーンでも終始詠唱の気合いくらいしかかわんないのかわいい。王座座る>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.0

映画の内容うんぬんより、EDのビリーアイリッシュの"What was I made for?"が内容を貫通して響いた。
何のために生まれてきたんだろう?わからないけど、いつか…という曲。

どう生きて
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インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.8

実話ベースのアメリカ海兵隊モノ。キューブリックのフルメタルジャケットを思い出してしまうシーンがチラホラ。

映画自体は監督の母に捧げられている。
自身は母親の思慕を隠さず、映画も母親へ捧げられているも
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.2

ウーーーン…
👍
・衣装デザイン/作り込み、とっても良い。
・最初のチェイス、ロケ地が明らかにグンサイ(群馬サイクリングパーク)すぎた。土屋圭一さん!意識しているのかしら?
・河口湖ステラシアター然り
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.9

故郷がなくなることの苦しみ。壊れていく社会なんてまともに描いたら陰惨としてしまうが…コミカルに飽きさせず見せるのはクストリッツァ監督の画面センスに他ならんのよな。

永遠に騒がしい画面は、筋だけ追えば
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アリス(1988年製作の映画)

3.9

いや〜キモいなあ〜奇抜な表現と主演のかわいさで成り立ってる。
アリスの原作も大概イカれてるので、こっちのほうが見やすい人はいるのかもしれない?どうしてもディズニーの偉大な幻影がチラついてしまう。

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水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.8

ただ踏み躙られただけなのに、一方的な愛として感じてしまう心のやわらかき時期。

あの人をプールサイドで覗いたあの日、ハイウェイ横を走ったあの帰り道。全てを経て、塩素臭い始まりのプールに沈む夜。
人生が
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿さんの自省録としての映画。凄まじい気迫の画面。

内容。
吾郎さんに積み木のピースを渡そうとしたが渡せなかった…って捉えた。
果たして吾郎さんのメタファーは、インコ大王なのか、主人公なのか。駿さ
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ナイン・デイズ(2020年製作の映画)

3.2

音 風景 きれい。完


キャラは立ってるけど、行動する目的も意思も感じられず。私の読解力が足りないのかな。アメリカの刑務所で昔あった最後の晩餐?めいたことをやってたのはおもろかった(けど今更こんなこ
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ルナ・パパ 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.8

人って、旅行とか、何気ない日常とか、「この瞬間の空気は、ずっと覚えてるんだろうな」というシチュエーションがあると思う。

画面の独特さばかり目につくかもしれないけど、瑞々しいカットは確実に、ある存在し
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.6

良いSF…だけど、湿気が。湿気がすごい恋愛。綺麗に終わって良かったけど、やはり恋ゆえの暴走感はあるよね。

この映画、こう見るべきかな。実は全て、ストーキング加害者の脳内妄想を具現化したもので。加害側
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(1960年製作の映画)

3.8

何よりも突然穴をバゴーン!バゴーン!掘り出すところ、最高!
アルカトラズからの脱出で、繊細に穴を掘り抜いていたクリントイーストウッドが泣くわ。

撮影のためにクソデカ潜望鏡を作ったり?画角が狭い中でも
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.9

レイモンド・チャンドラーの原作を読んでから。つくづく見事な映像化!
原作を読んでてなお、探偵マーロウが気の抜けたタバコスパスパスーツなのは、アイコンとして意外だったなあ。

グラスで殴るシーンのカット
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.3

期待0で行ったのに。悔しい、すごく面白かった。若メガネのマッツミケルセンでまずご飯を3杯、終盤の困り顔のマッツミケルセンで、ご飯7杯はいけるんだよね。ほんと。いい顔してた。

もう少しまとめてかく

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

3.9

汝隣人を愛せよ。聖書に確かに刻まれたこのリリックが、人生の中で形だけになってしまう前に。
隣の子が何を思うか。どうすれば良かったか?を話し合い、同じ目線で省みる。
啓蒙的な教育というよりは、自分を見失
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.9

2分の長回しをn回…タイムリープものとのみ情報を入れていたけど、低予算映画ながらとても繊細な工夫の光る映画。

箱庭でダレがちな画面を飽きさせないよう、日を改め…場所を変え…時系列で撮影していないんだ
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ニモーナ(2023年製作の映画)

3.8

パッとしなさそうなプロットから充実の内容。騎士×テクノロジー×怪物バディ、微妙なテーマを掛け合わせたら絶妙な味わいに。

クィア映画として見るのは…まあそれはそれで視聴者として汲み取りすぎかなあとも思
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ラストエンペラー/オリジナル全長版(1987年製作の映画)

3.9

長すぎて休憩しながら見よ…と思ったら、いいところでインターミッション挟まれて少し笑った。でも1分は短くない?

セリフが英語なのは譲れるけど、でも英語習うシーンだけチグハグになるやん?
けど、声調の問
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.2

利己的な運転手と謎の外国人という構図のバディものが、実際起こった悲惨な事件へ収束していく。

兵役が身近な社会のはずなのに、徹底的に軍部の暴走を描くのは、40年近く経ったからこそ。社会として自浄しきっ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

5.0

もう、aftersunを塗るごつごつとした手も。年頃に差し掛かり、はにかむ娘も。全部戻ってこない。

愛。


泣…😭

ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)

3.9

60年台カルチャーに満ち満ちてていい。ソウルへの傾倒と熱狂。

ムーブメントとストーリー、破綻せず編み込むのは見事。主役を曲よりも人物に置くのは好印象ね。
ソウルがオールディーズかつ、クラブのど真ん中
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.1

ご飯を作る。散歩に行く。寝る支度をする。ルーティンは心の安寧を保つ。

ただ、ふとしたことで綻び、日常のレールから外れた途端動揺する。それは蓋を閉め忘れたり。電気を消し忘れたり。

ギリギリ表面張力で
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画家と泥棒(2020年製作の映画)

4.5

観客としての身の置き場がなさすぎて不快になってくる。最後までフィクションとドキュメントの狭間に置かれ、悶えた。話が出来すぎている。

撮影者が映り込むところで、ドキュメンタリーか?と疑問が湧く。しかし
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