みんなぎりぎりのところで踏み止まっていて、それでいてキリキリしてないでチャーミングで、疎外されながらも、辛うじて居場所があって、言葉はきついけど、思いやりがある。ともすれば切れてしまいそうな細い糸で繋>>続きを読む
出てくる食べ物がどれも美味そうだ。実際に美味いかどうかではなくて、美味そうに見えるのだ。撮る側の、食べ物への態度(彼らの食文化への態度)がそこに現れている。彼らに対するあたたかい眼差しが、よくわからな>>続きを読む
ホラー映画として期待した層は裏切られるだろうし、台湾ニューシネマ好きも政治のエンタメ化に物足りなさを感じるだろうし、日本での受容のされ方が難しい作品のように思う。
「同じ話の繰り返しに本心なんてありえない」そういう彼女自身が同じ話を反復するときの、肯定も否定もないけれどその背景を想像する余白が、心地良さなのだと思う。
小説読んでみたいなと思った。アナと雪の女王、シスターフッド。門脇麦の演技も良い。
個人的にはダークツーリズムには肯定的だし、あの場所での観光客それぞれの振る舞いは何も否定されるべきものではないと思うので、もしそのギャップ(ホロコーストと記念写真)を撮り、暗に何かを要求しているのだと>>続きを読む
ブレッソンの映画を観ると、他の映画がいかに台詞も演出も過剰すぎるということを思い知らされる。
サスペンス風な演出してる中でところどころ急にコントに見えてくるのが良かった。
笠智衆の「はい、バター」と博の親父の名前誤魔化すところでめちゃくちゃ笑った。新年初笑い。
「悩みが多いから、私は楽しい物語を書く」
大人になったジョーの視点から少女時代を振り返ることで強くノスタルジーが喚起される構造になっていて、だからこそ素晴らしい映画なのだけど、では、それによって失わ>>続きを読む