240sesameさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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春の夢(2016年製作の映画)

5.0

みんなぎりぎりのところで踏み止まっていて、それでいてキリキリしてないでチャーミングで、疎外されながらも、辛うじて居場所があって、言葉はきついけど、思いやりがある。ともすれば切れてしまいそうな細い糸で繋>>続きを読む

カナルタ 螺旋状の夢(2020年製作の映画)

5.0

出てくる食べ物がどれも美味そうだ。実際に美味いかどうかではなくて、美味そうに見えるのだ。撮る側の、食べ物への態度(彼らの食文化への態度)がそこに現れている。彼らに対するあたたかい眼差しが、よくわからな>>続きを読む

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

4.3

ホラー映画として期待した層は裏切られるだろうし、台湾ニューシネマ好きも政治のエンタメ化に物足りなさを感じるだろうし、日本での受容のされ方が難しい作品のように思う。

逃げた女(2019年製作の映画)

4.5

「同じ話の繰り返しに本心なんてありえない」そういう彼女自身が同じ話を反復するときの、肯定も否定もないけれどその背景を想像する余白が、心地良さなのだと思う。

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.3

小説読んでみたいなと思った。アナと雪の女王、シスターフッド。門脇麦の演技も良い。

アウステルリッツ(2016年製作の映画)

3.5

個人的にはダークツーリズムには肯定的だし、あの場所での観光客それぞれの振る舞いは何も否定されるべきものではないと思うので、もしそのギャップ(ホロコーストと記念写真)を撮り、暗に何かを要求しているのだと>>続きを読む

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

4.3

ブレッソンの映画を観ると、他の映画がいかに台詞も演出も過剰すぎるということを思い知らされる。

本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)

4.2

サスペンス風な演出してる中でところどころ急にコントに見えてくるのが良かった。

男はつらいよ 柴又慕情(1972年製作の映画)

4.3

「あーあ、ディスカバー・ジャパンか……どこ行っても同じね」

男はつらいよ(1969年製作の映画)

4.5

笠智衆の「はい、バター」と博の親父の名前誤魔化すところでめちゃくちゃ笑った。新年初笑い。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.7

「悩みが多いから、私は楽しい物語を書く」

大人になったジョーの視点から少女時代を振り返ることで強くノスタルジーが喚起される構造になっていて、だからこそ素晴らしい映画なのだけど、では、それによって失わ
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