啓さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

禁じられた遊び(1952年製作の映画)

3.5

戦争が生んだ負の側面。誰ひとり幸せにならないのが酷だよな。

転々(2007年製作の映画)

3.9

最近、ようやく邦画の魅力が分かってきた。
親近感、ノスタルジー、そして観終わった後のカタルシス。どれも邦画にしかない魅力。

目的地のある"タチ"の末、かりそめの家族で、それぞれが手に入れたかったもの
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メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

4.8

やっぱジュリーアンドリュース最高。
あれこれ考えて疲れる映画も良いけど、
こうやってぼーっと幸福な気持ちに浸れる映画はもっと好き。

(他の方のコメントにも書いてあったけど、)
子ども扱いせず、1人の
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

こんなん卑怯やん。面白すぎた。

皆が皆、ドリスみたいにはなれない。常識という名の足枷が付いているから。
けれど、フィリップにとっては彼しかいなかったんだよな。
お互いの良いところが影響しあって、欠点
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.9

ファッションを題材に扱っていることは間違いないんだけど、ビジネスにも関連する部分だなぁと、!

「人が何を求め必要としているのかを超え、自分の為に決断できる人よ」
仕事をするうえで相手の期待を超えるサ
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ひまわり(1970年製作の映画)

3.6

昔の洋画は、こうなるかな?みたいな展開を悉く裏切ってくれる魅力がある。

にしても切ない映画です、、
凄惨極まりない戦線にいて、死に一歩手前だったアントニオを責めることは出来ない。
ひまわりという邦題
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エスター(2009年製作の映画)

4.3

怖すぎて変な声出た。

エスター役のイザベルファーマンがめっちゃ可愛いので、
これスリラー展開あるの??と最初思ったけど、全くの杞憂でした、、、😭

表面上は円満に見える両親の過去の不和を察知して、そ
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.5

前半は旅情を駆り立てるなーと思ってたのに、後半で無事刺された…
アメリカンニューシネマの一角、舐めたらいけないね😭

自由は自分で完結すればいいのに、他者の恨み嫉みを同時に買ってしまうのは、今も変わら
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第三の男(1949年製作の映画)

4.8

めっちゃ面白かった。
明と暗、正義と非道のそれぞれの対比、オープニングとエンディングの構造の同一、何一つ無駄がなく、とても洗練されている。

ホリーの友情と正義感で揺れ動く心情と、強がる昭和の男の姿が
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サーミの血(2016年製作の映画)

4.0

基本的に前情報は全く見ずに観るようにしています。
なので、前回視聴の「それでも夜は明ける」同様、人種差別に切り込んだ映画を観るとは全く思ってませんでした、、
ズーンと心が沈む。。。

サーミ人という少
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.0

21年記念すべき1作目。

衝撃で言葉を失った。ついぞ200年前まで平気で罷り通っていた、余りに悲しい理不尽。

これを「白人」の残虐非道な行いと捉えるのは、浅はかかもしれない。

人間がともすればこ
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ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

3.3

シアーシャローナンが好きなので視聴。
やっぱり歴史を知らないといけないなぁと反省。途中からちょっとよく分からなくなった。
プロテスタントが台頭してからカトリックはあれほどに邪教のような扱いを受けていた
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

もうなんか全然理解できなかった、笑
ただこう仲間だと思っていたミサトさんはじめネルフのメンバーがゲンドウの野望を阻止する構図が良かったなぁ、と思いました。
シンジくんがただただ可哀想だけど、槍は抜くな
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クリスマス・キャロル(1938年製作の映画)

4.4

タイミングを少し逸した気がするけど、まあいいかということで視聴。
こういう幸福が散りばめられた映画が私は好き。

どうやったら関わる人達が喜んでくれるのか、幸せになってくれるのか。
善行こそ人の生きる
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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

3.8

穿った見方しかできないかもしれませんが、、
金銭の余裕は心の余裕、と思いました。
心の余裕があるから、人の人生を救うことができる。

ただこれを出来る人間が、果たしてどれだけいるか。

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

痛快なクライムストーリー。

最後、悪女が全てを掻っ攫うのではないかとちょっと不安になりましたが、
なるほど、そんなエンディングなのか!と脱帽。
計画は完璧だ!がまさかのフラグとは思わなかったです笑
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.5

めっちゃ面白かった!
やっぱり映画は劇場で観るのが良い。

人は傷つきたくないから1人になりたがるのかもなぁ、、と考えてまんま俺やんと情けない気持ち。

大瀧詠一の君は天然色も最高に良かった。間延び感
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.5

めっちゃおもろかった!!
動物で例えているだけで、まんま人間の人種間に蔓延る偏見や差別に切り込んだ作品やな〜と思った。

差別意識はむしろ無意識的な方が恐ろしい。多かれ少なかれ誰だってある気がする。
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劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲(1998年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

小さい頃観ていた作品。アマプラでの公開を記念して再視聴。
こんなこと言ったら元も子もないけど、今見たら結構ガバガバな展開で笑ってしまった。

ミュウツーのエゴがすごい。
トレーナーの手持ちのポケモン強
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市民ケーン(1941年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

栄華を極めた男の孤独。胸が詰まる。

関わる人間全て、結局は彼の遺言を理解できることはなかった。
でも人って案外そんなもんかもしれない。 

誰一人として自分を完全に理解出来る人間なんていない。
なら
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.8

20年90作目。

心打たれた。
自分がオギーだったらどうしていただろうか。
茨の道からのスタートなんて誰もが足すくむはず。彼は偉大な一歩を踏み出したからこそ、周りが彼の内面にある魅力に気づけたんだな
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ダーティハリー(1971年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

クリント・イーストウッドのカッコよさたるや。渋すぎる。昭和の漢。

最後の銃弾が残っているかの問い。あれがキャラハンにとっての最後の良心だったに違いない。
それすらも不意にしたシリアルキラーには当然の
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ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

描き方が上手いなと思った。

毎年7月15日だけ切り取ることで、それ以外の364日をどう過ごしたのか、想像する余白を与えられているような気がする。

人が死ぬことを感動の引き金にするのはあまり好きでは
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

こんなんズルやん。おもろいに決まってる。

ハッピーエンドにはご都合主義が一番いい。
掴みかけた希望がフッと消えてしまって、どん底に陥ることも、最後、一気に浮上させるための最高のエッセンスなんだよね。
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

もれなく自分も騙されました、笑
でも胸糞わるいどんでん返しでなかったのが幸い。切なくはなるけど、、

ホラー、ミステリー要素は割と優しめで、安心。それ以上にコールの成長譚的な要素もあって、それがグッと
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レインマン(1988年製作の映画)

3.5

20年85作目。
アメリカ大陸を横断するロードムービー、やっぱり最高です。

2人のダンスシーンと、シロップを前もって用意したシーンがぐっときた。
トムクルーズまじイケメン。

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

重い…久しぶりに映画を観てやられた
、、という気持ち。

優作の見つめる先には何が映っていたのか。聡子の愛した男は一体何者だったのか。
予告とパッケージとでギャップがありすぎた。
スパイを疑われる男を
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羅生門(1950年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

事実は本人のエゴにのみ描かれる。

各人から語られる話は、どれも当人に都合の良い話ばかりで、人間の業の深さを感じずにはいられない。
京マチ子の号泣から狂笑のギャップがえげつなくて震えた。

個人的には
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ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ(2009年製作の映画)

3.5

ブラッディマンデイと共に、自分の厨二心をとことんくすぐってきた作品。再視聴。

松田翔太改め秋山がくっそカッコいいんだよなぁ、、!頭のキレる人間に憧れる。

余談だけど、私の名前は神崎直!の語感が凄く
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.8

mid90'sを観たら、逃すわけには行かないということで、念願の視聴。

良い。
廃れていく街並み、跋扈する暴力、そして複雑な家庭環境。
鬱屈とした日々の中にも、スケボーという逃げ道があったのが幸いだ
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.9

2020年80作目。

生まれた瞬間から不適性の烙印を押される。

何処かの有名人が、有名アスリート同士の遺伝子を交配すれば云々…と言っていたが、まさに行き着く先はこの世界ではなかろうか。

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.8

ハドソン川の着水劇が、経験に裏打ちされた奇跡だったのか、乗客を危険に晒した失策だったのか。

外野からなら何とでも言える。
「事件は会議室でなく現場で起きている」有名なフレーズが頭の中に幾度も去来した
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ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

4.1

泣けた。

鬱という言葉がこれほど世間一般に広まってなお、自分はまだまだ無知だった。

気分が落ち込む時、自分がこんなところにいて良いのだろうか?と存在価値を疑いたくなる時はある。
それがより深く、ど
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.7

77作目。好みのちょうど ど真ん中。

こんなん面白くない訳ない。
学校のはぐれ者が音楽で見返してやるという反骨精神。
ロックは、まさにそこが源泉だ。腐った世の中にこそ、より一際輝く。

音楽で何か世
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

パラレルワールドを観ている感。
キューバ危機が、その他冷戦の中で一歩間違えていればこんな事態になっていたかもしれない。
冒頭、「このようなことは絶対に起こり得ない」と言うが、絶対なんてあるんだろうか。
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キッド(1921年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

親子の絆に血の繋がりは関係ない。
チャップリンの(我が)子への愛情を感じる眼差しが素敵だった。

結末についてあらゆる考察を見ても、
触れられていないか、ハッピーエンドか、の2択だったけど、
自分はど
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