CMBYNからインスピレーションを得て制作した作品ということで、終始対比しながら鑑賞してた。
17歳と24歳の、違う世界線であれば"若気の至り"ということにもしてしまえるエリオとオリヴァー。
一方、>>続きを読む
台詞はすべて原作(小説『若草物語』)から引用しているらしいけど、現代に置き換えても色褪せない脚本だったと思う。
わたしはどちらかというとジョー側の女性なので、あの時代から根本的にはなにも変わってないん>>続きを読む
こういう、行間を読み取る映画がだいすきだ。
たった一晩の間にふたりが徐々に心を寄せあっていくタイミングが散りばめられていて、お互いを愛おしく想う気持ちがつかず離れずの距離感に表れていて。
たった一晩>>続きを読む
めちゃくちゃ痺れた…
絶賛したいのに言葉が追いつかない…
劇中に「映画と記憶の最大の違いは、映画は必ず虚構でシーンをつないで作っているが、記憶は真偽が曖昧で不意に眼前に浮かぶ点だ」とモノローグが語ら>>続きを読む
こんなに胸糞悪くて観なければよかったと思ったのは初めて。(褒めてる)
シュール芸で笑わせようとしてくるのもどうかしてるよ、監督。
https://note.com/casi_cielo/n/n5b0>>続きを読む
人格(キャラクター)っていうのは何層にも積み重なってるものだけど、親友の知らない顔を受け入れられないみたいに、見えてるものが全てだと錯覚してしまうことはよくある。
フランシスだって虚栄心から読書家を演>>続きを読む
第二次世界大戦下のドイツを風刺した作品はたくさんあるけど、本作は10歳の少年ジョジョの視点から描くことでナチスを無邪気に、痛烈に批判していて。
しかも、彼が愛を知るまでの過程を描いたヒューマンドラマで>>続きを読む
実在する人物にフォーカスしてるからか、コメディにもシリアスにも振り切れずテンポが良くない展開が続くんだけど、そんな前段ぶっ飛ばすくらいキレッキレなカーアクションが最高だった。
豪快なアクセルワークにエ>>続きを読む
機内で観たんだけど、英語字幕しかなかったから内容がさっぱりわからず…
映像はおしゃれだった。
絵画のような作品だった。
ネタバレしたくないので、鑑賞済みの方ぜひ読んで…
https://note.com/casi_cielo/n/neeaa0cbff9ce
危うげな色香を纏ったコリンファースもといフェルメールに見つめられちゃ、瞳は潤むし唇は濡れるよな…
心の内が透いて見えるようなあの肖像画を、ずっと見ていたくなった。
臨場感だけじゃない、自分のなかに流れるフォースも感じたからIMAXで観てほしいとだけ。
みんながジェダイだ。(偏差値2)
段々と視力を失っていくのを想像しただけで、わたしには日常にとてつもない切なさと、脚がすくむような恐怖心が襲ってきたのに。
そのなかで音だけを頼りに、ミュージカルを糧にして懸命に生きる彼女は、誰よりも強>>続きを読む
マイケルベイ監督作品は初鑑賞だったけど、これでもかというほどマイケルベイを浴びた。
あれはマイケルベイの真骨頂。
宮廷内に付き従う者などおらず、酒浸りで放蕩していたハル王子。
だけど、仁王立ちするその背に、戦争の惨たらしさに打ち震えるその瞳に宿る威厳は、王位を継承するはずだった弟トマスのそれを凌駕するものだった…>>続きを読む
人は誰しも完璧じゃなくて、周囲に頼りながら生きている。
そんなメッセージに、身近な大人に感じる信頼とも好意ともとれないような感情をのせて、Sister Golden Hair - Americaの軽快>>続きを読む
大衆からわかりやすく共感を得やすいルサンチマンなんだけど、その「悪」を創り出したのも大衆つまり社会で。
とても他人事とは思えず、鑑賞後も脳裏に蔓延る怖さがあった。
アーサーはジョーカーとして覚醒した>>続きを読む
いちいち言及してたらキリがないほど倫理観が崩壊してる、けれどリアルに存在しうる社会の話。
一目惚れしたヒロインとの初デートでポルノ映画に連れて行き、しまいにはすでに持ってるCDをプレゼントするイケてな>>続きを読む
時空が際限なく続く宇宙のなかで、孤独を感じたとき、自己と対峙したときに見えてくる「脆弱性」みたいなのがテーマ。
それを、『ファイトクラブ』で完璧な男性像を演じてたブラピが、20年の時を超えて主役を張る>>続きを読む
マイケルは青年へと成長する過程で大人の女性に惹かれるけど、自分が大人になったとき、その存在を越えてしまったとき、過去に執着する気持ちはわからなくもない。
リアルな恋愛を描きつつ、ナチスを題材にした重>>続きを読む
地味になった(落ち着いた)なーとは思ったものの、オープニングからタランティーノ節が炸裂してて最高だった。
ブルースリーをアジア人のステレオタイプみたいに描いてるのには笑ったけど、本作ではフィクション>>続きを読む
パンクだったなー。
頭をガツンと殴られたような、受容するのに精一杯の映画だった。
後から観返したくなる映画って、大半は観客に結末を委ねたり、解釈の余地を与えるような曖昧さが目立つけど、この映画はそうじゃない。
誰が見てもわかりやすいのだ。
資本主義に埋もれた主人公が、自由奔放なタ>>続きを読む
人気ヒーローと、それを演じる役者。
空を飛べる超能力と、ニューヨークの街並みを走るタクシー。
虚構と現実が入り混じった、大人も夢見れるヒーロー映画だったと思う。
人間とAI、無機物との恋愛という近未来的な興味に迫る作品。
テーマ自体もそうだけど、四角い箱なのか宇宙なのか論に終着するのもなんだかロマンチックだと思った。
人間主体はどこに惹かれて恋をするのか。理>>続きを読む
冒頭、車を飛ばすダニエル(主人公)の表情が映し出されたとき、思わずドキッとしてしまうくらい切なさが流れ込んできて、一気に胸を掴まれた。
ティモシーは冴えない青年役が似合うし、スクリーン映えする俳優だ>>続きを読む
挑発的な瞳に、妖艶な唇。
見るものすべてを魅了し、欲しいものは何でも手に入れてきた"天使"。
だけどいつだって満たされない虚しさが散らついて、物欲しげな瞳や零れる涙につい感情移入してしまう。
薔薇に>>続きを読む
物語はタイトル通り、20世紀に生きた女性について息子やその幼馴染、同居人の視点から語られていく。
母親の心理描写(というか言動)がその時代を象徴するようで、とにかくリアルだった。
息子は55歳になる>>続きを読む
ヒーロー物語というのは、社会風刺に溢れていて一つの明確な答えを提示してくれるものだと思うけど、本作はフェイクニュースをテーマに据えていて。
MJの「インターネットにはいつだって正しい情報がある」的な台>>続きを読む
まさかの余韻に浸りまくってしまう映画だった。
わたしも青学に通っていたので、初めてキリスト教(というより宗教全般)に触れたときの違和感みたいなものにはとても共感した。
だけど、そういうわたしたちも線>>続きを読む
構成も音楽も演出がどれも斬新で、アート作品を鑑賞しているようだった。
だけど流れるような犯行手口はオーシャンズ11を彷彿とさせたし、トーンダウンして収拾させていったラストを観るとやっぱり映画なんだな、>>続きを読む
映画の世界に憧憬を抱いていたトトが、現実でもその世界にいるかのように生きていたのが素敵で、映画好きなら共感さえしてしまうと思う。
最後のキスシーンを繋ぎ合わせたものなんて、アルフレッドへの哀愁もトト>>続きを読む
ひさびさに邦題がはまってるような気がしたというか。
『ジュリアン』という邦題を背負っても余りあるくらい、子役の表情が素晴らしかった。
この作品では音が過敏に演出されてて、父親の一挙一動が精神を参らせ>>続きを読む
何もかもが鬱陶しくて、自分だけが世界から取り残されてるような、悲劇のヒロインみたいに思える時期ってあるよね。
まさにスウィートモンスター。