NICEさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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激突!(1971年製作の映画)

3.7

スピルバーグといえば恐怖の演出。それがもうこの時点で完成しているから驚き。

清々しいほどにシンプルなストーリーと、繰り返されるシンプルな恐怖。
キャメロンの『ターミネーター』は今作が元ネタなのではと
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リストラ・マン(1998年製作の映画)

3.7

"仕事"なんてクソだ!!

コメディ映画って何だかんだ脚本が命だと思う。上手なストーリー、痛快な風刺、シュールな笑い、とにかく見ていて気持ちが良い。

一部の界隈では『ファイト・クラブ』より面白い…と
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はなればなれに(1964年製作の映画)

4.0

遊びの映画。

この「オシャレな下らなさ」にタランティーノが憧れたのも分かる。

一分間の沈黙、謎のダンスシーン、ルーブルを走るシーン、グダグダな強盗、ズレたナレーション、映画って下らない方が良いのか
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殺しのドレス(1980年製作の映画)

3.7

終始デパルマらしい演出を堪能できるサスペンス。80s特有の濃い雰囲気が良い。

最初のシャワーシーンからこの映画は変態だと分かる秀逸さ🚿

"出来の悪いヒッチコック丸パクリ映画"になってしまいそうな内
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

3.8

お、面白くなってる…!

尺2倍、面白さ2倍、退屈さ1/2

登場人物それぞれの背景、心情、活躍、劇場公開版と比べ全てが深まり充実した映画に。サイボーグがもはや主人公級。

ダークでカッコ良い世界観、
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招かれざる客(1967年製作の映画)

3.6

社会派映画の巨匠スタンリー・クレイマー監督の傑作のひとつ。
人種差別を扱ってはいるが、重過ぎず温かい気持ちになれる作品。
『ゲット・アウト』の元ネタらしい。

今観ると全体的に典型的で意外性は無いのだ
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第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)

4.0

ビリー・ワイルダー監督作で最も男気溢れる作品。後の『大脱走』や『暴力脱獄』などの原型ともいえる映画。

とにかく面白いを突き詰めたという点で、ブレッソンの『抵抗』よりむしろ洗練されているんじゃないかと
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ミッション(1986年製作の映画)

3.8

"If might is right, then Love has no place in this world"

隠れた名作!✝️
重過ぎるテーマと歴史を扱いながら、しっかりエンタメとして成り立っ
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スパイナル・タップ(1984年製作の映画)

4.2

史上最高のモキュメンタリー映画🎸

愛のあるロックバンドの風刺、ユーモア。個人的に『スタンド・バイ・ミー』と並ぶくらい好きなロブ・ライナー監督作。

ただのアホなパロディ映画ではなく、非常にクオリティ
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(1961年製作の映画)

4.0

愛を無くした人々が彷徨う夜🇮🇹
アントニオーニの最高傑作なのでは。

観ていて楽しい気分にはなれないけれど、不思議と画面に釘付けになる。
映像がずっとオシャレ。繊細な表情の演技も素晴らしい。

何の
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.7

腕時計はどこ?⌚️

娘からの客観的な視点で描かれるのかと思いきや、認知症の父の主観を描いた作品。

よくある感動ドラマにはせず、擬似認知症体験ができる映画としてオリジナリティがあった。ホラー映画より
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プライドと偏見(2005年製作の映画)

3.9

とにかく画がずっと美しい。

数ある『傲慢と偏見』の映像化作品の中でもBBCドラマ版と並び評判の良い作品。

一筋縄ではいかない、ちょっとズレた魅力のある登場人物達が良い。ロマンチックさとシニカルさが
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つぐない(2007年製作の映画)

3.8

つぐなえない。

美しい映画。映像が高貴。
映像化するとよくあるメロドラマになってしまいそうな内容を、見事に芸術的な作品に仕上げてみせた。

ダンケルクのシーンの長回しが圧巻。何度も観たくなるクオリテ
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.0

ガイ・リッチー復活!!
今年観た新作でダントツに面白い!

ガイ・リッチーらしい絶妙な脚本。
一風変わったストーリーテリングは賛否が分かれそうだが、個人的にはハマった。
比較的オーソドックスな内容を楽
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いとこのビニー(1992年製作の映画)

3.8

革ジャンからスーツへ。

ジョー・ペシ全盛期の隠れた名作。
法廷コメディという地味に観たことない新ジャンル。

アラバマが舞台の冤罪・法廷映画といえば『アラバマ物語』が思い浮かぶが、個人的に今作も同じ
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ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)

4.2

ブルース・ロビンソン監督の一世一代の傑作。ジョニー・デップが一番好きな映画らしい。

下らないけれど、どこかオシャレなブリティッシュコメディ。
終始酔っぱらったような惚けたノリ。ずっと笑いながら観た🤣
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ハーヴェイ(1950年製作の映画)

3.9

個人的に、不思議な映画TOP3には入るであろう作品🐰

イマジナリーフレンドや精神病を扱う映画は沢山あるが、そのどれとも違うタッチ。

ストーリーも登場人物も変テコだし、ハーヴェイも何なんだかよく分か
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

4.5

最高の人生コメディ。ウディ・アレンの最高傑作といえば個人的にコレ。

始めは(個人的に)意味不明なモラルの世界に困惑するが、気付かぬ内に病みつきになる。
シニカルなラブロマンスというより、もはや悪趣味
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魔術師(1958年製作の映画)

4.2

ベルイマン流コメディ🧙

『第七の封印』同様、ニヒルなコメディとして観るとかなり面白くなる。この頃のベルイマンはどの作品もユーモアがあって良いです。

あらゆる真実が曖昧な世界で「死」だけが確かな真実
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ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(2016年製作の映画)

3.7

Majestical!

タイカ・ワイティティのハートウォーミング・コメディ。純粋に面白い⛰

ニュージーランドののどかな大自然と緩いキャラクター達に癒される⛰
人気の高い『ジョジョ・ラビット』より、
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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

3.8

良い意味でウディ・アレンらしくない作品。めちゃくちゃピュア。

設定のアイデアだけでなく、ストーリーの起承転結も全てが充実している、完成度の高い映画。

映画の中身は虚構だけど、その映画があるというこ
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ラスト・ショー(1971年製作の映画)

4.4

悪夢のような青春コメディ。
マイク・ニコルズの『卒業』の田舎バージョンとも言える作品。

立派とは言えない人物ばかりだけど、全員が愛おしい。見事な脚本と見事な演技。

シビル・シェパード演じるジェイシ
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自由が丘で(2014年製作の映画)

3.6

定期的に摂取したくなるホン・サンス

普通の面白い映画とは少し違った、何か良い映画。

緩いけど、気まずい謎の空気感。カタコトの英語が気まずさを助長する。

謎のズーム、謎の時間軸、気まずい空気、全て
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恋人たちの食卓(1994年製作の映画)

3.9

最高の飯テロ映画。終始おいしそう🤤

味わい深い人間ドラマ&コメディ。
アン・リー監督はコメディ映画を作るイメージは無かったが、めちゃくちゃ面白い。

ドラマチックとはまた違う、予想外の展開の連続。メ
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リトル・チルドレン(2006年製作の映画)

4.1

Little Children 中身が子供の大人達

ズレた人間達のズレたストーリー。
たまたまモラルと幸せが一致しなかった人生の虚しさ…😢

奇跡的なキャスティングと最高の演技、アホっぽい演出、変テ
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ゴーン・ベイビー・ゴーン(2007年製作の映画)

3.8

落ち目だったベン・アフレックが監督として返り咲いた作品。

内容的には重いけど、映画としては良い意味でサラッとしている印象で、その点は後の『アルゴ』に通ずる。

ロマン・ポランスキーの『チャイナタウン
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牛泥棒(1943年製作の映画)

4.0

「集団」は正義と真実を捻じ曲げる。

社会派西部劇の原点にして頂点🤠
75分と短い尺でありながらも、非常に重たく心に残る作品。イーストウッドが今作に惚れるのも納得。

ウィリアム・A・ウェルマンも流石
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コントロール(2007年製作の映画)

4.4

マイベスト音楽映画。

Joy Divisionのイアン・カーティスの伝記映画。リアルかつ芸術的で、虚しすぎる人間ドラマ。自らをコントロールできなくなる苦しみ。

『ボヘミアン・ラプソディ』のように映
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96時間(2008年製作の映画)

3.8

I will find you and I will kill you.

最高の親バカ映画。やっぱりこの映画おもしろすぎ。

"正義"なんて概念は無く、ただひたすら娘を助ける為に行動する親父。

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007/ゴールドフィンガー(1964年製作の映画)

3.8

徹頭徹尾ユーモア。

ユーモア、ワクワク感、サスペンス、娯楽映画としてのあらゆる"面白味"が全体に詰まっている。

「ジェームズ・ボンド」というキャラクター像が最も面白く描けている007映画でもあると
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バートン・フィンク(1991年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

コーエン兄弟版『サリヴァンの旅』

難解・芸術的な映画とされているが、正確には今作は、難解・芸術家ぶった作家を皮肉った映画。

「木を見て森を見ない作家」の主観の世界を描いた映画であり、その世界を崇高
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バタリアン(1985年製作の映画)

3.5

ダン・オバノンは隠れた天才の1人。

グロ✖︎笑い、80s独特の熱とロックなノリがたまらない。

今でこそ当たり前のゾンビ・コメディというジャンルの原点的な作品でありながら、今観てもまだ独創的🧟‍♂️
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.7

フランシス・マクドーマンド以上に田舎が似合う大女優を知らない。

誰にでも心を開いているようで、本当は心を過去に置いて閉ざしている、老いと人生の哀愁。

限りなくドキュメンタリーに近い、無駄がなく純粋
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エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)

3.7

これが、ロス市警のリアル!?😨

アメリカ版『エリート・スクワッド』と聞いていたが、想像以上にオシャレで内容的には正統派な映画。

とにかく、ジェイク・ギレンホール&マイケル・ペーニャのコンビが最高👍
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ラジオ・デイズ(1987年製作の映画)

3.8

ウディ・アレンのアマルコルド。

まず、ウディ・アレン本人は出演しないけどナレーションだけしている…という作りが面白い😂

ウディ・アレンは恋愛が中心の映画より、個人的には今作のような映画の方が好き。
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ランボー(1982年製作の映画)

3.7

子供の頃は普通のアクション映画だと思っていたけど、今観るとこれは本当に虚しい映画だ…

シュワちゃんや他の俳優には無い、スタローン独特の哀愁が素晴らしい。オスカー級の演技👏

エンタメ・アクション映画
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