motoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

2.9

暗闇から自分で生まれ直す
地震を契機に新たな自分を獲得するの、日本では絶対に出ない表現

こわれゆく女(1974年製作の映画)

4.0

あ、ちょっと変かも、、と感じ、帰りたいと思う頃には立ち上がることすらできない空気
空気は演出で作られるんだな〜と月並みに感嘆してしまう

夫の怒りと妻の決壊には共通性と非対称性がある。こちらが全身で発
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リプリー(1999年製作の映画)

3.1

仲良くしてくれた陽キャに突き放されたときの絶望よ

オアシス(2002年製作の映画)

3.7

コミュニケーションの波が重なり合うところにオアシス
話が通じないと断定されるふたりの確かな交感
守りながら軽んじる親族がきつい

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

3.5

阿月チシオちゃんはじめ天カス女子が最高だよ〜!!描き方にかなり好感を持てた
わが分身マサオくんは今日も小さな器でイキリ散らしててよかったです
風間くん、あんたってやつはよォ…!!

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

全員歩くのが早い。極端なスピード、軽やかにグロテスク
情報量は多いが、複雑な表情をしないから推測が不要。そこでバランスを取ってるのかな

小早川家の秋(1961年製作の映画)

3.5

川辺の会話が好き
そろそろ小津作品の区別が難しくなってきた。今のところ大体が結婚の話

くれなずめ(2021年製作の映画)

2.5

アウトと苦手と好きが混在しててきつい。俳優は良いのよ…

演劇原作で、序盤はいかにも。逆に後半の演出が舞台でどうだったのか気になる

ホモソーシャルに無批判ではなかったと思うが、過ぎ去った過去としての
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空白(2021年製作の映画)

3.4

ティザーも本ビジュアルもめちゃくちゃ良くて
精神の針が振り切れてしまった姿をあの弁当屋のくだりで表現するのすごいな

善意でグイグイ来る役をやらせたら寺島しのぶの右に出る俳優はいないし俺も片耳ピアス藤
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

2.7

不穏の種がわかりやすく蒔かれ、期待通りに花開いてくれるのでけっこうおもしろく見てしまった。演出の力だな〜
幸せ絶頂のダンスシーンがかなり良い、空模様が不安すぎて。

規範的な「幸せ」への強迫観念は再生
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.7

人ってそう簡単には死なないしあっけなく死んじゃう
銃撃、金管楽器、ダンスの振動!!

これでもかと命のどんちゃん騒ぎ。でも同時並行の歴史に、言葉も知識も追いついていない…国がなくなるということについて
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サボテン・ブラザース(1986年製作の映画)

3.4

元日にへらへら見るのにぴったり
明快な勘違いの正面衝突!きちんと作られた脚本ながらツッコミの余地も含ませ、かなりいい映画…
「子役出身」のリアリティがやばくて爆笑した

RENT/レント(2005年製作の映画)

4.2

tick tick BOOM から見た
ラーソンが身近なひとりひとりの顔を思い浮かべながら描く姿をこちらも思い浮かべる。歌詞に疑問形が多い。(作中で)新作の構想を問われて「疑問がいくつか」と答えたよう
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.6

戻ってこられないと気づいて初めて、しかし自分の踏み越えた境界線が見当たらない
病理化、治療、自分を知ること…

安全に距離を保っていた男がもう止められない自分を笑って脂汗流しながら必死でごまかそうとす
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ことりのロビン(2021年製作の映画)

3.7

かわいい…かわいいよお…
ハスキーボイス率がめちゃ高いのも推しポイント

浮草(1959年製作の映画)

3.6

何を隠そう、いさむちゃん(お早よう)の追っかけなので…

でっけえとんかつを夢想するおじさんたちの甲羅干し

陰影が濃く感情も渦を巻く
電灯ともる居間、逸脱ない感情表現のイメージが強かったので意外。松
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.2

MJロドリゲス(POSEのブランカ)がいてかなりうれしい。キャスティングもひとつの主張

エクソシスト(1973年製作の映画)

3.1

もう悪魔祓いしかないと行き着くまでがしんどい。刑罰みたいな検査が存続してるのなぜ?とは折に触れて思うが、もう究極よ、、
憑かれる少女と憔悴する母、悪魔はどうやら男、祓う神父、この構図
闇堕ち寸前で踏み
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.1

超常的アイテムを前に調子乗るヤツと1人だけやるべきことを完全に理解してるヤツがいればもうサマータイムマシンなのよ、最高

チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

3.8

みんないとしい
がんばるチャンシルさん
予定詰めまくりときどき沈むソフィ
優しきノーラン好きの彼
自称 レスリー・チャン
詩を書くおばあさん
みんないとしい

『女ふたり、暮らしています』を読んでから
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.6

小津カラー見てるだけで目が幸せ
ぷんぷんしてる岡田茉莉子があまりに可愛くてニヨニヨしてしまうな

ラーメン屋の場面の異様な残酷さよ…
杉村春子の全身に染みついた怒りと諦めと疲れ
灯の落ちた店内が舞台の
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ジーザス・クライスト・スーパースター(1973年製作の映画)

4.4

砂煙あげるバス
ああもうオープニングがやばい…
荒野の上演、物語を残して去る

ユダの死→ピラトの裁きを繋ぐ画、すごいね??

ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

3.8

ありがとうボンテージありがとう!!
深夜に『FAME』のノリノリ前説と共に見たかった〜この解放感!
ところどころ意味不明な面白さがあった。雑すぎる照明オペレーションとか、最後まで歌わせないハッピーバー
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

予想の30倍くらい演劇だった
家帰って即ワーニャ伯父さん読み返した
「それでも生き続ける」ことの希望と絶望

この映画も、劇中劇もみな台詞を通す器のようで、しかし固有のものを引き出され、さらけ出さざる
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冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

3.7

親近感を成しているのは侵略の歴史かもしれないわけで

子どもを主人公に据えるから描けてしまうどぎつさ
緑が美しかった。
夏の昼間に床で寝たくてももうバキバキになる大人だよ

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.3

出版界、ボーイズクラブの仲良し喧嘩
そこに明確な批判を込めてる映画だった。
女性のキャラクターの描き方がすごくすごくよかった!物語に「女性」を配置するためのキャラクターではない。けれど同時に、あの業界
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シンデレラ(2021年製作の映画)

2.5

仕事の成功と恋のジレンマにならなくてよかった。どっちも手に入れていいもんね
しかしアジア系はぜんぜん見当たらなかったな〜

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.1

最後に運命を分かつのは足の速さよな…鈍足だけど、走り出した瞬間に足ひねらない程度には運動しておくか…

ボーイズ・イン・ザ・バンド(2020年製作の映画)

3.7

容姿、老い、肌の色の問題も交差してる。あえて古典的な三一致の法則に従っているんだろうか

メイキングとあわせて。
68年、ストーンウォールの反乱の前年に初演されたのか…オープンリーゲイの役者によって再
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かもめ(2018年製作の映画)

2.8

屋外はどうしても開放感が出るね。(大して見てないけど)チェホフ劇の居場所ない、詰み、絶望、、って屋内の劇場だから描けるものだと思うので

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.6

エヴァひとりのシーンは画が最高
ごつい黒のコートほしくなる

ドレスのくだり、現実であんなやり取り絶対に無理だよお、、

ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)

3.8

絵の癖が強くて見るの疲れそう〜と思ったけど気づいたら夢中になってた。つっこみながら見るの楽しい
三つ子姉妹はいつ路線変更したんだろう、かっこよすぎでしょ…
片腕に全Gかけるカーブ最高です

スタートアップ!(2019年製作の映画)

2.3

高台で出前取りたくなっちゃう。いや、心苦しくてむりかも…

「A」(1998年製作の映画)

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オウムについてほとんど知らない自分にとって、オウム側からの景色として映るマスコミの傲慢さや公安のやり口には気分が悪くなる
でも亀戸の周辺住民は本当に怖かっただろうな。「わからないが故に攻撃する」とはち
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.7

ずっと微妙な走り方でいて!
レディ・バード愛してるけど、労働者となった今はこっちが別の部位に刺さる…
モラトリアムに対する視線が冷ややかになりつつある(本当は死ぬほど羨ましい)自分とか、ルームシェアし
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

4.2

すべてうつくし〜〜どうか終わってくれと思うところでぜんぜん終わってくれん〜
ひとりを愛し続けよというのも規範だが、依然として美しいままでいられる交換可能性のえぐいこと
BonheurはLeなんだね
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