motoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.8

ウワー夜ってものの良さを思い出してしまった
地球儀が安っぽくぴこーんて光るの好き

怪談(1965年製作の映画)

4.1

画と音よ、、、彼岸からの視線
耳無し芳一は壮観に尽きる

でもいちばん怖かったのは芳一が朝から夕方まで置きっぱなしの膳に手をつけようとしたとき(おそらく夏)ですね。源平合戦ではなく食中毒の死者に思いを
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肉弾(1968年製作の映画)

3.9

上官に口答えできる兵士が肉弾になるまで
魚雷のうかぶ海が海水浴場になるまで

「大したことはない。本当に大したことはないのだ」

神の国より人間の国のほうがいい
戦時の人間の醜さを軽妙かつ露骨に描くの
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海の上のピアニスト イタリア完全版(1998年製作の映画)

3.3

中動態の話を思い出した
選んだのでも選ばされたのでもない生き方

枕元にこっそりキスしに行くの、1900の純粋さ?でごまかしてないか?

EMMA エマ(2020年製作の映画)

2.2

原作とは違うんだろうなーと思った(批評、原作の核や普遍性や隠れた一面を引き出す改変でもなさそう、、)
でもアニャ・テイラー・ジョイの顔が最高なのでOKです👍
セックスエデュケーションのリリーもいてうれ
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晩春(1949年製作の映画)

4.0

規範を逃れて別の規範へ行くか
再婚を「けがらわしい」と思うこと
でもがんじがらめや屈服として見せるんじゃなく、可能性の出発点として描くんだね

女子ふたりのシーンぜんぶ最高!アヤちゃんいいぜ…マウント
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星の子(2020年製作の映画)

3.3

お姉ちゃんに帰って来いとも言えないけど、妹はこんなに会いたがってるんだよって切なくなっちゃった
最悪の気分の時に出されるのが貝のお寿司の残り物、、映画的なチョイスがえぐい、、ぬるさとにおいを感じるよ
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

3.4

最初も最後も女をめぐる決闘
バリーのずっと微妙な顔
絵画みたいな画の中に絵画
ひたすら引いていく視点、感情移入不可って感じは好きだった

お早よう(1959年製作の映画)

5.0

いさむちゃんの一挙手一投足いとおしすぎんか…
緑のやかんも最高
実際は少し離れてるお隣さん、一方から突き抜けて撮ると繋がってるみたい
おばあちゃんの画が強すぎ、、「耄碌しちゃってもう、楢山だからね!」
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.9

食卓が多くて「家庭」的
すぐに撃てなかったあの時の自分をマイケルはどう思ってるんだろうね。否定しようとして、駆け足でドンになっていくのか

画がよい、、五大ドン会議は絵画でした

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.8

テルマの顔つきが変わっていく。才能が開花してくの本当に好き
タンブルウィードが横切る果てのない道は解放なのかな。絶望とも見える

爽快〜〜だけど、彼女たちが戻ってこれる、やり直せる、そもそも逃げずに済
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日本の悲劇(1953年製作の映画)

3.8

胸にのしかかってくるこの感じはアーサー・ミラー観たときと同じや…時代に、社会に命がすり潰される
明るい昼間、闇市の摘発から逃げまどった記憶
母親の惨めさとうっとうしさのあいだで苦しくなる。流しと板前に
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フェーム(1980年製作の映画)

3.6

ダンス、歌、楽器できるひとに死ぬまで憧れる人生だ〜
食堂ですら楽器を手放せない学生たちに強烈な敗北感を覚える。いやそもそも弾けないんだけど!
蜜蜂と遠雷でうすうす気づいてた、わたし楽器コンプレックスあ
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彼岸花(1958年製作の映画)

4.3

初小津。老いも若きも演技の統一感すごいね、感情の塩梅が心地良くてずっと見てられる
ダブルスタンダード親父、どこにでもおるよなあ、、幸子軽やかに生きてほしい。あえての着物だよね

有馬稲子のすべてがすき
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ロブスター(2015年製作の映画)

2.7

ホテルと森と都市、規模感距離感謎すぎて笑った
あのホテルに連行されたくないな、支給のドレスが壊滅的に似合わないから…

ハズバンズ(1970年製作の映画)

3.8

OPが象徴的(ピーター・フォークだけにゃんこの手なのはなぜ)
周りなんか見なくていい。自他をいかにないがしろにできるか、それによって高まる友情の濃度
地獄の歌唱指導やばすぎたな、、
おじさんたちのじゃ
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永遠の人(1961年製作の映画)

3.5

「俺が先に死ぬかぬしが先に死ぬか、残ったほうが骨壷ぶっ叩きゃあよか」
家父長制、地主と小作、、惜春鳥のときも思ったけど、心が千々に乱れるってこういうことか
許さないことを肯定する物語のほうに救われる人
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.7

気もそぞろなときの、周囲の会話がぜんぶ耳に入ってぜんぶ通過していく感じ
運転する友達に同乗すれば運転したくなっちゃうよね。結局しなくてもたぶん視点が変わる

このポスターいいなー!

花様年華(2000年製作の映画)

4.5

人生であと10回は見るリストに入った
バチバチの色彩とスローモーションにたえる身体の繊細で強靭なこと…コントロールどうなってるの

強い劇伴多くて2曲あればそれで十分だし最高だな〜と思ってしまった

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.5

地獄のミッキーマウス・マーチ
killerへの過程で分岐する笑顔の変遷、、
クソだ虫ケラだと叩き込んでまずは自尊心を奪うんだね。ぽっかり空いたところに戦闘能力という価値を見出させる。人に銃口向けて引き
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.7

今だったらどーでもえーわなことでも、子どもの頃には悲劇。大人よ適当なことを言ってくれるなまじで、、
じぐざぐな道で馬を見失いつつ追う場面、「こっち曲がったよ!」て教えてあげたくなっちゃう。

ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.3

あの曲を聴けただけでなんだかんだ感動できてしまうのがずるい。
BWミュージカルなら主要キャラそれぞれに持ち歌があるのは理解できるけど、映画だと蛇足かなー。エマとアリッサが見たいんだわたしは!!の気持ち
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

結末のわからない人物についてあとから調べたら最後にちゃんと映ってたり伏線とか色々あったりしたらしく、自分が割と節穴だと気づいた

恋人たち(2015年製作の映画)

3.2

オリンピックが決まった頃か。たぶんロゴすら決まってない頃のポスター。この人たち2021年にはどうなってるのと思わずにはいられない。
高速の下の運河とか、ボートでみちみちの河岸とか、近い風景。点検の人た
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淵に立つ(2016年製作の映画)

4.2

川の字に侵入したもう1本。
外部の人間が加わっただけで食卓の音に違和感。警戒と関心がいりまじる。

あー父親は娘の下手なオルガンを聞くのがいやだったんだなーと。
罪と罰と家族、なんで惹きつけられるのか
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.4

若い女性が年上の女性に「あなたがもっと早く声をあげてくれたら自分はこんな目に遭わなかったのに(主旨)」と。そうか。胸が痛くなった。
誰かが声をあげたとき、どうしてそのタイミングだったのかを考えたい。(
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惜春鳥(1959年製作の映画)

4.1

友情は変わらないのか?変わらないのが良いのか?
同じ舞を舞っていた5人と、時代の流れ、慣習、大人になるということ。
少女が大人になることと、少年が大人になることの違いはあるのか?あるならどんな?

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恋する惑星(1994年製作の映画)

3.9

恋のはた迷惑な盲目っぷりがかわいくて仕方ないのはなんでだろう、やっぱり画のせいかな
部屋の色彩と、住人の生活への無頓着ぶりが良い。おしゃれな部屋で無造作に生きてみたい。高い椅子に逆三角で座って缶詰めを
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落下の王国(2006年製作の映画)

3.4

引きの画の迫力よ、、砂漠が圧巻だった。
石岡瑛子デザインの衣装、どこを旅しても少しも汚れず綺麗で、そこに突っ込むのもばかばかしいほどかっこいい。
死を望み、登場人物をいとも簡単に死なせる大人と、ギプス
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.8

思ったよりはるかに多くのことが自分の望みに関係なく定まっていく人生、自分の望みさえ階層の典型かもしれない人生。
その流れから顔を出して深く息を吸うこと。
格差の根本的解決には至らないけど、第一歩、まず
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.8

湿度のある青緑、、でも粘っこくはなくて、消えるときはあっという間の印象。
背景とか細かいストーリーとか気にならない、本当はあるんだろうけどどうでもいいと思えてしまうほどの画よ、、

メランコリック(2018年製作の映画)

3.1

松本、最初に映った瞬間からずっとええやつ、、
お風呂のくだり、お母さんのうっとうしさが絶妙かつあるある

やばい仕事なのになんだかんだ向上心が出てくるの、おもしろいし怖くもある

レベッカ(1940年製作の映画)

3.0

マキシムにうっすらモラハラの気を感じたので、ダンバース夫人とは別の意味で早く別れたほうがいいよ〜と思ってしまった。

ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

4.0

こういう感情と色と匂い、自分の周りを探しても見当たらない
いちいち粗雑なのが見ててしんどい。ある種の信頼関係?でもどうしたってあやうい。

故郷を離れることについて考える。
同じように遠い地からきてい
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.5

チャーリーズ・エンジェルの新作を2019年にやる意味が冒頭から徹底して打ち出されていて胸熱………
勉強するようになってから作品に対して色々ひっかかる部分が増えてきたけど、だからこそ、信頼して楽しめる作
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.4

振り向いた彼女の眼差し。炎の向こうから投げかけてくる。
こするデッサンの音、ごうごうと唸る海、軋む床、女の合唱。
目と音の印象が強烈に残ってる。
規範は、女性を取り巻くだけでなく、女性の目にも深く根を
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