クルさんの映画レビュー・感想・評価

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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

1.0

雰囲気映画。演出や映像、俳優陣も総じて美しくて目は喜ぶけど、内容はなんとも言えない。
ただ美しくて画が持つってこういう事か〜と思った。

タイタニック(1997年製作の映画)

3.7

名作と言われる理由がよく分かる作品だった。
刻々と船が沈みゆく描写をじっくりとても丁寧に描写しているので、少し苦しくなって途中で休憩を挟みながら鑑賞。

咄嗟で剥き出しになる横暴で利己的な人間性と、自
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On Your Mark(1995年製作の映画)

4.8

いい意味で後味が悪い作品。
永遠に観れないと思っていたけど、運良く友人宅で鑑賞。
短いシーンを何度もループする構成。
極めてシンプルだけど、要素が少しずつ異なっていて背景描写も非常に細かい。
「なんだ
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ピースオブケイク(2015年製作の映画)

3.5

いい意味で平成らしい作品だった。
平成ってこういう、退廃的で赤裸々な思考の女の子が主人公の作品多い気がする。

当時どうだったかは分からないけど、今の時代にこの作品はきっと受け入れられないだろうなあ。
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

じんわりと肌にまとわりつくような、嫌に湿度の高い梅雨の日のような作品だった。

ラストの浜辺のシーンにて千夏の泣きながら笑う表情と、達夫の涙を堪えるように笑う表情の対比が頭から離れない。
互いが「底」
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.0

ミュージカル映画として、最高の完成度だと思う。
曲もすばらしければ、俳優陣の心情の揺らぎの細やかな演技も秀逸。

怒り(2016年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

邦画にたいして興味がなかった頃、友人に勧められて鑑賞した。
森山未來の怪演に数日余韻から抜け出せなかったことを覚えている。
ある事件をきっかけに、並行して描かれる複数の人物らへの「疑惑」。
信じたこと
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

公開当日に嬉々として観に行ったが、いまだにどう評価したらよいか悩む。きっとまだまだ悩み続ける。
しかし、生きてる限り作品を作り続ける衝動に駆られる作家たちを心から愛している。

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

カジモドとエスメラルダは結ばれないという結末にした制作者陣(あるいは原作者)の、
どこまでも現実味のある作品をディズニーで手がけた姿勢に拍手を送りたい!
現実はそう優しくはないし、エスメラルダを取り巻
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.5

快楽的な映画だと思った。映画が持つ娯楽の役割を十分に果たしている。
テンポがいいし、出演者も盗みの舞台も豪華で目が喜ぶ。
不快になる要素が限りなく少ないので、なにも考えずに流し見が個人的にはちょうど良
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.5

泣かせる演出が上手。さすがピクサー。
死生観や死者へのあり方への生者の捉え方が日本とは異なる国が舞台ではあるけど、通ずるものはみな同じなんだなあ。

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.7

ピクサーらしいキャラクターたちのかけ合いが、終始観ていて気持ちよかった。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.1

暴力とセックス。
言葉ではなく身体で交わすコミュニケーションの話だと捉えた。

怪物(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

是枝監督作品を食わず嫌いしていたことを反省した。
自分には彼ら2人だけの秘密基地を暴こうとする大人たちが1番に怪物にみえたなあ。
曖昧で余韻を残す終わり方もとても好き。
生きているか死んでいるか、そん
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

5.0

噛めば噛むほど味がして、考えれば考えるほど深みがでる、様々な解釈をも呑み込む宮崎駿の最高傑作。

庵野秀明が堀越二郎の声をあてた意味、その必要性について、もっと建設的に議論されるといいいなあ。ただの「
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.5

一見煌びやかに見える世界も、厳しいと有名なあの上司も、みな等しくそこには地続きの日常があるだけだと思い出させてくれる。
ワードローブの変化が本当に素敵で、観るたびに心が躍る。
これを観た次の日は、仕事
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

交わることのないふたりの人生が、些細なきっかけで交差する、ある種ひとときの夢のような時間だった。

聡実に抱いた最初の印象は、理性的かつ淡白で大人びた落ち着いた中学生だったけど
狂児との掛け合いの中で
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