まるのすけさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

乱れる(1964年製作の映画)

4.5

未亡人の兄嫁とその義弟の関係を描いた作品。元々姉と弟の関係を扱う話が好きで。(ザ・ロイヤル・テネンバウムズや山の焚火)
それもあってかなり楽しめた。
見終わった後、凄いもの見たなって感じの脱力感に
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.1

リゾート地として栄える小さな島の海水浴場を、巨大な人喰いザメが襲う。

前半は観光利益に差し障るからと、海水浴場の閉鎖を渋る市長を説得するパート、後半はいよいよサメと直接対決する。
サメが全然出てこな
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卍 まんじ(1964年製作の映画)

3.6

兄弟の契り気色悪すぎてしんどい!
若尾文子のファムファタールとしての説得力が見どころ。

赤線地帯(1956年製作の映画)

4.0

溝口健二監督の遺作。
売春防止法制定前夜の社会を映し出した作品。(公布されたのは1956年5月24日で、映画上映開始は同年3月18日)

戦後半ば公認で売春が行われていた”赤線地帯”が舞台。特殊飲食
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雨月物語(1953年製作の映画)

3.9

夫たちの身勝手な振る舞いで妻が犠牲になる物語で、わりと胸糞…。
京マチ子演じる若狭がとにかく妖美。そして恐ろしい。

祇園囃子(1953年製作の映画)

4.6

祇園花街の華やかさの裏にある醜悪な搾取。翻弄される二人。哀しくやるせない。

木暮実千代の美しい身のこなし!色気が満ち満ちている。初々しい可愛さの若尾文子も魅力。

やくざ絶唱(1970年製作の映画)

3.3

ヤクザの兄と高校生の妹。二人は異父兄妹。兄は妹を思うあまり、誰彼構わず暴力を振るい、妹はシスコンの兄を振り切るために突飛な行動を取り続ける。
二人とも要領が悪くて、荒れまくるのがしんどい。ラストは好
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兵隊やくざ(1965年製作の映画)

4.4

軍隊内は殴る蹴るの暴力と報復の連続。その中で育まれる、ヤクザ者の初年兵大宮とインテリ有田上等兵の愛!
勝新太郎がもちゃっとしていて可愛い。

しとやかな獣(1962年製作の映画)

4.5

団地の中での会話劇。様々なアングルで部屋が映し出されるが、斬新さとバリエーションの豊富さが素晴らしい。
悪人だらけのブラックコメディ。新鮮で楽しかった!

遊び(1971年製作の映画)

2.7

恵まれない境遇の若い男女の逃避行。遊びというタイトルが皮肉。
回想の入り方があまり良くない。ダラダラした印象。

赤い天使(1966年製作の映画)

4.3

日中戦争下、中国で従軍看護婦として働く西さくらが主人公。過酷な環境での様々な苦難。兵士たちの剥き出しになる性欲と向き合う西。
そんな極限状態の中で、西は軍医に惹かれていく。

負傷兵の描写が凄絶。手術
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青空娘(1957年製作の映画)

4.6

一緒に住んでいた祖母の臨終の際、自分が父親の不倫相手との子供だと知らされる有子。高校卒業後、上京して父親の家に引き取られるが、女中のような扱いを受ける。
継母や異母姉に邪険にされ扱き使われても、めげず
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パディントン 2(2017年製作の映画)

3.9

美術など様々な部分が、前作よりパワーアップしている。パディントンの毛並みのモフモフさにも磨きがかかっていた。ラストはほっこり。

パディントン(2014年製作の映画)

3.8

ウェス・アンダーソンぽい色彩や美術。可愛かった。

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

4.3

三原家の兄弟と野々宮の姉妹がそれぞれ結婚した。三原家は中堅会社を経営しており、姉妹は玉の輿に乗る形に。
社長夫人として社内での権力を強めるために野々村家三女・杏子と三原家三男・三郎をくっつけようと画策
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切腹(1962年製作の映画)

4.8

舞台は江戸時代。井伊家の屋敷に浪人が現れ、庭先での切腹を申し出るところから始まる。

ミステリー仕立ての重厚なドラマ。武士道の欺瞞と残酷さが暴かれる。

俳優達、皆迫力がある。丹波哲郎の目付きがセクシ
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月世界旅行(1902年製作の映画)

3.3

史上初のSF映画らしい。天文学者たちが宇宙船に乗って月に行く話。
絵本みたいな世界観だった。

早春(1970年製作の映画)

3.1

登場人物の気持ちが理解出来ず、置いていかれる。でも若さってこういうことかって納得もする。

鬼婆(1964年製作の映画)

4.7

南北朝時代、戦乱の世に民は皆飢えていた。落ち武者を襲って殺害し、身ぐるみを剥ぎ武具を売り捌く事で生き抜く母と息子の嫁が主人公。

ある時、戦から逃げ延びた近所の男が現れる。その男から息子の死が伝えられ
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椿三十郎(1962年製作の映画)

5.0

バカおもろい。疾走感!
椿三十郎、面倒見良くて頭も切れるし、カッコよすぎる。好き〜
奥方様や捕まった侍などの愛すべきキャラクター達も魅力。誰にでも勧めたくなる娯楽映画。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

法廷劇だが真相は重要視されない。
観客は傍聴席にいるような感覚で映画を見ることが出来る。

担当弁護士の顔や雰囲気がかなり好きだったな〜。色気あるわ。

女の中にいる他人(1966年製作の映画)

3.8

親友の妻と浮気した挙句、殺してしまった夫が、罪の意識に耐え兼ねて妻に告白。妻は家庭を守ろうと苦悩する。どこまで行っても自分本位な夫。
新珠三千代が清らかで美しかった。

清作の妻(1965年製作の映画)

4.2

戦時中の歪な村社会の中でのラブストーリー。終盤の壮絶さに釘付けになった。

ゾンビ/ディレクターズカット完全版(1978年製作の映画)

3.5

ゾンビから逃げ、ショッピングモールに立て篭もる4人の男女。ゾンビを追いやることに成功し、金を払うことなく無限に商品を漁る生活をつかの間楽しむ。しかし段々それにも退屈してきて…。
ゾンビより人間のが怖い
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妻は告白する(1961年製作の映画)

4.2

あの状況で幸田のこと好きにならない女なんているのか?あんまりだよ。

婚約者の泥を被らない立ち回りが見事。台詞も的確。

Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

3.4

妻子持ちサラリーマンの浮気心を描いた映画。ご飯がいつも冷えている。

女が階段を上る時(1960年製作の映画)

4.6

主人公は未亡人でバーの雇われママ。
言い寄ってくる客との駆け引きは気が抜けないし、実家の家族にはお金をせがまれる。様々な困難に翻弄される日々。

登場人物が皆生き生きしている。母娘が険悪になる会話シー
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.6

1であんなに恐ろしかったターミネーターがいつでも守ってくれるの心強すぎる。ジョンとT-800のコンビたまらん。

溶鉱炉のシーン、間違って覚えてたな。

ターミネーター(1984年製作の映画)

4.0

開幕アーノルド・シュワルツェネッガーの鍛え上げられた尻が見れて縁起がいい。
内容はターミネーターが敵のSFスリラー。タイムパラドックス的なロマンもあって楽しい。

こわれゆく女(1974年製作の映画)

4.0

妻を周囲から孤立させコントロールしたい夫。とても疲れる映画。あの夫婦と子供たちの、その後の人生を考えると胸が痛む。

小原庄助さん(1949年製作の映画)

4.6

傑作。

小原庄助さんのあだ名で呼ばれるお人好しの旧家の主人が、村人の頼みを聞き入れては大金を寄付し、首が回らなくなり無一文になる。
民謡・会津磐梯山「小原庄助さんなんで身上つぶした 朝寝朝酒朝湯が大
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血槍富士(1955年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

心温まる前半から急激に血生臭くなるクライマックス。
家来の手柄が主人の手柄になるのはおかしいと武士社会に疑問を持っていた若様。自身が死ぬ事で初めてそのまま家来の手柄になる皮肉。
泥と血と酒に塗れた立ち
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PASSION(2008年製作の映画)

4.6

緊迫感のある会話劇。明け方のトラックにビビる。