泣いたり踊ったりさんの映画レビュー・感想・評価

泣いたり踊ったり

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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.6

【ネタバレ】
最近の商業映画には織り込まなきゃいけないテーマがいくつかあるらしい。フェミニズム、ダイバーシティ、古い時代の価値観からの脱却。
エドガーライト監督はイギリス人ならではのオタク的感性で、サ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5

これやばい、めちゃくちゃ良い、クソおしゃれ抒情詩SF映画、美の暴力。好みのど真ん中過ぎて中盤くらいから嬉しくて泣きそうになった。久々に映画見終わってボーッと出来た。鮮烈な映像体験をわざわざ言語化するの>>続きを読む

グラディエーター(2000年製作の映画)

3.8

【ネタバレ】
ホアキン・フェニックスってダークヒーローを演じるために生まれてきたのかな。背筋が寒くなるほどの色気、やり過ぎな白塗り、かなり気色が悪いにも関わらず存在感で言えば主演のラッセル・クロウを越
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.9

好きな映画。
モデルになったとされるスパイク・ジョーンズは監督としては大好きだけど、夫としては最悪だなって気持ちにはなる。

この倦怠感、東京の異質な雰囲気、落ちぶれたハリウッド俳優、新宿の高級ホテル
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

もっかい観てから何かちゃんと書きたい気持ち。

映像体験やジブリの宮崎駿作品としての集大成的な、大円団的な何かを感じたし、この年齢でこれ作れるのはすごいし、それなりに面白かったけど

正直よく分からな
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ナビィの恋(1999年製作の映画)

3.8

観光地化されきる前の沖縄の土着的な匂いがする。南国特有の植生や気候、信仰、何気ない日常。そこに暮らす人々がとにかく生き生きとしていてドキュメンタリーのような肌触りだった。とても良い映画を見た。

シカゴ(2002年製作の映画)

3.5

レニー・セルヴィガーめっちゃタイプ。上昇志向鬼クソ強いのにIQ低くて直情的な感じがハマり役。

わたしは振付家ボブ・フォッシーのファンだから、彼が自ら監督してたらクソオシャレな映画になったろなー、アカ
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

3.3

ご飯を食べながらダラダラ見られる映画。

少女漫画みたいに全員キャラが立ってて、コメディベースで、先の展開は完全に読めるけど一定の面白さは担保されてる。世界中でリメイクされるほどの普遍性はあるし、ヒッ
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.8

だらだらポップコーン食べながら見たいイギリスのコメディ映画、軽い感じで見られる。

ひとつ言えるとしたら、ストーン・ローゼズのセカンド・カミングより元カノが置いてったSADEが至高。

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.4

めちゃくちゃ面白かった。過去のタランティーノ作品に出てくる俳優陣が順々に出てきて喋りまくる、それだけでもう楽しい。

とりあえず見た記録を付けたいから現状ここに書くけど、何度か見て書き直す予定です。

白い暴動(2019年製作の映画)

3.8

1970年代の景気の悪いイギリスの風景、政治、若者の雰囲気なんかが今の日本とかなり似ていて、他人事とは思えない。かと言って日本がこんな動きやカルチャーを作れるかと言ったら違う気もする、イギリスならでは>>続きを読む

SAD VACATION ラストデイズ・オブ・シド&ナンシー(2016年製作の映画)

3.6

なんか既視感あると思ったら令和の歌舞伎町のトー横やホス狂いだった。国や時代が違えどやってる事もアチチュードもほぼ同じ。

粗悪なコカインをストロングゼロストローに、パンクファッションを病みカワイイ・量
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美少女戦士セーラームーンR(1993年製作の映画)

4.9

劇場公開当時幼女だった筆者、当時セーラームーンに夢中だった。

原作者の武内直子並に少女趣味な母がおそらく個人的に見たいがために連れられて行った映画館、もしかしたら初めての劇場体験はこの作品だったかも
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肉体の門(1964年製作の映画)

3.8

なんか舞台っぽいセットに衣装、台詞回しも自然じゃ無いけど人間の生命力みたいなものが画面いっぱいに溢れてる。戦争直後、死が間近な人間たちの力強い「生」の力。エロスとタナトス。

調べたら新宿でロングラン
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

3.0

福祉に繋がるべき機能不全家族のグロい話をハートウォーミング風なパッケージで包んでるけど、どこが面白いのか、どこを楽しむべきなのかよく分からない。ひたすら美形なジョニーデップがとにかく不幸で可哀想、憂い>>続きを読む

音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!(2018年製作の映画)

-

阿部サダヲのバンドはNine inch Nailsをゴシックっぽくした感じに聞こえるしロックのファッションもロン毛も似合ってる。

こんなサブカルノリが流行った時代あったなー、時効警察とかまさにこんな
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.1

失恋した時に見たい映画かなー。今はモード的に違うからノれなかった。

脚本や構成が凝ってるわりに分かりにくいし、ご都合主義が気にならないほど感情が揺さぶられない。当時は斬新だったのかもしれないけど正直
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.0

※公開直後に書いたもの

胸糞悪いのに見終わった後に思い出し笑いが止まらなくなるような映画があるとすればこれかな。映画館近くの植え込みあたりでしばらくうずくまってた。喰らうものがあった。どす黒いものを
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バービー(2023年製作の映画)

3.7

【ネタバレ】



バービー。親戚の誰かがプレゼントしてくれて幼女期を一緒に過ごしたのはリカちゃんではなくアメリカ生まれの「バービー」だった。日焼けして歯を不自然にホワイトニングしたケンが本当にオマケ
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なくもんか(2009年製作の映画)

3.4

テーマがあるとしたら「商店街の人情モノ」「家族のありかた」「芸人の片方だけが売れてく切なさ」「この時代に生きた人間なら逃れられなかったエコとか言う概念」

瑛太のシーン削ってもっと深く掘れる部分あった
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.9

「インディジョーンズ」と言えば小学生時代の食卓を思い出す。

単身赴任という口実で事実上の別居だった父をのぞく、母と妹と三人の家族でほとんど私は生まれ育った。

その頃はまだ真面目で厳格な家庭だったた
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来る(2018年製作の映画)

1.9

海外で評価された理由がマジで分からない筆頭監督。「こういう絵が撮りたいんだ」という気持ちはビシビシ伝わるが、だから何なんだよ。岡田くんカッコイイ以外の感情が湧かなかった。

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

4.0

【ネタバレ】

すごく感覚的・芸術的・直観的に訴えてくる映画で私好みの監督っぽいんだが、ボウイの喋る内容が難解かつ早口だから英語を習得してない人間には正直つかみにくい。

ボウイが喋るたびに字幕を追っ
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RRR(2022年製作の映画)

3.6



「困ったら踊れば大体のことは解決する」インド人のこの感覚が初めて分かった気がしてちょっと嬉しかった。ヒロイン役の子、衣装も髪型もメイクもかわいい。

ラストの踊りがいちばん良かったのに日本の劇場だ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

【ネタバレ】
主演のミシェル・ヨーが実の母親によく似ている。細面で、痩せ型で、顔の輪郭、服のセンスに疑いを持ってない感じ、髪型、そして娘に厳しいところも。

ポスターの雰囲気とA24作品という前情報か
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男はつらいよ(1969年製作の映画)

4.0

日本語がきれいな映画だと思う。
寅さんの何気ないやくざな台詞ひとつとっても、ちょっとした短歌のような風情がある。こんなテキ屋がいたらお金がいくらあってもたりない。「見せもんじゃねえぞ」と寅さんは劇中で
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.4

エンドクレジットを見て初めて成田凌だと気が付いた。これが成田凌かー。この男性にここまで惹かれる理由が顔以外よく分からなかったし、ナカハラ役の若葉竜也の方が色気があって好演してたし、でも恋って案外そうい>>続きを読む

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

4.2

【ネタバレ】
ニコール・キッドマンえっっっっろ。こんなのに迫られたら女の私でもひとたまりない。ていうかキューブリックって女の色気とかに興味あった種類の人間なんだ。

ルッキズム批判なんてクソ喰らえだと
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.4

ケンタッキーフライドチキンをもう少し旨そうに描いてくれたら4くらい行ったかもしれないし、演奏シーンをガチってくれたら4.2だったかもしれない。全てが無難だが安心して見られる。クリスマス前に家族で見るな>>続きを読む

シークレット ウインドウ(2004年製作の映画)

3.9

グランジファッション is これ

世代的にカート・コバーンよりこっち

全盛期ジョニーデップの色気、無精髭、ハマり過ぎのグランジファッション、「パイレーツ」の役柄に引っ張られてるようなフラフラした挙
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.9

【ネタバレ】
メインストーリー以外の情報量がやたらと多い。エルビス・プレスリーの名曲を堪能したい旧時代な気持ちで見たから面食らった。CGを駆使した複雑な作りで画面と音が騒がしく、監督を見たら「ムーラン
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

こういう、中二病で暴力的で「でも皮肉だし風刺だからね」という逃げ口を作ってある映画、大人になって久々に見たけどもう手放しで褒められない、10代の時は熱狂した覚えがある。もちろん今見てもやっぱ面白いし抜>>続きを読む

エイリアン/ディレクターズ・カット(1979年製作の映画)

4.2

冒頭五分、宇宙船や宇宙船内が淡々と描写されるシーンにリドリースコットの美学が炸裂している。キラキラ光る用途の分からないスイッチがイルミネーションの様に並ぶコックピット、夜の重工場のような暗くてまがまが>>続きを読む

マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

4.2

【ネタバレ】

感動しながら爆笑した
狂い方がオシャレな映画。

序盤はめっちゃファンタジー。
7と2分の1階とか、不思議な古いドアを見付けたら穴があって落ちるとか、私ならこの映画はおとぎ話にジャン
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