3110133さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

3110133

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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

2.4

お昼過ぎに12chでやってそう

ハラハラドキドキ、政治的な問題も含んでいて、映像もかっこいい。
だけども決定的に駄作感を感じてしまった。
あまりにも説明的過ぎる。全てが明示され、意味付けられ、正しい
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BLAME!(ブラム)(2017年製作の映画)

1.4

ファンムービー

シドニアでブラムの映像うつってた!
やった、映画化した!わーい!


漫画版BLAME!は紛れもなく芸術作品。
これは単なるファンムービーです。

ヨーゼフ・ボイスは挑発する(2017年製作の映画)

3.1

彼岸の青い芝と違和感と上滑り

これだけ“(ファイン)アーティスト”がメディアに露出し、多くの生の言説が残っていること自体が羨ましい。
この映画が“挑発”できているとすれば、ボイスの声があってこそ。
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

1.6

優れた原作も文化産業によってここまで消費財になりえるか。

原作にあたる『銃夢』が好きだったので、とりあえず観ておきたく。
うん、まあそれほどひどい感じじゃなく、ドキドキ、ハラハラ、アクションもかっこ
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500年の航海(2015年製作の映画)

4.5

芸術と生を編むこと、ポストトゥルースとは似て非なるもの

虚構と事実、歴史と想像、それらが時間をかけて複雑に絡み合い、根拠といった安定したものから緩やかに遠ざかっている。
その現場は編集にあったのだ
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人間機械(2016年製作の映画)

4.2

圧倒的な現実を前にアンガジュマンへとずり落ちかねないギリギリのところで、逃げるように幕を閉じるしかない。

非常に優れた音と映像。そのモチーフがなにであろうとも感性的に優れたものは作れてしまう。だが、
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.1

生の阻害と(再)獲得の物語。

 良くできた喜劇である。これほど映画館で声を出して笑ったのははじめてだった。K's cinemaという決して大きくはない映画館であったのも良かったのかもしれない。シネコ
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光のノスタルジア(2010年製作の映画)

3.3

 チリのアタカマ砂漠。天体の観測に適し天文台が設置されているその場所は、同時に鉱物資源に富み、硝石工場で先住民が強制労働させられ、ピノチェト軍事政権によって強制収容所として利用された場所であった。
 
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

1.8

たまに訪れる衝動に負けて深夜回で楽しんだ。
特に書くこともないのだけれど、ゆえに良かった。
何も考えず徹底的に馬鹿に観れる映画としてはおすすめ!
夜に友人たちと酔っぱらいながらギャーギャーいいながら観
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.2

映画のタイトルにもなっている劇中の作品はN・ブリオーの「関係性の美学」が契機となっているが、この映画自体はそれへの批判であるC・ビショップの「敵対と関係性の美学」が契機であろう。
ビショップはブリオー
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.2

当事者が当事者を演じる。これはArt-based researchの実践としても見てよいだろう。
ゆえに、この映画を物語映画としてみるべきではないように思う。
彼らはあれだけの体験をした後、再びその体
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インセプション(2010年製作の映画)

3.1

ダンケルクが良かったので見直したが、やはりダメだった。
ノーランの当たり外れの差がすごい。

設定は面白いし、目を見張る映像もあるのだけれども、そのロジック構築と整合性をとることでいっぱいいっぱいに見
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.1

IMAXにて。
理屈抜きで戦争は嫌であると、心底思える映画。
幸福はどこまでも欺瞞的に生成させられるが、苦痛こそは真であり、それは身体的である。とにかく苦痛な「映像体験」であった。頭痛と吐き気とで早く
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

1.1

文化産業のラスボス。
それでも観るべきものはあるかと映画館まで足を運んで大画面でみたものの・・・。
粉々になるまで消費してやったほうがいい。この映画自体それを望んでいるのだし。残るのは虚無感だけ。
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.1

ミュージカルものは苦手だけれども、それでもよかった。
映像言語はひどく優れていた。この映像だけでも観る価値あり。

ララランドという題名通りにこれは夢物語であり、それをどこか内部批評性を持って描いてい
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

2.8

航空機内でみたので充分なレビューではないですが。
ファンタジーとエログロで少し張らせた『アメリ』という印象。全てが物語に従属して萎縮している。見ていてつらい。
映像は舞台芸術的に観るべきものはあったと
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

1.9

マーベル関連のものはあまり観ないのだが、予告のレクサスのシーンが弐瓶勉っぽくてかっこいい!と思い鑑賞。
レクサスのシーンが弐瓶勉っぽくてかっこよかった!!

内容はオリエンタリズムの変相でとにかく憤慨
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.1

わたしたちは未来という不確定かつ、介入可能なものを前提としなければ生きていけない。過去が今の原因であり、今がまた原因となり未来という結果を引き寄せる。
そういった因果律という幻想が打ち破られたとき、人
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.8

残念ながら芸術は生起しなかったが、優れた映像ではあったと思う。
登場する人間(日本語を話す)がことごとくイカレていて、犬(英語を話す)が知的で民主的であったのはアイロニーとして見てしまった。

ストー
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バベル(2006年製作の映画)

4.0

かつての記憶を頼りにレビュー。
愚かなことは罪である。物語のすべての人びとはそれぞれに愚かで、それ故に罪が生じる。ひどく悲しいしどうすることもできない。なぜわたしたちはこれほどまでに愚かなのか。
愚か
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.4

家族の在り方の複雑性、それはいい。映像言語も特記するものもないように思われたが、悪くはない。
多少イデオロギー的に見えるが、まあそれもいい。

それでもなぜか苛立ちを覚えてしまった。きっとこれは感性的
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.0

単なるオシャレ映画か?マイブラとジザメリのPVか?

新宿と東京タワーとレインボーブリッジがひどく美しい。
BGMとしてだらだらと流していたい映像だけれども、それでもなにか鳩尾を逆撫でする。
los
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.2

少年の学びと成長の物語としてみた。
古代ギリシャ的な成人男性と少年との同性愛を通した教育のプロセスの再演か?
憧れは嫌悪を伴う。その対象を自身の内に取り込むことで少年は学び成長していく。それは心身二元
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奇跡の海(1996年製作の映画)

4.6

カルヴァニズム的な内面的孤独化と個人の救済の物語。
神の声は彼女の妄想であると見なすしたり、彼女と夫の行いを愚行と見なすことは狭い価値観から生じた偏見でしかない。
といいつつも鳩尾をザラザラと撫でる感
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