久しぶりのホウ・シャオシェン監督作品。
タイトルこそ「ナイルの娘」となっていますが、内容はホウ・シャオシェン監督らしさが詰まったやんちゃな男子の群像劇でした。
「ナイルの娘」というタイトルは、日本>>続きを読む
怖い、怖い、怖い、怖い…
中学生がずっとヤクザに絡まられる話。
知らないおじさんはもちろんのこと、ヤクザと一緒にカラオケ行っちゃダメだよ。LINE交換しちゃダメだよ。ほんわかした劇伴で誤魔化してるけ>>続きを読む
冒頭から何となく安部公房作品っぽさを感じてしまいました。いわゆる不条理もの。主人公がひょんなことから厄介ごとに巻き込まれてしまうお話。とても僕好みの作品でした。
この長編デビュー作から既にお得意の時>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
量子とは粒子であり、波状であり
天才とは慧眼であり、盲目であり
彼は功労者であり、罪人である
物事は観測点により見え方が変わるもの。それで言えば、日本人として観測したこの作品は、とても痛みが残る内容>>続きを読む
公開から40周年の4Kリマスター版
“しょ〜りん、少林 ♫”、という音楽とか。“はーあ、はあ、はあはあ、はあはあ”、という掛け声で型をキメる場面だとか。腕を垂直に伸ばして桶一杯の水を運ぶシーンを子ど>>続きを読む
Netflixオリジナル作品
重要指名手配犯第3位の男が、第1位と2位の悪を倒しに行くお話。成り上がりヤクザが“テッペン”を獲りに行く無骨なアクション映画かと思いきや、なかなか変則的で面白味のある作>>続きを読む
タイトルにたがわぬ「ある男」の物語
全体的にきれいに纏まった作品だったと思います。立板に水を流すようにさらさらと物語が進み、とても観やすい作品でした。ミステリーへと繋がる導入も良かったですし、物語の>>続きを読む
会話劇の最高峰!
随分昔に、三谷幸喜氏脚本の「十二人の優しい日本人」の元ネタだと知り、その興味として一度観たことがあった作品。数年ぶりに本作を観たのですが、前回観た時と変わらずやっぱり面白かったです>>続きを読む
最近FilmarksのTrend上位に「十二人の怒れる男」が目立つようになったけど、なるほどこういうことか(←と勝手に本作の影響かと思い込んでいる)。152分という時間のうち半分くらいが法廷シーン。そ>>続きを読む
英雄譚のど真ん中
王道中の王道!
166分は長いと言えば長いのですが、無駄な話はなかったですし、終始ダレることなく集中して観れました。Part 1よりも全然面白い。
とにかく圧倒的な映像表現。久し>>続きを読む
世間の流行りに迎合できないことなんて山ほどある。
本作は、黒人社会の現実と乖離して、ステレオタイプな黒人像を世に出し続けるエンタメ業界に嫌気を指し、不満を覚えていた売れない黒人小説家が、酔った勢いで>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
感想をそのまま書き留めたくて、だらだらと長い文章になってしまいました。
「ミツバチのささやき」を含む、ネタバレや勝手な妄想解釈が書かれていますので、まだ作品をご覧になられていない方はご注意下さい。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
1957年のある朝。母が必死で父を探す大声でエストレリャは目を覚まします。この時15歳のエストレリャは、その母の慌てぶりと父が枕元に残していった振り子から、父がまた失踪したのだと察し、そして父はもう戻>>続きを読む
最近タイムラインでよく見かけるようになった謎多き本作。気になったので何も情報のないまま観てみました。
おお、なるほど。最初は陰キャが主役の学園ものと思いきや、最後はカイザー・ソゼばりの伏線回収と来た>>続きを読む
破壊力のある凄まじい映像
目紛しく移り変わるストーリー
溢れ出る情報量
圧倒的なグラフィック
こんなにゴチャゴチャしてそうなのに、作品が混沌としていないのが凄いですね。一つ間違えるとプロットやマルチ>>続きを読む
この作品を観て悪夢のように感じた。
と言うよりも、ミミの意味の分からない言葉で捲し立てる姿が、最近見た寝起きの悪い夢に出てきた、ある人の喋り方に似ていた。根拠もない言葉を捲し立ててくる人ほど怖いもの>>続きを読む
日本語以外の言語では「恋の予感」を表す言葉がないみたいですね。以前イギリスのBBC が「恋を予見する『翻訳不可能』な日本語」というタイトルで、約2分の動画付き記事を公開していました。
その記事は、「>>続きを読む
ヨルゴス・ランティモス監督さん
いつものことですが、あなたの言いたいことがよく分からなかったです。
物語の一言一句を深追いするべきなのか、それとも何も考えない方が正解なのか、よく分からなさ過ぎるス>>続きを読む
アキ・カウリスマキ監督の労働者三部作(プロレタリアート・トリロジー)の二作目。内容を知らずに作品を観始めたのですが、タイトルと随分かけ離れたハードボイルドな作風に少々戸惑ってしまいました。
炭鉱が閉>>続きを読む
他のケリー・ライカート監督作品に比べて、かなりフックを効かせた出だしだと感じました。謎の要素を含めた冒頭シーンは、ある意味物語のクライマックスであり、この作品の総てのように感じられます。
舞台は18>>続きを読む
old joy:旧歓
旧歓とは、久しく絶えていた人との昔の楽しみや、友情を元のようにする行為のことらしく、この作品はこの言葉そのもの。
作品の内容は、身重な妻を持つマークが久しぶりに旧友カートに誘>>続きを読む
なんという地味なお話。そして独特な物語の切り口。これぞケリー・ライカート監督の真骨頂と言える見事な作品でした。
ほぼ一文なしのウェンディが愛犬ルーシーを連れ、仕事を求めてアラスカへ向かうというお話。>>続きを読む
ヴィム・ヴェンダース監督が日本(東京)の美しさを綺麗に切り取ってくれました。素朴ながらもじんわりと心に沁みる作品でした。
東京でトイレ清掃員として働きながら一人暮らしをする男の物語。淡々とした日常に>>続きを読む
とても素晴らしい作品でした。
そして感想を言語化するのが難しい作品。
美術学校で教壇をとりながら自分の陶芸個展が数日後に控えているリジー。それまでの数日間で巻き起こるさまざまな苛立ち。創作への苛立ち>>続きを読む
初めてのケリー・ライカート監督作品。
とても素晴らしい僕好みの作品でした。
驚くほど派手さがなく、抑揚のない物語。1845年、開拓移民団から離れて行動することとなった3組の家族が、ただ西へと向かうお>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
これまでギャスパー・ノエ監督作品を多く観てきた人たちの中には、今作を観て“彼らしくない”と言う人もいれば“もの足りない”と言う人がいるかも知れません。
確かにこの物語には抑揚が見受けられず、目を惹く>>続きを読む
この赤と青でレイアウトされたキービジュアルがとてもカッコ良くて、どんな作品だろうと調べてみたらベルナルド・ベルトルッチ監督作品だと分かりました。「ラスト・エンペラー」が好きな自分としては、これはちょっ>>続きを読む
1995年の「セブン」以来のタッグとなる、デヴィッド・フィンチャー監督×アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー氏脚本のクライムサスペンス。
「セブン」では犯人の異常性に焦点を当て、その“サイコパス”な特>>続きを読む
凄い、凄い、凄い、凄ーーーーーい!
こんなにハマらない作品なんて驚き‼︎
今年のアカデミー賞で作品賞を含む7部門で受賞した超話題作。通称“エブエブ”。その作品が早くもNetflixで観られるように>>続きを読む
全然抜け出せない一週間
お願い部長、早く気付いてーーーー!
彼女らにとっては最悪の一週間、その最悪が永遠にループしている。僕だったら嫌だなあ。全然関係ないけど、僕も今月末マジで忙しくなりそうだな… >>続きを読む
先日ネットニュースで侯孝賢監督引退のことを知り、胸の奥がキュッと縮まるのを感じました。
大好きな監督がご病気で悩まれていたこともそうなんですが、侯孝賢監督の新作をもう望めないという寂しさは、未来を削>>続きを読む
本作を観る前に“トランシルヴァニア”についつ調べておいた方が良いという、フォロイーさんからのアドバイスを受け、いろいろとネットで調べてみたんです。僕はトランシルヴァニアと言えばドラキュラ伯爵くらいしか>>続きを読む
何の予備知識もなく、ただ“ワンカメワンカット”で撮られた作品だと知り本作を視聴。
個人的に“ワンカメワンカット”の作品が大好物で、緻密に計算されたカメラワークや綿密に行われたであろうリハーサルの大変>>続きを読む
「ダンサー イン Paris」を観る前にセドリック・クラピッシュ監督の作品を観ておこうと思っていたら、アマプラで丁度良さそうなバレリーナのドキュメンタリー作品を見つけたので、本作を観てみました。
オ>>続きを読む
オープニングがとにかくカッコいい!
冒頭は古典バレエの音楽(白鳥の湖?)で物語の印象を型取り、耳心地の良いクラシカルな音楽が続くなか、いきなり予想を裏切るようなロックテイストのオープニングが始まりま>>続きを読む
本当に素晴らしい作品でした。
「不安は魂を食いつくす」
この作品タイトルとサムネに使わせているキービジュアルを見た時から、これは僕の好みの作品に違いないと興味を持ち始め、心を奪われたままずっと公開>>続きを読む