Kimoyakiさんの映画レビュー・感想・評価

Kimoyaki

Kimoyaki

映画(504)
ドラマ(1)
アニメ(0)

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

4.0

自分のことは後回し。自分の欲望や利益よりも他人の利益を優先して行動し、損をすることを厭わない。見た目は良くないけれど、そんな自己犠牲の心をもった男の一念発起の奮闘記。なんとも愛おしい。応援せずにはいら>>続きを読む

ハルフウェイ(2008年製作の映画)

3.0

ドキュメントのような空気感。澄んだ川の中のような透明感たっぷり。親身になって話を聞いてくれる教師のアドバイスはなかなかよかった。

リプリー(1999年製作の映画)

4.0

どこか心の歪んだ男がはまるマット・デイモン。中盤からギアが上がり、場当たり的な辻褄合わせが始まると、自分の事の様にハラハラ感が加速し結末には嫌な気持ちと疲労感が残った。若き日のグウィネス・パルトロー、>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

ゴジラのVFX素晴らしくよかったが、それ以上にストーリーや戦後日本の人間模様に胸を熱くした。佐々木蔵之介をはじめとするベテラン俳優の演技が記憶に残る。

ロ・ギワン(2024年製作の映画)

3.0

脱北者がきつい世界をなんとか生き抜いていく話を想像していたが、それだけでなく難民認定問題、安楽死問題などテーマがてんこ盛りだった。前半こそ、まさに死闘を描く展開に引き込まれたが、後半部分は、出会った女>>続きを読む

バットマン リターンズ(1992年製作の映画)

3.0

ペンギン男の不幸な出自で始まるオープニングはどこか御伽話の世界のよう。ヴィランは悪に徹しきれず、バットマンの出番はそれほど多くなかった。

トリスタンとイゾルデ(2006年製作の映画)

3.0

運命に翻弄される男女の単なる悲劇で終わらず、マーク王の度量の大きさによって物語に厚みが出た。愛に生き、大義に生きる人々の心の揺れが切ないラブストーリー。

レナードの朝(1990年製作の映画)

4.0

医者と患者という関係を超越し、人付き合いは苦手なのに、優しく温かくそして熱心な研究医に心を打たれた。ロビン・ウイリアムズの優しい温もりが、体にじわじわ染み込んでくる。

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

イタリア市街地のカーチェイスや暴走列車での死力を尽くしての戦いなど、どこかで見たようなシーンではあるものの、どのシーンも既成のアクションをはるかに上回っていた。作戦中の掛け合いも大いに楽しい。

生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.0

観るものに生きる事の意味を問う。難解な問いに一つの答えをシンプルに示したビル・ナイの演技が素晴らしかった。生きるエネルギー溢れるマーガレット役のエイミー・ルー・ウッドの魅力が光る。

イン・ハー・シューズ(2005年製作の映画)

3.0

性格も生き方も正反対の姉妹の愛と寛容のホームドラマ。キャメロン・ディアスがはまり役。コメディ要素は少な目だけど魅力たっぷり。

恋人はゴースト(2005年製作の映画)

3.0

造園家と成仏出来ない研修医の霊という設定が素敵なラブストーリー。ワークアンドライフバランス問題をSF的に愛の力で解決したともとれる結末は好みだった。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.0

好きな事に真っ直ぐに没頭する3人の若手ジャズプレイヤーの熱演は迫力と臨場感が素晴らしく、ジャズの素晴らしさを会場のお客さんとともに共有出来た気がした。

マディのおしごと 恋の手ほどき始めます(2023年製作の映画)

4.0

これはハマった。全裸でボコるジェニファー・ローレンスは自由闊達でかっこいい大人の女性だった。気持ちいい起承転結の展開もよかった。

アイリッシュ・ウィッシュ(2024年製作の映画)

3.0

クスッとするほどでもない品のあるラブコメディ。美しいアイルランドの絶景や街並、雰囲気のあるパブの様子なども楽しめるお得感のある一本。

ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)

3.0

プリンセスの主人公、ミリー・ボビー・ブラウンの最後まで諦めない気持ちの強さに引き込まれた。サクサク進む展開も、予想を上回る結末もよかった。

ある男(2022年製作の映画)

3.0

ミステリーテイストのヒューマンドラマ。日常で遭遇する出自、職業、学歴などとアイデンティティやレッテルなどの問題を考えさせられる。遠い世界の話ではない。

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.0

人の気持ちを理解できない事の残酷さがエスカレートしていく展開は痛ましく感じたが、あみ子の逞しさと坊主頭の少年の優しさが気持ちを和らげてくれた。

96時間 レクイエム(2015年製作の映画)

3.0

異国感、スピード感、無双ぶりどれも1、2作目を越える事は出来ず、娘の妊娠問題などは消化不良気味な最終章。別れた奥さんの再婚相手の変貌に驚愕。

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

情に厚い男たちの葛藤に痺れてしまうラストがお見事なギャング映画。人間味あふれるハーヴェイ・カイテルに好感。

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.0

王道のアメリカンロードムービー。しっかりしていなかったら生きていけない世界で、ずっとイライラさせられたけれど、その反動はとてつもなく大きかったし、ハル刑事とトラック野郎のギャップも大きかった。

ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

4.0

三姉妹で男を共有する関係も軽やかでコミカルだ。不倫も病気も死さえも、人生にとって大した事ではないと思えてくる。心地良い人間讃歌。

96時間 リベンジ(2012年製作の映画)

3.0

舞台はパリからイスタンブールへ。ニーソンの無双に加え、今回は娘も無双。教習所の教官のように、無免許の娘に実践的なドライビング指導をしてカーチェイスを乗り切るニーソンがおかしかった。

ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

4.0

海では男らしく経験豊富、アクシデントにも適切な判断で対応出来る大型貨物船の船長が陸に上がった途端にレア・セドゥの魔性にやられてしまい難破寸前。レア・セドゥは船乗りが帰る港ではなく、大海原だと感じた。

96時間(2008年製作の映画)

3.0

昔馴染みのスパイの家で奥さんに発砲するなど手段を選ばないリーアム・ニーソンの娘の救出劇にハラハラさせられたけれど、作戦中の的確で迷いのない判断が清々しかった。

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.0

80年代、ユダヤ系中流階級の少年の成長物語。事情はわかるが生きる術を教えてくれる大人たちの押し付けがどうにも鼻につく。終始しんどい思いをする少年ポールを見ていられなかった。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.0

サイボウズCMの円井わんが、仕事の出来る先輩社員を好演するお仕事ドラマ。自分のため、出世のために働くよりも、人のため、チームのために献身的に働く方が合理的だと思えてくる新春にぴったりの一本。

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

4.0

モササウルスのような巨大なサメに立ち向かう間違いのないジェイソン・ステイサム、ヒロインのリー・ビンビンとのラブコメ的な憎まれ口の叩き合いもどこか懐かしく心地よい。場面展開の切り替えテンポが気持ちよくラ>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

4.0

ポアロの名推理が楽しく、ベネチアの旅情もそそる年末年始にぴったりの一本。今回のポアロは引退気分のせいか、少しコミカルな印象を受けた。

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.0

アキ・カウリスマキ監督作品随一奇妙で癖のあるロードムービー。会話少な目な男女四人の心のふれあいについて行けず置いて行かれた。

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.0

ロープもガスも役に立たず、死にたくてもどうしても死ぬ事が出来ないハードボイルドな男のストーリー。仕事を失っても、強盗の濡れ衣を着せられても抗うこともなくなんとなくやり過ごしてしまう男の不思議なタフネス>>続きを読む

ツユクサ(2022年製作の映画)

3.0

海辺感たっぷりの西伊豆を舞台にした大人の一夏の群像劇。渋いキャスティングで固めつつ、やっぱり小林聡美が好きな映画。西伊豆の街並みが美しく、車でひとっ走り行ってみたくなった。

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.0

キューバからフロリダまで泳ぎ切るという酔狂な挑戦を題材にしたヒューマンドラマ。何度も失敗と修正を繰り返す過程で自己顕示欲の強いナイアドがチームのメンバーとの葛藤からようやく導き出した気づきに熱くなった>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.0

毎日の暮らしを少しでも良くしていこうとする勤勉な男と分相応な人生を選択しようとする女に好感をもった。労働者三部作、敗者三部作の中でひときわストレートな愛情がずしんと来るラブストーリー。

街のあかり(2006年製作の映画)

4.0

「過去のない男」と対極の男は、今の自分は仮の自分と言い聞かせ、今を生きる事が出来ないタイプ。男にとって、どん底の人生を灯すあかりだけは絶対に失ってはいけない事が当面の課題だった。

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.0

アキ・カウリスマキいいなあと安心して見始めたけれども、淡々とやり過ごす人も、心優しい人も登場しなかった。結末は予想できず、少女の日常の鬱積は計り知れなかった。

>|