Kimoyakiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Kimoyaki

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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.0

毎日の暮らしを少しでも良くしていこうとする勤勉な男と分相応な人生を選択しようとする女に好感をもった。労働者三部作、敗者三部作の中でひときわストレートな愛情がずしんと来るラブストーリー。

街のあかり(2006年製作の映画)

4.0

「過去のない男」と対極の男は、今の自分は仮の自分と言い聞かせ、今を生きる事が出来ないタイプ。男にとって、どん底の人生を灯すあかりだけは絶対に失ってはいけない事が当面の課題だった。

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.0

アキ・カウリスマキいいなあと安心して見始めたけれども、淡々とやり過ごす人も、心優しい人も登場しなかった。結末は予想できず、少女の日常の鬱積は計り知れなかった。

過去のない男(2002年製作の映画)

4.0

記憶喪失となった男の生命力がすごい。記憶がないから今を生きるしかないけれども、その行動力、企画力どこから湧き出て来るのか。裸一貫からの出発を随所でサポートするまわりの人々も相当優しかった。

浮き雲(1996年製作の映画)

4.0

不安定で明日はどうなるかわからないこの世界で、淡々とした夫婦の愛情だけが最後まで変わる事がなかった事に幸福感を感じる一本。世の中捨てたもんじゃない。

真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.0

不運な目に遭っても動じる事もなくなんでも受け入れてしまういい感じにハードボイルドな労働者のロードムービー。不屈の精神とラストのオーバー・ザ・レインボーがとてもよかった。

バレリーナ(2023年製作の映画)

3.0

現金強奪団を打ちのめす冒頭シーンは引き込まれたものの、その後、テンポのいいアクションと電飾や街の雰囲気ある映像が続かなかった事は残念。「バレリーナ」というほどでもなかった。

オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

サーブvsボルボがシボレーvsフォードになったけれども、ブレない男はあいかわらず優しい男だった。奥さんとの回想シーンは冒頭から涙を抑えられず。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.0

スピルバーグ家のファミリードラマ。スピルバーグが8ミリカメラで撮影したミシェル・ウイリアムズは美しく切なくとてもよかった。自分の母親をあんなに美しく撮れるものか。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

あり得たかもしれないもう一つの人生をマルチバースで追体験する設定が壮大過ぎるコインランドリーを営む家族の物語。SF的な感動には至らず。

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.0

人魚と海の王の壮大な親子の物語。大きくて威厳のあるイメージのトリトン王が海面から顔を出しているシーンは小さく貧弱に見えてなんだかおかしかった。

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.0

けっしておしゃれなバイオレンスアクションではないが、おでんを食べたり、Switchをやったり、だらだらした日常と殺戮シーンのギャップが楽しい一本。頭の悪いヤクザのキャラクターが気持ち悪く嫌な後味を残す>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.0

母娘の15年ぶりの再会、ダイナーのローカルルール、武器庫となっている図書館、昔馴染の3人の凄腕おばさん司書には戸惑ったものの、オレンジ色のスカジャンが映える美しい映像は印象的だった。

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.0

アメリカの砂漠の中にある寂れたモーテルに太めのドイツ人のおばさんが立ち寄った事から展開する人間模様。モーテルに集う個性的な人たちを不思議なおばさん力で次々と魅了する様に引き込まれた。

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

4.0

ラスベガスを舞台に、バチェラーパーティーで記憶を無くした3人組のおバカで下品な事実解明の旅にハマった。笑いあり、いい話あり。全貌が最後に明らかになってスッキリした。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.0

9.11アメリカの同時多発テロで突然父親を亡くした息子と母親の家族再生の物語。タイトルの意味はストーリーを適切に表現しているとは思えず、この家族の親子問題に感情移入する事ができなかった。

レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

4.0

アクションコメディというよりも世界中を飛び回るコメディアクションだった。ドウェイン・ジョンソンとライアン・レイノルズのかけ合いが楽しく、ガル・ガドットを含めた3人の組み合わせも良かった。

83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)

3.0

老人ホーム内で完結する謎ドキュメンタリー。おじいちゃん、おばあちゃんの映像をなんとか90分間見続ける事が出来たけれども優しいスパイの最終報告書は、どストレートだった。

バタアシ金魚(1990年製作の映画)

4.0

1990年の夏の空気感がそのまま保存されている上質な高校生青春ラブコメディ。眩し過ぎる高岡早紀を見るために夏が来たら毎年観たい1本。

ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

4.0

素晴らしいロケーションの雪山や砂漠地帯など壮大なスケールで展開するスパイアクションを存分に楽しめた。パラグライダー、車、バイク、スカイダイビングと次々とこなし不屈の精神力を持つガル・ガドットが美しく最>>続きを読む

ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(1975年製作の映画)

3.0

ジェーン・バーキンの美しさを際立たせるゴミ捨て山、ゴミ収集車、ドライブイン、ラブホテル、素人ストリップショーなど清潔感のかけらもない世界で展開される奇妙で気が滅入る三角関係ラブストーリー。元気がない時>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.0

ジーンをアシスタントに抜擢したポンポの理由はダントツで目に光がなかったからという。幸福は創造の敵とも。新人監督ジーンの奮闘記。映画や人生に対するスタンスが明確で気持ちいい。

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.0

タイトルからは全く想像出来ない世界の違和感の真相が序盤から気になる一本。夫婦のあり方を見つめ直すきっかけとなるディストピア。

チャーリング・クロス街84番地(1986年製作の映画)

3.0

1950年代ニューヨークの作家とロンドンの古書店員たちとの20年に及ぶ往復書簡。何も起こらず静かで穏やかな優しい日々が淡々と過ぎていくストーリーは悪くなかった。

イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

4.0

雰囲気のある北アフリカの美しい砂漠地帯で展開する壮大なロマンス。ジュリエット・ビノシュも美しいが、クリスティン・スコット・トーマスの知的な美しさと詩的なロマンスのギャップが愛おしい。

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

BLを通じて出会った58歳年上の雪から刺激を受ける高校生うららの今を生きる成長物語。うららのお母さんのキラーパス的な助言が突き刺さった。

母性(2022年製作の映画)

3.0

私たちの命を未来に繋げてくれてありがとう的な生物としてのまさに母性本能剥き出しミステリーな一本。子供らしくないなんとも絶妙な表情が出来る清佳の子役に★5つ。

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

ダイアー・ストレイツのオープニングにテンションが上がる。1984年、無名の18歳、マイケル・ジョーダンの争奪戦。ナイキの社訓を織り混ぜながら進む一人のビジネスパーソンの情熱的な仕事ぶりが最高に楽しかっ>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

魚が大好きというただの一点で突き進むさかなクンの自叙伝。尖ったキャラの強さだけでなく、サカナくんを愛する周りの人達がサカナくんの人生を押し上げたと感じた。

ハード・フィーリング!(2023年製作の映画)

3.0

自分の性器との対話を通して大切な幼馴染の存在に気付くまでのおバカな青春ラブコメディ。ラストのプロムからの展開は爽やかで元気をもらった。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.0

ボクシングを題材として心の葛藤と生きる意味を静かに伝えるヒューマンドラマ。目を澄ませて観ないとケイコの心の動きを見逃してしまいそうになる。

トランスポーター(2002年製作の映画)

3.0

本業のカーチェイスも楽しいが、車を降りてからの強さも最強な運び屋のアクションストーリー。ただ成り行きで関わる女のファミリービジネス問題や親娘問題に巻き込まれ、話の勢いが止まってしまった展開は間が悪く残>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.0

真面目な刑事と疑惑の女のプラトニックラブサスペンス。触れそうで触れない。言いそうで言わない。どこまでも続く絶妙な間合いに焦らされて、焦らされて、焦らされた。

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.0

年上の不良、年上のお姉さんとお兄さん、友達問題。80年代の小学生の夏休みの空気感は確かにこんな感じだった。取り戻せない大切な時間を美しい映像と音楽で再現したド直球の夏休み少年ストーリーに脳みそがシュワ>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

聞き覚えのある歴代マリオミュージックをほどよく随所にちりばめたブルックリンから始まるノンストップアクションムービー。ボニー・タイラー、AC/DC、アーハなど、まさかの80年代ミュージックの挿入は大人に>>続きを読む

海賊じいちゃんの贈りもの(2014年製作の映画)

4.0

おじいさんの潔い生き方に感化されたポンコツ家族の家族再生の物語。家族を絶対に守るという強い意志を感じたロザムンド・パイクに目頭熱くなる。