montanoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

3.8

ナン・ゴールディンの事もオピオイド危機も知らなかったので、驚きもあったし勉強になった。

写真やスライドショーがとても興味深かった。
彼女の人生やアート活動には少女時代に経験した姉の死が大きく影響して
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

伝記映画なのでその必要性を感じなかったが、念の為IMAXで鑑賞。
それが正解だったのか分からないけど、とりあえず音は空気の振動を感じる程凄かった。
完全にIMAX仕様の作品なのか。

内容的に難しそう
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.0

大恐慌時代を舞台にした50年前のモノクロ作品なので昔っぽさもありつつも、逆に最近の作品を観ている感覚になったりもした。

ストーリーが分かりやすいし、アディとモーゼの絶妙なテンポの会話が楽しい!

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髪結いの亭主(1990年製作の映画)

3.9

ここ最近で「ピーター・グリーナウェイの作品」や『ピアノ・レッスン』を観たので、マイケル・ナイマン繋がりで本作も観てみた。

何度も流れるアラビア音楽が心地よい。
アントワーヌのヘンテコなダンスも楽しい
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スナッチ(2000年製作の映画)

3.6

登場人物が多いし、テンポが速すぎて置いていかれそうになったけど、展開に惹きつけられたし、所々笑えるシーンもあった。

特に3つのグループがそれぞれ車に乗っている時に巻き起こるドタバタのくだりは面白かっ
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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

4.4

ずっと観たかった作品。

冒頭の指の間からのショット、浜辺のシーン、ですぐにスクリーンに惹きつけられて、間違いなく好きなヤツだと思った。

色調、構図、カメラワークなどに魅せられた。
特にロングショッ
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ボンゴマン ジミー・クリフ デジタル・リマスター(1981年製作の映画)

4.3

やっぱりジミー・クリフはイイ声してるな〜。
名曲の数々を歌うその歌声に痺れた。

“政治家は分裂する
音楽家は団結する”

ジャマイカ・南アフリカ・ドイツでのライブ映像を中心に、当時の政局による国内
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ブリンダーヴァナム 恋の輪舞(2010年製作の映画)

4.1

あぁ〜スカッとしたっ!
スカッと爽やかNTRジュニア…。
まぁ一番最後は、ハァ?となってスカッとはしなかったけど…。

観てる間、ずっとニヤニヤしてたと思う。

最近観たのがヨーロッパなどの小難しい映
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かづゑ的(2023年製作の映画)

4.4

タイトルの『かづゑ的』の後に続く言葉は観客各々に委ねられているような気がした。
自分は “かづゑ的人生讃歌”だと受け取った。

この作品を通して知った事、気付いた事、考えた事は自分にとって必ずプラスに
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

時間が合わず、一般のスクリーンで鑑賞。

前作は観てないので、そのあらすじを読んでおいたけど、それが功を奏し堪能出来た。もし前作のあらすじを読んでなかったら、ついていけなかったと思う。

音、凄い。
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.2

名作っぽいし一応観とくかぁ、くらいの軽い気持ちで観てみたけど鑑賞後は、いやぁ〜さすが名作は違うなぁ、てなってた。

見どころ満載でずっと面白い。
ラストのオチまでたっぷり楽しめた。

太平と又七のコン
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ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

3.6

2月22日(猫の日)にBSで放送してたので録画してた。

数日前に観た『DOGMAN』で犬まみれになったせいで体が、わんっ性に偏ってそうなので中和する為に、にゃあ〜ルカリ性も摂取しておこうと思って観た
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季節のはざまで デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.2

子供目線で垣間見るちょっと奇妙な大人の世界。

楽しくて素敵な作品だった。

登場人物が多いけど、個性豊かで分かりやすいし、結構笑えた。

冒頭の楽しげな音楽でワクワクしたし、作中も音楽に溢れてて、ま
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デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版(1987年製作の映画)

3.8

映像が美しいのは期待通りだったけど、ファンタジーっぽさやミステリーっぽさもあって、思いのほかストーリーが魅力的で面白かった。
そこはあまり期待してなかったので、ちょっと得した気分。

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.9

長回し故なのか、映像に真実味や凄味を感じた。
モノクロにも関わらず、寒々しくて荒涼とした風景、重々しくて殺伐とした広場など終始暗さが漂う映像が続くが、ラスト近くでヤーノシュとエステルが病院のベッドに座
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.0

大好物(犬) × 大好物(良い音楽)
で大満足だった。

•重いストーリーだというのは分かっていたし、確かに子供の頃の話は辛かったけど、施設に入った辺りからの展開は見応えがあった。

•ダグラ
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数に溺れて(1988年製作の映画)

4.0

「ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ」

数字が次々に出てくる事は予め知っていたので、それらを探す気満々で見始めたけど、例の如くこれも、アブノーマルかつ芸術的な映像、独創的なストーリー、難解
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ZOO(1985年製作の映画)

4.2

「ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ」

変態性こそが芸術における究極の要素なんじゃないかと思ってしまう。

シンメトリー 色彩 白黒 双子 
片足 カタツムリ 生物の進化
26 フェルメ
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コットンテール(2022年製作の映画)

3.5

いい話であるのは間違いないし、キャストの演技も良かったし、イギリスの湖水地方の風景も美しかった。
ただ設定や台詞に違和感を感じる所もあって、いまひとつ集中して鑑賞出来なかった。

イギリス人の監督なの
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ストリートダンサー(2020年製作の映画)

4.2

いい映画だった。まさか泣かされるとは思ってもみなかった。

インド映画では度々題材にされる印パ問題・宗教対立、さらにはイギリスの移民問題などがベースにあるものの、エンタメ性の高いストリートダンスという
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彼女はなぜ、猿を逃したか?(2022年製作の映画)

4.1

『雨降って、ジ・エンド。』に続き、こちらも良作。やはり脚本が素晴らしい。

鑑賞中、ただならぬ不穏な空気や何とも言えない怖さを察知し、また複雑な構造になっている事が判明して、これは一筋縄ではいかないヤ
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.8

実話ベース。
描かれ方がご都合主義的な感じがしたし、そんなに短期間で成長するもんかねぇ?と思ったりもしたけど、冒頭でワイティティ神父が「ちょっと盛ってるけど…」と宣言してたのでそこは大目に見る事にした
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ザ・フェイス/誰だ!(2014年製作の映画)

3.9

久しぶりのインド映画だったので、スローモーションの多用・派手なBGM・変な効果音などに一瞬戸惑ったけど、あ〜これこそがインド映画の醍醐味だった〜、とすぐに勘を取り戻して、ベタ過ぎる笑い・歌とダンスなど>>続きを読む

悪魔がはらわたでいけにえで私(2023年製作の映画)

3.7

おそらく低予算の作品だろうけど、観客を楽しませよう、という意気込みを感じた。
実際、不条理な世界観やシュールな笑いが楽しかった。

途中からあの3人(?)が可愛く見えてきて、愛おしく思えてきた。

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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.3

オリジナルの詳細までは覚えていないけど、より観やすくなっている印象を受けた。
オリジナルの印象を損なわない程度に多少設定が変わっていたり、時系列が行ったり来たりするのが、効果的で感情移入しやすくってい
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

想像してたのとちょっと違ったけど、逆にそれが良かった。

犬の名前がスヌープって…と思ってたけど、開始早々まさかのアノ曲(インストゥルメンタルカバー)が流れて、意表を突かれたので思わず唸ったし、このバ
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フラッシュ・ゴードン(1980年製作の映画)

3.5

途中からよく分からなくなったりしたけど、ちょっとしたユーモアがあったり、ツッコミ所が多いので楽しめた。

QUEENのあの曲に出てくる台詞のシーンはテンション上がった。

衣装とか背景とか赤い色が多か
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無知との遭遇 CLOSE ENCOUNTERS OF THE STUPID(2010年製作の映画)

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リアルSFファンタジーって説明されてた。
要はSFっぽい大掛かりなドッキリ。

いくらロッシーでもこんなのに引っ掛かるかぁ?とか、こんなに都合良く台詞みたいな言葉が出てくるかぁ?と思って、もしかしたら
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このハンバーガー、ピクルス忘れてる。(2023年製作の映画)

3.7

やっぱ中島歩出てくると締まるなぁ…、いや緩むなぁ…、いい意味で。

ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

3.8

イカれたダメカップルの話でストーリーはあって無いようなモンだけど、何故か見入ってしまった。

独特なカメラワーク、色や光が強調された映像が良かった。

人物や風景の描写が台北と夕張とでは、まるで別作品
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

3.9

あまり観ないタイプの作品で、案の定前半はいまいちノれず、ウトウトしそうになったけど、後半は見事に盛り返してくれた。

トラック運転手との件は見ものだったし、あのシーンがこの作品のテーマを凝縮しているよ
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雨降って、ジ・エンド。(2020年製作の映画)

4.3

鑑賞後、あ〜これだから映画観るのやめられないんだよなぁ、と思った。

この作品自体が、まさに雨森さん演じるピエロのように表と裏、二面性を持ち合わせている。

前半はクスクス笑える良質なコメディ…、から
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.9

ユーモアと悪夢が共存し、自由気ままな反面、綿密に描かれている傑作!
  ーギレルモ・デル・トロ監督

冒険的な領域へ踏み出した神経を震わせるホラーをエディプスの怒り、パラノイア、混乱の渦の中でダークコ
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.8

辛いシーンもあったけど、この時代は実際にこんな事も多々あったんだろうなと思いながら観てた。

皆んなが揃った食卓で、初めてセリーがミスターに怒りをぶつけてメンフィスへ向かうシーンは涙が出そうになった。
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栄光のランナー 1936ベルリン(2016年製作の映画)

3.9

ジェシー・オーエンスの事は知らなかったので観て良かった。

1936年のベルリンオリンピックの陸上競技で四冠を成し遂げて帰国するまでの話だが、それに色んな要素が盛り込まれていて見どころが多い。
アメリ
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