タカさんの映画レビュー・感想・評価

タカ

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記憶の夜(2017年製作の映画)

3.6

あらすじから想像する展開とは全然違った…
前半は不穏な雰囲気を保っていい流れできていたが、後半の怒涛の展開からのラストは若干粗いか
韓国映画はそんなに多くは観てないが、後味の悪さと、そこまで追い詰めて
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

狂った倫理観、毒々しい色彩、非現実的で奇妙なストーリーの追体験…これぞ映画という、刺激的で心地よい映像体験となった
エマ・ストーンの圧巻の演技により、子供が急速に成長していく様は爽快
雰囲気は全然違う
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

あの伝説の山王戦が漫画の臨場感そのままに立体的に動き出した、という感動はあった。
後半になるにつれ、試合のスピード感、迫力は増していき、音楽も効果的で映像作品としての出来自体は悪くない。

ただ、宮城
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.1

新感覚のおしゃれホラー。
鮮やかな映像と音楽を組み合わせた前半の世界観の作り込みは見事。
ホラー感は弱めで、ストーリーよりもエドガー・ライトの演出を楽しむ作品のように感じるが、ストーリーも後半の怒涛の
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

ろう者の両親、兄に囲まれた健聴者の少女が、夢と家族の狭間で揺れ動くヒューマンドラマ。
コンサートでの無音の演出はとてもよかった。
自分勝手な両親に苛立ち、彼らに振り回されるルビーに同情したが、ふと無音
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ゲーム(1997年製作の映画)

4.0

壮大なスケールの"ゲーム"。
目まぐるしい展開ではあるが、どうしてもこの手の作品はオチの出来が作品の評価になってしまい、中盤はやや退屈。
そして観終わった後、どっと疲れる。
ラストは賛否両論あるだろう
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.4

ゲームの世界のモブキャラに自我が芽生えて…
『トゥルーマン・ショー』を彷彿とさせるが、より明るく楽しいハッピーな作品。
SF、ヒューマンドラマ、コメディのバランスが絶妙で、何も考えなくても楽しめるし、
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.9

広島を舞台に、警察視点から描くヤクザ映画。
それぞれの正義と欲望、男たちの生き様を大迫力で堪能できる。
後半はヒューマンドラマ。松坂桃李演じる日岡の葛藤と成長が見所。

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.3

息子を殺された男の復讐劇。
ディカプリオの圧巻の演技、大自然の美しさ、衝撃(グロ)シーンのオンパレードと濃厚な2時間半。
面白いというよりはとにかくスゴい作品。
どうやって撮影したのかメイキングが気に
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アルゴ(2012年製作の映画)

4.0

実話ベースのシリアスな題材で、これだけハラハラドキドキのエンターテイメント性を持たせているのは流石。
何度か訪れるバレそう⇒バレないの展開があっさりし過ぎている気もするが、実際そんなもんだったんだろう
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ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

3.5

タランティーノ作品3作目のクライムサスペンス。
所々らしさはあり全体的には面白いんだけど、タランティーノ節は少なく、これで2時間半は物足りなさを感じる。
もっと爽快感のある終わり方を期待してしまった…
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.8

夏にぴったりのキラキラ青春映画。
それぞれのキャラが立っており、登場人物が魅力的。
ラストの展開が自分にはそこまではまらなかったが、その不完全さこそが青春なのか…
青春、SF、時代劇という様々な要素を
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エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

3.5

謎解きの爽快感も特になく、緊迫した心理戦というわけでもない。
よく言えば期待を裏切らない王道だが、新しさはあまりない。
『CUBE』や『SAW』から映像技術が進化した、ライトな脱出ゲーム。

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.3

"佐々木みたいな人"を記憶の中で連想できるかどうかで評価が二分しそうな作品だが、自分にはバッチリはまった。
ノスタルジックなだけでなく、どんどん辛くなっていったり、少し希望が見えたりと、心を揺さぶられ
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.9

砂漠のリゾート地パームスプリングスを舞台としたタイムループコメディ。
このジャンルは類似作品が多く、所々既視感は拭えないが、ループする1日がリゾートでの友人の結婚式ということもあり終始非日常を感じられ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.7

リーマンショックの影響で家を失い、キャンピングカーで放浪する高齢労働者のリアルを描いたロードムービー。
コロナ禍で苦しむ多くの人々の共感を生み、高い評価を受けている。
だが、普遍的なメッセージもあるん
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明日への地図を探して(2020年製作の映画)

3.7

ほのぼの日常系のタイムループ作品。
大きな事件が起こるわけではないが、タイムループから抜け出すため、その日起こる小さな奇跡を探しながら成長していく爽やかな青春恋愛映画でもある。

この手の作品は真新し
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アス(2019年製作の映画)

4.1

自分たちにそっくりな謎の存在。彼らは一体何者なのか。
ホラー演出の怖さは前作『ゲット・アウト』から洗練されている。しかし、少し間抜けな"私たち"の動きと日中の明るい場面への転換などで緩和され、バランス
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.3

3時間という長さから敬遠していたが、観てよかった。
インド特有の過激な競争社会の中で、本当に大切なことは何か?
置かれている環境は違っても誰もが共感できる普遍的なメッセージを、シンプルかつコミカルに描
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ヘッドハンター(2012年製作の映画)

3.8

ヘッドハンティング業の傍ら美術品を盗み、豪華な暮らしを維持している男のクライムサスペンス。
ノルウェーの作品だからなのか、独特な雰囲気とシュールな笑いが散りばめられている。
テンポよく、先の読めない目
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透明人間(2019年製作の映画)

3.7

死んだはずの夫が透明人間に?
終始緊張感が溢れる丁寧な脚本で、上質なサスペンスホラーとなっている。
ただ個人的には、透明人間という設定を活かした遊びが欲しかったので、やや物足りなかった。

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.1

勉強ばかりしてきた優等生が卒業式の前夜だけはっちゃけるハイスクールコメディ。
外見やスクールカースト、LGBTには直接的に触れず、自然に物語に馴染ませているのは見事。
青春ムービーの王道でもあり、新し
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

10歳の少年から見る戦争をポップに描いた作品。
コメディとシリアスのバランスがよく、また構成がわかりやすいので、全くストレスがない。
音楽とカメラワークも効果的で、登場人物も魅力的、時間も長すぎないと
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.7

THE フランス映画と言うような芸術的な美しい作品。
個人的には感情の動きが分かりにくく、そんなにはまらなかったが、ラストシーンは圧巻だった。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ(2004年製作の映画)

3.9

カスカベボーイズが映画の中に迷い込む。
脚本自体はそれほど意外性のあるものではないが、異常なまでにノスタルジーを感じる、オトナ帝国の影に隠れた名作。
NO PLANの主題歌がマッチしており、エンディン
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残酷で異常(2014年製作の映画)

4.0

舞台は死後の世界。殺人犯が生前の罪を受け入れ、自らの罪を永遠にループさせられるという宗教色強めのSF。

登場人物は地味で映画としてはB級の域をでないが、"地獄"という概念を具現化したような不気味な世
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.8

殺人鬼と間違われた男たちのドタバタホラーコメディ。
何もしてないのに勝手に死んでいく大学生が、馬鹿馬鹿しくて面白い。

アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

3.5

タイトルのまんまの変態映画。
高良健吾がイケメンで演技も素晴らしいので、純愛映画として観れなくもない。
ただ結局はよくわからない…

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.0

アニメを一気見しただけで特別思い入れはないためそれほど期待していなかったが、予想以上によかった。
前半は正直わざわざ映画にするほどかと思ったが、中盤以降の熱い展開、圧倒的な映像は、アニメの持つ力を改め
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怒り(2016年製作の映画)

4.1

3つのパートが並行して展開される、名優たちの演技合戦。
中でも宮崎あおいのメンヘラ演技が圧巻。
中盤まで怒りの矛先がわからなかったが、終盤にやり場の無い怒りが爆発する。
人はどういうときに怒りの感情が
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(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.3

自分の半径15m以内に近づいたものは死んでしまうという風変わりなSFサスペンス。
これだけ設定が面白いのに、そこからの上積みが無いのが残念。
特に終盤をもう少し丁寧に描いて、もう一展開ほしかった。

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.7

施設から抜け出したダウン症の青年と追っ手から逃げる盗人漁師のロードムービー。
中盤までは凄く雰囲気が良く名作の予感がしたが、終盤の展開は若干雑に感じた。
ただ、夢に向かって進んでいく人の背中を押してく
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

世界が渇望したクリストファー・ノーランの新作。
前評判通り難解で、『考えるな、感じろ』の言葉を真に受け、早々に理解を諦めることにした。

おそらく理解できたとしても、インセプションやインターステラーよ
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プロジェクト・アルマナック(2014年製作の映画)

3.4

タイムトラベル系は名作が出揃っているので、どうしても二番煎じ感がでてしまう…
POVということ以外はあまり特徴がないが、10代の若者がタイムマシンを手にしたらこんな感じ、という気軽に楽しめる青春SF

アップグレード(2018年製作の映画)

3.8

AIを体に埋め込み、パワーアップして犯人捜し。
それほど遠くない未来に実現しそうなSFアクション。
緊張感のある展開に、低予算ながらのインパクトのある映像とアクション。
コンパクトでテンポも良い良作。

メランコリック(2018年製作の映画)

3.9

夜な夜な銭湯で行われている殺人と死体処理。そしてそれに自ら巻き込まれにいく冴えない主人公。
オリジナリティのある設定と、ちょっと変な登場人物たちにどんどん引き込まれていく。
サスペンス感もコメディ感も
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