39さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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HOKUSAI(2020年製作の映画)

3.2

北斎の名画が誕生した知られざるストーリーを知れて面白かった。

ちょこちょこ「これは…?」という謎のカットが入っていたり間延び感も否めなかったし、製作の内輪感も匂わされたが、いろいろ挑戦した作品だなぁ
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クローブヒッチ・キラー(2018年製作の映画)

4.0

なんだかよく分からないけどすごい映画を観た…

私はキャストで映画を選ぶことが多いので、好きな俳優が出ているからと見に行っても内容はそこそこだったってことが結構多い。チャーリー・プラマー目当てで見に行
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

とにかくパンクなクルエラのファッションが可愛いの一言に尽きる!

アニメ版「101匹わんちゃん」の前日譚だと思ってみると、いろいろ噛み合わない点もでてきちゃうんだけど、これはこれで楽しい映画だと思う。
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

4.5

ただの恋物語では終わらない。
誰にでも優しいのがチェン・ユーシュン。

くすくす笑えてほわっとハッピーな気持ちで帰れる本当に気持ちのいい映画。16年ぶりの映画だそうですが、裏切らないなぁと安心。でもだ
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アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

4.3

このフィルムの質感と、汗。
熱気がここまで伝わる映像も久々だなぁと。

アレサ・フランクリンについては名曲3曲ぐらいを知っているくらいの浅はかすぎる認識くらいだけど、アレサについて知りたいなとは常々思
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

IMAXで鑑賞、やっぱり面白い!期待どおりの出来で満足です。


前作のファンをちゃんと意識して作られている気がした。階段の釘をアップでまた映してくれるあたり、冒頭からありがとうと言いたい。

前作の
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逃げた女(2019年製作の映画)

5.0

ホン・サンス、私よりも随分と年上だけれど、この人は年々成長しているのではないか。描くテーマは普遍的だけども、その語らせ方がどんどん大人で深くなっている気がする。というかどんどん女性に寄ってきている。い>>続きを読む

ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(2019年製作の映画)

3.3

「パリのどこかで、あなたと」でハニカミ笑顔にやられたフランソワ・シビルと、キャリー・マリガン的可愛さのジョセフィーヌ・ジャピのルックスでとにかく画がもつすてきなラブストーリー。

ユーゴ・ジェランは毎
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.6

じっくり噛み締めたい作品だった。

家族や近くに認知症を患った方がいるとしたらとても心を締め付けられると思う。
私の場合は認知症を患って亡くなった祖母のことを思い出した。
徐々に記憶が亡くなっていく感
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ブックセラーズ(2019年製作の映画)

3.4

単に古本っていっても、様々な観点からの貴重さがあるのね~
読書家でなくとも楽しめる映画でした。アナログなものってやっぱり安心するし、それをコレクトしている人たちってかっこよく見えるんですよね。
仕事に
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

きっかけは終電、じゃなくて押井守じゃないか。

話題にもなっているしヒットもしているし、でもこういうラブストリーってなんだか歯がゆくってあまり見る気はしていなかったのだけど、見ざるを得ない状況になり鑑
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.5

ルックはごりごりのアート系だし、物語も物語だから、さぞかし強い社会風刺のメッセージが描かれているんだろうな~と思っていたら、

あれ、あれれれ…?

ジャンル的にはギャグ映画と分類されるくらい笑わせて
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椿の庭(2020年製作の映画)

4.9

些細なこだわりに、心が洗われる作品だった。

このところ「ザ・ラスト・ブラックマン・イン・サンフランシスコ」や「夏時間」など家が主役である作品を意識的に見てきたけど、これもその一つ。家が持つキャラクタ
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

パッと気持ちの明るくなるいい映画!

アンディ・サムバーグがとにかく可愛いんだが、この人もう40代なのね…!アロハシャツ着て、演技とかもアダム・サンドラーを彷彿させるかんじ。クリスティン・ミリオティも
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僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)

4.0

東田さんの本は読んだことがないのですが、映画を観てぜひ読んでみたいと思った。

中学の同級生に自閉症の子たちがいたけれど、どうにも関わり方が分からなかったことを思い出す。話しかけても無視をされるし、意
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

テーマは地味だし、劇中ではなにも大きなことは起こらないし、ファーンをはじめノマドの仲間たちはそれぞれ好きで選んでいる道でもあるので、「こんなにつらいんです」って見せるわけでもない。ただ彼らの縛られてい>>続きを読む

SLEEP マックス・リヒターからの招待状(2019年製作の映画)

4.5

敬愛するマックス・リヒター先生のドキュメンタリー。マックスが主役のテレンス・マリック的映像なので、これは彼のことを好きな人しか楽しめないかもしれませんが、ファンにはとてもとても味わい深い作品でした。>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

5.0

観客を奮い立つ気持ちにさせるような強い言葉や、「見ろ!移民はこんなに努力して来たんだ!」という押しつけがましさは皆無。ただただ優しい応援歌を送られた気分。監督の生い立ちをヒントに描かれた物語であるだけ>>続きを読む

きまじめ楽隊のぼんやり戦争(2020年製作の映画)

4.0

前原滉さんは独特の雰囲気が好きで前から注目していたのだけど、いい作品で主演になったな〜〜と親心。

映画がシンプルな構図なだけに、各俳優が個性の出しどころをそれぞれ考えてきていたようなかんじ。映画はま
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私は確信する(2018年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

法廷モノは超つまらないか超面白いか分かれ目が激しいが、やはり実際の事件を扱ったものは強いよね。しかもそれが未解決の完全犯罪ときたら面白いに決まってる。ただこの映画がすごいのは、非常に内容に力のある事件>>続きを読む

春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

4.5

映画のラスト、まさかの「巻一完」の文字に一番の驚きを持っていかれ、感想が一気に吹き飛んだが(後ろにいたおじいちゃんが「えっ、続きあんのか⁉」と思わず叫んでいた)、圧倒的な画力を持った作品だった。スクリ>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.7

初日の満足度と口コミ評価が高かったので、ふらーっと空いた時間に見に行ったら、あらま!いい拾い物をした気分!とても素敵な作品だった。

とてもみずみずしいのに白けた雰囲気がキャラクターを通して物語全体に
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.3

タイトルとビジュアルを見ているとなんだか斜に構えてしまい粗探しをしたくなってしまう悪いクセがでるのですが、面白いは面白かった…!

Vシネのようなヤクザ映画にならないのは当たり前。ジャンルがしっかりと
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夏時間(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

冬に観る優しい夏の映画。素敵。

私は夏が最も嫌いな季節なのだが、この映画の夏は汗や暑さなど嫌~なものを感じることなく一貫して涼し気。蚊帳の透け感、二階の部屋の日差し、高級感のある階段の手すりに、オク
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MISS ミス・フランスになりたい!(2020年製作の映画)

3.6

最近見始めた「マーベラス・ミセス・メイゼル」のワンシーンで「あれ、この子見たことあるな」とセリフもないのに目を惹かれる子がいて、誰かと思ったら本作のアレクサンドルだった。調べたら翌日から映画公開という>>続きを読む

天空の結婚式(2018年製作の映画)

3.5

オフブロードウェイのミュージカルの映画化というとおり、力みすぎずへらへら~っと進むんのんびりさが魅力。邦画だったらコテンパンに叩いてしまったであろう独特のゆるさ、イタリア作品でよかった…!

とにかく
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ベイビーティース(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

色使いはポップなものの、人物がみんな満身創痍でやや胃もたれ。

運命的な出会いに落ちた地味な少女と不良少年――と日本の少女漫画にありがちな物語なんだけど、不良少年は薬漬け、娘は抗がん剤?の薬漬け、あと
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

こんなにも<脇役の近所のおせっかいおばさん>というキャラクターを欲した物語は初めて。どこからともなくやってきて、私生活にずけずけ踏み込み「あんたはやりたいことやりな!」ってバサッと一言空気を読まない発>>続きを読む

どん底作家の人生に幸あれ!(2019年製作の映画)

3.8

「デヴィッド・コパフィールドをデヴ・パテルで⁉︎」と最初に情報知った時はたまげたけど、人種とか超越してなんでもあり。コパフィールド以外のキャラクターも人種全く関係なく、まさしくダイバーシティが重要視さ>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

何を見たのやら、勝手に親権争いの話だと思い込んでいたので、全然違う話にびっくり。だけど、先入観なくて逆に良かったと心から思った。

子どもが欲しいけどできなかった夫婦、中学生で出産した少女、どちらの人
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ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

3.4

快挙、初めてテレンス・マリックの映画で寝落ちしなかった…!
今まではどう頑張ってもぜったいに1回は睡魔に襲われていたマリック作品。今回も寝るだろうな、という気の抜けた気分で鑑賞したらなんと完走。やっぱ
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天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.8

エリア・スレイマンは初見でした。スレイマンの顔芸(そんなに頑張っているわけでもない、最低限の顔芸)が可愛くって、リアクションを見ているのが楽しかった。

イスラエルに代わる”故郷”はあるのか?映像だけ
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

3.7

見応え…!

図らずも新年あけてから3本も韓国映画続き。予定までぽっかり時間が空いてしまい、時間が合ったので見たらちょうど公開週で久々に劇場で多くの人見た気がした。おじさまおばさま方に囲まれて社会派韓
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チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

4.8

ホン・サンス監督のプロデューサーからかねてからの夢だった映画監督へ転職…、なんてかっこいい監督なんでしょう!映画好きからするとプロフィールがもうすでに100点で見ないわけにはいかない。

監督自身の経
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

4.7

新年1発目、何を見ようかな〜とアート系やドキュメンタリーなどいろいろ思い浮かんだが、景気付けに派手なエンタメ映画をチョイス。大正解でした!

前作はコンユ、マドンソク、チョンユミなどスター俳優勢揃い、
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パリのどこかで、あなたと(2019年製作の映画)

3.6

以前に見た「ブエノスアイレス恋愛事情」と似た感じの映画だな〜と思って見たけど、こちらの方が人間ドラマやや強めかな?

人は1人では生きていけないけど、その1人を見つけ出すのは至難の業のようで案外シンプ
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