39さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

4.9

おしゃれ映画っぽいけど、ちゃんと人間見つめてて視点も鋭くて、これは好き。
年末の大掃除に備えて見なきゃ、と言うくらい軽い気持ちで見たけど、「これ掃除できるかなと」不安になる結果に。笑

タイの新進気鋭
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

4.9

ヒューマントラストシネマ渋谷のオデッサ上映で鑑賞したが、とんでもなく素晴らしかった!!画面はシネコンより小さいのに、音だけであそこまでの満足感を得られるとは。ミュージカルはやはり音が命なのね。

ライ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

なんて胸騒ぎのするエンディングなんだ。

映画自体、美しいクラシックが静かに流れそうな作品だなと予想していたけど、予告編から妙なサスペンス感があり、おや?と思っていたらやはりそっちが正しいようで。劇的
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詩人の恋(2017年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

これは好き。
韓国の静かな淡々とした物語が大好物なので、安心して見ていられた。このハッピーなのかバッドなのかの終わり方、ぐっとくる。

ヤン・イクチュンの情けない可愛い表情に癒された。うまいのかよくわ
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

4.2

ロイ・アンダーソンはいい意味でいつも同じものを作れるのがすごい。映画を観ている途中も、観た後もいつもかならず同じ気持ちが湧くのもすごい。それでも飽きずにやっぱりまた観たいと思ってしまうのは彼の魔法なん>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

Netflix配信前にせっかくだからと劇場まで足を運んだのに、台詞量とその流れについていけずさんざんなお眠り状態に…。

配信後再度見直したが、これは映画玄人でないと難しい気がする。映画業界の情勢だけ
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パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

4.9

力強い作品だった。ラストのクライマックスからエンディングまではもう心が苦しくて張り裂けそうだったが本当に見てよかった。

アルジェリアのことについて本当に何一つ知識がなくて、今現代もどうなのかがよく分
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薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

4.0

噂どおり面白かった!エンタメなのにちゃんと社会的状況も描かれている。最後には感動もあり。
エンドロールに大企業の名前ばかりあってあっちでは大作なんだろうが、日本ではこのくらいの規模の公開がちょうど良か
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.8

じわっと感動。
予想ではどーんとエンタメ性最重要視で泣ける映画になってるのかな、と思っていたけど意外にも静かで音楽もかすかに、台詞もすごく多いわけではないのかなと。
だけどお母さん役のキム・ミギョンを
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.7

銀獅子賞を獲っていなければ見なかったであろう作品…。
元がドラマ、と聞いていたから、ドラマ感はどうにもぬぐえなかったけど、黒沢清のちょい不気味演出と演者の迫真の演技が素晴らしかったです。

蒼井優ちゃ
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

4.9

やはりソフィア・コッポラは現代劇がいいと思う。
そしてエンディングはPhoenix!すがすがしい!
A24がついにApple TVと手を組んだと思ったら、なんていうか本当に配信向けというか、もちろん映
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

単なるおしゃれな映画かと思いきや、しっかり骨太。
ビジュアルだけでもう「絶対見る!」と決めていたから細かな情報入れていかなかったけど、オープニングにプランBの名前を見てそういう系と把握。さすが、という
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わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

見応えあった。ドラマ以上のドラマ。

暗殺事件なんて歴史のものだと思っていたところに、このニュースが出てきた2017年は衝撃だったな。謎の多い北朝鮮という国の要人で、しかも犯人として逮捕されたのは別の
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フェアウェル(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「ナイナイ生きてた~~~~!!!」って映画終わったあと叫びたかった。

ずっと公開楽しみにしてたけど期待以上です。素晴らしいですルルワン。ドラマとコメディがちょうど良くって、どことなくロイ・アンダーソ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.9

“よく分からないのに面白い”ってすごい。

日本でもすっかりおなじみになったクリストファー・ノーラン。映画ファンじゃなくても、「彼の作品は見ておかなくては!」ってなってるから、もうスピルバーグと同じく
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

5.0

豪華キャスト出演作が続き世界に飛び立ったドランが原点に戻って来た!という一作でした。
今の時代、こういうテーマだとすぐに「LGBT映画」と部類されてしまうけど、映画を見たら本当に純粋なラブストーリー。
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マローナの素晴らしき旅/マロナの幻想的な物語り(2019年製作の映画)

5.0

アニメってここまで自由なんだー!
とても素敵な絵と物語でした。

まさに夢の中のような、決まりのない動きをするキャラクターと背景。
頭の中にある非現実的なアイディアを映像化したことがすごい。
いくらイ
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ふたつのシルエット(2020年製作の映画)

4.1

上映尺40分程度の中編映画がこんなにちょうど良いとは。

脚本が上手く練られていて短くてもしっかり魅せてくれる。逆に2時間あったらこのテーマの映画はけっこうだるくなりがちなので、本当にちょうど良い。
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この日は「mid90s」とのスケボー2本立てでした(素晴らしい公開タイミング)!あまり周りにはいないけど、たまに東京の街中で見かけるスケボー少年は「危なっかしいな」と、どちらかというと否定的なイメージ>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.8

初めて映画情報みたとき「ジョナ・ヒルがおしゃれ映画⁉」ってかなりの違和感を覚えましたが(ジョナヒルがダサいキャラだったのってもう何十年も前のことなんですか…?)、期待半分冷やかし半分という感じで見に行>>続きを読む

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

4.0

ミスター・ロジャースを全く知らないのに、とても好きになってしまう。彼の魅力と、製作者の愛情が詰め込まれた作品でした。

最近「はちどり」を見て改めて感じたのだが、私は”子供を子供扱いしない大人”が好き
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

5.0

映画ファンなら絶対楽しい映画。これにスコア満点つけない映画ファンなんなの⁉と言ってもいいくらいだと思ってますけども!

映画体験というよりは、90分ちょいの授業を受けた感じ。
公開2日目の朝10時の回
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

5.0

もう全力で抱きしめてあげたい、愛おしすぎる映画だった!

だいぶ期待度上げて見に行って、最初からいいノリなんだけど、途中ふと「このサムイ高校生ギャグずっと続くの…?」と心配に陥った。
これ日本の静かな
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「総評、近頃よくある感じの、危うい父子関係を美しい映像で切り取ったやつ。どこにも真新しい点はないしたぶん多くの中のひとつとして埋もれてしまう作品かな…とも思うのだけど、そりゃやっぱりノア・ジュプとルー>>続きを読む

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

3.5

韓国人の友達に韓国語を教わったことがあったが、たまに日本語と同じ単語があったりして「これはもしや日本統治時代のなごり…⁉」と変な緊張感を1人覚えたものでした。(たぶん相手は全然気にしてない)

言葉っ
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.8

ザ・A24!っていう映画でした。
音楽ありきの作品で、多少欲張りだなーという印象ですが愛してしまう作品ですね。著作権、大変だったろうに…。

まぁ冒頭からカメラが回る回る。
映像のカラーはとってもイマ
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リトル・ジョー(2019年製作の映画)

3.3

連日暑い日が続くので、心地よい寒気を感じられそうな本作を鑑賞。
結果、そこまでゾッとすることはなく。ただ最後にのこる”恐怖と幸福は紙一重”的な概念にはいろいろと考えさせられるものはある。

とにかく、
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お名前はアドルフ?(2018年製作の映画)

3.8

入りはかなりのインテリ合戦になるかと思いきや、なんいうどんでん返しというかどうでもいいというか…笑
久しぶりに劇場で声出して笑いました。みんな笑ってました。

一晩の舌戦で恐らく大敗北となったのはシュ
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

軽いタッチでいい意味でも悪い意味でも人間臭さを描いていてすがすがしい!

巻き込まれたはずの主人公スチュアートが実は一番言いたいことをいっぱい抱えていて…、という予想を超えた流れになっていくのが良かっ
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在りし日の歌(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

上映時間3時間、と聞くと及び腰になり鑑賞をずっと後回しにしていた作品ですが、上映終了間近と聞き「ついに時が来たか」と劇場に足を運びました。
結果、なんでもっと早くみなかったのかと、とてもとても後悔させ
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.4

ウディ・アレン作品って特別好きではないし、今この状況なので「お金落とすのもなぁ」と思いながらもやっぱりエルとシャラメには逆らえなかった。

いつものように軽妙に愛を語り、愛を訝しむウディおじいちゃんで
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ハニーランド 永遠の谷(2019年製作の映画)

4.9

共存とは何かを考える映画だった。
自然との共存、生物との共存、隣人との共存。
一番難しいのはやはり人間との共存なのかも。

説明は一切なし、音楽もなし、台詞もあまり翻訳されておらず、わずかな会話から北
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はちどり(2018年製作の映画)

5.0

えげつない透明感と儚い命。
この上なく素晴らしい作品でした。

14歳のウニの世界は狭いのに問題は山積み。まだまだ青い人生をハチドリのように懸命に生き抜こうとするウニが愛おしくてたまらなかった。

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ハリエット(2019年製作の映画)

3.3

終始きょとんとした顔で、ものすごいことをやってのけるハリエットがひたすらにかっこいい。

奴隷制を描いた映画としては残虐なシーンもなく、とても見やすいものだと思う。恐らく監督が大人はもちろん子供にも彼
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ああ無情。そのもの。

世界中の誰もが「レ・ミゼラブル」という言葉を知っているほど、著名な作品があってこそのタイトル。これ以上のものはない。

街が悪いのか、大人が悪いのか…。
見ていて苦しいし切ない
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

3.7

見た後は気持ちが落ちるでもなく、浮遊させられるような映画。

何一つ確実な正解は出さずにモヤモヤするのに、怒りはない。
考えてたところで解決する物語でもない。
ジュリアス・オナー監督の策略がすごく綺麗
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