りょうさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

りょう

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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

3.5

炭鉱夫の父と兄をもつビリーは厳格な父の教育のもと"男らしい"教育を受けて育つがふとしたきっかけによりこっそりバレエを習い始める。ビリーの才能を見抜いたバレエ教師はロンドンのバレエ学校への受験を勧めるが>>続きを読む

蛇イチゴ(2003年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

平凡な家庭にむかし勘当された兄シュウジが戻ってくることにより、均衡が崩れ、家族の本当の姿が明るみになってゆく。兄は家庭の倫理を壊す存在であるが、作品では決してそれを悪として描いているのではないので最初>>続きを読む

劇場版 テレクラキャノンボール2013(2014年製作の映画)

1.5

最初にカーレースをする意味がよくわからない。最後の恋愛要素っぽいのもいらない。笑えるシーンもいくつかあったがそのシーンもなんとなく押し付けがましい感じがして好きになれなかった。

ミザリー(1990年製作の映画)

4.0

スティーブン・キング原作のサイコスリラー。雪山のロッジに籠り執筆活動を続けていた小説家ポール・シェルダンは、仕事を終え車で街まで移動中事故に遭い、彼をつけて来たというファンの女性に救助される。アニーと>>続きを読む

さよなら渓谷(2013年製作の映画)

3.8

端からみれば幸せそうな普通の夫婦が、隣の家で起きた幼児虐待死事件をきっかけにマスコミ記者によりその異常な関係が暴かれてゆく。鍵となるのは夫の尾崎俊介がかつて高校生だったときに起こしたある事件であった。>>続きを読む

ザ・マジックアワー(2008年製作の映画)

3.5

抜け目のない洗練されたコントという印象だった。リアルを目指して作られた映画ではないので完全な虚構の枠組みの中で映画を楽しむことができた。ギャングの中に佐藤浩市が入ってからは笑いっぱなしだった。

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

3.7

映画館にてアナと雪の女王を観に来た親子連れやカップルに紛れて鑑賞。散々広告を見させられてきたけどやっぱりすごい人気だなと列を横目に見ながらおっちゃんだらけのブースに入る。映画は始まるや否や何の挨拶もな>>続きを読む

プテラノドン(2005年製作の映画)

1.0

あるホラー作家さんから頂いたDVDにて鑑賞。作家いわくB級映画ならぬZ級映画(笑)。主人公はエセジョージクルーニーみたいなちょいワルおやじの考古学者。火口に大学の生徒と実地調査に向かったところそこにた>>続きを読む

傷跡(1976年製作の映画)

3.0

工場経営者の盛衰をリアルに描いている。最後の孫をあやしているシーンにエンドロールが重なったシーンがとても印象的だった。

真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

4.0

田舎の若者が都会に憧れ遂に念願の生活を始めるもののその現実に打ちのめされ、真の友情により本当の幸福に気づく。こう書けばこの映画のストーリーのあらすじになるのだが、見終わった後に感じるものはありがちな青>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

4.2

内容はほとんど『藪の中』の筋が採用されている。芥川の執筆テーマの一つに「無意識の偽善」というものがあるがこの映画は芥川のそういったテーマを排することなく描いている。「人間はエゴをはるためなら己すら欺く>>続きを読む

スティング(1973年製作の映画)

4.5

物語はイカサマ師の主人公ジョニーがマフィアの金にうっかり手を出したことから始まり、主人公とは対照的にクールに仕事を運ぶ手練れのイカサマ師ゴンドーフと組んでマフィアと警察を相手取り世紀の大イカサマに挑む>>続きを読む

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

3.3

とある大名の家来が森の中で不思議な老人の物の怪に出会い、出世するという予言を受けることから物語は始まる。予言が次々と的中していくうち三船扮する主人公は業欲にかられ遂には修羅の道を突き進んでゆく。
かつ
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ベルサイユの子(2008年製作の映画)

3.3

フランスの下層社会で生きる人々を母親に置き去りにされる子どもを中心に据えて描いた映画。登場人物それぞれの立場を丁寧に描いているので主人公が誰なのかわからなくなる。そんな登場人物に一貫して与えられている>>続きを読む

幻の光(1995年製作の映画)

3.1

是枝監督が描く独特の日本的な生活感が前面に出ていて、人生に不意に現れる陥穽を描いた原作とストーリーは同じでも全く違うものという印象を受けた。日本家屋の特徴として光と影の共存ということがあるが是枝監督の>>続きを読む

影武者(1980年製作の映画)

4.7

盗みにより処刑されるところだった罪人の男が偶然にも武田信玄と瓜二つであったことから見出され、信玄亡き後に影武者として働くこととなる。ストーリーは織田、徳川の同盟側と武田側の天下をかけた戦いを軸に、長篠>>続きを読む

blue(2001年製作の映画)

3.2

誰にでも友情と恋愛感情は多かれ少なかれ重なる部分があると思う。そういう感情を我々は分断されたものとして考えているがそれは年齢を重ねる早い段階で身につけらたもので、本来は心の同じ場所にあった名前のない感>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.8

物語中の呪いとは何かと考えさせられる。呪いを受けたアシタカは一族を追放され己の運命を見定める旅に出るが、そのシーンの、アシタカの出発を祝福しているかのような豊かな自然描写や壮大な音楽は呪いという生に対>>続きを読む

少年(1969年製作の映画)

4.5

当たり屋として生計を立てる夫婦が自分たちの代わりに子供に当たり屋をさせながら全国を渡り歩くという実際の事件を下敷きにした映画。少年の黙秘は犯罪者のモラルではなく反抗者のモラルだという大島渚の解説が考え>>続きを読む

12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.8

12モンキーズと呼ばれる集団が生物テロを起こし50億人の人類が滅亡。生き残った人間たちは地下で細菌を防ぐ手段を研究。タイムマシンでブルースウィルスが過去に行き12モンキーズについての調査を実施する。現>>続きを読む

海炭市叙景(2010年製作の映画)

4.3

変化してゆこうとする街とその中で自分たちの生活を必死に守ろうと努める人々が互いのすれ違いに傷つき、永遠と続く日常に絶望しながらかつての幸福に回帰する願望を抱えて生きている。映画を観てこれほど深い絶望に>>続きを読む

フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

4.0

キャラクター設定、伏線回収、宝物、ユーモア、ラストのアニマとアニムスの統合など物語要素の全てが王道の中の王道。ねらったようないやらしさがなく堂々としていて、それでいて面白かったので最後まで退屈しなかっ>>続きを読む