オバケ大統領さんの映画レビュー・感想・評価

オバケ大統領

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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

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何故アニャ・テイラー=ジョイでなければいけなかったのか?それはどんなに顔が汚れても、覆面をしていて表情が見えなくても、怒涛の運命の荒波をサバイブする強靭な意志の力を眼力一発で演じきれるあの目を持つアニ>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

タイの山間部が舞台ということもあって緑の匂いが濃いじっとり湿ったアジアンホラー感は高い。一人の若い女性が変貌していく怖ろしさは、演者さんの熱演もあってかなりの物。モキュメンタリーという形で展開されてい>>続きを読む

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

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色が無くなるということで強調される点もあればいまいち伝わらなくなる点もあるなと。個人的には初代ゴジラに通ずる恐怖感、特に最初の大戸島のナイトシーンは怖さマシマシな感じは受けましたね。逆に熱線を吐く場面>>続きを読む

黄龍の村(2021年製作の映画)

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今更ながら鑑賞。
導入からするとミッドサマー的な話なのかと思わせての、中盤からの監督のスタイル爆発の意外性とご機嫌さ。こういうシフトチェンジが許せない層ってのもいるので他人に勧めにくいというのはあるか
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

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怪獣映画に何を求めるのか?というのはファンによっても様々ではありましょうが、暴れる怪獣の姿を堪能したいというのであればこの上ない一品でしょう。世界各地の観光名所及び我らの見知らぬ裏地球を舞台に色んな怪>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

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人間とAIの戦い。まあ作中の舞台とか人種構成とか見ても白人(に代表される多数派)による少数民族とか異文化への迫害や弾圧のメタファーであるのは誰でもわかる物としてそれはそれ。
機械と人間が共存してる系の
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

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いわゆるナメてたジジイが殺人マシーンでした系の一本。フィンランド発というのが珍しいところだがそんなに台詞がある話でもないのでフィンランド的異国情緒はほぼ無し。基本ツルハシ一本でなんとかしちゃうのが新味>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

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ダウナーな本家エクソシストに対するアッパー系の本作。悪魔との辛気臭いやり取りより、こういうのが見たいんだろ?というサービス精神。しっかり続編も視野に入れたラストの目配せ。ごちそうさまです。200体の悪>>続きを読む

グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

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TVシリーズのSSSS.GRIDMANもダイナゼノンも見てはいたが大分前な気がして、正直ラストも覚えていない。そんな状態で鑑賞。このシリーズの好きなところは日常パート、特にモブキャラの学園生活部分のリ>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

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血の量も抑えめ、ゴア描写ほとんど無し、実に優しめなブラムハウスの初心者にちょうどいいソフトホラーでしたね。
あと、子どもにスマホとかできの良いおもちゃを与えると依存症になってヤベエよ、という教訓を得ま
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

総じて言えばイマイチ。アクション、スケール感は劇場版ならではといった感じだが、ウンコネタで引っ張るのはこの作品には似合ってないし、アーニャの変顔を安売りし過ぎ。あと子どもをメインのターゲットに据えてる>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

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この数日、原作者と映像化する側との意識の齟齬がもたらした悲しい事件がニュースになっていたこともあり、本作を鑑賞して映像化する側に愛が無いとどんだけ悲惨なことになるかと考える。先日見たカラオケ行こ!にし>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

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原作もとても好き作品ですが、まさにその原作に無い部分や省略されている部分の掘り下げ、アレンジの部分が素晴らしく効果を上げていると感じ、非常に楽しめました。これこそが脚本・脚色の力ですよ。劇中で使用され>>続きを読む

65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

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今年の映画初めということでチョイス。厳密にはテレビで色々やってるのを見てはいるが集中して一本見たのはこれなので。あまり頭を使わずに、短めでサクッと見れるSFアクションというところで正月に合ってる。アダ>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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遅れ馳せながらようやく鑑賞。
公開が始まってだいぶ経つし、さんざんいろんな感想も溢れているので今更何をな感もあるが、まあ皆さんの言う通り「言いたいことはあるけど概ね楽しめたよ(特にゴジラが暴れるパート
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

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アマプラでの配信が終了するとのことで慌てて視聴。雪と氷に閉ざされたようなネイティブアメリカンの居留地を舞台に起きた、一人の少女の死の真相とは。
閉鎖的、限定的な空間で展開される物語というのはどうしても
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ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

劇場公開時はあまり評判が芳しくなかったようだが見に行けなかったのでどんなもんかと思っていた。前作であるKILLSは結構好きな作品だったので実際見てみて、う~むと思うところは無いでもない。ハロウィンとい>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

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ミズ・マーベルからの流れを受ける作品というでコメディ色も強い一本ですが、個人的にはこの位の軽さがちょうど良いと感じます。孤高の戦士感のあるキャプテン・マーベルことキャロル・ダンバースのお茶目というか、>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

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クスリ×ダメ×ゼッタイであり、さらに熊×ナメるな×ゼッタイな教訓話ですよ。全国の子供たちは見ておいた方が良いね。あと、危ないものはうかつに外に捨てちゃダメという教訓も得られるので、お得です。

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

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このシリーズはとにかく新しいアクション表現を見せよう、開発しようという気概に溢れていて信頼できる。今回も車にはねられまくったり、階段落ちまくったりと身体を張ったアクションの最新型を提示してくれるのはも>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

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こちらはもうアクション映画というよりバイオレンス映画という呼び方の方がしっくりくる、ゴリゴリの作品で最高ですね。警察側も犯罪者側も銃は使わず、とりあえず刃物というのが怖いし痛みが伝わる。
あとはまあマ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

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各所で配信が始まったということでようやく観ることができました。噂に違わぬ面白さでした。アクションの凄さが話題になることが多い作品だと思うのですが、個人的には日常場面の緩さ、だらしなさ、二人の会話の実の>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

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美しい映画。PIXARならではの映像表現は当然ながら、異文化、他者(それはたとえ家族であっても)への理解と受け入れるということを示そうという志の高さも美しい。さすがディズニーブランド。ズートピア辺りか>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2013年製作の映画)

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アマプラで見放題配信されたのを期にちまちま見てます。回を重ねるごとにスケールがデカくなってきてるいうか、度を越してくるというか、ムチャクチャが過ぎるというか、そしてそここそが面白いところですね。とにか>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

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ウォッチリスト落穂拾い。
ミステリーではあるがどちらかというと犯人探しが主ではなく、物心付く前に犯罪に意図せず加担してしまった過去、を大人になって知ってしまったら。という側面から事件に迫る面白い構成。
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

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ウォッチリスト落穂拾い。
随所に気の利いたミステリーって感じで面白かった。キャラの立ち位置で関係性が逆転したことを示す、さらに冒頭に出てきた小道具が意味を持って再登場するというラストに唸る。
口半開き
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

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見終わってふと思い浮かんだ言葉は「ベタとメタ」。
起こってるゾンビアポカリプス的な出来事はホントにベタなことばかりで、それに対応する警官たちの姿がややのんきなことがユーモラスというか。あと、町の人達ゾ
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X エックス(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

性(SEX)を中心とした若者チームと老夫婦の対比。抑圧の解放としての殺人衝動、何歳になっても枯れることのない自分の中‘女’の部分、若い連中に対する嫉妬なのか羨望なのか複雑な感情。そんな妻Perlに対し>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

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見る前は「いくらアクションが凄いと言っても、どうせとんでも日本描写で噴飯物なんでしょ」くらいの気持ちでいたんですが、まあそういうところは目をつぶって登場人物の軽妙なやり取りとか、日本=アキバ=POP、>>続きを読む

未来戦記(2022年製作の映画)

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どこかで何かで見たような、既視感のある設定、デザイン、見せ場の数々。しかしそれをただパクリだろ!と糾弾させない熱い勢いは感じさせるところが香港映画っぽいというか、「俺はこれが好きなんだ!」という愛なの>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

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いや、思っていた方向の話と全然違ってきてビックリしつつ、コレはコレでアリ!っていう。
前半のワンシチュエーションドラマで予算を抑えつつ、終盤で少し派手に展開させ、クロエ・グレース・モレッツの素手ゴロで
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

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アクロス・ザ・スパイダーバースを見たのを機に改めて見直してみた。
映像表現、アクションはやっぱりすごかったのは当然として、コメディパートも意外と多く話の緩急も見事だし、一本の作品の完成度としてはこっち
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

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「別の次元の自分と遭遇」、「えっ!?俺の知ってるあの人と違う!」、「歴史改変で大変な事に!」等のいわゆるマルチバース物の王道の展開であるが、小ネタや小技の効いた演出や描写とエズラ・ミラーの演技、マイケ>>続きを読む