おかちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

おかちゃん

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アデュー・フィリピーヌ 2Kレストア(1962年製作の映画)

3.1

一言で言えば仏🇫🇷版「アメリカングラフィティ」。しかし、映像的実験や若者の閉塞感と苦悩、そして暴走の感性とリアルさでは、こちらの方が私には好感持てた。'60年代前夜の薄っぺらな平和と鬱屈した閉塞感を、>>続きを読む

パパラッツィ 2Kレストア(1963年製作の映画)

2.9

今に蔓延するパパラッツィが登場した早期の模様。その存在の是非はともかくとして、カリスマ・スターの裏側は覗いてみたいのは、世間の性というもの。

▪️映画📽️は、その関係性を俯瞰撮影しながら冷静にリアル
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バルドー/ゴダール(1963年製作の映画)

2.9

「軽蔑」の楽屋落ち。
ただ、随所に映画制作する者の日常が納められ、そこで即興的に演出するゴダールの姿が印象的。

やはり、彼らにとって南仏?は自由を想起させる場所なのか?➡️続きはフィリピーヌへ🤭

ボンゴマン ジミー・クリフ デジタル・リマスター(1981年製作の映画)

2.9

リゾート開発が進む前のまだ貧しい頃の🇯🇲。これはLive映画ではなくLive&documentaryっぽい感じ。恐らく独🇩🇪TV製作だろう。映画スクリーンサイズでは撮られてない。

▪️開発前のひなび
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約束(1972年製作の映画)

3.2

「やっぱり岸惠子は美人だな~。喋んなくても絵になるもんね~。こりゃ、台詞覚えなくて、ある意味で楽かも…😀」そんな想いでずっと鑑賞に耽った。

昭和感を漂わせ、日本海🌊を背景にJR北陸線で柏崎を往き来す
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奇跡(1954年製作の映画)

3.5

ドライヤー3作品目。
これは、楽しむ事が出来た。

▪️義理娘の死産以降、舞台劇で展開する(吉本新喜劇の舞台のよう🤭)。
このシークエンスを、恐ろしい長回しで撮る。これは、役者力量で随分負荷かかる。当
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ホワイトハウス・ダウン(2013年製作の映画)

3.0

日曜日の昼下がり、嫁が📺️を見ている。珍しく映画が始まった。
「まー、たまには付き合ってみるか…」見ることにした。

▪️ダイハード2013年版って感じ。
ハリウッド系ドンパチ映画💣️🔥ではあるが、
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.1

オッペンハイマーより面白い❗️
楽しむ事が出来た‼️

映画というファンタジーな世界ではあるけど、組織に押し付けられたモノでなく、「その気」にならなければ、何も出来ないという筋立てでした。

▪️神木
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

やたら音がデカイ映画だった👀‼️
音で恐怖を、遭おっているようだ。
そして、言いたい事は何?

▪️「オッペンハイマーの言い訳にしか思えんな~」前半部は、こんな印象だ。兎に角、科学理論を信望する自己肯
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坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち(2024年製作の映画)

3.0

団塊世代の性なのか?
彼のように著名で成功してれば、世間と適当な距離をとる生き方も在るだろう。しかし、彼は其が出来ない…。
そして人と繋がっていると本当に嬉しそう。様々な企画でいろんなタイプの人達と話
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ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ デジタルリマスター(1980年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

冒頭、ひなびた南洋🌴の海岸が映る。
「アッ、Montego Bayの海だ…」ホッコリ長閑な気持ちを抱く。
だが、次の瞬間!背筋がピンと張る😲😨「俺達のMessageは、半端じゃないぜ‼️」マイナー調M
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COUNT ME IN 魂のリズム(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ROCK'N&ROLL のDrms🥁 に興味があるか、もしくはBANDのドラマーの名前をよく知っている方でないと楽しめないだろう。しかし、興味を持ってさえすればグングンと惹き付けられる音楽ドキュ映画で>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「アレッ ⁉️Blu-rayに録画残ってんじゃん‼️ 」とっくの昔に消したと思ってたのにデータ残っていたので見ることにした。
「ハリウッド作品は、騒々しくて大まかだから面白くねえかもな…。でもアカデミ
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ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

私は生まれてこの方、この地を離れたことがない。出生地は同地域で、現在住む街のごく近くにある。 もちろん、今はその近辺へ足を運ぶ事ないし、何か用でもない限り行かない。なので、稀に用があり、その地を通り抜>>続きを読む

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.0

例によって我が家のTV 録画機能フル活躍で🤭、「隠し砦の三悪人」観ました。黒澤作品は、やはりレベル高いね。

ただ、この作品は旧来の日本的時代劇を少し感じさせた。
2点ある。
▪️真壁(三船)vs田所
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用心棒(1961年製作の映画)

4.0

我々世代には、黒澤映画に「影武者」や「乱」とか大作主義でトラブル抱え「硬直化した大監督」というイメージが強かった。その為、若い頃に先入観に固まって名画座で見た印象と、今回改めて見た印象では随分違うもの>>続きを読む

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

4.0

度肝を抜かれた👀❗️
凄い映画だった‼️
サイレントでこんな映画表現が出来るのなら、我々が観ているトーキーは一体何なんだろう?

製作企画もさることながら、主人公ルネ・ファルコネッティの演技は半端でな
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パッチギ!(2004年製作の映画)

3.5

本作品は、井筒監督というよりは雑誌・文化クリエイター松山猛氏の学生時代の逸話を映画化したという印象が強い。その為映像作品としてみると画的仕掛はなく、忠実に氏の意向に合わせてあるようだ。暴力シーンも井筒>>続きを読む

リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

Little Richradのドキュ映画。もしあなたが、 POP Musicに少しでも興味があるなら、一度は見ておいた方がいいかもしれない。彼は既に亡くなっているので、既出映像を中心に(とはいえ彼はマ>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

2.8

レビュー高評価をしてる皆さんには大変申し訳ないんだけど、 私には何も刺さるものはなかった😢

▪️ 全てにおいて質素な作りが余りにもわざとらしく現実味が感じられない 。北欧家庭の食卓は、こんな感じなん
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.4

念願叶って名作を見ることができた。やっぱり配信はすごいね‼️
少年期に名作と聞いて、いつかは一度見てみたいと思っていた。しかし、まさかミュージカルとは恥ずかしいながら知らなかった。しかもこのミュージカ
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

3.8

▪️久し振りに難しいこと考えずに映画を見ることができた🎵😍🎵
'91年公開時に女房が珍しく「ブラピが観たい」というので鑑賞したのだが、女性の🔫ロードムービーで良かったな…くらいしか覚えておらず筋は完全
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雨あがる(1999年製作の映画)

4.3

何も言うことはない。👏👏👏
黒沢劇を現代に展開するとこんな感じの作品になるのではないか ?
究極の理想的日本作品❤️

・強いて言うなら、宮崎美子の佇まいが最高。
・個人的には、原田美枝子にもう少し絡
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

4.3

黒澤作品になると、余りにも有名過ぎるので、ざっくばらんに頭に浮かんだことを列記しますね。

・この作品、御殿場・富士の山裾野に 広大なセットを組んで撮影したんだって。黒澤はこの地がお気に入りのようで、
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「Stop Making Senceがレストアか~。 そういう時代になったんだ…」他でも書いているが 、私にとってこの作品は記念碑的な作品だ。
卒業記念でアメリカ旅行している頃、San Francis
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椿三十郎(1962年製作の映画)

3.8

久しぶりに黒澤の西部劇を見た❗️🤭
というのも、彼のチャンバラ映画を見ていると昔のハリウッド西部劇を思い出すんだ。ジョンフォードと黒澤の相思相愛は有名だろ。

・改めて見てみると脚本の筋立は私の記憶以
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

しかし、最近の女優さんは潔いね。
二昔前なら脱ぐの脱がないので、物凄く話題になったけど、そんな処はとっくに飛び越していとも簡単に◯◯してしまうんだ…😲そこだけ観ればスゲーBitchな映画。

前半部
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.6

皆さんの評価も高く、Wim Wenders作品だからチェックしておきましょか…という感覚で足を運ぶ。結果は、前情報で知り過ぎの為か、余り感情移入出来ず終ってしまった。今の日本を外国人から観るとこうなん>>続きを読む

薔薇の葬列(1969年製作の映画)

2.9

ピーターの魅力がハンパない❗️
今の2~30歳代には馴染み薄い名前だろうが、昭和世代には悪魔的魅力を放つ、時代の徒花的スターだった。本作品はデビュー作なので若々しく(青い性を宿す、今風に言うとロリータ
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サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

3.2

凄く高レベルで構成されたスパイ映画だった。 安っぽい米国ハリウッドのドンパチ映画に比べて全然面白かった。 ガンファイトを十分に楽しむこともできた。

 物語は、ハニートラップを軸に緊迫した国際情勢の元
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今朝の秋(1987年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭より「蓼科」が出てくる。
蓼科湖?辺りの賑わいと白樺林が映され親鳥が雛に餌を届ける画が流れる。家族&親子の物語である。
4~5年前、女房とふたりで小津別荘を訪ねたことを思い出す(流石に笠の別荘は
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竜二(1983年製作の映画)

4.1

久し振りに観た…❗️
 これはよくあるヤクザ映画ではない。ドスも出てこない。血のドバーもない。
・映画史的に言えば、「仁義なき戦い」以降の義理も人情も崩れ去った後の「等身大」のヤクザを描く。
 それは
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