クリームさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.1

これは、素晴らしかった!原作未読だけど、全然楽しめました。そして、観賞後に原作をちゃんと読みたくなります。
最初からずっと引き込まれる吸引力溢れるストーリーと映像と音楽にアドレナリンが出っぱなし。こん
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ブロブ/宇宙からの不明物体(1988年製作の映画)

3.9

1958年の「マックイーンの絶対の危機」のリメイク·SFホラーで、フランク·ダラボンが脚本で参加しているので、B級ながら展開が良いです。アメーバなので隙間から入って来たり、上から垂れて来たりで、ハラハ>>続きを読む

パリの灯は遠く(1976年製作の映画)

3.9

アラン·ドロン作品、いつかは観てみようと思っての観賞ですが、普通のイケメン俳優としか思わなかった。
映画は、面白かったです。背景にナチスがいる緊張感やハラハラ感も良く、特にラストが好みでした。余韻が考
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(2022年製作の映画)

3.9

SEXのシーンが多いので、AVか?って思ったけど、エロさはそんなに感じず、主人公に共感出来る部分もあって、結構面白かったです。まあ、お1人様観賞がオススメですが…。主人公のさわ子が色々拗らせてるのです>>続きを読む

イギリスから来た男(1999年製作の映画)

3.8

先日「テオレマ」で若くて妖艶なテレンスを観たので、ポヤ毛が可愛いおじさんテレンスも観賞。やっぱりこっちのイメージが強い。本作の役は可愛くはありません。独特の雰囲気で淡々と疑わしい男に迫って行く姿は、無>>続きを読む

人魚伝説(1984年製作の映画)

4.0

うん、これは面白い!「そんなのあり得ない」が大丈夫な人は楽しめるんじゃないかと思う。勿論、ネタバレ厳禁作品。前半ちょっと退屈な所もあるけど、我慢したら「えーっ!」がやって来ます。あー、楽しかった。一応>>続きを読む

楢山節考(1958年製作の映画)

3.9

今村昌平監督作品は、以前に観賞済み。こちらの方が地味だけど終盤の楢山参りのシーンは、圧倒的に良かったです。全体的には私は今村作品が好きだけど、テイストが違うので、どちらも甲乙付けがたい。間違いなく良作>>続きを読む

ロストケア(2023年製作の映画)

4.1

凄くキツイ内容ですが、良かったです。第三者が、尊厳死の手伝いをする事は犯罪だし、あってはならない事なのですが、気持ちの部分では、主人公の思いも解る。同時に倫理的なモノや法律も解っているので、その狭間で>>続きを読む

ホーリー・トイレット(2021年製作の映画)

3.2

臭い·汚い·痛い·絶体絶命。なのにあんまり画面越しに伝わって来ない。せっかくの設定が勿体なく思えた。やっぱり、汚物の色って大事だと思う。これは、黒っぽい。もう少し黄土色っぽい方が伝わらない?私だけかな>>続きを読む

雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)

3.9

いやぁ~、小学生男子の友情は、たまりませんね。仲良し4人組がそれぞれ訳ありな家庭で面白い。終盤は茶番、ラストもベタ中のベタたけど、そこも良いと思えました。にしても最近の子役達の演技力は素晴らしい。>>続きを読む

THE WAVE ウェイヴ(2008年製作の映画)

3.9

1967年にアメリカの高校で行われた社会学的な実験が元ネタの作品のドイツ映画です。舞台もドイツの高校になります。かなり脚色されていて、唐突な部分もありますが、興味深い実験結果で、多感な若者達を洗脳する>>続きを読む

伯爵(2023年製作の映画)

3.4

チリの独裁者アウグスト·ピノチェトを吸血鬼として描いていますが、悪行や家族構成などは合っているものの全く別モノとして観た方が良い作品です。
結構長く感じたし、コメディと言う程でもなく中途半端な感じでし
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奇跡の人(1962年製作の映画)

4.0

これは、素晴らしかった!皆さん高評価なのが納得でした。ヘレンの教育は、大変だろうと思っていたけど、想像以上でした。愛を持って厳しく接するサリバン先生に共感し応援する。ヘレンも少しずつ学ぶ事の楽しさを悟>>続きを読む

サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

4.0

ジャッロと呼ばれる、過激な殺害シーン等があるホラー·サスペンス。面白い伏線があります。これは、気づかなかったです。ネタバレ無しで楽しむ映画です。
※結構、グロめな惨殺です。

ローマで超能力者ヘルガが
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サスペリア・テルザ 最後の魔女(2007年製作の映画)

3.4

冒頭、面白いかも?と思わせる。が、ママの映像がチープ過ぎたのとラストがあっさりで、拍子抜け。アート感はなく、グロゴアに特化して、内容は撃沈。うーん、グロゴアは良いです。内容はいただけない。アルジェント>>続きを読む

テオレマ(1968年製作の映画)

3.9

感覚で好きでした。宗教が絡んでたり、変な芸術的な絵が出て来たり、出演者の行動が皆、意味不明な所があったりで、ストーリーは解るけど細かい所が理解が難しかったです。パゾリーニ監督作品のファンならば解るのか>>続きを読む

午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

3.7

女医ジェニーが無防備過ぎて、彼女目線で進む話は、ハラハラしました。ダルデンヌ兄弟は、今回は移民受け入れに対する問題提起の様ですが、ラストが普通に終わるので、いつもとは違う感じでした。ジェニーの行動が極>>続きを読む

ブレインデッド(1992年製作の映画)

4.1

「ロード·オブ·ザ·リング」のピーター·ジャクソン監督の傑作ゾンビスプラッター映画。ずっと観たかったこの映画、諦めていたら、YouTubeで観れると教えて頂いたので観賞。もの凄いパワフルです。とにかく>>続きを読む

マンデラの名もなき看守(2007年製作の映画)

3.5

実話で地味な映画です。国家に都合良く利用された1人の看守の物語。こう言うストーリーが、マンデラ解放の裏でありました的な映画で、2人の交流は良いけど、感動には至りませんでした。マンデラの話が薄いので、彼>>続きを読む

まぼろし(2001年製作の映画)

4.0

やっぱり、シャーロット·ランプリングって、素敵だなぁとしみじみ思う作品でした。これは、年齢を重ねた人の方が沁みると思う。ストーリーは単純だし普通だと思うけど、シャーロットが危なげに演じるので目が離せま>>続きを読む

サスペリア(1977年製作の映画)

3.7

何回か観てるのですが、色彩感覚が素晴らしく、お洒落なホラー。建物が素敵で、血の色までアート。
ゴブリンという楽器による不気味な音楽も印象的です。ダリオ·アルジェント監督と言えば、やはりこの作品。魔女3
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ガール/その女(2020年製作の映画)

3.5

途中まで面白い。終盤が面白くないわけではないけど、好みじゃなかったです。ベラ·ソーンは、体当たりの演技で良かったと思います。ミッキー·ロークは、益々、顔が変わってた。悪役は流石でした。

母に暴力を振
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パーフェクト・トラップ(2012年製作の映画)

3.6

『ワナオトコ』の続編なのだそうです。観れてませんが…。ずっとハラハラしながら、最後まで緊張感が途切れないのは、お見事でした。トラップが沢山あって、痛いシーンの連続です。ジョン·ウィック以上に殺してまし>>続きを読む

哀しみのトリスターナ(1970年製作の映画)

3.9

老貴族と養女のお話なのだが、私から観たらどっちもどっちだったが、後半が断然面白かったです。儚げだった少女が、容赦ない女に変わって行く描写が丁寧に描かれ好みでした。トリスターナの冷酷な美は、ドヌーヴだか>>続きを読む

生き人形マリア(2014年製作の映画)

3.3

こ、これは、映画としての出来は良くないのですが、人形が素晴らしく、睫毛がマジで気持ち悪い。チープな感じで、どれもおブスな人形。内容が伴えば面白かったのに残念。後、出て来る女性達が皆、パブに居そうな服装>>続きを読む

かぞくのくに(2012年製作の映画)

4.0

ある意味鬱映画。そのくらい希望がなく絶望感を叩きつけられます。登場人物それぞれの気持ちが痛い程、伝わって来る。言葉少ない中に汲み取れるのは、素晴らしい作品だからと思います。皆、静かに耐える中、気持ちを>>続きを読む

フリークスアウト(2021年製作の映画)

3.9

ダークファンタジー。ちょっと気になる所もあったけど、面白かったです。ちょっとギレルモ·デル·トロっぽくもある。そして、ポリコレが騒がれる中、活躍するのはフリークス達。それぞれの特徴を個性として捉えてい>>続きを読む

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.1

祖国イランから亡命し活動するアリ·アバッシ監督。 同じくイランを離れフランスに拠点を置くザーラ·アミール·エブラヒミが主演。2人ともに思う所があるのだろう。イスラム教絡みの作品は、女性が虐げられ、ムカ>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.6

ラストのブレンダン·フレイザーの鬼気迫る演技は、素晴らしかったです。まるで魂の叫びの様でした。だけど、前評判程、ハマれず…。やっぱり、自業自得がちらつくのと娘の悪態ぶりが強烈で、感情移入出来ず、完全に>>続きを読む

アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

3.6

大人ファンタジー。ティルダ·スウィントンとイドリス·エルバ2人の雰囲気が良く映像がエキゾチックで、色彩が素敵。世界観は良かったです。が、少し眠気を誘う夢物語的な作品。

古今東西の物語や神話を研究する
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(2021年製作の映画)

3.8

『オオカミの家』の併映短編。『オオカミの家』に惚れ込んだ「ミッドサマー」のアリ·アスターが製作総指揮。こちらはモノクロで、こっちの方がヴィジュアル的には、ヤバい感じです。ただ、とてもアーティスティック>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.0

観る人を選ぶアート作品。ちょっと気持ち悪いです。私は好きですが…。
何と表現して良いのか、凄いものを観たとしか言いようのない映画です。
内容は意味深です。ピノチェト軍事政権下のチリに実在したコミューン
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ノーウェア:漂流(2023年製作の映画)

3.7

突っ込み所満載ですが、架空の設定なのでスルーして観賞。イヤ~、無い無い。がいっぱいです。ほぼ、ワンシチュエーションスリラーとして、わりと面白かったです。やっぱり、女は強い!

政権が奪われ、最悪なディ
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Room for Rent(原題)(2019年製作の映画)

3.3

恐怖の変態バアサンの気持ち悪~いホラー。怖いよりもひたすらキモい。認知症設定じゃなくて、妄想ストーカー。インシディアスのリン·シェイが熱演していて、彼女の快演を楽しむ作品。ホラーとしては、私はそんなに>>続きを読む

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.7

クライムサスペンスとして観ると物足りないかも知れません。だけど、1人の詐欺師の更生物語として観たら、それなりに楽しめます。キャストが良かったと思います。

詐欺師のロイと相棒フランクは、詐欺で生計を立
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インポッシブル(2012年製作の映画)

4.1

序盤にド迫力の津波シーンで、身体に力が入りまくる。開始20分から涙を誘います。長男がトムホと言う理由で簡単に観たら駄目なヤツだった。実際、めっちゃ可愛いけど…。2004年スマトラ島沖地震の実話ベースで>>続きを読む