ヒロオさんさんの映画レビュー・感想・評価

ヒロオさん

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アウトフィット(2022年製作の映画)

4.1

シカゴでオーダースーツ職人を生業とする英国人が、店内で起こったマフィアの抗争に巻き込まれていく話。

これは面白い!
脚本と演技が素晴らしい。

英国人紳士がマフィアの抗争に巻き込まれた「被害者」かと
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.7

合唱部の男子中学生が、突然出会ったヤクザに「カラオケ行こ」と誘われ、歌を教えることになる話。

前半はコメディとして面白かったが、若干出オチかも。

ヤクザと中学生の友情が育まれるにつれてハートウォー
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

2.9

親が何度も変わる環境で育てられた少女と、彼女に愛を持って接してきた3人の義理の親たちとの絆を描いた作品。

大衆向けの邦画によく見られるクサさ全開。
ストーリーに起伏があったので退屈はしなかったが、泣
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.2

東京・京都間の新幹線で繰り広げられる殺し屋たちの攻防を描いたエンターテイメントムービー。

真田広之やプラピのアクションは見応えがあるが、話が薄くてアホっぽかったので、個人的にはあまり楽しめなかった。
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.3

ともに成長してきた心優しい生物と1人の少女が、大企業と動物愛護団体の争いに巻き込まれていく話。

食糧問題、環境問題、企業倫理といった現代らしいテーマを1つの作品に落とし込む力量は感じたが、好きではな
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老人Z(1991年製作の映画)

2.9

老人介護問題が深刻となるなか、厚生省が自動介護ロボットを発表。
そのテストとして1人の老人が選ばれるが、老人が乗った機械が暴走していくという話。

高齢社会やAIなど、現代日本のテーマを1991年の段
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.2

森の奥で自分と同い年だった頃の母と出会い、数日間を共に過ごす話。

映画の大半はフランスの可愛い幼女が遊んでるだけなので、私は退屈してしまった!

でも、静かで美しい作品だった。
おフランスなタイムリ
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アネット(2021年製作の映画)

3.9

一流オペラ歌手と人気絶頂の舞台コメディアンが結婚し、非凡な才能を持つ娘アネットが生まれるが…?という話。

鑑賞中、「この監督マジで頭おかしいわ」と思わず言ってしまうほど変わった作品だった。
確実に評
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王になった男(2012年製作の映画)

3.3

王の影武者となった男の運命を描いた作品。

韓国で大ヒットしたのは謎。
宮廷の権力闘争をシリアスに描いた作品を期待した自分としては微妙だった。

これはコメディ?ハートフル系….?
ノリがわからなくて
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正欲(2023年製作の映画)

2.0

一般通念では理解されない欲望を抱きつつ、普通のふりをしながら孤独に生きていた者たちが、分かり合える者の存在にやすらぎを見出していく話。

登場人物が軒並みウジウジしていて、かなり嫌いな類の作品だった。
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.8

連続殺人鬼に襲撃されたヤクザの親分と正義感の強い刑事が、共にその犯人を追う話。

普通には面白かった。
最後は大爆笑。+1万点。

1番の見どころは、やっぱりマ・ドンソクの圧倒的パワー系アクション!超
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トレマーズ(1990年製作の映画)

3.7

ネバダの砂漠地帯にある小さな街の人々が、地中から襲ってくる生物と対決する話。

思いの外楽しめた!w
陽気で軽めのモンスターパニックものだった。
 
地中生物との対決を存分に描いるところがまず高評価だ
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

3.2

不思議な魅力を持つ青年の突然の来訪により、裕福な一家のアイデンティティが崩壊していく話。

今までみた映画のなかで一番意味不明かもしれない。
何もないシーンか、何をしているのかわからないシーンばかり。
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.6

夫と共に完璧な幸せが約束された街で暮らす主婦が、街の真相に辿り着く話。

『ステップフォード・ワイフ』みたいな映画だった。

一見明るく幸せな街の様相だが、街の女性全員が主婦として夫の快適さのために尽
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ある男(2022年製作の映画)

3.6

不慮の事故で亡くなった夫が実は身元不明だったとの相談を受け、1人の弁護士がその男の身元調査する話。

つい先日観た『市子』とほとんど同じ筋立てと、同じく社会派な真相だった。
男版『市子』だから『市男』
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市子(2023年製作の映画)

3.8

プロポーズ後に姿を消した彼女、市子の知られざる過去をその恋人が明らかにしていく話。

最後まで観客の好奇心を駆り立てるのが巧く、ミステリーとして楽しめた。
ラストは色々驚き。

ネタバレになるのでその
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リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

3.7

モンタナ州の豊かな自然に囲まれた土地で生きる、とある牧師一家の歩みと絆を描いた作品。

映像、音楽ともに綺麗だし、良い映画風の雰囲気はあるが、ヒューマンドラマの傑作を謳うほどの内容はないと思った。
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

3.8

余命宣告を受けた2人の男が病室で出会い、海を見にいくため人生最後の旅に出るロードムービー。

ストーリーに既視感を覚えたので私には響かなかったが、この作品にファンが多いのは理解できる。

1番の魅力は
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グリース(1978年製作の映画)

3.5

高校生の男女たちによる学園ミュージカル。

これは確実にトンチキ映画。

全員アホな陽キャというか、もはやキチガイでしょw
しかも高校生なのに老けすぎだし、ダサいしw

恋して嫉妬して皆んなでつるんで
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街のあかり(2006年製作の映画)

3.8

うだつの上がらない警備員が、騙されてどん底に落ちる話。

カウリスマキ敗者3部作の3作目。
人生讃歌的な色のある1作目、コメディ寄りの2作目と比較すると、本作はその中間的な印象で、ストレートな転落劇と
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過去のない男(2002年製作の映画)

3.9

輩の襲撃から命からがら生き延びるも記憶を喪失した男が、新たな人生を見つけていく話。

アキ・カウリスマキの敗者3部作の第2作目。

ヒューマンドラマというよりも不条理系コメディの色が強いと感じた。
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.0

不況で解雇され苦境に陥った夫婦が、再起をかけて奮闘する話。

アキ・カウリスマキの作品は『希望のかなた』しか観たことがないが、これが非常に好きで前々からもっと観たいと思っていた。

本作も素晴らしい作
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

小学生の男児の異変をめぐる真実が、親、教師、本人の3つの視点から明らかになっていく話。

ネタバレになってしまうので言えないことが多いが、鑑賞後の夫の第一声が「悪趣味」であるのも同意w
可愛い少年にこ
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食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

3.4

アマゾンの「食人族」を撮影しに行った4人の若者たちが死ぬまでの様子を、彼らの撮った記録フィルムを通じて知る話。

我がお気に入りの『グリーンインフェルノ』の元ネタとなった作品であり、各国で上映禁止にな
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レナードの朝(1990年製作の映画)

3.6

風変わりな医者と神経麻痺患者の心の交流を描いた、実話に基づくストーリー。

麻痺でコミュニケーションが取れないことにより、軽んじられている患者たち。
医者のなかでも唯一主人公だけが彼らと真摯に向き合い
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星の子(2020年製作の映画)

3.5

新興宗教二世である中学生の少女を描いた話。

2年ほど前に鑑賞。

親への愛情を持つ一方で、新興宗教にのめり込む両親に違和感を感じる子供の複雑な立場や居づらさがよく伝わってくる。
 
でも最後がぼんや
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

3.9

子や孫たちから邪険に扱われている偏屈な爺さんが、アルゼンチンから生まれ故郷のポーランドまで最後の旅に出る話。

旅の中での数々の出逢い、そして次第に明らかになっていく主人公の暗い過去…

極めてシリア
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上海から来た女(1947年製作の映画)

3.2

影のある美しい人妻に一目惚れした無骨な男が、殺人事件に巻き込まれていく話。

ストーリーが分かりづらく、楽しめなかったのが正直なところ。

本来の尺から大幅に削っているためか説明不足な印象。
加えてテ
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

2.9

個性豊かな少年少女らが補習をキッカケに一つの部屋に集まり、友情を育んでいく話。

身近な大人からのプレッシャーに晒され、自分に自信が持てない、複雑な年頃の生徒たち。

スクールカーストの上位から下位ま
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.0

とある青年がゴッホの死の謎を追うヒューマンミステリー。

中国東方航空で鑑賞!

とても良かった。
ゴッホの油絵が動いたようなアニメーション映像が、唯一無二で美しい。

ゴッホといえば、耳を切り取る事
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.0

『ビフォアサンライズ』の続編。
9年後、2人がパリで再会する話。

若い頃の会話よりも、30代になった2人の会話の方が落ち着いていて受け入れやすかったが、やっぱりこのシリーズ合わない。

女の人は相変
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.0

列車の中で知り合った1組の男女がウィーンで途中下車し、街を歩きながら朝まで過ごす話。

ヨーロッパ旅の余韻が残るなかで選んだ作品。

女の人が綺麗なこと以外に、何が良いのかわからなかったー…
会話の内
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耳をすませば(1995年製作の映画)

3.9

中学3年生の少年少女らが恋をしたり、夢に向かって踏み出していく姿を描いた作品。

チェコでNetflixを開いたらジブリのラインナップがあったので鑑賞。ちなみに本作は初。

他のジブリ作品のようなファ
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.6

ホーンテッドマンションのアトラクションの映画化。

カタール航空で鑑賞!

999人の幽霊が棲みつく屋敷に引っ越してしまった親子が、4人の曲者たちを巻き込んで除霊を試みる話。

ザ・ディズニーのエンタ
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.8

ベネチアで隠居生活を送っていたポアロが、いわく付きの洋館での降霊会に招待され、そこで起こる殺人事件の謎を解明する話。

カタール航空で鑑賞!
空からベネチアみえました〜!

シリーズ1地味だと言われて
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生きるべきか死ぬべきか(1942年製作の映画)

3.8

1939年のポーランド侵攻後のワルシャワを舞台に、ナチスに抗うべく大芝居を打つ演劇人たちを描いた作品。

シリアスさとコメディがこんなにも絶妙なバランスで共存する作品はなかなかお目にかかれない。
チャ
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