ヒロオさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

X エックス(2022年製作の映画)

3.8

自主制作ポルノの撮影のため、テキサスの小屋を借りた3組のカップルが、小屋の持ち主である欲求不満の老夫婦に殺されていく話。

老人スリラーが好物なので鑑賞。

老夫婦の奇行がどれも面白すぎて、ホラーとい
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美しき結婚(1981年製作の映画)

3.8

既婚者と不倫をしていた若い女性が、ついに理想の結婚相手を見つけて猛アタックするも、相手からウザがられる話。

エリック・ロメール定番のイタい女シリーズ。笑

今回の主人公も精神的にかなり幼く、拗らせた
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.6

田舎の集落を舞台に、前科者の父と借金まみれの母の尻拭いばかりで鬱屈とした日々を送る青年の話。

伝統の薪能が根付く、神秘的な山間の村。
一見美しいこの村には、隠された闇があった。

住民の反対を押し切
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.9

一家惨殺事件の現場にたまたま遭遇してしまった漫画家志望の青年。
その体験を元に連載を開始したところ、犯人が漫画の内容を模倣した事件を次々と起こすようになり、ついには目の前に現れるようになる。

徐々に
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モロッコ(1930年製作の映画)

3.2

1930年代、フランス領モロッコ。
異国情緒溢れるこの地を舞台に、キャバレーで働く女性と、プレイボーイの駐屯兵士、富豪の紳士の三角関係を描いたメロドラマ。

結局のところ、金持ちとの結婚と、好きな人と
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ルームロンダリング(2018年製作の映画)

3.3

幽霊が見える女子が、事故物件に取り憑いた元住人たちと繰り広げるハートフルコメディ。

ルームロンダリングとは、事故物件に一定期間人を住まわせ、事故の履歴を帳消しにすること。

これを生業とする叔父の斡
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モービウス(2022年製作の映画)

3.6

スパイダーマンの敵役、モービウス誕生の話。

生まれつき血液の難病を患う天才医師、モービウス。
治療薬として吸血コウモリのDNAを混ぜた血清を完成させ、自身に投与すると、病気が回復した代わりにヴァンパ
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.9

昭和の終わり頃の長崎を舞台に、2人の少年の夏の冒険と友情を描いた作品。

ロマンがあって、心温まる作品だった!
子どもの青春物語は正直苦手なジャンルなのだが、本作は予想外に良かった。
王道の青春映画と
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オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

3.0

アッバス・キアロスタミ3部作の3作目。

前作『そして人生はつづく』に出演していた青年が、1人の女性に求婚し続ける話。

3部作の中では1番つまらなかった。

青年が女性本人からフルシカトされ、その家
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

3.2

アッバス・キアロスタミ3部作の2作目。

1990年、イラン北部で実際に起こった地震から半年後。
『友達のうちはどこ?』に出演していた少年の安否を確認するため、キアロスタミが息子を連れて被災地へ向かう
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.8

アッバス・キアロスタミ3部作の1作目。

間違えて友達のノートを持って帰ってきてしまった少年が、そのノートを返すため、隣町にある友だちの家を探し回る冒険物語。

良かった!
キアロスタミは子どもの目線
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ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

3.6

「明け方の若者たち」のスピンオフであり、主人公の彼女(?)目線の物語となっている。

本編でメンヘラビッチだった彼女のモンスターっぷりに期待して鑑賞。

序盤でポエミーなセリフが連発され、この時点で笑
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ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

3.6

1人の少年が、自分が受けた善意を他の3人の人に返す「ペイフォワード」という試みを始め、身近な人を変えていく話。

思っていた話とは違った。
主人公の少年が積極的に社会と関わりを持ち、「ペイフォワード」
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.9

20世紀初頭のアメリカで、野心に取り憑かれた男が、石油採掘で莫大な財産を成していく話。

正直言ってあまり面白さは感じなかったが、作品としての質が高いことに間違いはない。
ストーリー、演技、演出のどこ
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アザーズ(2001年製作の映画)

3.7

片田舎の屋敷に住む厳格な母親と2人の子供たちが、怪奇現象に悩まされる話。

想像していたよりも話が面白かったし、ゴシックな空気感も良かった。

見どころのオチについては、最終的には既視感のあるものでは
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クルーレス(1995年製作の映画)

3.8

ビバリーヒルズに住む、イケイケJKの友情や恋を描いた青春学園コメディ。

良質なハッピー映画だった。
ストーリーはよくある話なのだが、主人公がめちゃくちゃに魅力的で楽しめた!

スクールカースト最上位
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母性(2022年製作の映画)

3.5

娘でいることに固執し、娘を愛することができない母親と、その母からの愛情を求め続ける娘の話。

実は先日娘を出産したこともあり、「母性」というタイトルにひかれて鑑賞。

湊かなえ原作ということで期待した
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ホームワーク(1989年製作の映画)

3.6

宿題をできなかった理由を子ども達にインタビューするドキュメンタリー。

子ども達に真正面からカメラを向け、彼らのありのままの表情を映し出している。

聞き取りを通して窺えるのは、イランの教育システムが
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.8

NIKEのバスケ部門の営業マンが、不可能に思えたマイケル・ジョーダンとの契約を成立させ、売り上げを爆発的に伸ばした話。

映画としては特に目立ったことのない普通の作品だったが、飽きずに楽しく観れた。
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

3.3

中学生の男女がセフレ関係になる話。

思春期の不安定さを描いているが、その内容がセックス、いじめ、非行、暴力などと荒んでおり、身近には感じられなかった。

「おまえには穴があればいい」とか「愛のあるセ
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ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

3.4

車に乗せたヒッチハイカーが殺人鬼で、そいつに追い回される話。

設定的にもっと面白くできそうだっただけに勿体なすぎる。

最初の15分のインパクトは絶大だった。
殺人鬼が徐々に追い詰めてくるのではなく
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.6

大企業グループの子会社・東京建電で起こる不可解な左遷。その裏に隠された真相を追及する話。

映画というより、ドラマスペシャルのようだった。
あらすじからして、重厚なトーンで展開されるのかと思いきや、か
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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

3.5

優秀な研究者が死体をつなぎ合わせて生命を創造する話。

小さい頃、父に観せられた記憶がある。
大人になった今、改めて古典的モンスターの原点となる本作に触れられて良かった。

大昔の映画なので、流石に演
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アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

3.6

第一次世界大戦中、トルコ軍に対抗するアラブの諸民族を率いた英国人の話。
実在の人物がモデルとなっている。

流石に冗長で、楽しめたというと嘘になるが、それさえ除けば作品として申し分なかった。

ストー
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

2.7

数組の男女の出会いと愛の形を描いた群像劇。

いや、何の話?って思ってしまった。
一切起伏も情緒もない群像劇をダラダラと見せられた感じ。

会話劇の中に面白さや、ハッとさせられることがあるわけでもない
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カリートの道(1993年製作の映画)

4.5

元麻薬王のカリートが出所をきっかけに足を洗い、人生を立て直そうとする話。

バハマへ移住し、愛する者と真っ直ぐに生きることを夢見るカリート。
古巣で波風を立てないようにしながら軍資金を貯めるのだが、筋
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.5

バイトで100万円貯めては、次の土地へと移る若い女性のロードムービー。

前半は楽しめた。
海の家、山の農家…と舞台が変わり、その都度テンポよく展開があって面白かった。
ゆったり気軽に観れて、旅感覚も
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怒り(2016年製作の映画)

3.8

八王子で発生した凄惨な殺人事件。
それから一年後、犯人と特徴の似た素性の知れない3人の男が、3つの場所で現れる。

犯人探しがメインのサスペンスかと思いきや、3人の男たちとそれぞれ関わることになった人
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.8

15年間の監禁生活から解放された男が、自分が監禁された理由を探した末に、衝撃的な真相に辿り着く話。

かなり昔にスパイク・リー版を観たことがあり、満を持してこちらも鑑賞。

胸糞な結末を知っていたため
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

4.0

1830年、米国陸軍士官学校で悲惨な殺人事件が発生。
その調査を依頼された元刑事が、変わり者の軍士官生、エドガー・アラン・ポーと共に真相を究明する。

上質なミステリーで、とても面白かった!

映像の
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.4

予備校の数学教師が、教え子のJKから恋愛指導を受ける話。

「好きです」と言われたら「どれくらい好きか定量的に」とか、寒いことを真顔で言ってしまうアスペくんが、常人の立ち振る舞いを習得しようとする。
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.4

さかなクンの半生を描いた作品。

幼い頃から魚に夢中なさかなクンと、彼の「個性」や「好き」を温かい目で応援する周囲の人々を描く。

ゆるくてホッコリする作品のようだが、私にはハマらなかった。

何がと
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.6

出版社の生き残りをかけた、社内の大改革と覇権争いを描いた作品。

『罪の声』を観た際、夫が原作者の塩田武士を気に入ったため、こちらも鑑賞。

タイトル、ポスターの雰囲気、宣伝文句からして騙し合いの爽快
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犬王(2021年製作の映画)

3.9

室町時代を舞台に、異形の能楽師・犬王と、琵琶法師・友魚の若手2人がタッグを組み、斬新な芸能スタイルで都の人気を集めていく話。

能×ロックの新感覚エンターテイメント!

平家物語をロック調に歌う友魚と
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TENET テネット(2020年製作の映画)

1.0

2時間半、話が意味不明。
こんなわけわからん映画作るな。
世界の誰が理解できるんじゃ、ムカつく。
ここまで説明不足にして、観客を置いてけぼりにする必要あるか?
解説読まなきゃ分からない映画とか嫌い。
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.8

結婚をきっかけに、内気で流されやすい女性の人生が思わぬ方向へと転がされていく話。

とにかく掴みどころのない作品。
どんな話だったかも説明し辛いし、ジャンルもよくわからないけれど、不思議な魅力があって
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