ヒロオさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)

3.5

伝説的な料理研究家、ジュリア・チャイルドと、彼女の全レシピを作ってブログに載せようとする平凡な女性、ジュリー。
50年の時を超え、料理を通して2人の人生が交錯する。

映画としては並。
2人の女性が何
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.8

2008年にムンバイ各所で実際に起こった、ムスリム過激派による同時多発テロ。
そのなかでも、タージマハル・ホテルで起こった惨劇の様子を、被害者である宿泊者や従業員たちの視点、そして加害者である実行犯の
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素晴らしき、きのこの世界(2019年製作の映画)

3.0

キノコのドキュメンタリー。

キノコオタクの旦那と鑑賞。
毎年夏になると、旦那がキノコを採集して、それを飲食店に売ったりしているので(笑)、私も釣られてキノコ探しが地味に趣味(?)。
昨夏は旦那指導の
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.6

下町の古びたジムに通う、生まれつき聴覚障害を持つプロボクサーの女性の話。

これは完全に心で感じるタイプの映画なのだろうけれど、残念ながら私には合わなかった。
映画に目を澄ませることができなかったかも
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.5

お弁当屋で働く元風俗嬢のちひろさんと、街の人々との交流を描いた話。

老若男女誰に対してもフラットに接し、自由で飄々としている、ちひろさん。
そんな彼女の周りには、人の輪ができていく。

その一方で、
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.5

舞台は、国家による思想統制が激しく行われる1984年の東ドイツ。
シュタージの寡黙な諜報員が、反体制派との疑いがある劇作家を監視するのだが、次第にその人間性に惹かれ、感情移入していく話。

名作すぎた
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

3.8

南アフリカの神秘的な海で、1匹のタコとの1年間にわたる交流を記録したドキュメンタリー。

良かった。

単にタコの生態の記録したネイチャードキュメンタリーとしても素晴らしいのだが、そればかりかヒューマ
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.7

エルトン・ジョンの自伝的ミュージカル。

エルトン・ジョンの名前しか知らない状態で鑑賞したので、彼を知り、その代表曲に触れられる良い機会となった。

映画としては、可もなく不可もなくという感じ。

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犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

3.5

夫婦仲は円満かと思いきや、実は妻がSNSに夫への愚痴を書き込んでいたという話。

岸井ゆきのが出る作品は面白いと夫婦で思っている&本作を教訓とし、夫婦のすれ違いを未然に防ぎたい!
とのモチベーションか
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.7

11歳の少女の頭の中に住む、5つの擬人化した感情たちの話。

引っ越しがきっかけで、少女の心が不安定に。
頭の中の世界に様々な危機が訪れるなか、少女の幸せを取り戻すため、感情たちが奮闘する。

期待し
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名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

3.4

国際スポーツ大会の開催と、それに伴うリニア新幹線の開通で沸き立つ東京。
そのスポンサー社長たちが狙われる事件をコナンたちが解決する。

唯一見逃してしまった劇場版。

あまり面白くなかった。
盛り上が
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千年女優(2001年製作の映画)

3.7

かつての伝説の女優が、自身の人生をタイムマシン的に回想する話。

ノスタルジックな雰囲気と音楽が素敵だった!

話の感触としては、「この話、面白!」と即座に反応できる類のものではなく、「よく考えると面
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.5

人生に行き詰まっている青年が、高校時代を振り返り、次へと進む踏ん切りをつけていく話。

主に佐々木という同級生との思い出が中心に描かれる。
佐々木は、男子の盛り上げ役として凄まじい生命力を放つ一方、実
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

3.8

シリア難民の男が自らを「生きた現代アート作品」として売り、国境を越える話。

まぁ良かった。

「難民」としてではなく、「商品」としてならば、自由に国を行き来できる現状を逆手にとり、人間を商品にすると
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.8

舞台は1980年代イギリス、海辺の映画館。
そこで働く中年の女性と、周囲のスタッフたちが織りなす人間模様を描く。

ゆったりとした雰囲気で一度寝落ちしてしまったが、後味の爽やかな良い映画だった!

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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

黒人の牧場主が、空からの異変を撮影しようとする話。

微妙だった。

テレビ番組で人を襲うチンパンジーや、空飛ぶ円盤などなど… 意味深なシーンが多々ある。

そういった何が起こるのか読めない不穏さに惹
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島にて(2019年製作の映画)

3.8

山形県唯一の有人離島「飛島」。人口140人のこの島の、平成最後の一年間を記録したドキュメンタリー。

佐渡に住む身としては見逃せない!
実は佐渡島と飛島には繋がりがありまして…
佐渡の北端に「大野亀」
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とんび(2022年製作の映画)

3.6

妻を事故で亡くし、男手一つで息子を育てる不器用な父親と、それを支える温かい周囲の人々の話。
父子の絆と、広島の人情を描く。

こてこてな昭和のヒューマンドラマ。
特に昭和生まれで、息子を持つ男性には響
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.6

母親が自殺し、叔父に育てられてきた天才数学少女の話。

うーん、期待外れ。
ベタなドラマとしてサラサラ進み、感動に足るほどの掘り下げもない。
全体的に脚本の甘さを感じてしまった。
話のノリは『アイアム
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ウォーリー(2008年製作の映画)

3.7

29世紀の荒廃した地球で、ひとりゴミ処理を続けるロボットのウォーリー。
ある日、外星からやってきた超高性能探査ロボットのイブに恋をし、彼女を追って地球を飛び出す。

ほぼサイレント映画。セリフといえば
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ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

3.8

原作誕生の地であるイタリア発の実写版ピノキオ。

観た友達が「本当に汚かった」と感想を言っていて、気になっていた本作。

たしかに時代背景に忠実であるためか、貧困を感じさせる汚さは終始あったが(笑)、
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わんわん物語(1955年製作の映画)

3.6

飼い犬お嬢様のレディが、様々なハプニングを経験したり、恋をしたりする話。

初鑑賞。犬たちがとても愛らしくて心温まる作品。愛犬家は必見!

『シンデレラ』レベルにはっきりと起承転結があるストーリーでは
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.8

舞台はナイル川に浮かぶクルーズ船。そこで開催される美しき大富豪の結婚パーティーで、欲と愛憎渦巻く殺人事件が起こる。

古典的名作ミステリーを現代の娯楽作品に巧みに昇華しており、総じて私は満足できた。
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ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

2.9

ギーク感満載の若手作家が主人公。
小説に書いた通りの理想の彼女が現実に現れる話。

ハマらなかった。ありがちな展開が続く普通の映画。

結局は恋愛映画というより、非モテが人との関わりを理解していく成長
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イン・ハー・シューズ(2005年製作の映画)

3.5

正反対の姉妹の家族愛と成長を描く。

気軽に観れる映画といえばキャメロン・ディアス!ということでチョイス。

映画としては普通。

見た目に自信がない弁護士の姉と、美人だがバカで無職の妹。
ある事件を
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.9

望まぬ妊娠をしてしまった17歳の少女が、従姉と一緒に中絶の旅に出る話。

リアリティがあって良かった。ドラマチックさを排除し、少女の心の機微を繊細に描いている。

妊娠はただでさえ心身ともに多大な負荷
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

見せ物小屋で読心術を身に付けトップ興行師となった男が、次第に欲望に溺れていく話。

ショービジネスの世界における騙し合いも描かれている。

ストーリーについては、映画の雰囲気から期待した割には面白いも
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.9

季節労働で食い繋ぎながら車上生活を送り、アメリカの広大な自然を旅する初老女性のロードムービー。

面白いかと言われると正直違うのだが、余韻の残る良い映画だった。

静かで淡々としており、ドキュメンタリ
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フェイク(1997年製作の映画)

4.0

凄腕FBI捜査官がマフィアに潜入捜査する話。実話に基づくクライム・サスペンス。

NYマフィアの大量摘発に貢献したジョー・ピストーネというFBI捜査官がモデル。
彼の集めた情報により、起訴200件、有
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.8

不妊に悩むあまり、切り株を赤ちゃんとして世話し始めた夫婦。やがてそれは食人木「オテサーネク」と化し、近所を襲い始める。

チェコの民話「オテサーネク」を元にしたダークファンタジー。
そもそもこんな民話
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.8

イラン第二の都市である聖地マシュハドで、娼婦連続殺人事件が相次いで発生。物語はその犯人と、事件を追う女性ジャーナリストの2人の視点から進む。

実際にイランで2001年に起こったスパイダー・キラー事件
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.7

孤島の高級レストランに訪れた金持ちたちが、有名シェフの狂気のフルコースに翻弄されていく話。

期待したほどではなかった。前半は楽しめたが、後半で脚本の粗さが悪目立ちした。

掴みは良い。
料理としては
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ダンボ(1941年製作の映画)

3.0

耳が大きいことで虐められてきた赤ちゃんゾウが、サーカスのスターになる話。

友人と「ダンボのストーリー、知らないよね」という話になり、人生初鑑賞。

話がつまらない。
映像を楽しむ作品なのだろうか…?
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.9

3人の子どものワンオペ育児に疲弊しきっている母親の話。

仕事、家事、育児ばかりか、女性としての自分を取り戻そうと、頑張りすぎてしまう主人公。
心身ともに限界を迎えた末、ついにナイトシッターを雇い、そ
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.2

架空の雑誌「フレンチ・ディスパッチ」の最終刊を彩る4つの記事を映像化した、オムニバス作品。

アーティスティックでシュールな空気を楽しめる人にはオススメできるが、私は楽しめなかった。

映像は良い。表
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.1

『101匹わんちゃん』のヴィラン、クルエラの誕生譚。
デザイナーを夢見る勝気な少女エステラが、クルエラになるまでを描く。

面白かった。『101匹わんちゃん』を観ていなくても、独立した1つの作品として
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