fleurさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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愛についての歌(2021年製作の映画)

5.0

同じ想いで同じものを見ていたはずなのに、けっきょくは最初に囚われていたものを振り切ることができなかったのかな、と思った。脛齧りで親の七光りになりそうな音楽家志望のロベルトとウェイターをしながら自分の楽>>続きを読む

恋するアナイス(2021年製作の映画)

5.0

止まることなく動き進み続ける自由奔放なアナイスが眩しかった。長回しのシーンが多く、コレオグラフィーのように動きを役者につけていったと監督が話していた通り、踊るように動き走るアナイスはとても軽やか。やり>>続きを読む

とにかく見にきてほしい(2022年製作の映画)

4.8

パンデミックは人々を疎遠にさせ、時間の流れが人とずれていく。きっと以前はペースもあって親密であっただろう2組のカップルがひさしぶりに再会し、互いの環境が変わったことで小さな齟齬が生まれたことに気がつい>>続きを読む

女は女である(1961年製作の映画)

5.0

アンナ・カリーナは本当にほんとうにかわいい。赤がよく似合う。真っ赤なカーディガンに白いトレンチコート、真っ赤なタイツ。水色のアイシャドウ。本当にかわいい。❤️🩵🤍セーラールックもかわいい。カーディガン>>続きを読む

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

5.0

冒頭の可動橋でのダンスシーンは秀逸。ゆったりとした音楽に合わせてゆったりとまるで準備体操をするように動き出すダンサーたち。カラフルで観ていて本当に楽しい。ストーリーは3組の男女が巡りめぐってカップルに>>続きを読む

アートのお値段(2018年製作の映画)

4.5

邦題はアートのお値段とあるけれど、原題はThe Price of Everything。まさにアートに留まらず、「もの」の値段ってなんだろう?と考えた映画だった。アートマーケットとアーティストはここま>>続きを読む

レンブラントは誰の手に(2019年製作の映画)

5.0

おもしろかった。アムステルダムという細長い家の多い街にあれだけ窓の大きくて広い画廊をもつヤン・シックス(11世)にパリにこれだけ大きな家を持つロスチャイルド男爵、スコットランドに広大な敷地とお屋敷を持>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

5.0

さいこうだった!メイメイとその友だちズがみんな良い子でそれぞれ全然違くてかわいい!
製作のバックストーリーのドキュメンタリーを見るとなおこの映画の良さがわかってよかった。中華系の移民としてアメリカに来
>>続きを読む

ダージリン急行(2007年製作の映画)

5.0

ウェス作品のなかでいちばんおもしろいと思う。3兄弟の珍道中。

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

5.0

ピンクの襟付きミニワンピースに白いハイソックスのスージーとボーイスカウトルックにふわふわの帽子のサム。古めかしいトランクを持って駆け落ち。スージーの青いアイシャドウも好き。とってもかわいい🎀

リトル・ガール(2020年製作の映画)

5.0

サシャはune petite filleでmademoiselleでelle。泣かまい、泣かまいとしているサシャに心がきゅっとなったし、サシャがぽろぽろと泣き出してしまうところは胸が張り裂けそうだった>>続きを読む

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

5.0

シェイクスピア書店に行って、セーヌからカフェまで歩いて、Before Sunsetごっこは定番の楽しみになった。そうしたら帰りの飛行機でちょうどBefore Sunsetがあって、これを観てちょっと泣>>続きを読む

美しき結婚(1981年製作の映画)

4.7

ロメール作品に出てくる女の子たちはみんなちょっとめんどくさくてでも憎めなくて好き。あとは装いがとにかくかわいくて好き。

Summer of 85(2020年製作の映画)

5.0

たった6週間
だけどアレックスの人生にとって紛れもなく記憶に焼き付くようなそんな6週間だったのだと思う。ほんとうのダヴィドはわからないけど、アレックスの目を通したきらきらと煌めくようなダヴィドを見られ
>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

5.0

よかった…!端々に光るドラン節。場面の切り取り方がとても印象的で好き。水面の動きや水の泡で戸惑う感情を表すところや扉や窓を額に切り取るところ、木々の葉の間から人の顔を映し出すところ、喧騒のパーティーで>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

5.0

ようやく観られたビフォアシリーズ第1作。ジュリー・デルピーのかわいさたるや。セリーヌも言っていたけれど彼女を見つめるジェシーのまなざしがとても好き。2人の自然で心地よい会話とときどき出てくる他の人物と>>続きを読む

シュザンヌの生き方(1963年製作の映画)

4.2

シュザンヌに対する男性陣の当たり方は最悪なのだけど、ベルトランがロメール映画のなかで一番かっこよかった。勉強に励む聡明な苦学生なのだろうけれど言動と行動が一致していなくて、結局のところホモソーシャルな>>続きを読む

モンソーのパン屋の女の子(1963年製作の映画)

4.2

お話の内容としてはつっこみどころ満載なのだけど、それはさておきパリの街角とかブランジュリーの様子とか可愛くて見入ってしまった。とりあえずのキープ、としてほいほい人を引っ掛ける奴いるよね。サブレの包み方>>続きを読む

パリ、テキサス 2K レストア版(1984年製作の映画)

4.6

兄弟と親子のドライブ。同じ人物でもそれぞれの関係性のなかで当然立場は変わってくるわけで、そこが何気ない行動にそして会話に表れていた。他者との関係性のなかで見るトラビスはとても多面的で、当たり前のことな>>続きを読む

パリのランデブー(1994年製作の映画)

4.8

ぜんぶ素敵だったけど、2話目の日記に場所が記されているカットから毎回デートが始まるのがとてもよかった。軽妙洒脱で自由恋愛だけど、一線は守る、みたいな恋愛観が観ていておもしろかった。自分の住む街を観光客>>続きを読む

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.8

レネットとミラベル、対照的なふたりの会話を通した物語。田舎の納屋を改装した一軒家での暮らしもパリのアパルトマンでのコロカシオンもどちらもフランスらしく、学生の暮らしを垣間見れて楽しかった。レネットの赤>>続きを読む

愛の昼下がり(1972年製作の映画)

4.3

今まで観てきたロメール映画に登場する女性のなかでクロエは一番ハンサムなタイプ。潔い性格でスタイルもハンサム。着こなしなかっこよくて好きだった。ブーツカットのデニムもファーのコートも大きめな革のバッグも>>続きを読む

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

4.9

瑞々しく煌めくひかりのような映画だった。制服の青いストライプのTシャツがかわいくて爽やか。レオのことをとてもよく知るジョヴァンナも新しい世界を見せてくれるガブリエルもふたりともレオにとって大切でかけが>>続きを読む

サマーフィーリング(2016年製作の映画)

4.8

きらきらと眩いほどの光を放つ柔らかな美しい映像は16mmのフィルムで撮られたものだそう。アヌシー湖畔でのシーンはとても美しかった。最近観たロメール映画の夏の煌めきと同じものを感じ、虜になりました。(ゾ>>続きを読む

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.8

自由にのびのびと過ごしていたのに成長するにつれ籠のなかの鳥となってしまった姫。成人の宴で参列者から侮辱され、姫が走り去る様は鬼気迫るものがありました。周囲に決められた最上の相手との結婚こそが幸せである>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.5

カメラマンの夫について東京へやってきたシャーロット。大学を卒業したばかりのまだ若い彼女だけれど、ハリウッド俳優のボブと同じラグジュアリーホテルのわりと良い部屋に少し長めに泊まれるような生活を送っている>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.7

フランシスとソフィーの関係性が大好き。共に暮らして笑って過ごして、こんな毎日が続けばいいのに、と思うけど、結婚するとそうはいかず…ずっと子どものままではいられない、昔のようにはいかない、ってわかっては>>続きを読む

緑の光線(1986年製作の映画)

5.0

周りがバカンスに浮かれるなかひとりぼっちで孤独感を感じるデルフィーヌ。誘われるままに友人家族宅にお邪魔するも、友人とその恋人を見て肩身の狭い思いをしたり、一人で山に来たかと思えば急に帰りたくなったり、>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.8

「女の幸せが結婚だけなんておかしい。そんなの絶対間違ってる!でも、どうしようもなく孤独なの。」とこぼすジョーに泣いてしまいました。結婚が一番の幸せだと思うメグのような人もいればジョーのように結婚したら>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.5

母がダニエル・デイ=ルイスが好きで、引退すると聞き映画館で鑑賞。かっこよかったです。
愛がじわじわとやがて狂気へと変わってしまう。愛と狂気は紙一重なのだな、とも改めて感じた。ドレスの下にそっと名前を忍
>>続きを読む

メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

4.7

キュレーターのアンドリューの佇まいや仕事ぶり、人柄が素敵でとてもかっこよく痺れた。スマートな人でした。服飾が美術館の部門としてなかなか確立していない日本にいる身からすると、こんなにも大きな部門として機>>続きを読む

かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.5

性格もフィンランドへ来た目的もばらばらなサチエさん、ミドリさん、マサコさんの3人がひとつの食堂で働く姿が良かったです。ばらばらなのにどこか同じ匂いを感じる3人でした。それはきっと迷いながらも自由に、一>>続きを読む

リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.8

衣食住のほぼすべてを自分でまかない暮らしているいち子ちゃん。冬はしんしんと降り積もる雪のなかほぼ孤立しているお家で暮らす様がいち子ちゃんの心のうちを表しているようでもあり、よく表されているなと感じまし>>続きを読む

リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

4.8

いち子ちゃんがぽつんと離れた自宅へ向かう道を自転車で駆けていくシーンが爽やかでとても好きです。葉の緑が眩しくみずみずしい夏を過ごすいち子ちゃんが素敵だった。作物だけでなく動物も自ら捌くからこそ、本当の>>続きを読む

ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男(2016年製作の映画)

4.7

花とファブリックに囲まれて暮らすドリスの日常が美しくとても素敵で、私の理想の暮らしのひとつになった。ドリスの誠実な人柄と穏やかな語り口が心地よく、パトリックと暮らすアントワープの邸宅で食卓に花をいける>>続きを読む