案山子さんの映画レビュー・感想・評価

案山子

案山子

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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.8

試写会で鑑賞させていただきました。

迂闊にも、先にメディア関係者配布用の資料を読んでセルフネタバレをくらってしまった…のに、面白かった!
でも、映画評論家の方の話が面白すぎて、私が書こうと思う事がこ
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一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)

3.2

試写会で鑑賞させていただきました。

普段、良い映画は、観てから感想を書くのに1〜2週間を要しているから、この映画の感想もまだ上手くまとまっていないのだけれど…。

1章では強姦され、亡くなった娘を思
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(2023年製作の映画)

3.7

原作というか、テーマ自体がインパクトの強いものだから、この映画単体で評価しにくい…他の映画もそうなんだろうけど。

誰の役にも立っていない、自分も生きる喜びを感じられない(ように見える)(=「生産性」
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.4

今年一泣かせに来てる映画かもしれない。
ストーリーは分かりやすいし、先も読める(というか隠そうとしてない)けど、主演2人の演技にやられた。
レミが、レオの変化に対する戸惑いや悲しみがぐちゃぐちゃになっ
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

2.1

試写会で鑑賞させていただきました。

日常を切り取った感じって言ったら良いのか、正直、意味を考えたり振り回されたりしたい(非日常を味わいたい)私には眠い映画だった…
アートスクールでは誰もがお互いの作
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正欲(2023年製作の映画)

4.2

原作は読んじゃってたから、ネタバレ無し派の私は最高の状態で楽しめなかったけど、それでも良かった。心が重くなる感じがした。

音の無い、もしくは1種類の音(水音だけ)しか聞こえないシーンの多い映画だった
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.7

ウェス・アンダーソンの芸術映画っぽい色合いだったから、私に分かるかな、楽しめるかな、って不安だったけど、杞憂だった。グイグイ引き込まれた。戦争、コメディ、恋愛、芸術、色んなもののいいとこ取りで、ちょっ>>続きを読む

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)

3.6

戦後十数年で、インテリ層でもアウシュビッツのことを知らない事が普通になっていた事に驚き。でもよく考えたら私だって、第二次世界大戦と言えば原爆投下(およそ21万人)とかホロコースト(およそ600万人)と>>続きを読む

LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(2014年製作の映画)

3.7

特別上映会で鑑賞させていただきました。

ルパン3世の映画は「カリオストロの城」しか観たことなかったから、改めて調べて「こんなにあるんだー」と知る体たらく。でも、「これが、ロマンとかハードボイルドとか
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.0

だめだ。凄く好きなのに、自分が何に惹かれたのか言葉に出来ん。

原作者カミーユ・デアンジェリスはビーガンらしい。
いわゆる「普通」の人々は、動物の肉を食べることは残酷だとか、倫理的に問題があるとか、頭
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.5

凄く良かったって事を書きたいのに、全然まとまらない…男女のドロドロと関東大震災時の虐殺事件が混ざってるからか?

日本人から差別される朝鮮人。日本人から差別されつつ朝鮮人を差別する部落の人間。差別され
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あの日のオルガン(2019年製作の映画)

3.3

役者同士の演技力の差が激しいから、あーね、って思うシーンの後に、急に良いシーンが来て、また落とされて…って、心臓に悪い。そういう所に「日本」を感じつつあって邦画の明日が不安。
あと疎開先の空襲シーンは
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あしたの少女(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

あらすじは知ってたから驚きも少なかったし、映像は時々大学生の自主制作映画を彷彿とさせた。でも、自殺未遂後の車内シーンと、本当に自殺する直前のシーンが私に刺さり過ぎた。痛い。

学校の先生の叱責は、来る
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バービー(2023年製作の映画)

3.1

男女格差をちょこっと入れたトイストーリー系キラキラおバカ映画だと思って観に行ったら、オマージュ大盛りベッタベタのフェミニズム映画だった。勉強出来るギャルみたい。

「リトル・マーメイド」は、ストーリー
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サイコ(1960年製作の映画)

4.0

最近、痺れる映画に出逢えてない(か、良さに気付けてない)から、ずっととっておいた本作に手を出してしまった…。

シンプルなストーリーながら、俳優の確かな演技と、上品な(「観客を驚かせてやるぞ〜」と力ん
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.4

CGと見紛うくらい滑らかな動き。『ほんとうのピノッキオ」のピノッキオは何となく好きになれなかったけど、こっちのピノキオは好感が持てた。3頭身だからかな。
ピノキオのストーリーに一部脚色されていて、場面
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.4

無計画で、空気が読めなくて、変なところで意地っ張りで…こういう人、好きにはならないけど嫌いにもなれない。フランシスの絶妙なズレ加減と、絶妙に下手なダンス、あと、彼女にとって大切なものが他の人たちからど>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

難しい!今までのジブリは、高度な内容を描きながらも子どもも楽しめる(年齢によって別の楽しみ方が出来る)映画だったけど、この映画を観た人間の殆どは、(良くも悪くも)ポカン…となるんじゃなかろうか。私のよ>>続きを読む

オアシス(2002年製作の映画)

3.8

序盤から(特に強姦未遂シーン以降は)ジュンドゥに対する嫌悪感で何度も観るのやめようと思った。その罪がなくなる訳ではないし、喧嘩した時にコンジュを(嘘でも)置いていこうとしたり、そもそも彼女の同意のない>>続きを読む

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.6

登場人物多すぎて、キーパーソンっぽい人に対しても、え?あんた誰?ってなった。せめて名札付けといて欲しい。🙄

レイプシーンが、「魅せる」ために「作られた」わざとらしい感じじゃなくて、映画だってことを意
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

公開当時は正直まだ内容がよく分からなかったけど、今改めて観ると、良い映画だなぁ。

この映画には、2つの「家族」の概念(定義)が存在する。一つ目は、血縁や性的関係によって規定される「家族」。もう一つは
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怪物(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

トレーラーの期待度は正直あまり高くなくて、是枝監督だから観とくか〜くらいの気持ちで鑑賞したけど、凄すぎた…!
他の人がどんな解釈をしたのか、レビュー見るの楽しみ〜!

人は自分が見たものや、自分が信用
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.8

扱ってるテーマはかなり興味深い内容だったけど、前半で説明的なシーンが多くて(それがないと全くついていけなかったと思うけど)、後半のシーン一つ一つに集中する暇がなかった印象。同じテーマの他の映画を探しつ>>続きを読む

サウスポー(2015年製作の映画)

3.7

この主演、良い演技するし、役作りへの執念がエグいなぁ…と思って調べてみたら、「ナイトクローラー」の人だったの⁉︎あの映画でジェイク・ギレンホールのことまで嫌いになったけど、この映画観て彼の役者魂に驚か>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.6

教会に立ち向かうって、日本だとあまり実感湧かないかもなって思いながら観始めたけど、どんどん引き込まれた。牧師に特別扱いされると、神の恩寵を受けたような気持ちになるって説明で、もしかしたら、最近のジャニ>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

黒人・白人の中にもそれぞれ社会的立場にグラデーションがある。間違いなくトップクラスに入る生活を送る黒人のドグと、周囲に愛されながらも白人の中では中の下くらいの不安定な生活を送るトニー。2色のグラデーシ>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.4

あーはいはい、そういう事ね…え、あ、そういう感じなんだ…あー、やっぱり?…えーあぁぁ…うぐぐ…ふはーって感じの映画だった。

キラキラ、ギラギラの世界の中心で、人間だけがぐっちゃぐちゃになってる感じ好
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セブン(1995年製作の映画)

4.8

好き嫌い分かれるだろうけど、どっちにしても強く感情を揺さぶられる映画。

世の中に絶望し、心穏やかに定年を迎えたがっているインテリベテラン刑事と、腐った世の中の中にも幸せを見つけ、これから活躍しようと
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アマプラの配信終了って、こういう名作を見逃すなよっていうメッセージなのかもと思う今日この頃…考え過ぎか。

ドライマンがクリスタを「天使」と誤解して、本当に最後まで味方だったヴィースラーに気付かなかっ
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.8

試写で鑑賞させていただきました。

選択を個人の「自由」にするのではなく、それぞれの立場から話し合おうとしたことが彼女たちの未来を照らしたような気がする。きっと、最初からバラバラに行動していたらこの構
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星の子(2020年製作の映画)

5.0

特に派手な演出(爆発とか殺人・自殺とか)はないし、邦画の家族映画は普段あまり観ないジャンルだけど、これは時々観たくなる。
自分の大好きな人たちがそれぞれ別々のものを信じている時、一方にもう一方を否定さ
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

2.3

オンライン試写会で鑑賞させていただきました。

展開は予想通りだったけど、ラストは結構好き。映画の盛り上がりと獅子舞の伝統のどちらも犠牲にしないようにって気持ちが伝わる。ただ、所々ストーリーにノイズが
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.2

歴史上の人物と出来事を使ったフィクションのラブストーリーだった。

前半の、濃姫と信長のやり取りはちょっと好みだった。集団居住地(?)で二人で暴れ回って恋愛感情に火がつくってのも、スパイ系映画あるある
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

4.1

ー笑いと叫びはよく似ているー

綺麗過ぎて怖い。
薬物騒動で逆に納得いくくらい、リリコの演技が凄まじかった。

永遠に美しく…(1992年製作の映画)

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若桑みどり著『お姫様とジェンダー』で紹介されていたので興味本意で鑑賞。

これ、どう評価したら良いんだろ…
美しさを追い求め、男に認められることでしか自分を評価出来ず、敵対させられる「恐ろしい」女たち
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.3

飲みながら観るとお酒が進む進む…酒飲みってアルコールを正当化するために本当に色んなこと考えるよなぁ笑

おじさん達が飲んだくれて最初いい感じだけどそのうちやらかす。あらすじ少し読んだだけで大体のプロッ
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