慢性眼精疲労でおますさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

慢性眼精疲労でおます

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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

3.0

サンダーキャットみたいなファッションの詩人ムーンドッグが破壊と創造を繰り返す話。

正義感がなくてずっと遊び人の金さん(っても身分隠してるわけじゃないけどな)がドライブマイカーならぬボートとか水上機と
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.0

原作を読んだことはなかったけど、映画を観た限りでは、無愛想で身元の不確かな男のもとへ降って湧いたように魅力的な(しかしたいてい「美人ではない」とご丁寧な説明がなされる)女性が押し掛けてねんごろになり、>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

2.6

頭のいい小5の男の子2人のジェンダーにまつわる話。美しいようでいて安直な内容。

まったく同じフォーマットで2人をヴィーガンという設定にすれば、僕たちの怒りの矛先は『ヴィーガンに対する無理解』へ向かう
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コロンバス(2017年製作の映画)

2.8

アンビエント系親離れ映画。建築の街が舞台っていう点だけじゃなくて、劇伴も映像もストーリーも、ラストカットもアンビエント。

ガールズポップ系親離れ映画であるところのレディバードよりも今のところこちらの
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.5

ハイスクール時代の友人である30代半ば〜後半の男性2人がオレゴンの温泉に行って帰ってくる話。

"Sorrow is nothing but a worn out joy."。たしかにそうかもしれない
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.1

現実にはあり得ないようなストーリーだけど、(ボーイズサイドに立つと)現実に経験したかもしれない喪失感を追体験させられる話。

ガールズサイドに立つといろいろ誇張されすぎていて訳がわからなくなるので、座
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ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

3.1

スズキ車とスクラップブックとカゴの鳥を台北の夕焼けが包む話。

新入りインコは網戸を突いて逃げ出し、古参インコはカゴへ還る。家の場所ならわかる。母がチャコペンで付けた星が目印だ。

外が良いところだと
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

2.9

みんながっつりやらかしていて言い逃れのしようもない。よく考えてある。

子供たちには、知らない人についていかないように教えるとか防犯ブザーを持たせるとかと同じように、SNSでの振る舞いを教えたり避難経
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書かれた顔 4Kレストア版(1995年製作の映画)

3.0

当時80代後半〜102歳(!)のゲスト出演者達が見所。愛媛県は内子でのロケが多目。内子町旧市街などを舞台にして唐突に始まるトワイライトゲイシャは、宍戸開と永澤俊矢の若い雄々しさが過ぎてわけがわからなく>>続きを読む

ペーパーシティ 東京大空襲の記憶(2021年製作の映画)

3.2

単に自分の努力が足りないんだろうけど、日本に住んでいて日本を客観的に見られる機会ってあんまりないのかもしれない。だから海外の人のこういう作品を観ると知らないことがいくつも含まれてたりする。

戦争の被
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AIR/エア(2023年製作の映画)

2.7

まだ学生のマイケル・ジョーダンとそのマネジメントを務める母親に弱小・ジリ貧のナイキがなりふり構わずプレゼンを仕掛けてジャイアントキリングする話。

勝利のポイントはいくつかあって、現場で一次情報をつか
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.2

ある晩、温厚だった祖父は似つかわしくない険しい顔で「SFオタクと軍事オタクの講釈は、ニューギニアの日本兵でも食わない」と呻いた。

次の朝、フランスのペンパルから届いた手紙は「エスプリのないSFを観る
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ノー・ホーム・ムーヴィー(2015年製作の映画)

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本作を観てしまうと、アケルマンの映画からアケルマン自身の存在を強烈に嗅ぎ取らざるを得ない。僕はまだ本作と『ジャンヌ・ディエルマン』しか観ていないけど、今後そうなる予感がした。

繰り返しになるけど僕は
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

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北朝鮮ではこんなことが起こっていますよ、という事実を老若男女問わずたくさんの人に伝えるのが目的だと思うので、映画としてどうのこうのとスコアをつけたくない。

メイキングもセットで観ることをおすすめしま
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.7

ノーブルな印象通りの生活を送るイケおじクリスティアンが立て続けに災難に合う良作。

災難の原因を紐解くと、クリスティアンの本音と建前の乖離にある気がする。要はええカッコしいの偽善者ってこと。

クリス
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愚行録(2017年製作の映画)

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時間の無駄だった。でも無法松はいい店ですദി◜௰◝)

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

5.0

ここまで来るともう映画なのかどうかもわからない。なんとかラボの体験型アートはそれはそれでキャッチーな驚きや感動があるのかもしれないけど、どこか子供だましのつまらない偽物だと思ってしまっていた。体験型ア>>続きを読む

パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

2.4

それこそ「大手小売がプライベートブランドで高級感のある芳香剤を作りたがっているので、調香してください」という注文を受けて作ったような映画。発注者はドンキでもイオンでもニトリでもなくIKEAかもしれない>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

3.0

インド映画ってこういうフォーマットなんだ、と理解した。大変わかりやすくていいと思います。

ダンスの力強さが最高。真似したい。インド映画を観ながら踊るイベントを探したいぐらい。どうせフィクションなんだ
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

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オアシスを観て、ジョゼってどんなだっけと思ったらこれを見つけて、昔観た実写のストーリーを想像しながら観てみたらまるっきり別の作品だった。

ジョゼと管理人は次々と襲いかかる苦難に2人で立ち向かい、幻の
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オアシス(2002年製作の映画)

3.3

現実からおとぎ話が生まれるならきっとこういうことなんだろうと納得させられる映画。

身近な人達から搾取され虐げられ続ける明らかな社会的弱者2人が、その弱者たるゆえんの純粋さ、というよりも幼さのうえに愛
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

2.6

本音と建前にギャップがありすぎるように思える映画。パンフレットから読みとれる建前は「肥満の人をよく知って彼らに寛容になろう!」だけど(そんな映画だと感じる人が果たして存在するのだろうか?)、本音は別の>>続きを読む