まささんの映画レビュー・感想・評価

まさ

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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.0

介護職は給料安くて肉体労働。他人の爺婆の下の世話まで行い、何ならハラスメントも。お国は違えど悩みは同じかーと思いながら、キム・ソヒョンの華奢な肉体と幸薄そうな顔は配役として○。「韓国映画は嘘でも綺麗な>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

アカデミー賞7部門受賞はフロッグではない。オッペンハイマー演じるキリアン・マーフィーの視線の動きと立ち姿だけでも見る価値有り。助演男優賞のロバート・ダウニー・Jrもオッペンハイマーにプライドを傷つけら>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

フランス・グルノーブルの雪深い山荘に夫と盲目の11歳の息子と住むサンドラ。焦点は3階から落ちて死亡した夫が自殺か他殺かの追求となるが、3時間の上映の中、半分は法廷の争い。それだけでも疲れるのに、更に回>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

前半は盲目の天才鍼医ギョンスが田舎で燻っているところから宮廷に召し使えられ、出世していくストーリー。病弱な弟の元に帰れると思った矢先に王子が殺される現場を見て?!しまう。柄本佑にそっくりな主人公や、相>>続きを読む

極限境界線 救出までの18日間(2020年製作の映画)

4.0

現場主義で裏に手を回す事が得意なヒョン・ビン。役人の立場を貫くファン・ジョンミン。目的はタリバンに誘拐された自国民を救うこと。タリバンは一貫して捕虜との交換を要求し、金で解決したい韓国側との交渉は何回>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.2

棒読みのセリフ・長く続く無言の間・画角いっぱいに登場人物二人の会話を動きなく映す平坦なアングル。スーパーの賞味期限切れの食品を持ち帰るのがバレて首になり、工事で働き出すアンサ。肺に粉塵が溜まるのを知り>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

R18ってことは高3がやっと観られる年齢。かなりのエログロさを覚悟して鑑賞に望んだ。実際はエロもグロもギリギリ丁度良いし、音楽と会話のテンポが心地良い。部屋着からしてやたらとオシャレな服や、建物の色彩>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.3

この漫画を実写化する前の1番の懸念、アシリパをどうするのか、ネット上での話題はそれに尽きた。身長・童顔・色白だとどうしても橋本環奈が真っ先に頭に浮かぶが、それだとキングダムになってしまう。そんな予想を>>続きを読む

復讐の記憶(2022年製作の映画)

3.7

韓国映画に有りがちの、スタートはドタバタコメディ。80代のピルジュ(イ・ソンミン)と借金を背負う20代のジェイソン(ナム・ジュヒョク)が出会い、ピルジュの真っ赤なポルシェの運転手のバイトをジェイソンが>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

役所広司演じる平山の演技に尽きる。受動的にはトイレ掃除中の天井のガラスに映る地上の色彩や、休憩中ベンチに座り木漏れ日を見つけ笑顔を見せる。能動的には自宅で植物を育て愛で、100円の文庫本を買っては喜ぶ>>続きを読む

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.2

まずは和久井映見の激太りに顎が外れた。ラストで和歌山の姫として出てくる、天童よしみより横幅はあったのではないか…。かつては織田裕二の映画でヒロインを務め歌手デビューもしているその姿の衝撃は、最後まで胸>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.0

信長を演じた加瀬亮のぶっ壊れた狂気ぶりはハマり役で、アウトレイジで見つけたタケシの眼力は確か。松本人志を崇拝してるキム兄は、意外とタケシ映画にマッチしていて違和感が無かった。時代考証すると年代設定は滅>>続きを読む

ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

3.0

1940年代の映画の解説を、ヒッチコック本人が評論家ばりに2時間話し続ける狂気っぷりには正直疲れた。ドアを閉めるシーンは撮らずに影や音で分からせる拘り、視線を誘導させる色の配置、人物に鉄格子の影を重ね>>続きを読む

栗の森のものがたり(2019年製作の映画)

3.0

田舎と言える程人がいない、ほぼ森の中に住んでいる大工だった老人マリオ&オーストラリアに出稼ぎに行った旦那を待つマルタ。そんな二人の心情の揺れと美しい四季の移り変わりを描きながら淡々と表現していく映像。>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.6

デンゼル・ワシントン演じるロバート・マッコールが勧善懲悪のシリーズ最終話。68歳の老いとし迫る加齢には勝てず、太り過ぎも相まって動きも眼光も鈍い。行きつけのウエイトレスとのロマンスを演出したかったのか>>続きを読む

アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

3.9

新宿のTOHOシネマは満席で、まだまだ猪木熱は冷めやまぬ勢いを感じながらスクリーンに見入った。場面は寛至少年が過ごしたブラジルロケの模様から入り、スクリーンに引き込まれる。アミューズ制作のためか福山雅>>続きを読む

ハント(2022年製作の映画)

4.1

安全企画部でそれぞれ海外次長パク(イ・ジョンジェ)と国内次長を務めるキム(チョン・ウソン)が共に大統領を警護する立場でありつつ、北からのスパイ探し、暗殺計画を阻止する立場を担う。容赦ない韓国アクション>>続きを読む

⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

3.4

末期癌に蝕まれる中年ミナと同性愛を隠して生きるオジさんハリムの夫婦が営むモロッコの小さな仕立屋。そこに8歳から一人で生きてきた青年ユーセフが弟子入りしてくる。ハリムは発展場となっている公衆浴場に行き、>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.2

60歳を過ぎて頬が垂れたトム・クルーズは既にオワコンで、観たらガッカリするのではと心配だった。蓋を開ければ、夏休みの朝イチの吹替上映は満員御礼、自然と期待は高まる。杞憂をよそに、ほぼスタントマン無しの>>続きを読む

特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

4.0

久美子が2年秋から部長となって初めてのイベント、アンサンブルコンテストに出場することが決まり、組分け〜大会終了まで短いストーリー。演奏と色彩は素晴らしく、さすが京アニと底力を感じる作品に仕上がっている>>続きを読む

告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

4.0

物語は敏腕弁護士、ヤン・シネ(キム・ユンジン)が運転するメルセデスベンツが雪が降り続く山道を抜け、明かりの灯る山小屋に入って行く場面からスタート。導入はサスペンスの王道。ユ・ミンホ(ソ・ジソブ)とキム>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.3

スタートの火事や、田舎に暮らし始めてから描かれる木々の緑や川の水面、夕暮れのマジックアワーの繊細なタッチに流石お見事と言わざるを得ない。ただ映像は素晴らしいが、内容はほぼ無い。何となく主人公に無理矢理>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.2

シンママ安藤サクラの息子の湊、シンパパ中村獅童の息子の依里。その二人が小学校のクラスメイトで、依里がいじめられてるのを黙認しながら裏で仲良くしてる湊。孤軍奮闘し空回りしてスケープゴートにされる担任役の>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.8

既に地上波で高橋一生&飯豊まりえのコンビは安定感を証明済で、間のとり方から会話のテンポまで安心して見ていられる。ルーブル美術館の主要な展示物はサモトラケのニケとモナリザくらいで、(まあ、それだけでも充>>続きを読む

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.8

最近、韓国映画の勢いと振り切れ方に惹かれ、気がついたら韓国映画ばかり観ている。その大前提として、主演女優が綺麗。嘘でも綺麗。この映画のパクソダムにも、2時間惹きつけられた。最初の15分でご自慢のドライ>>続きを読む

Sin Clock(2023年製作の映画)

4.0

中華を食べながら、ヤクザの集まる食卓になぜか煙草を燻らす黒スーツを着た窪塚が佇む。物語の中盤の見せ場をど頭に持ってくる手法の賛否はさておき、そのビジュアルだけでも「お帰り、窪塚」。額の傷を隠さずに色気>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.0

バカンスを楽しむゲイカップルのアンドリューとエリック&アジア系養女のウェン。そこに黙示録をナゾッた展開を引っさげ、リーダーのレナードを含む招かざる4人が問答無用に訪ねてきて押し入るところから物語は始ま>>続きを読む

カンフースタントマン 龍虎武師(2021年製作の映画)

3.0

ジャッキー・チェンやサモ・ハン・キンポーの映画では、クレジット中のNG集が痛面白くて夢中で最後まで観ていた記憶があり、制作裏話しが聞けるかと思い映画館に足を運んだ。武術指導という肩書で誇らしげに過去の>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

雪降る夜の仙台の河原でサックスを練習し、高校卒業後に満を持して温かい家族に見送られ上京。そこからの流れでオープニングのimpressionが低音を効かせ場を締める。その辺りから花粉症と自分に言い訳しな>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

主演のコリンと助演男優のブレンダンが約20歳差、その二人が毎日午後揃ってパブに行きバカ話をすることだけが人生唯一の娯楽。田舎って今も昔も世界中そんなもん。ブレンダンが一念発起し、その人生を変えようとコ>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.0

オールドボーイのパク・チュヌク監督で多少期待しましたが、導入音楽が古すぎて流れる度に興冷め。韓国映画は元々出演する女優が少ない中、主演女優が常時スッピンで骨太な黒谷友香みたいな雰囲気で、画面に映る度に>>続きを読む