ダイキチさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ダイキチ

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友罪(2017年製作の映画)

3.4

自分の過去。大切な人の過去。人の好奇心は際限がない。光の当たらないくらいの過去すら掘り起こすのか。その度に逃れるのか。安住の地はあるのか。その点で日本は狭い。
あの記者は、元の仕事に戻ればいいんだよ。
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ひまわり(2000年製作の映画)

3.3

彼女の軌跡を辿る。昔の思い出に固執する。淡い思い出でいいと思う。輪郭線なんていらない。浮き上がらせる事でいろいろなことまで思い出す。
ボートのくだり。遅れた青春。一見無駄とも思えることに夢中になった。
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オアシス:ネブワース1996(2021年製作の映画)

4.7

96年のネブワースにはピースがあった。
フェスではない。1組のバンドだけで25万人も集客したのだ。その光景は素晴らしい。理想的な姿だ。
なぜだかthe masterplanの時にこみ上げてきた。できれ
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

3.8

命を吹き込む。加藤さんが素晴らしい。牧野がこんな選択をするとは。ファンタジーだが誰でもできる選択ではなかった。
美雪のどこが良かったのか。きっと全部なんだろうな。そうでなければここまで捧げられない。
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未来を乗り換えた男(2018年製作の映画)

3.4

亡命。現代に置き換えたことでわかりやすくなった。海を渡るのにたくさんの制約がある。その先が安全かなんてわからないのに。今をとにかく抜け出したい。脱出しかないのだ。しかしそれすらも危険が伴う。なりすます>>続きを読む

海を駆ける(2018年製作の映画)

3.8

ラウとは何者なのか。気まぐれであったり。子供のようでもあり。時には怖い一面もある。そして不思議な力も持ち合わせる。果たして海そのものなのか。スマトラ沖の津波はあなたですか?
人の命は不条理に奪われる時
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ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)

3.9

R・クロウ。どうしちゃったんだよ。それでも存在感はさすが。現場のCIAは命がいくつあっても足りない。現地の協力者はいくらもらっているのか。お金じゃないんだろうな。
異国での活動。語学や文化にも精通して
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二十六夜待ち(2017年製作の映画)

3.2

山奥で倒れたシーンから身を寄せる事に。居場所と言うには少し落ち着かない。何者かわからないのだから。思い出してほしいとは思う。その懇願は由実自身の不安にも向けられている。
身を寄せ合う。温もりだけが現実
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.5

思ってたのと違った。名のある役者2人を起用した。当然期待値も上がる。なにせ2人芝居なのだから。
見えない何かに怯える。とかく閉じ込められていると思うと尚更だ。精神が参ってくる。相手が何者であるかもわか
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.8

ひと夏の過ち。いや思い出なのか。
エリオは若い。多感な時期に惹かれることもあるかもしれない。
オリヴァーはどうか。年下のそれも未成年の少年に惹かれることがあるのだろうか。
ファンタジーなのだと思う。い
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

どうしてこんな事になったのか?
マージが理解できないと発言しているがその通りだと思う。狂言誘拐があらぬ方向に進んでしまう。
そこがおかしいのだが。
警官をあっさり始末するシーン。迷いがまったくない。こ
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i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

4.0

報道自由度ランキングと言うものがある。日本は67位なのだとか。果たしてこれは何を示すのか。欲しい情報が開示されていない。それでもそこそこ不自由なくやれている。無関心さはそこにあるのだろう。搾取されてい>>続きを読む

海辺の生と死(2017年製作の映画)

3.7

満島ひかりが眩しい
きっと当時もあんな透明感の人がいたのだろう
日常に入り込む戦争
そんなあなたは軍人だった
彼もまた望んで今があるわけではない
刻一刻と迫る特攻の二文字
御国のため
なんて重たい言葉
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.3

ラストよー…あれはないでしょ。
ワンカットは素晴らしい。臨場感がやはり違う。
カヤと言う1人の少女を追った。彼女には家族がいて心配してくれる人がいる。彼女自身も妹を案じている。もちろん彼女に限った事で
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.4

冒頭、レオンのひととなりがわかる。完璧な仕事。"雨に唄えば"に憧れ牛乳を好む。対してマチルダ。タバコをふかす。でもアニメは好き。子供なレオンと大人と言うより背伸びをしたマチルダ。
マチルダが素晴らしい
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イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

4.2

イタリアの田舎の生活。なんて素朴な作品なんだ。音楽は劇的だった。"言葉に揺れる小舟"秀逸ではないか。マリオは島の素晴らしいところに気づくことができた。これがLIFEなんだと思う。それでもラストの哀愁っ>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.7

ヴァージとはなんだったのか。カタバシス。下降行の事だそうだ。地獄に転じて過去の人物と会ったのだろうか。まさにサイコパス。平然とやってのける。躊躇がない。冷凍室のあれはなんなのか。自称建築家。そう言う事>>続きを読む

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.3

いきなりミッション系に転校とかあるのか?そりゃ戸惑うよな。
カズマ。
なんであんな事に。クラスの人気者だから言ってるんじゃないんだ。
ユウラ。
君が悪いんじゃないし、イエス様が悪いわけじゃないんじゃな
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幻の光(1995年製作の映画)

3.3

いくちゃんなんで?オレでもそう思う。なんでなんだろうな。答えが欲しいからそう思うのか。答えがあっても納得できない。きっと大事な人を亡くすとそう思うんだろう。それでも前に進まないといけない。支えてくれる>>続きを読む

ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.5

読書会にこんな話があったとは。占領下では何が起きてもおかしくはない。不当な事がたくさんあっただろう。語られる事のないサイドストーリーが埋もれているのではないか。キット、あの子の運命。ポテトピールパイ。>>続きを読む

セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!(2017年製作の映画)

3.9

その当時のキューバの生活。これは大変だ。大学の教授といえども楽な生活ではない。それでもセルジオは彼らしく生きている。マリアナもすっごくキュート。監視役が浮遊するシーンはさぁ、もーサイコー。なんてピース>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.3

根が深い。もともとは普通の人なんだよな。外から見るとぶっ飛んでる人達かと思ってたけど。
発音でいろんな事がわかってしまうのかぁ。電話だけでここまで駆け引きできちゃうとは。そもそも警察によく就職できたよ
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

チャーリーはおばあちゃん子。
そう言うことか。信仰とは恐ろしい。これじゃ誤解してしまう。信仰のためなら他者を傷つけても良いのだと。
ま、ホラーなんだけどね。
あのジオラマも凄かった。アニーに迫る闇。完
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AMY エイミー(2015年製作の映画)

3.7

ただ歌いたいだけだった。こんな事になるとは。
素顔のエイミーは奔放なエイミー。彼女の理解者はいなかったのか。夭折と言っていいのだが。それでも認めてもらえる人なんて一握り。彼女の作品は生き続ける。
彼女
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ともしび(2017年製作の映画)

3.3

いったい何が起きたんだ?冒頭からそう思わせる。アンナの人生の一部を切り取った。それは満たされているとは言い難い。きっといろいろなことが彼女に起きたのだろう。彼女からあらゆるものが去っていく。それをただ>>続きを読む

アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

3.0

バスキア。女性の解放。何からの解放なのか。社会からの解放。取り巻くいろいろなもの。そうなんだと思う。
誰が仕組んだ。アズミハルコ自身なのか。
時折垣間見せる日常とのギャップ。時系列シャッフルなんだと思
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.1

おい、瀬戸、内海
そう言うのって楽しいよな
いつまでも同じ所でよ
こんな事がずーっと続くと思ってたよな
なんでもない日常が
短い時間なのかもしれない
それでも思い出と言うには余りあるんだ

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.2

トラヴィス。相当鬱屈している。
うまくいかない。伝わらない。物に当たる。そんな事よくある。そんな事はよくある事なんだよ。
あの鏡のシーン。やはり凄い。イカれてるし凄味がある。あの目に疑いがない。
銃撃
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.1

わからない。わからなくてもいいのかもしれない。ナギサもイチカもその母親も。
ナギサとイチカ。どこから歩み寄ったのか。イチカの自傷行為だと思う。ナギサは難しい人生を選択している。重なるところがあったのだ
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.2

内閣情報調査室。なんで電気つけないんだ?めちゃめちゃ暗いし 汗
出産祝いだとかちょいちょい脅してくる。やはり情報操作されているのか。
よくわからない記事がたまにある。賭け麻雀で更迭とか。ホントかよって
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アウトポスト(2020年製作の映画)

4.0

これはすんごい
キーティング前哨基地vsタリバン
あんなに追い込まれるとは
って言うか、なんであんなとこに基地作った?
四方から雪崩れ込んでしまうではないか!
後半の戦闘は素晴らしい
ここに尽きる
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.4

実家ではよくカッコウの鳴き声が聞こえる
幼少期カッコウの托卵をTVで観てトラウマになった
冒頭で見せられるとは 汗
これはアンチテーゼなのか?
似た住宅の建売なんてよくある
パステルカラーでかわいい住
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トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.6

J・ビノシュ。絵になる人だ。
期せずして冒険が始まった。彼女は知らなかった。外の世界はもっと自由に生きている事を。そしてたくましく生きている。自由に生きていいんだ。そう思った事だろう。縛られていたわけ
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

4.2

大阪じゃ2体倒したってよ。マジかよ 汗。
突如として行われた。得体の知れない者の強襲。一夜にして難民生活になるとは。あんなのに追われたらパニックだわ。
宇宙人の口には合わなかったらしい。あんなにぐった
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.8

Do you remember?
薔薇がよく似合う
宮本も靖子も痛々しい。身も心も痛々しい。だが宮本は譲らない。譲っちゃいけない。ヘラヘラして会釈なんかしている場合じゃない。時として、社会的手順なんか
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アイ・アム・デビッド(2004年製作の映画)

4.0

収容所の過酷な環境。こんな事があっていいはずがない。デビッドは成し遂げることができるのか。デンマークまでの途方もない道のりを。
デビッドを導く声。この声が勇気をくれた。
そしていつもヨハンがいてくれる
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