fumiさんの映画レビュー・感想・評価

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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

原作未読&リンチ版未見なので、どれくらい描写に差異があるか分からないけど、一歩間違えばめちゃくちゃ植民地主義的で嫌な話になりかねない題材を、チャニ視点をほぼ中心に据える事で、割と相対化して(なんなら批>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.9

終盤の決闘シーンで「ケンカ強いシャラメなんて見たくなかった」ってすごく思っちゃったけど、PART2から振り返ってみると、全体としてポールの成り上がりが良き事として描かれていないので、そこまで織り込み済>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.1

大学で量子力学をほんの少しだけ勉強していたので、近代科学のアベンジャーズみたいな面々がハリウッドオールスターキャストで次々出てくるのは、それなりに楽しかった。普通のお仕事映画と違って、ミッションの成功>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.5

ミステリーではないという心構えで見に行ったので、ドラマ部分にかなり集中して見れてめちゃくちゃ面白かったけど、その予備知識なしで見に行ってたら、あのドライでオープンなエンディングには納得いかなかったろう>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.2

社会から顧みられなかった存在がヴィラン的な存在になるまでの話なので、画面のルックも含めてジョーカーを連想するけど、ジョーカーより「かろうじて社会にコミットしてる感」もあるし、ワンちゃん可愛いし、そこま>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

どうしても日本一デカいスクリーンで見たく、池袋へ遠征。言わずもがな最高だった。

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.5

ゲームのあのシーンだ!って箇所が意外と無く、映画用にかなり強くアレンジされてる感はあった。「あなたは酷いことをされたから怒って良いんだよ」みたいなテーマ、近年の娯楽作品でよく見るけども、個人的にこれ言>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

5.0

まさに悪夢。クライマックスで作品全体の仕組みが明かされても、何も腑に落ちない感じが、とても夢っぽくて最高。相変わらず「家族という呪い」「望まない継承(遺伝)」「最初から決まっていた結末」がかなり重要な>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

岡くんが会社の後輩に似ていたので、彼がヤクザに絡まれて怖い思いをするシーンとかは本気で心が痛かった。和山やま的なテンション低めのコメディの映像化としては、かなり成功作だと思うし、無神経にやっちゃうと原>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.6

衣装も美術も、とにかく目に楽しい。
フェミニズムに加えて、職業差別、格差等々に対してめちゃくちゃ無垢な視線でタブーを描く感じが、エグくもありながら真摯で良かった。
ラストのオチが、この映画の中で誰もが
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.6

タイムループの単位が2分と極端に短いのは新しくて面白いと思った。ただ2分間のループ全てが手持ちカメラ1カットなので、めちゃくちゃ見てて疲れるし酔った。タイムループの原因というかオチがあまりに身も蓋もな>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.5

作中で作られてる映画が全然面白そうじゃない。そこに説得力持たせるのが激ムズなのは百も承知だけど、もうちょっとアカデミー賞総なめみたいな設定もすんなり飲み込める材料が欲しかった。アニメーションは絵柄が超>>続きを読む

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.8

アニメ版未見。スカットルがツボで彼女(?)の出てくるシーンは全部面白かった気がするし、The Scuttlebuttの高速早口ラップもめちゃ良かった。オークワフィナは次作もイルミネーションスタジオ作品>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.9

北野武映画全然見てないんだけど、今作はめちゃくちゃテレビのたけしだった。特に大森南朋とビートたけしが絡むシーンは「アドリブで喋ってない?」ってなるくらい他のシーンとトーンが違ってて、いくらなんでもコン>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.0

アクションシーン(特に中盤の銀行のシーン)は前作以上に「こんなの見たことない!」って感じのセンスオブワンダーに溢れてて最高。今作見たオタクの9割くらいが言及してそうだけどリコリコのオマージュもニヤリと>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.2

事実は小説より奇なり系のお仕事映画は大好物だけど、それにしても大ネタ中の大ネタなのでめちゃくちゃ楽しく見れた。途中途中に挟まれる実際の映像、特にクライマックスの演説シーンで流れる実際のニュース映像や新>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.4

1曲目から、この手のディズニープリンセスミュージカルの最新アップデート版といった感じで、超楽しかった。続く曲も非常に多国籍なジャンルで、言ってしまえば有色人種ルーツな曲もそこそこ混ぜてますよ的なポリコ>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

4.2

主人公のことを分かった気にさせてもらえない、圧倒的他者性みたいなのがポール・ヴァーホーヴェン作品の女性主人公っぽくて良かった。あと、回想シーンの舞台となる東大阪周辺のバッドバイブスな空気感の再現も最高>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

本質からは目を背け続けるくせに甘言にはしっかり耳を貸す主人公のスタンスが、めちゃくちゃ人間っぽいんだけど、ここまで露骨にやられちゃうと感情移入しにくくてイライラした。ラストの着地が皮肉ながらも気が利い>>続きを読む

オットーという男(2022年製作の映画)

3.8

カールじいさんの冒頭みたいな、問答無用で泣かされる回想シーンが5回くらい入るので、基本的に涙腺はガバガバになった。序盤のオットーが結構マジで感じ悪いけど、それと同時にまあまあウィットに富んだ会話をする>>続きを読む

オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.6

「世界7ヶ国を股にかけ」的な予告だったので「〇〇するために必要な◻︎◻︎の保管場所が示されている××の手掛かりが△△にあって…」みたいな、めちゃ回りくどいミッションのためにあちこち飛び回る系のダルいス>>続きを読む

チキンラン ナゲット大作戦(2023年製作の映画)

3.5

前作未見だけど、ストップモーションアニメのクオリティがとんでもなく高いので、それだけで100分サクっと見れてしまった。大人帝国とかにも通じるような洗脳系トラウマシーンが本当に悪夢的で最高。トイストーリ>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.7

ディザスタームービーで観客にも何が起こってるのかの全体像を教えない作りだと、こんなにも全編緊張感MAXのイヤ〜(褒)な映画になるのか。
シチュエーションと嫌な緊張感は『イットカムズアットナイト』を連想
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.8

TRPGリテラシーがそこまで高い訳ではないので、拾えきれてない小ネタがありそうな気がするけど、基本的な映画の作りやギャグ全般も説明しすぎない上品さがあって、超楽しかった。軽く見れる娯楽快作だけど、軽く>>続きを読む

スラムドッグス(2023年製作の映画)

3.8

犬の性器だったらモザイク要らなくね?の一点突破のみで映画作ってない?と疑いたくなるくらいお下品だった。吹替で鑑賞したけど、個人的には日本語ローカライズがもう少し全体的にエグめな方が元のトーンに合ってそ>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.4

そもそも横溝正史大好きなので今作の舞台設定がめちゃくちゃ好みなんだけど、それを差し引いても、バディものとしての魅力、結末のエグさ、反戦ひいては戦後日本の資本主義構造に対する鋭いメッセージ等々「本当にP>>続きを読む

シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

3.4

演劇キャンプという舞台そのものが馴染みがないので、それだけで割と興味持って見れた。モキュメンタリーにする意味があったかな?というのはあるけど、状況等をドキュメンタリー風字幕で説明すれば済むので、そのお>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.9

ストーリー上、キャロル・ダンバースが動き出すと速攻で話が片付いちゃうので仕方ない事かもしれないけど、今作のキャロル・ダンバースは本質的な解決を導くアクションを1人でとらない人になってて、ちょっとモヤっ>>続きを読む

北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

4.2

デパートという日常に隣接する非日常のワクワク感、多幸感が画面いっぱいに表現されてて最高だった。上映時間70分な上にオムニバス形式と聞いていたので、少々食い足りないかなと思ってたけど、ブツ切り感もなく大>>続きを読む

ブギーマン(2023年製作の映画)

3.4

以前から半開きドアが怖くてしょうがないので、ブギーマンの登場演出は本当に嫌だった。配信で見たけど、全編画面が暗いシーンではモニターに自室が反射しまくりだったので、やっぱホラーは映画館で見なきゃダメだと>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.7

戦い方が異常に泥臭いのがめちゃくちゃ好感持てる。特に地雷原での無双っぷりが最高だった。
主人公を徹底して無口なキャラにして、最後の最後で一言喋らせてオチにする構造も気が利いてる。チャプターのクレジット
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

ゴジラの大暴れっぷりは景気が良くて好き。なんか知らんがめちゃくちゃ怒ってる感じ、怖くて最高だった。大暴れパートのボリュームをもっと増やしてほしい。
人間ドラマパートは演技のオーバーさ、説明セリフのクド
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バレリーナ(2023年製作の映画)

3.9

韓国バイオレンスアクション×衒いないタランティーノオマージュ×ナメてた相手が殺人マシーンでしたモノ という、自分のようなニワカ映画ファン大喜びの要素で構成された映画だった。あと、画面の美しさが、今年見>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

3時間半という上映時間にビビってたけど、ドッシリした実録ものっていうよりは、いつものスコセッシの編集テンポな感じで、長くは感じなかった。ディカプリオがとにかく最高。「神妙な顔で頷いたりしてるけど、お前>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.2

「よくこんなキモ怖い事思いつくな」って感じの"スマイル"のギミック。それに加えてビックリ箱的な脅かしもガンガン入って来るので、見てて疲れた。トラウマの克服みたいな方向に持っていくには、ローズの言い分と>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.4

デンゼル・ワシントン+ダコタ・ファニングのマイ・ボディガード目配せキャスティングが最高。ファイナルとか言わずにダコタ・ファニングをサイドキックに据えて、あと何作か作ってくれって気になる。相変わらず一撃>>続きを読む

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