このレビューはネタバレを含みます
蝶の標本で体の部位を隠す場面、男からの「愛している!」という電話を聞きながらソーセージを鋏で切る場面、牛乳風呂に浸かる場面、すべてが高熱が出ているときにみる悪夢のようで鮮烈だった、「サラダを踏み躙られ>>続きを読む
原作に入れ込みすぎているのでアダプテーションの過程でなにがどう変わったのか変わってないのかたしかめがち………… 少女たちを囲むひとびとがよかれと思ってやったことすべてがずれていく、というストーリーが悲>>続きを読む
刺さりすぎてちゃんと観れなかった、もういっかいちゃんと観てからレビュー書く
すごくプロットがわからないしついていけないし結局だれがどうなってなにが起こったんだ……?という状態、中学生くらいの、人間関係がやたらごたごたした感じをちょっと思い出した
わたしがキリスト教と距離がある場所にいて、キリスト教の教えに無知であるがゆえに感じただけかもしれないけれど、聖書では羊飼いにあたるタクシードライバーが執拗に子のほんとうの父親を知りたがる描写をみて、「>>続きを読む
「完成しない映画づくりという映画」、ゆっくりと真綿で首を絞められるような居心地の悪さがあった
13歳、すべてが最悪で、ずっと怒っている感じ、すごいわかる、個人的な話をすると、わたしはあんなにすんなりと13歳の最悪さが終わらなかったから、首を傾げつつ最後のカットを観た
ゼミ演習の一環で鑑賞する機会があり……衣装や小道具や音楽が役者の芝居を邪魔せず、つつましくもいい裏方仕事をしている……という印象、1人用のカセットプレイヤーとタイプライターがある時代ならではの表象が細>>続きを読む
出てくる男性キャラクターがすこしずつ怖く、主人公が踏んだり蹴ったりに遭っていく様子をどういう気持ちで観ていいのかわからなかった……
コーヒーと煙草の映画だと思ったら、small talkのなかに人間の可笑しさと悲しさがすこしずつ混ざったみたいな作品で、嗜好品でちょっと体調が悪くなったときに似たような気持ちになった、あとケイト・ブラ>>続きを読む
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出てくる大人たちがみんな(度合いがちがうだけで)みんなabusiveで救いがないのが辛い、子どもたちが幸せであるならそれでいいのだけれどどうなのだろうか…… あと性暴力描写があるので気をつけて観てくだ>>続きを読む
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最初のお花の選定/剪定のカットで「エマ」の魅力も人となりもぜんぶ伝わるのがすごい、
はじめは、そんな偉そうな男とは結婚してはだめだ!!!となったけど、エマのほうが男の価値観やなんやかやをフィックスし>>続きを読む
連れて行ってくれた先輩が「生活ってリフレインなんだってあらためて思ったのよね……」と言っていてそれに尽きると思った、リフレインのなかにしのびよる鬱々とした空気感がだからこそリアルで、最後の最後までその>>続きを読む
ふたりの意思が噛み合わなかったり噛み合ったり、街並みと主人公ふたりをぼんやりと眺めているのが楽しい
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「メン&ウィメン……」でドヤ顔すな!!!!の映画、ともあれ主人公の女の子が手段を選ばないタイプで元気が出ました
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ルースがさくらんぼを夫や息子の口に入れる一瞬があるのだけれど、もうそれだけでこの映画のことが大好きになった、
カット割り、とくに暗転と芝居の見せ方が原作小説の「章立て」に近いの、フォースターの文体や>>続きを読む
忘れられることのたやすさと忘れることの難しさ、どちらも噛み締めた主人公の、淡々とした表情が印象的でした
光やツール(ポラロイドカメラやカセットテープといったどこか懐古的で、不完全さを残すものたち)の>>続きを読む
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スクリーン越しに衣装の重みが伝わってくる、あの首飾り、王女たちが歩くと相当の金属音がするというかつまりそれほど重いということで、王女をつなぐ鎖と首飾りとがリンクする一瞬、もの悲しかったです、
死ぬ苦>>続きを読む
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前半にときおり挟まる楽屋裏のシーンが良かった、正直パフォーマンスより楽屋裏のシーンを観てほしい、アガるので
衣装とか演出はほかのショービス映画のほうが好きなのだけど、ディスティニー=ルーシーとそのほ>>続きを読む
ちょっとすさまじかった、赤は人間の血のようでもあるし体内のようでもある、高熱が出たときや眩暈がしたときに瞼の裏にみえる視界のようでもある、うまくことばにできない、映画館で観たかった
本編とはぜんぜん関係ないんですけど、堀江敏幸『河岸忘日抄』にこの映画のタイトルとラストシーンが描かれていて、ハッとした
冒頭の聖堂の場面が好きすぎて、いつも食い入るように観てしまう
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時系列の錯綜がはっきりしてくる中盤から面白さが加速してきて、あと随所にちょこちょこ挟まるメタ的な台詞が個人的にすごくグッときた(監督自身も出演してるしもうなんでもありという気持ちになれていい) あと大>>続きを読む
多少の怨嗟は避けられなさそうなプロットで主要な登場人物のだれも不幸になっていないのがすごかった、ラストシーンの衣装の色合わせはわざとらしいけれどかわいいからいいです
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フィッツジェラルドのこともあまり知らんし原作にも思い入れとかもないんですけど、デイジーが自分の子どもをやたら見せびらかす場面がかなり好きなので、映画にも入っていてほしかったしキャリー・マリガンにやって>>続きを読む
主人公の若い司祭よりも、彼にかかわるふたりの少女たちのとげとげしさに目を引かれてしまったというか、思春期のはじめにもつ狡猾さや潔癖さや激しさがことごとく若い司祭を振り回していて、苦しかったです、物語終>>続きを読む
閉塞感からすこしずつ狂っていく女たち、もの悲しいしやりきれないからこそのラストシーンだと思いました
大学の講義で観たんですけど、ところどころにメタなカットが挟まっていて、それがめちゃくちゃいい仕事しているな、みたいな……
いちばんまともなはずの男がわりを食っていてかなしいし、いちばん好かれている男がとんでもないことをしていて怒りたい、それはそれとして映像全体に開放感がすごくある
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ラメやグリッターって流行っているのかしら…… ドラッグの表現と相性がいいのかしら……
全体的になにかを得たかと言われるとぜんぜんよくわからない、ダンサー役の主人公ふたりがめちゃくちゃかわいいのはわ>>続きを読む
こどもの眼を通した世界、夢なのか妄想なのか現実なのか、その境界や価値判断さえ無化されるような感覚が心地よかったです、タイトルの意味についてもう一回観て考えたい
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全編ほぼ台詞なし、すべての場面に情報をひろいあつめてから想像することのおもしろさがあって、電車で知らない住宅街を通るとき、その町の暮らしを想像するときに似ているかも、あらすじとやっていることのわりにい>>続きを読む
だれかやなにかを愛するって、変わっていく部分と変わっていかない部分をそれぞれ受け入れていくことなのかもしれない、と思いながら最後の数十分ずっと泣いていた気がする、子どもが生まれたらいっしょに観たい
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主人公が少年にかけた叫び声は、本来なら主人公からことばというものやその営為に投げかけられるべきものなのかもしれない、ことばがひとの生涯にもたらす力について、その圧倒的な不在から逆説的に魅せられてしまう>>続きを読む