すみさんの映画レビュー・感想・評価

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水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

3.3

プールだけで話が進む、ワンカットで回す、などの、
演劇発の作品だからこその魅せ方もあれば、
波のない日常が少し面白く見えたかもしれない……
ちょっと大人しさが過ぎる作品かも。劇伴はよかった。

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

脳味噌5gで鑑賞可能なアクション。
ストーリー性は薄い。ゴジラvsコングではない点も注意。
FLEXOUNDは、お台場よりも重低音の振動が強くなっているような気がした。

子猫をお願い(2001年製作の映画)

3.7

高校時代の仲良し5人が、卒業後、
誰と、いつ、どこにいるかで、
場面ごとの"自分"を各々つくっている(つくろうとする)姿が、
一昔前の仁川(空港出来立て・まだ港町)の情景も相まって、
しんみりとしっと
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夢みる小学校 完結編(2024年製作の映画)

3.9

子どもの村学園の学生たちの「いい顔」っぷりにとにかく魅了された。
個人的にも、通知表の評定を気にする社会があまり好きではないので、
理由のない規則がない各学校の姿は清々しかった。
(母校では、テストの
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.5

いつもの超次元アクション映画。
4DXで観ると、ただの楽しいアトラクション。
個人的には、
前作やから紅の恋歌よりはのっぺりして単純だったけれど、
紺青の拳・緋色の弾丸よりは断然面白い。

成功したオタク(2021年製作の映画)

3.7

推していたアイドルが性犯罪者だった、
その後オタクは何を思うか?
をつまびらかにひも解くドキュメンタリー。
オタクたちは本人のキャラクターを推しているわけで、
本人そのものを推してはいない、
(だから
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

2.7

サイコパスものは数あるが、
大抵「なぜそういう人間になったのか?」と
「結局何がしたかったのか?」が
観客の考察任せになる場合が多い気がする。
本作は正にそれ、かつストーリーが予測しやすいので、
中学
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

会話メインなので、180分という長さ故に少しダレてしまう瞬間もある。
ただ、冒頭の核分裂CGから「世界を破壊してしまった」ラストまで、
ぼーっと見ていられる作品ではなく、
常に緊張感&頭の中で渦巻く主
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.2

アニメーションとエンディングが良い。
もしかして、と思ったが、TARAKOさんの声も聞けてありがたい。
それ以外は……
個人的には、どこかでありそうな設定を盛り込みました、みたいな終末感ありありの少し
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海がきこえる(1993年製作の映画)

4.0

メインキャラクター3人の魅力に惹き込まれる作品。3人とも、とにかく強い。自分がある。
鑑賞するうちに、傍観者ではなく、ストーリーの中の誰かに成り代わって物語に入っているような感覚になり、心地よい。
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.4

海外ロケの映像と春ちゃんの写真の美しさ、そして主題歌が全て。
ストーリーは薄い。
時系列を組み替えて話が進んでいくが、
ワンシーン毎にストーリーの骨子しか際立っていないので、
登場人物がヒトではなく物
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

デザインは最高。ストーリーはファンタジックかつ一貫性は微妙だが、演技で全てカバーされている良作。
どちらかといえば、バービー(こちらは余白が少ない)同様エンパワメント物ではない、余白で考える作品……
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プリズン・サークル(2019年製作の映画)

4.1

誰かに話す、頭の中を整理する、思いを言語化する、自分の思いと向き合う……
話せる誰かがいることで、思考のループが堂々巡りしなくなる事実と、こうした場所にアクセスできる機会が受刑者だけでなく世の中にあれ
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.9

味のある作品、とはこの作品の語釈かと思った。
お仕事ドラマ的な辞書編纂の裏側を見"ら"れる面白さもあり、配役のハマりっぷりもある。
DCP上映でも味があったが、フィルム上映だと水面がどう映るか気になっ
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映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

3.3

もっとミュージカルチックな作品かと思いきや、案外さっぱりした作品?
ひみつ道具の少なさや共闘感の薄さがちょっと気になってしまった……
けれど、ラストで「夢をかなえてドラえもん」が1小節流れるのはよき。

ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.1

話の根幹はファンタジーだが、離れてもソウルメイトでいる2人にフォーカスした描き方がとても良かった。
時系列が絡まっているところも、ただ並列させてしまうと何てことない日常になってしまうようにも感じたので
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その鼓動に耳をあてよ(2023年製作の映画)

4.2

ドキュメンタリーとしてはかなりレベルが高いのでは……?
鑑賞前は、救急医と専門医の違いも全くわからなかった(救急=大変、位の知識しかなく、ヒエラルキー?のようなものがあることなど全く知らなかった)身な
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.5

原作未読、周りがほぼ鑑賞してたのにつられて鑑賞。
大まかな背景は掴めるし、試合シーンの描き方も臨場感あって楽しめた。
轟音シアターで鑑賞したが、エンディングが無駄にズンズン響いていたので、普通のスクリ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

毛布やココアや白湯みたいな温かさ。
大きなことは何も起きない、恋にも落ちない、どこかの街の小さな会社で、本当にあったらいいなと思える話。
こういう映画があるから、邦画っていいなとまた思わされた作品。
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

2.9

個人的には、だらだら脈略なく続く群像劇、という感じ方しかできなかった……
最終日なので?追加されてもいたパンティーの下りも、笑わせに来てることは間の取り方やフィクションフィクションした話し方で伝わるけ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

常に10点中8点の心地よさが続く作品。
役所広司vlogみたいな作りだが、
日常の微細な変化が、日々に血を通わせてくれる、
そんな当たり前をゆったり見せつけてくれる。
東京のトイレでなければ描けないか
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

監督が特にハマっている。
また続編ありきか……とは思ったけど、
コスプレ感薄めなキャストと頑張ってるCGとが、
アクションの臨場感を余り殺してないところも良かった。

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.7

自分自身も仕事だ何だで思い悩んでる時に観ると、
カイブツさは自分と全く交わらないけれど、何故か自分だけが感じているように思えてしまう苦しみの具現化を見せつけられる感じがして、
重いんだけれどそのまま朽
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.1

中3までハイソプラノ、組長のお気に入り西野カナが原キーで出た自分は、聡実の苦悩に共感……
狂児との関係性も、3次元の映画だからこその葛藤や目の動かし方から伝わるものもありとても良かった。
歌声は「天使
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.8

演出から100年の歴史を感じる、普通にいい作品。
ポリコレっぽさはあるが、主人公たちの庶民派?な暮らしに寄せた描写なのかな、とも思えるので今回はあまり気にならず、これも良い。
展開はありきたりといえば
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.3

バディものかと思えば、そうじゃない。
高校卒業して感じる、社会と合わせなきゃ感に合わせる人とそれを意図的に拒絶する人。
けど、拒絶できるのも恵まれている証だよなぁ……とか考えると映画の空気感に全くのれ
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.6

冬にピッタリなファミリー向け映画。
毒にも薬にもならない、つるっとした手ざわり感はウォンカに近い。
顔芸とかわいさを楽しむ映画。
けど、意外と子供連れのお客さんが多くなかったような……?そこまで今の〜
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.8

とても綺麗なミュージカル。
歯科矯正器具もなく、少しの気味悪さもなく、
わかりやすくきらびやかで華やかな、
ポスターや予告通りの作品。
悪くはないが、ちょっと毒が欲しかったかも……と思ったら、ジョニデ
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.6

1作目のインパクトと面白さは正直超えてない(前作だと、池袋の映画館では5分に一回は笑い声が聞こえた)が、
鉄道ネタ、地域ネタ、スーパーネタ、とネタの数には事欠かない面白さ。
次回作は九州かな……?

デシベル(2022年製作の映画)

3.0

ぶん投げ感唐突感に満ちた、アクションや派手さだけではない韓国映画。
思ったよりしんみりさせてくるストーリーシーンが多くて驚き。
ラストの城門突破シーンは迫力あったが、肝心の爆発シーンがCG感強め&対し
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映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ(2023年製作の映画)

3.9

子どもにとっては少しホラーみありそう、けれど「壊さないように!」じゃなくて「壊れてもだいじょうぶ(本質は別のところにあるから)」のエンディングは個人的に好き。
ちょっと説明多め(ナレーションが本上まな
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.1

人間ドラマが薄い。
VFXの迫力と劇伴の暴力(ドルビーシネマで鑑賞)は映画館で観るべきだが、
多くを占めるストーリーシーンが予定調和&結末が読めるのはうーん、といった感じ。
そして、安藤サクラや吉岡秀
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私がやりました(2023年製作の映画)

3.7

ちょいレトロなフランスコメディ。
ミステリーでは全く無い!けれど、ネオクラシックな色調と長台詞が、心地よい雰囲気にしてくれる作品。
何か学ぶとか心に残るとか、そういう要素はないが、上映時間が短いのも良
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.5

アイナ・ジ・エンドの歌が8割、脇を固める名演が2割の作品。
音と映像を楽しむこと、作品に集中できる環境を与えてくれること、という映画ならではの要素にとても楽しまされた。
ただ、劇伴が変なタイミングで入
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北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

3.9

ほっこりするお仕事アニメ。
特に、人物の描き方やタッチが温かみあふれるものになっているところが良かった。
驚き、ハラハラ、は殆どないが、北極百貨店がある理由など、所々おっと思わせてくれるシーンもあり、
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