graceさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.3

万華鏡を覗くような映像の無限の拡張は、他マーベル作品と比較しても圧倒的。

「いかにしてヒーローがヒーローとして目覚めたか」な物語、つまり1作品目ってやっぱり好きだ。個人的にはゴリゴリの理系だったのに
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

3.4

正義感、それは究極のエゴ。

「アベンジャーズ」よりもアベンジャーズしてるキャプテンアメリカ3部作のラスト。どう考えてもキャップが悪いが、「俺たち仲間だぜ…」みたくなかなか軽いノリでキャップの肩持つみ
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アントマン(2015年製作の映画)

3.5

バカ単純インターステラー(褒めてる)
今までのマーベル作品で指折り好き。
公開当時唯一気になったマーベル作品だったので、やっと辿り着けて嬉しい。

MCUのなかでも過去イチ軽い感じのノリと、アリサイズ
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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

3.2

誰かを救う決心は、誰を救わないかをき決めることでもある。フェーズ1にらヒーロイズムへのピュアな信仰があるとしたら、フェーズ2にはその表裏描かれている。

まさかの、ジャーヴィス…!「アイアンマン」から
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.4

Awesome remix !!

音楽のチョイスと、暗い過去を感じさせない肩のぬけた陽気さと、宇宙レベルのド派手さが良き。仲間が大事ってメッセージ、MCUでは意外と薄いし「父の存在」含めてかなり少年
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キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

3.2

キャップのイノセントな正義感と、盾を武器にした肉弾戦がやはり私の好み。そういうとまじめだね、と言われる。
今作はなにより、会議室にいるだけなのに圧倒的存在感のレッドフォード!仮面を少し外したブラックウ
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マイティ・ソー ダーク・ワールド(2013年製作の映画)

2.9

アイアンマン等他シリーズと比較すると「敵」の次元がもはや一つ上なので、同じノリで見れない。前半はやっぱりこのシリーズ苦手…となったけど、後半はなかなか面白かった。粗野で真っ直ぐなソーと狡猾で捻じ曲がっ>>続きを読む

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

3.8

全ての記憶は涙で濡れている。
王家衛 の作品は同じ作品でも見る時度に私にあたらしい気づきを与えてくれる。いつだって今見るべくしてみたと思える、不思議な作品たち。「2046 」もそうだ。様々な女性と出逢
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.3

しみる染みる、あーよかった。観てよかった、久々に素晴らしい映画館体験をしたな。

物語としての面白さと、大ヒット作の前作へのリスペクトふんだんの画と、アップデートされた価値観のバランス、すべてが素晴ら
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トップガン(1986年製作の映画)

3.3

オレンジ色の空、ビーチバレー、汗まみれの世界のはずなのに爽やかで眩しい。だからこそ「ミグ」というソ連の戦闘機の名前が呼ばれるたび、ここは冷戦の時代なのだと映画の魔法がかけた白昼夢から目覚めさせられる。>>続きを読む

アイアンマン3(2013年製作の映画)

3.1

アイアンマンとアイアンスーツとトニースタークと。精算の物語だった。

PTSDは米軍の中でも大きな問題だし、名もなき軍人を讃えるところはやはりこのシリーズの根底にあるpatriotismを感じる。
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アベンジャーズ(2012年製作の映画)

3.1

日本よ、これが映画だ。
のやつだ、やっと!!

ソーでできたキューブ、めっちゃ大事やった笑

ホークアイ、超絶かっこいいのですがどなたでしたっけ…スタメンぽくいるけど…ソーを捕まえた時に見張ってた人か
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キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー(2011年製作の映画)

3.5


今のところ時系列で見てるMCUのなかで一番好き!
誰も殺したくないって言うヒーローのアイテムが剣でもなく盾なのがぐっとくる。

ソーやトニーみたいな強者故の傲慢さとは違い持たざる者の気持ちを理解でき
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マイティ・ソー(2011年製作の映画)

3.0

これまで科学がきっかけでヒーローが誕生する話ばかりだったのに突然「神」でびびった。結局地球人たちからみてソーは宇宙人と捉えたらいいのかしら。
北欧神話がベースなのに、ザ・アメリカ〜って感じなのはなんで
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.1

カリフォルニアの底なしの空色が爽やかな包装紙に包まれた、ウィット辛めのロリポップ。時間が巻き戻らなくたって、イージーに人生過ごしてやろう。

結論、タイムループとボーイミーツガールは夏に限る、というこ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

音がめちゃくちゃ良いと思ったら、音楽担当がハンス・ジンマー(ノーラン作品の要)だった。

壮大な「DUNE」という物語の扉を開いたに過ぎない第1作、それでも圧倒的な映画体験と呼ぶにふさわしい画と音で、
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スティング(1973年製作の映画)

4.1

爽やかに軽やかに、
寂しさと孤独を抱えながら。

オーシャンズシリーズをはじめとする、華麗で洗礼されたクライムムービーの元祖。
物語同様多くは語りません、詐欺師たちの手捌きに惚れるのみ。

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

4.0

昨日も明日もない、2人にあるのは今だけ。

鮮烈なラストシーン、その刹那に窓越しに彼女と彼が出会った在りし日を思い返したのだろうか。

緻密さとは真逆の強盗手腕に長旅の小汚さや彼女側の家族事情や彼側の
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アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.4

ウェス・アンダーソン作品全制覇企画(by わたくし)のトリを飾るのは、荒削りな商業デビュー作。茶目っ気ある毒々しさが全開、アメリカのロードムービー。

均衡あるアートワークはないけど、強盗団のつなぎな
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.3

親になると生まれる責任だとかこどもでいれないもどかしさだとか。少年が父になる葛藤だとか。ウェスらしく相変わらずすべての登場人物(登場動物といえばいいのか?)が愛おしくなる映画。ただ私は「案の定バレて怒>>続きを読む

ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

3.7

喜びも悲しみも全ては海が包み込む。
デヴィッド・ボウイのアコースティックカバーが心地よく揺らす、青と橙色の世界。

監督らしさ全開の船室俯瞰のシーンと「海の生物」たちが最高、グランドブダペストホテルの
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.5

好きなことには全力で誠実で、どんなに最悪な事態と向き合ってても絶対に妥協しないないマックスは魅力的な少年できっとウェス・アンダーソンそのひと自身なのだと思う。「ナポレオン・ダイナマイト」とかこの時代の>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.6

おいしもの、街のこと、美しいもの、政治の話、開くといつも知らない雑多な情報に出会える、雑誌ってそんなわくわくする大好きなもの。それをそのまま「映像」化するなんて…!ただの短編集では済ませないない、ピリ>>続きを読む

夜霧よ今夜も有難う(1967年製作の映画)

2.9

「キザ」という日本語を表現するのにふさわしい映画、ピアノ弾く裕次郎がキラッと輝く画が何故か忘れられない…カサブランカやんと思うのは野暮ですが突っ込みながら観るしかない。ヨコハマの風景と曲はよい。裕次郎>>続きを読む

雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.6

圧倒的多幸感!!!

ジーンケリーの軽やかさと鮮やかな名曲たち、うっとりしたり笑えたり、全ての悲しみを忘れられる素晴らしい演出たっぷり。こんなに好きなのに語ることはそんなにない、ただただ土砂降りの雨の
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イースター・パレード(1948年製作の映画)

3.2

アステアの優雅な身のこなしと、ジュディ・ガーランドの茶目っ気たっぷりの踊りと、脇役や名もなきキャラクターへの惜しみない視線(バーテンとかサラダの給仕の人とか)は最高。ただ物語は甘めにみてもウーーンとい>>続きを読む

紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

3.4

Diamonds are a girl's Best Friend ♪

正反対の女二人珍道旅行記大好き!
(別例:上海特急)

マリリンモンローの無垢で小悪魔な姿もいいけどジェーン・ラッセルの皮肉と
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東京オリンピック(1965年製作の映画)

4.2

「聖火は太陽へ帰った。人類は4年ごとに夢を見る。この創られた平和を夢で終わらせていいのか。」

天才市川崑…

これは記録映画なのか?という論争が起きたのも頷けるくらい、3時間に凝縮された祭典は五輪競
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細雪 ささめゆき(1983年製作の映画)

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最高にして最悪の一作。

場面場面の赤緑青極彩色が彩る四姉妹の耽美な姿はまさに市川崑美学極めたりという感じで堪らなかったし、あの流れる絵巻物のような作品を2時間の大衆映画に消化したのはあっぱれ。

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ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

-

ホグワーツは作り手も受け手も、みんながいつだって帰ることのできる居場所。

このためにWBのスタジオ展示はあるんじゃないかというくらい、オープニングやインタビュー空間も憎いぐらいwizarding w
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.9

「ブランド」とは何か。品質か、歴史か、それとも虚勢か、誇りか。

極上のエンタメ映画!長尺も絶妙なテンポ感と時代を表す音楽と華麗な衣装と映像の数々で一瞬一秒も飽きない。一族の栄枯盛衰とブランドビジネス
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ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

3.1

「結婚したとしても、一人で生きていく覚悟が必要」

毎日この小さい頭で考えて頼りない足で踏ん張って生きてるのにさ、責任取ってくれる訳でもない外野のしょうもない一言に日々傷付けられる。そのナイフは結局の
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ワタシが私を見つけるまで(2016年製作の映画)

3.6

恋って楽しいよね でもそれは喜怒哀楽ひっくるめてアドレナリン分泌しまくり脳内麻薬。「『恋してる』状態に執着しすぎて 自分を見失っていた」という台詞そのまま 新たな恋で失恋の痛みを癒そうとdick sa>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.2

愛を知り見失った男の再生の物語。 

007シリーズ、25作完全制覇です!
ぎりぎり劇場公開もすべりこめた〜泣

クレイグの007はボンドという人間の挫折と成長をシリーズ通して書き切る、シンプルで一貫
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007 スペクター(2015年製作の映画)

3.3

ついにあのスペクターが007に戻ってきた…コネリー・ボンドからシリーズを追い「女王陛下の007」で泣いた人間には感慨深すぎるこのタイトル。

今まで散々気を衒ったガンバレルだったのに、歴代過去作と同じ
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.5

向き合うのは、己の過去。
ワルサーPPK、アストンマーチン、Q、危険生物、そして秘書の…と伝統へのアップデートされた回帰が美しい50周年記念作。21世紀に冷戦の遺物のような諜報員は必要かという問いへの
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